「よっしゃ〜!」
神聖オラシオン教団の裏庭にジャックの声が響く。
ジャックの前には僧侶とは思えない大男が地面に片膝をついていた。
「むう、さすがは戦士ギルドと言ったところか…」
大男の名はアキレス。
顔の傷や体格からは想像できないが教団の司祭長だ。
アキレスは立ち上がるとジャックに言った。
「見事な腕前だったぞ。報酬は戦士ギルドに送っておこう」
「へへ、毎度」
「お前達もこれからも精進する様に」
アキレスは先ほどジャックが倒した3人に言った。
「「「はい!」」」
3人の声が同時に響く。
ジャックは帰り支度を済ませるとギルドへと向かおうとした。
その際ちらりとそのうちの1人の顔を見た。
ジャックが見たのはビシャスだった。
先ほどの戦いの結果に満足してないのか悔しそうな顔をしていた。
「…」
ジャックは少し考えると再び足をギルドの方へと向けた。
―翌日
ジャックは自分の用事をあらかた済ませると僧侶ギルド、教団の建物に向かった。
教団に入ると真っ先にある場所へと行くジャック。
その場所とはビシャスの自室だった。
「よお、丁度よかった」
「へ?」
こっちを見るなりいきなり構えだすビシャス。
ジャックは状況を飲み込めず、扉から顔だけ覗かせたまま固まっていた。
ジャックが呆然としてるとビシャスは準備完了なのか軽くフットワークをし始めた
「昨日の続きをしようぜ。俺はまだ納得できてないからな」
ジャックは部屋の中に入るとビシャスの近くへと歩いた。
「え〜?またやるの?」
ジャックは少し大げさに聞いた。
「あったりまえだろ!?あんなので勝負ついたとは言わせないぜ」
ジャックはやれやれと思いながらも武器を構えた。
ビシャスはジャックが構えるのを見るとにやりと笑い再び構えなおした。
「行くぜ!」
―戦闘終了後
「よっしゃ〜!」
ビシャスの部屋にジャックの声が響く。
結局2回目の勝負もジャックの勝利となった。
「くっそ〜」
ビシャスは床に座り込んで悔しがった。
「へへ、また俺の勝ちだぜ」
ジャックは武器をしまいながら得意げに言った。
ビシャスも立ち上がると服についた埃を払い落とした。
「ちぇ、しょうがねーなー」
ビシャスは少しをムスっとしていたがすぐに笑顔に戻った。
ジャックもそれを見て少しほっとした。
ビシャスはジャックの顔を見て言った。
「今度はオレがテメェの言う事を聞く番だ。何でもいいから言ってみろよ」
「何でも?」
「ああ、何でもいいぜ。でも、金貸してくれとかは無しだぜ」
ビシャスは笑いながら言ったがジャックが考えてる事には当てはまらなかった。
ジャックはゴクリと唾を飲むとビシャスに近づいた。
「じゃあさ…、…を…してくれるか?」
ジャックにその言葉を耳打ちされたビシャスは一気に顔面が真っ赤になった。
「な、な、何言ってるんだお前!?」
ビシャスは思わずジャックから離れてしまう。
「そ、そんなこと…、で、できるかー!」
ビシャスは裏返った声をあげた。
「でも、さっき何でもって言ったじゃん」
「う…」
確かに何でもと言ったのは自分だ。
ビシャスは言葉に詰まってしまう。
しばらく考え込んだ後ビシャスはジャックに言った。
「わ、わかったよ…」
「本当!?よっしゃ〜!」
ジャックが喜びの声をあげる。
「でも、今回だけだぞ!」
「OK!」
ビシっと親指を立てるジャック。
ビシャスにしてもらえるというだけでいいらしい。
「じゃあ、ちょっと準備するぞ」
そう言うとビシャスは部屋の窓のカーテンを閉め、扉に鍵をかけた。
カーテンを閉められたので部屋が少し薄暗くなった。
「で、どうすればいいんだ?」
ビシャスは顔を赤くしながらジャックに尋ねる。
「それじゃ、まずはそこに腰掛けてよ」
ジャックが指差したのは壁際の腰掛だった。
ビシャスは言われたとおりにそこに腰掛ける。
「次は靴を脱いで裸足になって」
次も言われたように靴を脱いで裸足になった。
すらりとした爪先があらわになる。
思わずジャックは生唾を飲んでしまう。
「次はどうすんだ…」
これからする事を想像したのか再び顔が赤くなるビシャス。
ジャックは装備を外して軽装になるとビシャスの近くまで来た。
そして、座ってるビシャスの前に座り込む。
「最初は服の上から頼むよ」
座ったジャックは自らの足を開脚し始めた。
すでに興奮が高まって服の上からでも勃起してるのが見えた。
普段男の様に振舞っているビシャスもこの時ばかりは思考が女性の考えになっていた。
「い、いくぞ…」
ビシャスはそーっと足をジャックの股間へと近づけていく。
ぐにゅっと足がジャックの物に触れる。
一瞬ジャックの体がびくっと震える。
「うっ…!」
思わず声が出てしまう。
「い、痛かったか?」
ビシャスは少し慌てたようにジャックに聞く。
「い、いや。足の感触が思ったよりよくて…」
「そ、そんなにいいのか?」
「ああ、ビシャスの足だからもっといいぜ」
「ば、馬鹿野郎!」
ビシャスは顔を真っ赤にしてジャックから顔をそらす。
顔はそらしたが股間に触れている足は動かさなかった。
「続けてくれる?」
「あ、ああ…」
ビシャスは再び足でジャックの股間を触り始める。
次第にジャックの性器が膨らみ、硬くなっていくのが足を通してビシャスにも伝わってきた。
最高点に達したのかジャックの性器はズボン越しにパンパンに膨らんでいた。
「こ、今度は直にやってもらえる?」
「わかった…」
そう言うとジャックはすっと立ち上がりズボンのベルトに手をかけた。
ベルトを外すとズボンをずるっと下まで下ろす。
するとぶるんとぎちぎちに勃起した性器が姿を現した。
その光景に思わず硬直してしまうビシャス。
「す、すごいな…」
ビンビンに勃起したジャックの性器を見てビシャスが声を漏らす。
"あ、兄貴達のよりでかいかも…"
ビシャスは男兄弟に囲まれて育ったので何回かは男性器を見た事はあった。
しかし、ジャックのソレは兄弟のモノよりも大きかった。
ジャックは再びビシャスの前に来るとさっきと同じ体勢になった。
ビシャスの視線はジャックの性器に釘付けになっていた。
「じゃ、また頼むよ」
ジャックがそう言うとビシャスは無言で性器に足を伸ばした。
「あ、先っぽは優しく頼むよ。敏感だし」
「優しくって…、こんな感じか?」
ビシャスは親指の腹の部分で先端を、もう片方の足の指の腹の部分で幹の部分を触り始めた。
そしてそのまま上下にゆっくりと動かし始めた。
初めての事に戸惑っていたビシャスだったが、段々と慣れてきたのか動きがスムーズになってきた。
「もうちょっと強く頼む…!」
ジャックはビシャスの足によって得られる快感に酔っていた。
性器からも先走り汁が溢れ出し、ビシャスの足を汚していった。
ビシャスは足の親指と人差し指の間を大きく開くとその間にジャックの性器を挟みこんだ。
丁度挟んだところが裏筋の所だったせいか、挟まれた瞬間ジャックの性器がビクっと震えた。
「うわ…!それ、良すぎる!」
ジャックは突然の快感に射精してしまいそうになるが、何とか我慢した。
そのかわり、先程よりも鈴口からは先走り汁が溢れ始めていた。
ビシャスはコツを掴んだのか、片方の足で挟んだまま上下に動かしたままもう片方の足で先端を刺激し始めた。
鈴口から溢れる先走り汁でヌルヌルとした感触がビシャスの足に伝わった。
「な、何かヌルヌルしてきたぞ…」
ビシャスはそれが何なのか解らず、ただ足を動かし続けた。
次第にジャックの性器がブルブルと震え始めた。
「うう…!出るよ、ビシャス!」
「え、何が出るって!?」
ううっとジャックが呻き、性器が震えながら大きくなったかと思ったら先端から精液が射精された。
先端から勢いよく噴出す精液。
それは弧を描いてビシャスの足に降り注いぎ、少量がビシャスの顔に付いた。
「うわっ!?な、何だ!?」
初めて見る男性の射精と精液に戸惑うビシャス。
足にかかった精液がビシャスの足を伝って床に落ちる。
「これって熱いんだな…」
ビシャスは自分の足にかかっている精液を少量指ですくうと指で遊んだ。
しばらく二人はそのままで放心していた。
あれから、ビシャスは服を着替えた。
床に垂れ落ちた精液も掃除し終わり先ほどまでの行為の跡を残さず消した。
「あ〜、気持ちよかった〜」
ジャックはニヤニヤしながら先ほどまでの行為を思い出していた。
「こ、今回だけだからな!」
ビシャスは顔を赤くしながらジャックに吼える。
「え〜…」
ジャックは残念な顔をビシャスに見せた。
「そういう約束だろ!」
「俺はビシャスにしてもらうのがいいんだけどな」
ジャックの言葉に顔を更に赤くするビシャス。
「ば、馬鹿野郎!」
照れ隠しに軽くパンチを出す。
ボコッっという音が部屋に響く。
軽く出したつもりのパンチが見事にジャックの顔面を捕らえていた。
「お、おい!?大丈夫か!?」
ジャックは天井を見つめながらも意識が遠のいていった。
しかし、その顔は幸せそうだった。