ビニールシートに溜まった、かがみのお漏らしの後始末をしたり、  
怒り狂ったかがみによって、こなたの頭に超特大のたんこぶがつくられたりして、  
3度目のくじびきが行われたのは、30分が経過した後だった。  
 
「今度こそ、こなたに『当たり』をひかせてやるんだから! 」  
 前科十数犯の凶悪な性犯罪者をみるような、軽蔑した目つきで睨みつける。  
「ふふ。返り討ちにしちゃうよ〜 」  
 見事なたんこぶを抑えながら、こなたも応戦する。普段はなんだかんだ言って  
仲が良いふたりが、本気の火花を散している。ところが。  
 
「今度は、私が当たりですね」  
 当たりくじを皆に見せながら、微笑んだのは高良みゆきだった。  
「やばいよ。みゆきさんだよ」  
「ど、どうしてですか? こなたさん」  
「だって、既に萌え属性いっぱいのみゆきさんに、電気アンマ属性が加わったら  
誰も適わなくなっちゃうよ」  
「また属性とか、訳のわからんことを」  
 かがみは、深いため息をついて、こなたを睨み付ける。  
 
「さて、どなたにいたしましょうか」  
 考え込むような表情に変わって、みゆきは3人を均等に見渡す。  
 
 今日の電気アンマ大会は、アンマをされる者が、する者を指名できるという  
特殊ルールがある。  
 みゆきは、まるっこい眼鏡のフレームに指先をあてながら、暫く考えた後、  
ゆっくりと唇を動かした。  
「それでは、つかささん。お願いします」  
 
「えっ!? 」  
 かがみとこなたは、同時に声をあげた。指名されたつかさも、  
きょとんとした顔つきでみゆきをみつめている。  
「な、なんで。つかさなの? みゆきさん」  
 こなたは、不思議そうな表情を隠そうともせずに尋ねる。  
「泉さんも、かがみさんも、大変素敵な電気アンマをされていたのですが、  
私にはちょっと激しすぎるようで…… 」  
「はうっ」  
 痛いところを突かれて、先程、散々実の妹を責め抜いた、かがみは  
赤面して俯いてしまう。  
「みゆきさんは、初心者だから、つかさくらいがちょうどいいよ」  
 一方、こなたはからからと笑いながら、あぐらをかいている。  
 
「本当にゆきちゃん。私なんかでいいの? 」  
 つかさは、温和な顔を少しだけ赤らめながら、あらためて尋ねる。  
「はい。よろしくお願いします」  
 三ツ指をつくような丁寧な返事に、こなたは肩を竦めて小さく呟いた。  
「なんか違うよ。みゆきさん」  
 
「あ、あの、ゆきちゃん。少し足を開いてね」  
 つかさはおずおずと近づき、みゆきの前に中腰になって促した。  
「は、はい。ごめんなさい」  
 みゆきが少しだけ太腿をひろげると、腰を落として右足をゆっくりと  
差し入れていく。  
「ご、ごめんね。みゆきさん」  
「いえ…… おかまいなく」  
 
 二人の遠慮がちなやり取りを見ていたかがみは、こなたに耳打ちをした。  
「あのふたり、電気アンマにはとことん向いていないわ」  
「まあ、なるようにしかならないよん」  
 
 最初は足をつけたまま止まっていたが、ようやくつかさは、電気アンマを  
実行する決心がついて、みゆきの股間に振動を与えはじめる。  
「ん…… 」  
 みゆきの形の良い唇から、小さな吐息が漏れる。  
「ど、どうかな? ゆきちゃん」  
「もう少し、上の方をお願いできませんか? 」  
「う、うん」  
 みゆきの指示に従って、足の指の位置を少しだけずらす。  
「ここでいい? 」  
「ええ、結構です。んくっ」  
 クリトリスの上を、パジャマの布地ごしに親指が食いこんだ状態で、  
つかさは揉み続ける。  
 
 弱い振動が、心地よい快感となって伝わり、秘められた部分を中心に、  
みゆきの下半身が小刻みに震える。  
「あの、つかささん。今の場所を、もう少し強く揉んでいただけませんか?」  
「う、うん。いいよ」  
 意を決したつかさは、ぎゅっとつま先に力を入れて強く震わす。  
「はうっ」  
 みゆきは大きく喘いで、肢体を仰け反らした。形の良い乳房のあたりが  
天井を向いて、ぷるんと揺れる。  
「ゆ、ゆきちゃん。気持ちいい? 」  
 つかさは、ドキドキしながら尋ねる。  
「ええ。すごく良いです」  
 少しずつ喘ぎ声を大きくさせながら、顔を紅潮させて答える。  
 
「ゆきちゃん。もう少し強くするよ」  
「は、はい? んんっ」  
 みゆきの反応が良くなったことを確かめながら、つかさは更に足の動きを  
速めていく。  
「つ、つかささん…… んんっ…… くあっ」  
「ゆきちゃんは、ココが一番気持ちいいんだね」  
 
 みゆきが最も感じる場所を探り当てたつかさは、クリとその周辺を  
重点的に責める。  
 今のところ、こなたや、かがみのような激しい電気アンマではないが、  
ねちっこく続く陰部への攻撃に、奥手なみゆきも少しづつ、淫らな快感の  
虜にされてしまう。  
 
「くぅ…… つかささん。足、ちょっと強いです」  
 言葉とは裏腹に、みゆきは、絶え間なく与えられる快感を少しも逃がすまいと、  
太腿で差し込まれたつかさの右足を、しっかりと捕まえて離さない。  
「ご、ごめんね。でも…… もう、とめられないよ」  
 つかさは、トレードマークのリボンを揺らしながら、挟みこんだ足を小刻みに  
震わせ続ける。  
「んあっ…… ひゃうっ、つかさ…… さん…… くあっ」  
 加速度的に高ぶっていく悦楽に溺れながら、みゆきは緩いウエーブがかかった  
髪を大きく振り乱す。  
 
「ゆきちゃん。すごくえっちだよ」  
 普段はみゆき同様、性的な話が苦手なつかさも、興奮してきたのか、  
淫らな言葉が、どんどん口に出てしまう。  
「いや…… です。お願いですから、そんな…… 言わないでくだ…… はうっ」  
 上半身を何度もくねらせながら、みゆきは可愛らしい声で喘ぐ。  
 少女の額からは汗が滲み出ており、ふくよかな胸は、上半身が震えるたびに、  
何度もエロチックに揺れる。  
 
「もっと強くするね。ゆきちゃん」  
「ま、まだ強く、するんで…… んくぅ…… ああっ」  
 みゆきは辛そうな表情に変わり、綺麗な顔をしかめる。  
 しかし、彼女のいやがる表情は、つかさ本人も知らないうちに育ってしまった  
陵辱欲を、却って刺激する結果になってしまう。  
 
 柊つかさは、普段は性的な欲情に対しては興味が薄く、火がつくのも遅い。  
 しかし、一旦、燃え上がってしまうと、こなたや、かがみ達に負けないほど  
激しく、強いものになることを、本日のお泊まりメンバー全員は、間もなく  
知ることになる。  
 
「つ、つかささん…… やめ、ひゃああ、んくぅ」  
 みゆきの全身は、既に汗まみれになっている。  
 つかさの足が挟みこまれている陰部は、絶え間ない振動によって、  
大量に愛液が噴き出しており、既に下着を通り越して、パジャマの外側まで  
はしたない染みを作り出している。  
 
「もう、アソコぐしょぐしょだね」  
 興奮しながら、つかさが意地悪そうに囁く。  
 普段の大人くて、人の良い彼女からは、信じられないような淫乱な台詞が  
立て続けに飛び出してくる。  
「そ、そんな…… 恥ずかしいこと、いわないでください…… んくっ」  
 みゆきは、整った眉をしかめて、イヤイヤと幼児のように何度も首を横に振る。  
 
「だめだよ。ゆきちゃん。いつも、いっつも、とってもずるいんだから」  
 熱っぽい表情で呟いてから、つかさは、クリに差し込んだ親指と同時に、  
土踏まずの部分を膣にぴったりとあてて、激しく震わせる。  
「ひゃん。だめ、ほんとに、だめです…… いやっ、いやあっ」  
 観客となっている、つかさと、かがみはごくりと生唾を飲み込み、二人の  
少女の痴態を見つめている。  
 まさか、つかさがこんな厳しい責めをするなんて、信じられない。  
 
「我慢なんかしなくていいよ。ゆきちゃん」  
 つかさは、耳元で甘い言葉を囁く。  
 今のつかさは、いつもの温厚な面影は完全に消え去っており、  
全身の筋肉を使って、みゆきの股間に、強烈な電流を思わせる刺激を、  
容赦なく浴びせていく。  
 
「はうっ…… んくっ、だめ、駄目ですっ…… ひゃああっ」  
 みゆきの呼吸と、喘ぎ声の間隔がどんどん短くなっていく。  
 じっと瞳を閉じて、上半身を思いっきり仰け反らして、襲いかかる  
快感の波動にひたすら耐えているが、急激に限界が迫りくる。  
 
「もうだめ、いやっ、んんっ、んあっ! 」  
 ガクガクと全身を震わせながら、激しく振動するつかさの足首から  
逃れようと足掻きに足掻くが、普段のつかさからは信じられないような、  
強い力で押さえつけられて、襲いかかる快感を外に逃がすことすらできない。  
 
「んあああっ、くうぅ…… だめっ、だめぇ、ひゃあ、ひゃああああっっ! 」  
 制限時間終了の合図とともに、みゆきは、快感に全身を委ねて絶叫し、  
生涯で初めての絶頂を迎えた。  
 
 
「つかささん…… すごかったです」  
 蕩けそうな瞳を向けながら、みゆきはつかさの傍にもたれかかった。  
「あ、あの。ホントにごめんなさい」  
 品行公正で仲が良いクラスメイトに、とんでもないことをしでかしてしまったことを  
深く後悔して、つかさは何度も謝る。  
 しかし、みゆきは天使のような微笑みを浮べながら口を開いた。  
「いいえ。つかささんが一生懸命、私を悦ばせようとしていただいて、感謝しているんです」  
「は、はぅ?」  
 予想外の言葉に、つかさは絶句する。  
「お恥ずかしながら、私、性のことにとても疎くて…… おかげさまで、大人への階段を  
一歩昇らせていただきました」  
「こ、この女…… 聖人?」  
 あまりの『いいひと』ぶりに、かがみは呆然となって、あんぐりと口を開ける。  
「みゆきさん…… コレはたぶん間違った階段だと思うよ」  
 こなたは、背中に冷や汗を垂らしながら、小さく呟いた。  
 
「さて、そろそろ次でラストにしよう」  
 再びおみくじを手に持った、こなたが友人達を見渡す。  
「そうだね。こなちゃん。みんな限界に近いしね」  
「ええ。流石に少し疲れました」  
 体力を激しく消耗した、つかさとみゆきは賛成する。  
「わ、わかったわよ」  
 
 かがみもしぶしぶ頷いた。  
 小一時間前に、徹底的にこなたに責められまくった苦い記憶は、未だ鮮明に残っている。  
 残されたチャンスはあと1回だけ。ここで絶対に反撃しないといけない。  
(こなたに当たれ、こなたに絶対に当たれ)  
 
 おみくじを配るこなたの指先に、現実主義者らしからぬ、強い祈りをこめる。  
「お、お姉ちゃん? 」  
 ぶつぶつと、つぶやいているかがみを、困惑した表情でつかさが見つめている。  
そして――  
 
「あ、私だ」  
 当たりくじを何気ない表情で見つめてながらこなたは呟いた。  
 かがみはごくりと唾を飲み込みながら、尚も、小柄な少女を見つめ続ける。  
 
 かがみが受けた屈辱を晴らす為には、もう一つ大きな関門がある。  
 こなた自身が、かがみを指名しなければならないのだ。  
「どうしよっかなあ」  
 こなたは、迷ったように周囲を見渡している。  
「つかさは…… 意外とエロだけど、疲れてるし」  
「こなちゃん。ひどいっ」  
 つかさは、こなたの言葉にぐさりと刺されたようで、少なからぬショックを  
受けている。  
 
 こなたは、次にみゆきに視線を移す。  
「みゆきさんは、まだ電気アンマをする方をやってないから、指名しないと  
いけないのかな」  
(駄目だって…… なんで、こんな時に『平等』を意識するかな)  
 
「わ、わたし、ちょっと自信ないです」  
 尻込みしているみゆきに対して、  
(電気アンマに『自信』なんか要らないよ)  
と、突っ込みたくなるが、我慢して口を抑えてひたすら指名を待つ。  
 
「えーと」  
 床まで届く長い髪を、ゆっくりとかきあげながら、さらに思案を重ねた末に、  
こなたはようやく口を開いた。  
「ん―― かがみ」  
 
 かがみの思惑通りになったことに、『やった』という歓喜の気持ちと、  
こんなに上手くいっていいの? という感情が交錯するが、ここは突っ走るしかない。  
 
「こなた。絶対に容赦なんかしないから」  
 きりっとした瞳を、宿敵に向けてにらみつける。  
「かがみん。期待させてもらっても良いのだね」  
「あっ、当たり前じゃない。アンタの『期待』に反するマネはしないわ」  
 胸を張っていうけど、今から、自分が何をしようとしているのかを、  
冷静に考えると、物凄く恥ずかしい。  
 
「そこで、やる気満々のかがみに提案があるんだけど」  
「な…… なによ」  
「コスプレしてあげよっか? 」  
「はあ? 」  
 何をいっているんだコイツ、という視線を、露骨に向ける。  
「いやあ。パジャマ姿でもいいんだけどね。シチュ的に萌えると思って」  
「あのねえ」  
 即座に断ろうと思ったけど、こなたが積極的に喜ばせようとして  
くれるなら、素直に乗った方がいいのかもしれない。  
「でもナースとか、巫女はないよ。バイト先にはあるけど」  
「あるんかいっ」  
「うん。だからスタンダードなコスにしてね」  
「分かったわ」  
 
 かがみは、こなたに着せたい、いろんな服装を思い浮べる。  
(スクール水着か、セーラー服か、体操服あたりかな。流石にバニーはないよね)  
 散々迷った末に、かがみは、自分の煩悩を曝け出した。  
「セーラーふく」  
「もってけ! 」  
「あんたが着るのっ! 」   
「はいはい」  
 突っ込みを軽快にかわすと、こなたは立ち上がり、恥じらい無く、パジャマを  
脱いでいく。  
 華奢な肩のラインが露出して、小さな乳房を隠すブラが、かがみの視界に入り、  
どきりとしてしまう。下も簡単にぬいで、これまた飾り気の無い白いショーツが覗く。  
「何、見ているの? 」  
「見てなんかいないわよ」  
「ふーん」  
 
 こなたは、にやりと笑いながら、濃紺のスカートと、同じく濃紺のラインと  
白を基調とした夏服と、薄黄色のリボンを身に付ける。  
 くるりと一回りすると、短めのスカートがふわりと舞い上がる。  
「かがみん。お望みのせーらーふくだよ」  
 
(やばっ、カワイイじゃない。いつも見慣れているのに…… )  
 何時になく、鼓動が早まるのを感じながら、かがみは何気ない表情を  
装って宣言する。  
「こなた。はじめるからね」  
「がんばってくださいね。かがみさん」  
 みゆきの声援が耳に届く。  
 何を頑張ればいいのか良く分からないが、とにかく、最後の電気アンマが始まった。  
 
 ぺたんと床に座ったこなたの両足の間に、かがみは長い脚を挟み込む。  
「こなた。降伏するならいまのうちだからねっ」  
 一応、軽い言葉のジャブを繰り出てみる。  
「かがみの電気アンマ。とっても楽しみだよ」  
 余裕綽々といったこなたの表情に、生来短気なかがみはカッとなってしまう。  
 
 股の奥に押し付けた足裏を、かがみの下着の上にもぐりこませる。紺色のスカートが  
捲れあがり、幼児体形といわれながらも細くて、綺麗な素足が曝け出される。   
 同性ながら欲情してしまった、かがみは唾を飲み込んでから、つま先を使って  
小刻みに刺激していく。  
 しかし、かがみは目だった反応を示さない。  
 
「もう始まってるの? かがみん」  
「うるさいっ、もっと強くするわよ」  
 こなたに挑発されたかがみは、こなたの細い足首をしっかりと掴んで、少女の  
下着の上を丁寧に揉んでゆく。  
「んっ…… 」  
 最初は無反応だったものの、暫くすると、かがみの耳朶にほんの微かな喘ぎ声が届く。  
 ようやく反応が出てきたことに、心の中でガッツポーズをしてから、こなたの  
Gスポットの真上を丹念に刺激して行く。  
「んぁ、はぅ…… 」  
 艶のある長い髪を揺らしながら、こなたは小さく呻いた。  
 普段は飄々としているこなたが、顔を少しだけではあるが赤くなり、小さな身体を  
もじもじさせている姿をみて、かがみの欲情が刺激される。  
 
 少しずつ、昂ぶっていくこなたを注意深く観察しながら、かがみは巧みに強弱をつけて、  
白い下着にあてがった足の裏から、着実な振動を伝えていく。  
「かがみぃ…… んっ」  
 快感を覚えているこなたが、とても可愛いと思うと同時に不満も募る。  
 
 さっきは散々こなたの電気アンマによって、かがみは悲惨ともいえる大きな屈辱を  
受けたのだ。  
 こなたには泣き叫ばせて、自ら『許して』と言わせなくてはいけない。  
 そして、下着を愛液で濡らしてはしたなくよがりまくる姿を、たっぷりと堪能したい。  
 黒い情欲に心が支配されたかがみは、少女の膣壁の出口のあたりに、土踏まずを  
押し付け、強い振動を与えてやる。  
「痛っ…… 」  
 こなたが細いまゆをひそめて、悲鳴を漏らしながら身体を捩った。  
 かがみは、ちょっとやりすぎたかなと思ったが、こなたの感じる姿を見たい、  
という欲望が勝り、ほんの少しだけ力を弱めただけで、尚も激しい刺激を与え続ける。  
 
「こなた。嫌だったらやめてあげてもいいよ」  
「まだまだ…… 余裕だもんね」  
 こなたは、舌を出そうとするが、絶え間ない振動が直に伝わり、肢体がガクガクと  
震えてしまう。  
 先程までの余裕は次第に失われて、吐息も短く荒くなっていく。  
 ここはチャンスとみたかがみは、長い脚をフルに使って、こなたのパンツに  
擦りつけるような、激しい電気アンマを施していく。  
 こなたの陰部から噴き出しつつある、愛液による染みがひろがって、白い下着を  
確実に濡らしていく。  
 
「こなた。はんつ、びしょびしょだよ」  
 かがみは、意地悪そうに微笑んでみせる。  
「そんなはず。ない…… んっ」  
 吐息交じりの喘ぎ声を漏らしながら、こなたは首をふるが、かがみの笑みは  
変わらない。  
「こなたは感じない良い子だもんね。お子様だから」  
 嘲る様な言い方に流石に、むかっとして言い返す。  
「こどもなんかじゃ…… ないもん」  
「でも、あんた子供料金で映画入ったでしょ」  
「うっ…… 」  
 こなたは、過去の所業を突かれて、押し黙る。  
 
 今日のかがみは、完全な意地悪モードに入っている。  
 本当は大好きなのになんで、酷い言葉ばっかりでてしまうのか、本人ですら  
良く分かっていない。  
「身体は子供でも、こなたのアソコはもう大人だね」  
「かがみの、ばかっ…… 」  
 顔を赤らめながら、華奢な身体を何度もくねらして、快楽の渦から  
懸命に逃れようとするけれど、今度ばかりはかがみは離さない。  
 
 こなたの大切な部分に、ぴたりと足の裏をあてがって、電気マッサージ器を  
最強モードにして性器に直接あてたような、容赦ない振動を続けていく。  
「ひゃう、んあ…… かがみっ…… やめてっ」  
「ふうん。やめてほしいの?」  
 かがみが、ライトノベルが苦手なこなたに、あの手この手で勧める時と  
同じくらい嬉々とした表情で、眉をしかめるこなたの顔を覗きこむ。  
 
「そんなこと…… ないよっ」  
 それでもこなたは、意地をはって小さく舌を出す。  
「かがみなんかに、感じるなんてこと…… 全然、ないね」  
「でも、下のお口はそうは行っていないわよ」  
 かがみは捲れ上がったセーラー服のスカートの下を冷ややかな目線をつくって  
覗き込んだ。  
 こなたのアソコから溢れた愛液がとろりと零れて、床に粘性のある水溜りを  
生み出している。  
「うそっ」  
 こなたは、自分自身の股間からはしたなく溢れ出した液体を見て、  
明らかに狼狽した声をあげた。  
 
「ふふっ、こなたも一応女なんだ」  
 かがみは、慌てふためく少女を見ながらにやりと笑う。  
 同時に、親指の先端を、濡れた下着の中心にめり込まして、ぐりぐりといじくる。  
「んあっ、かがみっ…… いやっ」  
 待ち望んでいた、こなたの悲鳴がかがみの耳に届く。  
 こなたが眉をしかめて耐えている姿を見ると、かがみは余計にいじめたくなってしまう。  
 かがみは、ほんの少しだけ足をずらすと、今度はお尻の割れ目辺りに  
かかとを押し付けて、厭らしく嬲るように刺激を与えていく。  
 
「かがみの、ど変態っ」  
 こなたは、お尻に電気アンマをさせられたことに狼狽して、悲鳴交じりの叫び声を  
あげてしまう。  
「おしりは、つかさもやみつきだったのよ」  
 幼少の頃は、ほとんど毎日、妹のつかさに電気アンマを仕掛けて遊んでいた記憶が  
またもや、くっきりと蘇る。  
「本当にここは、だめだよっ…… かがみっ」  
 もはや白い下着は、豪雨の中を転んで水溜りに浸かったようにぐっしょりと  
濡れており、ご自慢のセーラー服も、体中から噴き出した大量の汗によって  
ブラのラインが露わになっている。  
 
「こなた。もう降参してもいいのよ」  
 かがみは、執拗にとこなたのアソコとお尻を責めながら、前に言われた台詞を  
そっくりと、お返してやる。  
「んんっ、かがみ…… んっ…… みたいに、意志が弱くないもん…… くぅ」  
 激しい責めに、よがり声をあげながらも、首を横に振る。  
「ほんとに、強情なんだから」  
 思い通りにならないこなたに呆れながら、今までの作戦に修正を加える。  
 
 これまでの強いが単調な電気アンマはやめて、太腿の付け根あたりを軽く撫でる  
だけにする。  
「!?」  
 刺激が弱まったことに、こなたは、きょとんとして、物足らなそうな表情になる。  
「かがみ。もう終わった、ひぁっ」  
 一旦、弱めた電気アンマを、いきなり最強モードにチェンジ。  
 急激な変化に戸惑ったまま、こなたの身体は、強烈な電気アンマによって、  
快楽の階段を全力で駆け上がる。  
「ホントに、い、いっちゃうよ。かがみ…… んんっ」  
 頭を真っ白にして小柄な少女は震える。最高の快楽の到達を待つ。  
 しかし――  
 
「ええっ!?」  
 絶頂の寸前でこなたへの刺激は突如中断される。  
 こなたは、戸惑った顔のまま、かがみに尋ねる。  
「もう、やめちゃうの? 」  
 微弱な刺激に、不満げなこなたの顔をちらりと見ると、再び、電気ドリルのような  
強烈な振動をお見舞いする。  
「ひぎっ! 」  
 こなたの悲鳴が部屋中にあがる。しかし、またもや絶頂の寸前で、  
かがみの足はとまる。かがみの新たな責めはとことん意地が悪い。  
 
 大きなため息をついて、こなたが身体の緊張を解いた瞬間に、またもや  
厭らしく、激しく股間を揉みしだく。  
「か、かがみっ、もう駄目っ」  
 強弱をつけたかがみの責めに、普段は冷静なこなたが珍しく狼狽している。  
 
「ふふ。こなた、本当はいきたいのね」  
 十数度目の絶頂の寸前で、電気アンマを止めたかがみがにやりと笑う。  
 既に意味をなさなくなった下着を通り抜けて、愛液がぽたぽたと床に零れ落ちる。  
 かがみは、こなたの股間にぴったりと足の裏をあてがったまま、絶対に  
絶頂を迎えさせない。イカさせない。  
 
 快感の頂点の寸前で、何度となくお預けを食らったこなたは、かがみの無間地獄の  
ようなえげつない責めに、必死に抵抗するが、もはや精神的に限界だ。  
「お願いだから。かがみっ、いかせてよっ!」  
 16回目の寸止めを食らわされた時、こなたはついに我慢しきれず、顔を  
真っ赤にしながら絶叫した。  
 
「こなた。ようやく正直になったわね」  
 かがみは、強情な少女をようやく屈服させたことに、とても満足そうに微笑むと、  
加速度的に振動を強めていく。  
「んあ…… ふあっ、いくぅ、いっちゃうよっ、かがみっ!」  
 華奢で小柄な身体をびくびくと震わせて、頭を真っ白にしながらこなたは叫ぶ。  
 セーラー服が捲りあがり、白い素肌とおへそがのぞく。長い髪は乱れ、額からは  
玉のような大きな汗がいくつも浮かぶ。  
「だめっ、もう、んあっ…… くあっ…… んああああああっ! 」  
 
 何度も何度もじらされた末に、ようやく自ら求めた頂きに達したこなたは、  
かつては白かった下着から、とろとろの液体を漏らしながら、小さな口を  
金魚のようにぱくぱくと開けて、空気を求める。  
 そして、身体を小刻みに振るわせながら、ゆっくりと引いていく快楽の  
余韻の波に肢体を預けながら囁いた。  
 
「かがみぃ」  
 こなたは、瞳をとろんとさせながら、巧みな電気アンマを施してくれた  
かがみを見つめている。  
「どうだった? 」  
 こなたがイッたことを確認すると、かがみは、ようやくこなたの股間に  
差し込んだ足を離した。  
 全身から噴き出した汗によって、すっかりと濡れてしまったセーラー服を  
着た少女の傍に近寄る。ひたすら責めて責めまくったかがみも汗だくだ。  
 
「とっても気持ちよかったよ。でも、かがみエロすぎだね」  
 こなたは、少しだけ皮肉っぽく言うと、求めるように顔を向けて瞼を閉じた。  
「本当にこなたは莫迦ね」  
 かがみは顔を赤くして小さく呟いが、こなたの求めを拒絶することなく、  
吸い込まれるように近づいて、小さな唇を塞いだ。  
 この時、入り口の扉がほんの少しだけ開いたままになっていたことに、  
誰も気づきはしなかった。  
 
 次の日。岩崎みなみが住む大きな家に、同級生の小早川ゆたかと、  
田村ひよりが遊びに来ていた。  
 ひよりは、仲の良いみなみとゆたかを、脳内でいつも百合的な妄想対象に  
してしまい、その度に頭を振って懸命に追い出していたのだが。  
 
「ねえ、みなみちゃん! 」  
 いつもと同じ、ぎゅっと抱きしめたくなるような、可愛い笑顔を満面に  
浮べて、ゆたかはみなみに期待を込めた表情で声をかける。  
「なに? ゆたか」  
 みなみは多くの人に無愛想と誤解されがちだが、ゆたかに向ける眼差しは  
とても優しい。  
 お互いに見つめあう二人を眺めながら、またもや無意識に同人誌のネタを  
漁ろうとして、ひよりは二人を注視する。しかし――  
 
「みなみちゃん…… 電気アンマやってみない? 」  
 みなみは言葉の意味が分からず、きょとんと首をかしげる。  
 一方、しっかり分かっている、ひよりは愕然として、苺のショートケーキを  
お皿ごと床に落としてしまった。  
 
(終)  
 

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