「大丈夫…?」  
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」  
「そう…」  
体育の時間でマラソン途中に倒れたゆたかをおぶって、私は保健室へと連れてきていた。  
今日は炎天下…この時期の長距離ランニングは体の弱い彼女には、きつかったかもしれない…  
「少し休めば…ね」  
私を心配させない為にか、心優しい彼女は微笑んでそう言ってくれた。  
 
…可愛い  
 
不謹慎ながら、ふと私はそんな彼女の姿を見てそう思ってしまう、元々に彼女…ゆたかは、  
私のような長身で無表情…そして寡黙と違って、小柄の体格で童顔…そして表情が豊かだから  
普通に可愛いのだが、こうして顔を赤らめてベッドにうずくまる姿はもっと…可愛い。  
「どうしたの、岩崎さん?」  
「!?…なんでも無い」  
「でも、顔…赤いけど?」  
そう指摘されて、その自分の顔が火照っているのを自覚する、  
これは別に炎天下にあてられたわけではなさそうだ…  
私は今…目の前のゆたかに欲情してる…  
「岩崎さん?」  
「…ゆたか、キスしていい?」  
「えっ!?」  
その唐突の私の言葉に、一気に顔を真っ赤に紅葉させていく、  
まるで火がつきそうな程に…  
「岩崎さん…本気?」  
「本気…駄目?」  
少し間があいて辺りが静寂する…外からの体育授業してる生徒らの掛け声だけが聞こえてくる…  
「いいよ…」  
そしてその中で、小さく女の子が囁いた…  
 
ベッドに横たわる少女の小さな唇に、私は自分の唇を近づけていく…そして触れた。  
「んっ…」  
 
柔らかい…そして暖かな感触が伝わってくる、それはとても心地良い感触だった…  
「んっ…ゆたか…」  
「んっ…岩崎…みなみちゃん…んっ…」  
何度もまた触れ合っていく…やがて触れ合うだけでは物足りなくなり、その口の中へと  
私は自分の舌を入れていく…その彼女ともっと繋がる為に。  
「んっ…んんっ…」  
それを拒む事無く、彼女は受け止めてくれた…中で互いの舌が絡み合い、  
くちゃ…くちゅぅ…っと唾液も混ざり卑猥な音をたてていく、それを聞くとますます興奮してくる…  
同時にもっと彼女と…ゆたかと一つになりたいと思ってしまうのだった。  
「んっ…あぁ…みなみちゃん…」  
「嫌だったら…拒んでいいよ…」  
「…嫌じゃないよ」  
恥じらいながらもじもじと小さく囁くように、彼女は応えてくれる…私の思いに。  
だから私はその自分の沸き上がる欲情のままに、横たわる彼女の上に…その身を被せていくの。  
「んっ…ゆたか好き…」  
そして全身で触れ合う…授業に用いた体操服を互いに脱がせていき、直接に肌を触れ合わせていく…  
互いの膨らみの無い胸や、そして…もうぐっしょりと濡らしてる股間の恥部を…  
「私も…みなみちゃん大好きだよ…あんっ…」  
「んっ…あぁ…ゆたか…」  
そして授業の終わりを告げるチャイムが鳴るまで、  
そのまま保健室のベッド上で私達は禁断の関係を続けていくのでした。  
 
 
 
 
「あれ、気分悪いから保健室に薬もらいに行ったんじゃないの、かがみ?」  
「こなか!?…私は見てない!何も見なかったわよ!!」  
「ん〜〜〜…?何をそんなに顔を真っ赤にして慌ててるのやら」  
 
【おわり】  
 

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