静寂が支配する道場で私は…大見栄を切った
「フッ…先代が鍛えしこの帆風水夏に射抜けぬ物などあんまりない!!」
決まった…
「何一人で遊んでるの?葉山」
「ひゃん!?」
み…見られた?
「い…何時から?」
「わりと始めから。で、何してたの?」
「帆風家十三代目当主、帆風水夏ゴッコを…」
「……私を一体なんだと…」
「す…すいません。あ、でも」
よし、私の言葉に先輩は興味を示してくれたみたい。
ここでイグノーベル賞モノの演技力を総動員し…
「先輩は…とんでもないモノを射抜いてしまいました」
「え……」
「それは……私の心です」
「……秋穂」
あっウソ?結構いい感じのふいんき(何故か変換できない)?
『あまーい!!』
「うわ!先生、草葉?いつから?」
「秋穂ちゃんの水夏ちゃんゴッコあたりから…ってうわ」
「秋穂…えらい邪気やで?」
「あんたらのせいだー!!」
秋穂は三日ほど口を聞いてくませんでした。
でも簡単には先輩に渡さへんで? by草葉