「たあぁーっ!」  
リバースの剣の一撃が最後の黒騎兵を屠り、玉座の守りはいなくなった。  
 
黒騎兵の不穏な動きを察知して後をつけて来たキャロンが森の奥で見たのは  
魔物の巣窟となっていた廃城だった。見過ごせないとばかりに乗り込むキャロン。  
リバースの剣の前に敵はなく、魔物達を蹴散らして今、最深部に辿り着いた。  
 
「やっぱり…復活していたのね」  
広間の最奥には玉座があり、そこにはキャロンにとって決して忘れることなど出来ない  
宿敵が悠然と客人を見下ろしていた。  
「でも何故?あなたは私に倒されたはずよ。ラモー・ルー」  
「フン、久しぶりに会ったというに野暮を言うな。キャロン王女」  
魔力が安定していないのか、その体はかろうじて人型を保っているが不定形に揺れ、  
赤く光る目だけが顔の位置を知らせていた。その目が妖しく光りながらキャロンの肢体を  
嘗め回すように窺っている。キャロンは目を合わさないように注意しつつ剣を構えた。  
「ワシは喜んでおるのだ。甦った早々に、またあの極上の蜜を貢ぎに来てくれたのだからな。」  
「なっ!」  
「フフフ…お前の蜜の味、忘れたことは無かったぞ。」  
怒りと恥ずかしさに顔を赤くするキャロン。脳裏にラモー・ルーに受けた恥辱の数々が浮かぶ。  
体をいやらしく這い回った粘つく触手の感覚、蜜を吸われたあの妖しい恍惚感。  
どれも夢に見てしまうほどにおぞましく、忘れようとしても出来ない記憶だった。  
「ふざけないで!あなたはまた私に倒されるのよ!」  
リバースの剣を手に玉座に駆け寄るキャロン。ラモー・ルーは動かず笑っている(ように見えた)  
「ラモー・ルー、覚悟!…きゃっ!?」  
ラモー・ルーまで後5歩で剣が届く、と剣を振りかぶった所でいきなりキャロンの足が床に沈みこんだ。  
勢い余って転んでしまい、剣は手を離れてラモー・ルーの足元へ転がってゆく。  
「可愛いものよ。この程度の罠に引っかかってくれるのだからな。」  
立ち上がるラモー・ルー。キャロンも立とうとするが足が床にめり込んでしまって抜けない。  
いや、床(に見せかけた触手)がキャロンの足を掴んで離さないでいるのだ。  
「嫌!来ないで!」  
叫ぶが聞き届けられるはずも無い。必死になって足を抜こうと足掻くキャロンの眼前にラモー・ルーが立ちはだかる。  
武器はもうない。キャロンは自分の敗北を悟らざるを得なかった。  
 
「さあ、キャロンよ。その美しく育った体で我の復活を祝福して貰おうか。」  
「くっ…誰がそんなこと!きゃああっ!」  
気丈に言い返した瞬間キャロンの体が床に沈みこみ、両足までが飲み込まれた。  
「フフフ、心配せずとも邪魔は入らぬ。第一、助けも呼んでおらんのだろう?」  
「…ざ、残念ね。すぐにペルルが助けに来てくれるわよっ。」  
実は図星だった。今朝けんかをしたせいで一人で行動していたのだ。自分の迂闊さを後悔するが既に遅い。  
「そう焦るな。ゆっくり再会を愉しもうではないか。なあ、キャロンよ…」  
ラモーが恐怖に歪むキャロンの顔を覗き込んで来る。とっさに視線をかわそうとするが  
顔を掴んで引き戻され、逃げ場を失った。なおも目を閉じて抵抗するキャロンの体が腰まで  
一気に沈み込むとびっくりした拍子に目を開けてしまう。  
「ああっ…」  
赤い光が一気に頭の中に流れ込んでくる。忘れることの出来ない、思い出したくなかった感覚が甦る。  
全身に心地よい虚脱感が走り、床に倒れこむとそのままゆっくりと体が地面に飲み込まれていく。  
キャロンはラモー・ルーの嘲笑う声を聞きながら意識を失っていった。  
 
キャロンが気がつくとそこは牢獄だった。地下なのだろうか、薄暗く、壁はじめじめとして薄気味が悪い。  
上から伸びた触手で両手を縛られ、立てひざをついた様な姿勢で拘束されていた。  
足首も触手で固定されているので立ち上がることが出来ない。  
牢獄内はすえた臭いとラモーの魔力が充満して生暖かく、息苦しささえ感じるほどだ。  
濃密な魔力の波動で、全身に熱い吐息を吹きかけられているような気がして思わず身震いするキャロン。  
瞳の魔力の影響で感覚が鋭敏になってしまっているのだ。  
 
不安に怯えるキャロンの上から、伸びている触手を伝うようにしてスライム状の液体が徐々に降りて来た。  
「ひゃんっ!」  
首にたどり着いた冷たい感触に驚いて見上げると天井にびっしりとスライムがへばり付いていた。  
横を見れば壁からもスライムが染み出してキャロンへ擦り寄って来ている。  
「い、いやぁ……ひうっ!」  
恐怖を感じる間も無くスライムは次から次へと降りてくるとキャロンの耳を、腕を、うなじを、腋を舐めて服を濡らしてゆく。  
そのぬめったおぞましい感触に思わず鳥肌が立つ。襟元から滑り込んで背中をくすぐり、ふくらんだ胸元を這い、  
臍をくすぐる。その度にキャロンはくすぐったさに体をくねらせて振りほどこうとするが拘束は解かれることはなく、  
スライムの雨も止まない。変幻自在の舌はキャロンの体の隅々までを味わうように舐め降りてゆく。  
一方で壁から染み出したスライムはキャロンの足に到達すると這い上がり、しなやかな脹脛から太腿を撫で擦る。  
「や、やめて…くすぐったいよぉ……」  
キャロンの体はスライムの粘液でぐっしょり濡れ、密着した服が美しいボディラインを浮き出させていた。  
乳房の形も浮き上がり、乳首が刺激に硬く尖ってしまっているのもはっきり判るほどだ。  
全身はスライムのマッサージ効果か粘液の持つ媚薬効果なのか、熱を帯びて来ていた。  
粘液の染み込んだ服は体をくねらせる度に敏感な肌を刺激し、快感を引き出そうとするまでになってしまっている。  
 
岩壁すべてから染み出たスライムが床を埋め尽くし、太腿辺りの水位になった頃、スライムの粘度が急に  
上がったのをキャロンは感じた。そして今更ながらこのスライムの海が「ラモー自身」なのだと気付かされる。  
しかしキャロンには逃れる術は無く、スライムたちはいよいよ意思を持ってその瑞々しい生贄を味わいにかかる。  
まずは手を繋ぐ様にくっついたスライム同士が質量を持ってキャロンの胸元を滑り落ちると、  
既に粘液によって繊維が溶かされていたのだろうか、上着がずるりと剥がれて形の良い乳房が零れ出た。  
「きゃぁっ!ダメ、やめてっ!」  
止めてくれる筈もなく、同じように触手と化したスライムが粘液まみれのキャロンの服をあっという間に剥ぎ取る。  
服を脱がされたことによって充満した魔力を素肌に感じ、キャロンは守る物の無い裸身をこわばらせる。  
脳裏には過去の忌まわしい記憶が鮮明に甦り、不安にキャロンの鼓動が知らず知らずのうちに高鳴ってゆく。  
すると鼓動を聴こうとするかのようにおへそをくすぐっていたスライムが胸へと這い上がった。  
「あっ!…ひゃんっ!」  
蠢くスライムに柔らかな乳房を捏ねられて思わず声を上げる。すかさず別のスライムが背中からお尻へかけてを  
くすぐるようにずるりと舐め下りると、キャロンはくすぐったさに上背を左右に振って反応する。  
無数のスライムは反応に気を良くしたのか思い思いに乳房に吸いつき、腋をくすぐり、太腿を撫で、耳朶を舐め、うなじをなぞる。  
「あっ、ああっ、やぁ、やめて…さわらないで…んっ!……はあっ…やあんっ!」  
弾力ある柔肌を堪能するようにスライムはキャロンの体を弄びつづけ、その度に快楽を呼び込む粘液を肌に擦り込んでゆく。  
電流が走るかのような快楽のあとで、じわじわと染み込んでくる淫毒にキャロンは身悶え、翻弄されていった。  
「フフフ、相変わらず感じやすい体よ。もっとかわいがってやろう。」  
「はあっ、はあっ…だ、め…かんじ…ちゃ、だめ…あっ!ああっ!」  
スライムが体の敏感な場所を知っているかのように蠢く度、キャロンの吐息はどんどん熱く、荒く、早く、甘くなる。  
鼓動は早鐘を打ち、全身の力は既に入らず、熱に浮かされたような体では思考もままならない。  
悲鳴は既に嬌声に変わっている。瞳の魔力に抵抗する意識までもが封じられてしまったのかも知れなかった。  
「んっ、くうんっ、あ、はっ、あ……だめ…あ……あ…ふうっ……ん…」  
スライムの動きはキャロンが悶え、声を上げるたびにますます活発さを増し、指先までも自由に舐め回る。  
足指を一本ずつ舐めしゃぶられ、だらしなく開いた口の中に滑り込んだスライムが舌を弄ぶ。  
(…たすけて……あたし…と、とけちゃう……ペルル…たすけて……)  
流れる汗も涙も涎も体液のすべてが舐め取られ、養分にされてしまっていた。スライムの動いた痕は粘液が残され、  
そこから熱く火照ってたまらない快感が湧き出てくる。胸に取り付いたスライムに桜色の乳首を捏ねられ、痛いほどに吸われるたび、  
キャロンの身体の芯に甘い痺れが沁みて、徐々に理性がとろけていくようだった。  
しかし、スライムは未だにあそこにだけは手をつけることをしなかった。それがいつしか焦れったいと思えるまでに  
なってしまっていたのにキャロンはまだ気づいていなかった。  
 
やがて…責められているうち、キャロンは吊られている腕に痛みを感じ出していた。  
しかし、腕を離されるとスライムの海に直にお尻をつけることになってしまう。  
そんなことになったら…そう思って耐えていたのだが…  
「キャロンよ。」  
見透かしたかのようにどこからかラモー・ルーの声が響く。  
「ワシに蜜を捧げるのだ。」  
快楽に霞をかけられたまま、うつむくキャロンの目に薄いくさむらに覆われた自分のあそこが写る。  
くさむらは既に粘液でないものでぐっしょりと濡れ、下腹部は火の様に熱をもってキャロンを苛んでいた。  
自分の部屋であれば手で慰めることも出来たのに、手が拘束されていては熱を収めることが出来ない。  
下ではラモー・ルーの触手で出来た海が波打ってキャロンから溢れて内腿を伝う僅かな蜜を奪いあっている。  
「蜜…」  
「そうだ、「捧げる」のだ。」  
「あたし……」  
思う。なんでこんな所でこんなことしてるんだっけ?息が苦しい。胸がはちきれそう。あそこが…熱い。  
「ラモー・ルーの触手が恋しくはないか?夜ごと夢にまで見ていたのであろう?」  
「ラモー・ルー……」  
あたしの気持ちいい所をみんな知ってるラモー・ルーの触手…ぬめる熱い舌…覚えてる…  
今でも夢に見るたびに体が熱くなる…蜜を吸われた時のあの真っ白になるような快楽…赤く光る目…あたし…  
「……ほしいの………捧げ…ます…」  
力を抜き、快楽にとろけた目を伏せ眉を震わせる。キャロンは遂に情欲に屈服し、宿敵である魔物の愛撫を懇願した。  
 
突然、腕を吊っていた触手が切れ落ちた。ふっと力を抜かれ、勢いのままに落ちるキャロン。  
思わず見上げたその瞳に腕を吊っていた触手に抜き取られたリバースの腕輪が映った。  
「……あっ……」  
刹那、キャロンは呆然と視界から遠ざかる腕輪を見送った。もう、取り返しがつかないのだと悟るのは少し後のこと。  
蜜に濡れたあそこがスライムに触れ、海が大きく波打ってキャロンの股を抉るとキャロンはそれどころではなくなってしまう。  
「ああああああーーっ!!」  
電撃に打たれたような衝撃が走り、背をぐっと反らせて痙攣するキャロン。しかし、背中から倒れる事はできず途中で止められる。  
腕に絡んだまま落ちた触手が今度は海と一体化したのだ。水面がぐんと上がり、キャロンは触手の海にまたがるようにして固定される。  
スライムの海が波を打ち始め、広げられた太股の間を触手の海が隙間なく埋めて行き来をする。後ろから来た波がお尻を撫でて  
アヌスをくすぐり、前で弾ける。前から来た波がくさむらを掻き分けて襞を舐め降り、アヌスで弾ける。肢を閉じる事も、  
腰を浮かせて逃れることも出来ず、力の入らない肢体は満ち引きする柔軟兼ね備えた波の刺激に翻弄されるままだった。  
「フハハハハ!言うたな、キャロンよ。捧げると!」  
ラモー・ルーの高笑いが響く。が、キャロンには答えている余裕がない。  
「あッ!こ、こすっちゃ、だめぇ…ああッ!!」  
秘裂の襞を触手の海が大挙して擦りあげるとキャロンは首を激しく振って悶え、悲鳴をあげた。焦らされ、待ち焦がれた愛撫に  
肉襞は歓喜の涙を流す。流れた蜜はそばから触手が舐めとり、代わりに淫らな粘液が陰唇に擦り付けられる。  
赤く充血した花芯も触手が逃さず苛む。痛みを覚えるほどの刺激もすぐに快感へ変わってしまう。  
あっという間にキャロンは快楽の海に流され、溺れさせられてしまっていた。  
海は蜜を舐め取るたびに波の激しさを増してゆく。荒々しい波の愛撫に上体をくねらせ、腰を動かして応えてゆくキャロン。  
「ゆ、許してぇっ!…もうっ…あたし……、あ…ダメ、あっ、あんっ、イっ、くうっ、イクっ、イっちゃうっ!あああっ!」  
波に持ち上げられ、落とされる。馬に乗っているかのような激しい上下の動きに、綻んだ蜜の芽の上でスライムが飛沫を立てると  
キャロンは身体の芯に電気が走るような絶頂感に背を反らせ、ポニーテールを振り乱して悦びの声を上げた。  
「あああっ!!はあっ、あぁっ!うんっ、んっ!…ああああーっ!!」  
しかし、海は一度や二度の絶頂で満足することなくその後も際限なくキャロンの股間を責め立て続けた。  
 
やがて、キャロンの背後から触手…いやラモーの手そのものが伸びて背中を押した。  
するとすべての拘束が解け、投げ出されたキャロンはスライムの海の上にうつぶせのまま力なく倒れこむ。  
弾力のある海がマットのようにバウンドしてキャロンの肢体を受け止める。  
拘束を解かれても連続絶頂の痙攣に立ち直れないキャロンは肩を動かして荒い吐息をつくことしかできない。  
「…っ……はぁっ…はっ…はっ……」  
背後の海が持ち上がり、海と一体になったままラモー・ルーが形を成すと手を伸ばしてキャロンの尻に両手を当てる。  
今までと違うはっきりとした「手」の感触にぴくりと震えるキャロン。  
白く柔らかな尻肉がぐいと押し広げられ、アヌスとあそこが丸見えになる。恥ずかしさに頬を赤く染めるが逃れられない。  
広げられたあそこからは蜜が零れてスライムで出来た床に吸い込まれる。  
投げ出された両肢の間の床が盛り上がり、充分な硬さと柔軟性を持ったペニス型触手が現れてゆっくりキャロンに迫ってゆく。  
「…さあ、キャロンよ……これで身も心も、ワシの物だ…」  
「あ……」  
侵入口を探すかのようにアヌスから陰唇へじわじわと撫でる太くて硬い触手の感触に集中させられ、思わず腰がうごめいてしまう。  
キャロンは自分の肢体が挿入を待ち焦がれてしまっている事に気がつかされていた。  
触手は肉襞をゆっくりと舐めてから膣穴にあてがわれて止まる。最後の一押しは自分で堕ちろ。と語るかのように。  
「この瞬間をを待ち望んでおったのだろう?」  
(…………あたし……もう…………だめ…)  
そうだったのかもしれない、とキャロンは思ってしまう。夜ごと夢に見続け、自分で慰めるときはいつもラモーの触手を思い浮かべていた。  
それしか経験がなかったのだとは言え、理性で忌避し続けてきたとはいえ、体は既にラモー・ルーの虜になってしまっていたのか…と。  
ふと、腕輪のない細い自分の腕を見る。リバースの腕輪は既にラモー・ルーに奪われ、救いがない事を改めて思い知る。。  
「蜜を捧げる」と宣言してしまったキャロンはもう心でも抵抗出来ない。肉欲に流されてしまうほかの道は残されていなかった。  
背中に赤い視線を熱いほど感じる。うつぶせのまま軽く肢を広げ、手を握り締め、睫を伏せる。背中を震わせ、涙を一筋、零した。  
「…お、おねがいっ……」  
 
懇願に応えるように、ぐいと触手が押し当てられて膣襞が広げられると痛みにキャロンの理性がほんの少し戻った。  
「…あっ……や、だ…だめ…やめっ…」  
しかしそのまま止まるはずもなく触手が押し進められ、蜜に濡れたあそこは待ち望んでいたかのように陵辱者を受け入れてゆく。  
意識は自然と膣口に集中させられ、自分が犯されつつあることを嫌でも認識してしまう。しかし身体は意に反して悦んでしまっている。  
そして一気に進んだ触手が膣道を完全に貫くと、キャロンはその衝撃と悦楽に背を思い切り反らせて叫び声を上げた。  
「あああーーっ!!…………」  
体が震え、涙が止まらない。体が引き裂かれるような痛みと背徳的な悦楽が同時に襲って来てキャロンを押し流していた。  
あそこの一番奥に潜り込んだ触手は元は液体だけあってキャロンの膣内で絶妙に形を変えながら蠕動を始める。  
「ああっ…お、奥に……暴れないで…ぇ、あああっ!」  
ラモーはキャロンの浮き上がって来ようとするお尻を押さえつけたまま触手を突き込んでゆく。キャロンはまるで尻尾を金釘で  
打たれた魚のように上半身だけで暴れるが、腰を逃がすことが出来ないので結局快楽の檻から出られない。  
それどころか、今まで床役に甘んじていた触手が両胸にへばり付いて蠕動し、力の抜けたところを押さえ込まれてしまう。  
「あっ、ああっ!おっぱいダメぇっ!や…あんっ!」  
押さえつけられてしまうとまた膣奥の触手に意識が向いてしまう。触手はちょうどキャロンの中ぴったりに膨らむとその外部に  
イボや凹凸を無数に付けた。膣奥の違和感に震えるキャロン。一瞬の停滞の後。  
「え……きゃ、あああんっ、だ、だめ、ああっ!すご…これ…あんっ!」  
ラモーがペニスを突き込み、熱いスライム液が触手の中をすさまじい速さで対流したのだ。膣内を洗われているような感覚と  
触手外皮の凸凹に一気に内部を刺激され、キャロンは身動きして快楽を逃がすことも出来ず嬌声を上げた。  
「フハハハハ!何と美味い蜜よ、どんどん魔力が甦ってくるわい」  
とめどもなく溢れる蜜が結合部から零れて床に染み込んでゆくと栄養を得た触手は蠕動し、粘液の波となってうつぶせの上半身を弄ぶ。  
「やあっ、あっ、ああ…んっは、ううっ、はあんっ!!」  
首を振って悶えるキャロン。激しい責めに息をするのも苦しく、視界が白くなって何も考えられなくなってゆく。  
 
「キャロンよ、もっと快楽を貪るがよい。もっと蜜を流してお前の魂もワシの物となるのだ。」  
挿入を一段落させるとお尻を押さえ込んでいたラモーの手が溶け出してむっちりと健康的なお尻を撫で回す。  
そしてその一筋がキャロンのお尻の筋をなぞって降り、中に入り込もうとする。  
妖しい感触に震える間も無く、恐怖にかられるキャロン。そこはまだ魔物相手でも経験がなかった。  
「い、いやっ!そこ、違うっ!…だめ、だめええっ!!」  
抵抗することも叶わず尻穴をくつろげられてしまうキャロン。液体になった手が尻穴を広げると膣に入り込んでいるものよりは  
若干は細い触手が伸びてきて穴に狙いを定めた。  
「や、いや…やめて……おねが……はああああっ!!」  
一気に突きこまれて息が止まる。触手の粘液のおかげで痛みはないがそれだけにスムーズに動き回られてしまう。  
そして引き抜かれる。ぞくぞくするような解放感がキャロンの意識を支配してゆく。  
「は、ふう、うっ!、くふ、はあっ、んっ!…」  
お尻が震え、止めようもなく悩ましい吐息が溢れ出る。暴走する快感がどうにも収まらない。  
そして幾度もの抜き差しを経た触手がふいにキャロンの腸管の出口で溶け液体状に変わる。え?と感覚の変化に戸惑う間も無く  
液体状の触手はキャロンの直腸の抵抗を無視して容易に潜り込む。冷たい感触と下腹部の苦しさにうめくキャロン。  
しかし、液体触手は構わずキャロンのお腹へ流れ込み、腸内を犯してゆく。  
「く、くるし…つめた……ああっ、あ、はあっ、う、うああっ…おなか……だめ…だめぇ……」  
再び動き始めた膣内の触手と腸内の液体触手が共鳴し、逃げ場の無い快感が体を苛む。お腹は膨れ上がり、反射的にスライムを  
吐き出そうとするのだが、おもらしを連想させてしまうそれが恥ずかしくてキャロンは尻穴を閉めて我慢をしようとしてしまう。  
しかしそれがさらに快感と苦痛を倍化させる。元から逃げ道はなく勝ち目もない勝負である。我慢など許されるはずもなかった。  
触手たちがキャロンの膨れたお腹を撫でさすり、ついでにおへそからお尻にまわってアヌスをくすぐりだす。  
全身に広がってゆく快感に弛緩しそうになるのを必死でこらえるキャロン。もうとっくに限界は超えていた。  
ラモーは脂汗を流して苦痛に顔をゆがめるキャロンを散々堪能すると、膣内に入れていた触手を一気に引き抜く。それで終わりだった。  
「あ、あ、も、だっ、め…がまん……できっ…あ、ああっ、いやあああああーーーーーっっ!!」  
決壊。  
腸内に入り込んでいたスライムが一気に押し返され噴出する。止めようもなくお尻から流れ出てゆく液体触手。  
そして尿道までもが快楽に決壊して黄金色の水を迸らせてしまう。  
悲鳴を上げ、顔を羞恥で真っ赤に染めて涙を零すキャロン。お腹を襲うとてつもない解放感に力がどんどん抜けてゆく。  
そうしてキャロンにとっては途方もなく長く思える間、すべては流れ出し、そのすべては床の触手が歓喜に波打ちながら吸い込んでゆく。  
「…ぁ…あ……だめ…とまらないよぉ…みないで………おねがい…………」  
スライム排泄の妖しい解放感にお尻から全身の力が流れ出てしまって、どこもかしこもがぼんやりとした虚脱に包まれるキャロン。  
全部見られてしまった恥ずかしさで死んでしまいたいくらいなのに、体は今までよりも更に熱く、気持ち良くてたまらないのだ。  
尻穴と尿道口を舐め清めてくる触手の冷たさがたまらず、それだけで軽くイってしまう。  
「さすがはキャロン王女。もう尻の快感を極めたか。」  
「い、やぁ……も…ゆるし……て……」  
しかし腰は自然に浮き上がって媚びる様に揺れ動き、胸は粘液の床に押し付けて快感を得ようとしてしまっている。  
そして無意識のうちに舌が床を這って唾液と粘液にまみれた触手を舐めようとまでしていた。  
 
「では、仕上げと行こうか。」  
ラモー・ル−の声とともに触手の海が盛り上がり、キャロンは体を持ち上げられる。  
「きゃああっ?」  
キャロンは自分のさせられた体位にはっと気付いて顔を赤くした。体は上向き、両手は上から両肢は下から触手に固定される。  
広げさせられた太股の間からラモー・ルーの顔がのぞいている。なんという嫌らしい趣向か、これは初めての時の再現なのだ。  
「気付いた様だな。では、あの時の続きをしようではないか。」  
何と言う執念。言葉が出ないキャロン。しかし床から触手が伸び、粘液まみれの体を愛撫してゆくとすぐに体が反応してしまう。  
ラモー・ルーは肉襞を広げて口から伸びる舌で蜜と粘液でぐしょぐしょに濡れた蕾を舐め啜り、繊毛の生えた触手でお尻の穴をくすぐる。  
キャロンは嫌がるように体をくねらせて悶える。しかし意識せずともその艶やかな表情は既に快楽の虜のそれであった。  
「あは、あうんっ…んっ…ああっ…あむっ、むううんっ!むうっ、むーっ!」  
顔まで伸びてきたラモーの指先が触手に変化すると、唇を犯して入り込み、口内を愛撫する。  
キャロンは接吻を受け入れたばかりか口を窄めて中に入った触手の先端を舌で刺激しようとさえしていた。  
そうして涎と粘液の混合物を自ら夢中で飲み下してゆく。胃に落ちる淫毒の熱い感触にキャロンはうっとりとした表情を浮かべていた。  
「フハハハ、良いぞキャロン。それでこそ我が永遠の蜜奴隷だ。それ、蜜の極めを頂くとしようか。」  
口から触手が引き抜かれ、キャロンの唇から白い混合液が筋を引いて零れる。キャロンが荒い吐息をつくと触手に巻きつかれたままの  
胸が上下した。眼下でラモー・ルーの触手が再び体を貫こうと構えているのを見て、キャロンは思わず唾を飲み込んで迫って来るペニスを  
凝視し、犯される期待に胸を高鳴らせてしまっていた。  
「…あああうっ…んーーーーっ…ふ、太くっ……て…深い…っ……あああっ!」  
今までより太く、硬さと重さを持った触手がキャロンの膣内に一気に突き込まれると、赤い電撃があそこから脳天にまで突きぬけた。  
全身が硬直して、手足がぴんと伸び、指先までが衝撃に震える。おとがいを跳ねあげ、口を限界まで開け、目も見開く。  
しかし蜜と粘液で完全に蕩けた子宮は悦んでペニスを受け入れてゆき、あっという間に一番奥まで到達してしまう。  
「んあぅ、あっ、ぎ、ぐっ、くっふ、くうっ、はっ、はっ、あ、あああっ!」  
太い触手の激しく早い突き上げに息も出来ずに翻弄されるキャロン。それでも結合部からは蜜が溢れて止まらない。  
苦しげだった喘ぎ声もだんだんと蕩けて行く。既に人間的でない責めですら暗い快楽に変えようとしているのだ。  
(いやなのに………いやなはずなのに……………)  
床の触手達が踊りだし、キャロンの肢体に絡み付いてゆく。胸に絡みついた触手は柔らかな乳房を揉み、固くしこる乳首を扱き立てる。  
一本の触手が伸びて背筋をなぞりながら下へ降って菊門をくすぐると、キャロンは無意識に腰を動かして位置を調節してしまう。  
和らげられてしまったアヌスは触手の挿入を易々と受け入れてゆく。直腸に潜り込まれるぞくぞくした感触に背筋を震わせる。  
さらに入りきれなかった触手が膣襞の周りを舐めまわし、赤く熟れて蜜を溢れさせる果実に吸い付いた。  
「あっ、ふうっ…んあっ、ああっ!やっ、ああーっ!!」  
触手で空中に固定されてしまっているキャロンは抽送のタイミングに合わせるようにしか体が動かせず、自然とそのリズムに  
全身が呑み込まれていってしまう。触手の律動がキャロンの鼓動と一致してくるとキャロンは自分がラモー・ルーの体の一部に  
なってしまったかのような錯覚さえ覚えだしていた。  
(あっ、だめ、だめっ、きもちいいの……こわいっ、こわいよ…こんなの……ヘンだよ…)  
 
ラモー・ルーのピストン運動が激しさを増し、膣内を掻き回される感覚に髪を振り乱して応えるキャロン。とめどもなく蜜が  
溢れて触手を伝い、床に落ちてゆく。下半身から全身が蕩けてしまうかのような感覚が波を打って広がってくる。  
乳房は快感でいっぱいに膨らんで桜色に火照り、所々触手に甘噛みされた赤い痕を残している。乳首も痛いほどに勃起して  
触手に弄ばれる度に両胸から電流を走らせる。全身はどこも粘液と汗で濡れて妖しく光り、発情したような匂いに包まれていた。  
瞳は潤んで快楽にとろけている。唇はしどけなく開いて涎を溢れさせ、時折舌をのぞかせては顔を撫でる触手を舐める。  
止めどもなく熱い吐息が漏れ、突き入れられる度に扇情的な喘ぎ声を上げてラモー・ルーを悦ばせていた。  
「あっ、あっ、あんっ、はあっ、うんっ、んあっ、いいっ、あああっ!」  
膣奥に突きこまれた触手が激しく脈動する。キャロンの中から直接蜜を吸い上げているのだ。  
全身から力が抜けてゆく恍惚感に歓喜の笑みさえ浮かべ、キャロンは闇の快楽に身を沈めてゆく。  
「ああっ、す、吸われてる…蜜吸われてる……きもち…イイ……もっと、もっと……んはあああっ!」  
うわごとのようにつぶやく。最早自分が何を口走っているのかも判然としない。  
ラモー・ルーの体が覆いかぶさってきてキャロンの肩と腰を掴む。ラモーの舌がキャロンの顔に近寄ってくると  
キャロンはうっとりと目を伏せ、ねっとりとした舌を自分から絡ませて口づけを受け入れた。  
 
「さあ、キャロンよ。永久に消えぬ我が刻印を刻んでやろう。」  
ひとしきり蜜を吸い上げた触手がふいに激しく動き出し、全身に取り付いている触手もどくどくと脈動を始める。はっとなるキャロン。  
「おっ、おねがい、なかは…中だけは…はあああっ!!」  
刻印が何を意味するか、考えずとも分かる話だった。激しい動きに呑み込まれながらキャロンは一瞬だけ村の人たちのことを思った。  
(……ごめんなさい……あたし…もう……)  
舌を絡ませていたラモー・ルーの舌がふいに膨らみ、キャロンの口に押し込まれる。苦しさに呻く間も無く喉元まで突き入れられると  
一気に爆発した。大量の粘つく液が口の中に溢れ返る。勢いが激しすぎて口内から飛び散った白濁がキャロンの顔や胸元、髪を汚してゆく。  
「むぶうっ!ごほっ!げほっ、ごほっ…」  
激しく咽るキャロン。しかし、触手に首を上向きに固定されてしまい液を吐き出すことも叶わず、その大半を飲み下させられてしまう。  
顔についた白濁の臭いと胃を伝って体内を冒しながら落ちてゆく熱さにうっとりしてしまうキャロン。  
「あ、ああっ……」  
さらに乳房や太股、腋やおへそに取り付いていた触手たちが白濁を吐き出すとキャロンはあっという間にオスの臭いに包まれてしまう。  
(あ……なんてすごいニオイ……これが…男の人の……)  
触手に白濁を塗り付けられながら、他の人の精液の臭いなど知らないのにこれがオスの臭いだとキャロンは認識していた。  
射精されているという事実がキャロンの中の雌の部分をさらに呼び起こし、子宮が切なさを覚えてしまう。  
そして目の前ではラモー・ルーが勝ち誇ったように笑ってキャロンの痴態を愉しんでいた。  
「ああっ!あああっ!!く、くるっ!あたしっ!あたし、もう、きちゃうのっ!!」  
お尻に突き入れられた触手が大きく脈打つ。菊座が押し広げられて粘液が腸管に到達すると一気に撒き散らされた。  
「あああああーーーーーっ!!!」  
あまりに激しい射精にキャロンの体が大きく揺さぶられる。キャロンは頭の中が白くなるような絶頂に体を震わせながら  
ラモー・ルーの熱い精液がお尻の中で広がって行くのを感じていた。  
触手が引き抜かれると逆流した白濁がアヌスから溢れて落ちる。その感覚がたまらなくてキャロンは無意識にお尻の穴を締める。  
それが同時に未だあそこを貫いて抽送を続ける触手を締めつける結果となり、快感はさらに倍加した。  
 
「うっ、あっ、あっ、あ、あ、あ、む、んっ、が、あ、はあっ、はっ、はっ、ああっ!」  
締め付けに気を良くしたラモー・ルーのスパートが始まる。キャロンは息も出来ないほどに突き上げられながらより快楽を得ようと  
自然に腰をくねらせていた。快感に溢れた涙が零れ落ち、白濁に汚された髪を振り乱し、おとがいを跳ね上げて声を限りに叫ぶ。  
嬌声を上げるたびに頭の中で火花が散り、真っ白になって絶頂の果てに登りつめて行く。  
「そら、くれてやるぞ、キャロン!ワシの積年のすべてを受け取るが良い!」  
「ああっ、あ、はあああんっ!イっちゃう!、イっちゃうよぉ!、あ、あたしっ、イ、ク…あああっ!!」  
今まで一番早く激しく突き上げられ、背中を丸め体を可能な限り縮めてやって来る何かに備えるキャロン。  
どくん!と大きい音がして触手が脈動したのをキャロンは感じた。そして体の外からも体の中からも特大の波が襲ってくる。  
(……あたし……きえちゃう……)  
と、キャロンはその瞬間だけ妙に冷静に思った。  
 
膣が爆発したかと思うほどの激しい濁流が膣内に雪崩れ込み、子宮壁に当たった瞬間、キャロンの脳裏が白く爆発した。  
「ぅ、あはああああーーーーーーーーっ!!!!!」  
全身を一気に弓なりに反らせ、指までが伸びきる。全身の毛穴まで開かんばかりに穴という穴が開き、体液を溢れさせる。  
喉が切れるほどの叫び声を上げて絶頂の極みに押し流されてゆくキャロン。  
白濁はキャロンの子宮をあっという間に埋め尽くし、お腹が膨れ上がるほどに注いでもまだ止むことがない。  
あまりの量に逆流した白濁に膣壁が押し広げられて噴出してしまう。キャロンの体はがっちり抱きすくめられているため  
キャロン自身が飛ばされてしまうことはなかったがそのせいで逆に射精しているかのような絶頂を追体験する事になってしまう。  
「いやっ、またっ、またっ!きちゃうっ、う、ああっ、あぅはあっ!は、ああああーーーーーっ!!!」  
無意識に触手を吸い込むように膣を締め付け、オーガズムを何度も味わい、少女は登りつめて行く。  
そうしてラモー・ルーの射精が続く中、爆発を続ける白い絶頂の彼方にキャロンの意識は沈んでいった。  
 
ぐったりと力が抜け、失神したキャロンはようやく触手から解放され、その白濁まみれの体を床に横たえられる。  
ラモー・ルーは床に倒れ伏し、時折痙攣しては膣口や尻穴から精液を噴出させるキャロンを満足げに見下ろす。  
「ついに、我が物となったぞ。リバースの力!」  
それは長い計画だった。キャロンに倒されたラモー・ルーはその最後の瞬間自分の血を使って呪いをかけたのだ。  
呪いの効力でキャロンは毎晩ラモー・ルーに犯される夢を見るようになってしまった。  
そして夢の中で犯され、その夢の影響で自分を慰めるようになってしまう。  
そうしてキャロンが自分を慰めるたびに体は知らず知らず魔への抵抗を失っていったのだ。  
そしてキャロンが性エネルギーを放つたびにラモーは自分の体を少しづつ修復していった。  
そして今日。持てる全魔力を投入してキャロンを罠にかけた。失敗すればそれで終わりだったが、幸運はラモー・ルーの執念に味方した。  
ラモーの呪いの影響で堕ち易い体に育ってしまっていたキャロンはその魔力の源を明け渡す。蜜を得た後はもう思うがままだった。  
そして剣を呼び出す腕輪は手中に落ち、リバースの尽きることのない魔力を持つ少女は陥落した。  
子宮に精液で刻んだ刻印はいつでも好きなときにキャロンから魔力を抽出することができる使徒の契約の証だ。  
これがある限りキャロンは一生ラモー・ルーの僕となるほかない。そしてリバースの魔力は皮肉にも尽きることなくキャロンを  
回復させてしまうためラモー・ルーがキャロンを手放さない限りキャロンは自ら死ぬことも出来ないのだ。  
「フハハハハ!!ハーッハッハッハ!!キャロンよ。わが蜜奴隷よ!」  
ラモー・ルーの高笑いが岩牢内に響き渡る。  
キャロンはほとんど意識を失い、体が浮いているような感じの中で笑い声を聞いていた。  
全身を包む精液の臭いと子宮に感じる魔力の刻印の胎動だけがキャロンに感じられるすべてだった。  
あとはもうどうでもよく、一秒でも長くこの真っ白な至高の快楽の余韻を味わっていたかった。  
「キャロンよ、永遠にラモー・ルーさまに蜜を捧げ続けることができるのだ。うれしかろう?」  
「………はい…うれしいです……ラモー・ルー…さま…」  
呟くキャロンの目に光はなく、表情には蕩けた笑みだけが浮かんでいた。  
 

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