海がレースクィーンになって二ヶ月が経過した。  
カメラ小僧達の口コミにより、驚異的なスピードで海の名前は業界全体に浸透していく。  
「なあ、龍咲海ちゃんていう現役×学生のレースクィーン知ってるか?」  
「知ってる、知ってる!滅茶苦茶、可愛いよなあの娘!……たしか名門のお嬢様学校に通ってたはず」  
「ちょっと前までみんなノーマークだったから写真撮りやすかったけど、今は早めに行かないと人混みで  
近づくこともできねーよ」  
……レースクィーンの追っかけをする者達にとって龍咲海の存在は特別な意味を帯び始めてきていた。  
 
☆  
 
――都内の某スタジオで海は初の雑誌グラビアの撮影中だった。  
レフ板や大型照明機材の中心には床に仰向けに寝そべっている水着姿の海がいる。  
スカイブルーのハイレグ水着の胸元には、白字で”Seles(セレス)”と書かれており、それは彼女が所属する車会社のチーム名であった。  
「はい、もう一枚いきます!笑って!」  
男性のカメラマンが様々に位置を変えて海の美しい肢体を撮っていく。  
海は微笑みながら両腕を上げた。眩しく抜けるような腋の下がカメラのレンズに惜しげもなく晒される。  
「いいねえ。腋フェチって多いから、そういうポーズ大歓迎だよ」  
カメラマンに言われて、海は顔が赤くなるのを感じた。その羞恥さえネガに焼き付けらていると思うだけで  
、背筋にゾクゾクとした快感が奔った。  
彼女の瞳が潤みはじめ、パールピンクのルージュが塗られた唇がいっそう艶やかな色彩を放つ。  
(わたしの写真……男の人って何に使うんだろう……)  
海は、自問しながら掲載されるグラビア写真が男性にどんな目的で使われるか知っていた。  
青少年達が海の載っているグラビアページを穴が空くほど見つめながら自慰に励むのだ。しかも、今まで  
のようなレース会場とはその規模が違う。何万という男達が海の肉体に目を血走らせ、股間を堅くしなが  
ら一人で性処理をする。  
それを想像するだけで海はクラクラと目眩を起こしてしまいそうだった。”見られるのが好き”という海にとってそれは気絶しそうなほどの快楽を伴っているのだ。  
 
「海チャン、いいよ。その色っぽい顔!」  
カメラマンの声と連続したシャッター音にようやく海は我に返った。しかし、撮影される陶酔感が  
消えることはない。  
「それじゃあこっちに用意した椅子に座って貰おうかな」  
撮影スタジオの隅に用意された木製の椅子に海を案内する。  
カメラマン次々とポーズの指示を出していく。それは普段の撮影会ではできないような大胆なも  
のばかりだった。  
椅子に片手を付き、上半身をお辞儀するように折りながら、青いピンヒールを履いた美脚を真  
後ろから撮影されてしまう。その格好は上に向けた若々しいヒップの丸みを際だたせ、臀部に  
執着する男性ならこの写真で自慰の最高潮に達するであろう事が海には理解できた。  
海の頬は自分の格好の卑猥さにほんのりとした桜色に染まる。今まで何度も撮影されたが、こ  
んなあからさまなポーズを要求されたのは初めてだ。  
カメラマンは撮影ポイントを変えた。さらに海の尻を接写していく。股間に食い込んだハイレグ水  
着の細かい皺まで数えられるほど、カメラマンはレンズを近づけた。  
カシャリとシャッター音が響く。海の太股が身体を貫く快感に歓喜して微かに震える。  
「海チャン、今どういう気分かな?」  
カメラマンがいやらしく海にたずねた。その間もカシャカシャと幾度もシャッターが切られる。  
「は、恥ずかしいです……」  
海は小さな声で呟くことしかできず、大きなシャッター音に追いつめらるように全身が羞恥で熱く  
なり、汗ばんでくるのを感じた。  
 
海の足の指がせわしなくピンヒールの中で開いたり閉じたりと敏感に反応している。彼女は美しい眉根をキュッと寄せて、カメラマンの熱い視線を一身に受けた。  
――シャッター音が止んだ。  
海は安堵とともに少しだけ緊張が和らいだ。  
ハイレグ水着姿という扇情的な海の心は、今や”羞恥”という淫靡な魔法の虜となっていた。頬は  
紅潮し、吐息には艶めかしさの微粒子がありありと含まれており、少女が興奮状態にあるのが誰  
の目にも明らかだった。  
「そこの椅子に腰掛けて……そう、もっと身体を反らして」  
カメラマンの指示に従い海は椅子に座りながら、尻を浮かせてブリッジをするような体勢にさせら  
れた。  
上質な絹のような海の長い髪が椅子の背もたれにはらりと落ち、ハイレグ水着から伸びる染み一  
つない太股とふくらはぎが、瑞々しくしなやかに張りつめる。  
そのフェティシュな女性の部位をあますことなくカメラマンは撮影していく。ピンヒールから細い足首  
へ、そして白い膝裏、とうとう海の恥ずかしい部分の間近までカメラが昇ってきた。  
「……やだ!そんな所を撮らないでください!」  
あろうことかカメラのレンズは海の股ぐらのすぐそばまで来ていたのだ。しかも上体を反らしている  
せいで、ハイレグ水着がさらにきつい角度のV字を描いている。その中心の三本の皺はハイレグ水  
着に隠されている禁断の部分の形状をうっすらと現しており、露骨に見えていないせいか、かえって  
猥褻さを助長していた。  
スタジオの隅にいる男のマネージャーも撮影を止めないことから、この進行は予定通りということらし  
い。  
それにしても自分はなんという破廉恥な格好をしているのだろうか。乙女の禁断ともいうべき場所を  
薄いハイレグ水着越しに撮影され、そのスリットの形までカメラのレンズに晒してしまうなんて……。  
彼女の高い自尊心(プライド)と、他言できない背徳的な露出癖という二律背反する感情がないまぜ  
になって脳裡に渦巻く。そして、そんな自分の罪悪感という代価として、背筋が痺れるような快楽を得  
てしまう矛盾。  
海は再び響いたシャッター音を聞きながら、ある予感めいたことが頭をかすめていく。  
 
こうして、ハイレグ水着の股ぐらにレンズをこすりつけそうなくらい近くで撮られ、ニプレスを張った  
乳房の頂点を堅くしている自分はすでに後戻りはできないのではないか、という予感。  
「海チャン、股を開いてくれるかな……」  
カメラマンの手が海の内股をさすった。彼女の全身が総毛立つ。  
「ここまで撮るなんて聞いてないわ!」  
海は罵声を浴びせるようにカメラマンに言った。ようやくそこで事務所サイドのマネージャーが近  
づいてきた。  
二十代中頃の背広を着た男性マネージャーの仲裁が入り、なんとか撮影は終わった。  
 
「ごめんね。あのカメラマンはああやってモデルの気持ちを昂ぶらせるのが撮影方法らしい。あま  
り気にしないで」  
スタジオから自宅に車で帰る途中、マネージャーにそう説明された。  
撮影が終わったため、海は既に学校の制服に着替えている。  
「だからって人の身体を勝手に触るなんてヘンタイよ!そう思わない、田崎さん?」  
海は声を荒げながら助手席で怒った。それをマネージャーの田崎は苦笑しながら聞く。  
しかし、口にはしてみたものの、それは海の本心ではない。あのカメラマンにもっと強引に迫られ  
ていたら股を自ら開き、写真を撮られるのを望んでいたかもしれないという、もう一人の自分が心  
の奥底にいるのを感じる。  
「まあ、カメラマンにも色々な人がいるから。……そういえば、今日は海ちゃん、社会科見学だった  
んだろ?」  
田崎は話題を変えるため、海が今日行くことになっていた社会科見学の話を切りだした。  
「今日は社会科見学で東京タワーに行く予定だったんです。お嬢様学校のわりに意外と俗っぽい  
所に行くと思ったでしょ?」  
二ヶ月前、車会社の社長からあてがわれたマネージャーの田崎浩明という男性に海は全幅の信  
頼を寄せていた。  
こうして雑談の相手になってもらったり、×学生である自分の悩みを聞いたり、行き過ぎたファン  
の対応などをしたりと自分のために彼は尽くしてくれている。  
しかし、それは好意というレベルであって、恋愛感情とは別種のものであるのも自覚していた。歳  
の離れた兄――そういう印象がしっくりくる青年だ。  
 
「そうだ。予定よりも撮影が早く終わったから東京タワーに行かないか?ここから離れた場所でも  
ないし」  
田崎はそう提案した。路上からは東京タワーのてっぺんがビルの谷間から垣間見える。  
「もし、同じ学校の生徒と会ったらどうするんですか!?」  
「撮影で休むっていう届けは出してるんだろ?気にすることは無い。それにこれからのプロジェク  
トの下見くらいはしておいていいんじゃないかな」  
田崎の言葉は随分と含みがあった。海の頭の上にはいくつものクエスチョンマークが出ている。  
「……プロジェクト?これから東京タワーで何かやるんですか?」  
「それは正式な発表を待ってからだね。配役が決まったら君にすぐ伝えるから」  
田崎の笑みによって明確な答えを海は、はぐらかされてしまった。  
 
☆  
 
東京タワーの特別展望台には制服姿の男女が溢れていた。  
海の学校と同じように社会科見学コースとして来ているのだろう。  
マネージャーの田崎は下の大展望台にある喫茶店で暇を潰すということだ。  
海の周囲の人混みは波が引くようにして左右に分かれていく。  
「あの制服って凄いお嬢様学校だったはず……」  
「見てみろよ。あの美人な娘。ウチの学校の女子には、いないタイプだな」  
「芸能人かしら?見たことないけど、あたしが知らないだけかも」  
一歩進むたびに男女の隔てなく、賞賛の声と羨望の眼差しが海に向けられる。  
海はそんなことを一々気にしてられなかった。レース会場の男性ファンの熱気に比べれば温いも  
のである。彼女は見られるということに貪欲になり、感覚が麻痺しているのかもしれないと思った。  
少し前なら気にしていたざわめき程度で恥ずかしくなることはない。それどころか、もっと見られた  
いとさえ望んでいる自分に愕然とする。  
 
(この二ヶ月で自分はかなり変わったようね。認めたくはないけど)  
海の正面で赤い制服を着た小柄な少女が有料の双眼鏡をのぞいている。  
そして突然  
「あ、あれ?見えなくなっちゃった」  
と双眼鏡から目を離した。  
その少女は髪をお下げにしており、遠目からだと中性的な美少年のようにも見える。全身に活力  
が溢れているようで、小さなヒップを揺らしてスカートのポケットの中にある小銭を探す仕草にそこ  
はかとない健康美がある。  
海はその少女の見ている双眼鏡に近づきコイン投入口に小銭を入れた。  
「これはあたしの奢り」  
その小柄な少女に海はウィンクしてみせた。  
「え、いいの!?小銭をポケットに入れておいたんだけど……使い切ったみたいで……」  
「気にしなくていいわよ。熱心に双眼鏡のぞいてる人見たことなくて珍しいなと思って」  
初めて会った少女だが、ついつい頭を撫でてしまいたくなる愛くるしさを彼女は持っている。  
しばらくして、再び双眼鏡は見えなくなった。しかし、すぐにコインを入れた者がいた。  
「わたくしのも使って下さい」  
眼鏡をかけたショートカットの少女が立っていた。  
理知的な瞳と丁寧な言葉遣いが育ちの良さを証明している。海の横にいるお下げ少女が躍動美  
を感じさせるとしたら、この少女は対照的な思慮深げな優美さを感じさせる。  
――三人の少女の視線が交差する。  
運命めいた何かを三人は感じたが、それはどうやら気のせいだったらしい。  
現に何も起こらないし、周囲の変化もない。  
「なんだか、このような事が以前にもあったように感じますわ」  
眼鏡少女が小首を傾げながら呟いた。  
「既視感(デジャヴュ)ってヤツかしら?」  
海は腕を組んで考え込んだ。  
「私もあったような気がする」  
お下げ少女も双眼鏡そっちのけで茫然としている。  
 
 
しばらくして、海と出会った二人の少女はお互いの引率の教師に呼ばれ、特別展望台の下りエレ  
ベーターへと向かう。どこかで会ったことがあるようなお下げ髪の少女と、眼鏡をかけた少女は  
海との去り際に軽く手を振った。  
特別展望台を一周してみたが、海の学校の生徒達はおらず、すでに別の目的地へ行ったのだ  
ろう。  
海は遠くまで見渡せる特別展望台のガラスの先を眺めた。  
二ヶ月前、自動車ショーで初めて水着姿になったのを思い起こす。  
何人もの男性の視線を釘付けにして、気持ちが昂ぶり、その会場のトイレで――  
(……やだ、わたしあの時のこと思い出してる)  
さらにはグラビア撮影したカメラマンの、いやらしい手つきが太股に残っている。  
濃紺のストッキングの上から両手が美脚を這い回る。  
二つの淫猥な妄想が混ざり合う。自らの性欲を満たすためにシャッターを切る彼女のファンが  
カメラを片手に海の身体へ、我先にと必死に手を伸ばしてくる。  
この二ヶ月の間に見た、ファンの細かい表情までも脳裡に再生された。  
興奮のため、鼻腔を膨らましながら海を見つめる男。  
海の尻ばかりを追いかけ回し、食い込んだ水着を直す仕草をジーンズの股間を膨らませながら  
ハンディカムビデオで撮影する長髪の男。  
後背から海に気付かれぬように股下を盗撮する怪しげな男。  
――そういったファン達が海の身体に殺到する。  
そして、その欲望を剥き出しにしたファンに海は飲み込まれてしまう。  
その妄想の果てを考える前に海は「ひゃッ!?」と甲高い声を上げた。  
海の背後からストッキングを実際にまさぐる人物がいる。  
最初は自分の妄想と勘違いしたが、この感触は本物だ。  
「海ちゃん、なにを考えていたのかな?」  
海は後ろからそっと抱きすくめられ、濃紺のストッキングにつつまれた太股を撫でられる。  
「ちょ、ちょっと!やめてください!!」  
力一杯に海は背中にいる人物に肘を打ち込んだ。  
「痛ッ!」  
海は振り返って唖然とした。  
「田崎さん!?どうして!?」  
「ごめん。ちょっと海ちゃんを脅かそうと思ってね」  
脇腹を押さえている田崎は海に苦笑しながらこたえた。  
 
――それにしても、そんなに顔を赤くして何を考えていたのかな?」  
「…………」  
海は田崎の質問に答えることは出来なかった。自分のファンに囲まれて辱められるのを想像  
した、などとは口が裂けても決して言えない。  
「言いたくないのか?……なら、それでもいい。だが、僕は君のマネージャーだ。もう少し頼っ  
てくれてもいいんじゃないかな?」  
彼はそう言って海の腰を優しく自分の方に抱き寄せる。海が異性の温もりをこんなに間近で感  
じたのは初めてのことだった。  
「やだ、田崎さん!こ、こ、こんなところで困ります!」  
海は耳まで赤くして、田崎の体を押しのけた。特別展望台にいる他の人々も歳の離れた恋人  
同士を見るような目で二人を眺めている。  
「恥ずかしがりやだな、海ちゃんは」  
田崎は微笑みながら、海が羞恥のあまり狼狽する様子を見守っている。  
――そして、彼の瞳が海の初々しい反応や、スレンダーな身体つきをじっくりと値踏みするよう  
な下卑たものなのを知る者は、この場に誰もいなかった。  
 
 
二人はレストランで夕食をとり、車で帰路についた。  
海は助手席で黙ったまま、運転する田崎のほうをそれとなく見ている。  
――優しそうな甘いマスクに、物腰の柔らかい態度。この数ヶ月間、彼を異性として意識したこ  
とはなかったが、こうしてじっくりと田崎を見るとなかなかの二枚目だ。年齢は海の9歳上で、こ  
の業界に転職したばかりなため、マネージャーとしての経験は浅いのだという。  
今日なによりも衝撃的だったのは、初のグラビア撮影よりも彼に東京タワーで太股を撫でられ  
たことだった。黒ストッキング越しの彼の指先の感触が今もまだ残っている。敏感な×学生の  
少女に、それはあまりにも刺激的な体験だった。  
(今夜は絶対にベッドで自分を慰めないと寝れないわ……)  
田崎の横顔を見つめながら、自慰の欲求が湧いてくるのに気づいた。自分の載ったグラビア写  
真を手にする男性もこういう気分なのかしら?と、海は考える。  
「僕を見つめて、どうしたのかな?」  
海の視線が自分の横顔に向けられているのを田崎は感じて声をかけた。  
「……あ、あの、田崎さんて彼女とかいるんですか?」  
わたしは何を聞いてるのかしら。そんなことを知ってどうしようというのか――思わず口をついて  
出た言葉に、海は戸惑った。  
「彼女はいないよ。この業界は忙しくて作る暇なんてなくて。どうしてそんなことを聞くんだい?」  
海の自宅近くの路肩へ車を停めて田崎はたずねる。  
「ごめんなさい。今の質問忘れてください。おつかれさまでした!」  
慌てふためきながら海は車のドアを開け、真っ赤になっている顔を田崎に見られぬようにして  
外へ出て行く。  
しかし、海の腕がぐいと力強く車内に引き戻される。  
「……もっとも、君のように美人はとっても好みだ。仕事の忙しさを忘れてでも、お付き合いした  
いくらいだよ」  
海の顔に自分の顔を近づけて田崎は囁いた。  
田崎の顔を目の前にして、海は心臓の鼓動が早くなっていく。  
(わたし……なんでこんなに、田崎さんにドキドキしているのっ!?)  
海の長い髪を田崎はサラサラと手の平の上で弄んだ。  
「……海ちゃん、おつかれさま」  
田崎は掴んでいた海の腕を離した。  
 
海は逃げるようにして自分の家の玄関に走っていく。そんな海の後姿を車内から見ながら、ダッ  
シュボードから煙草を田崎は取り出した。  
海の前では絶対に吸わない煙草にジッポライターで火をつける。  
闇の中で蒼い煙がゆらめき、その様子を気だるい表情で田崎は眺めた。  
それから二分後、田崎の携帯電話が鳴り響く。  
「はい。田崎ですが……ええ、獲物の感度は抜群で間違いなく処女です。……今日から第二段  
階に移りました。彼女はなかなか身持ちが堅くて、仕掛けるタイミングに手を焼きましたよ。……  
はい、わかってますよ。素材として最高なため、時間をかけて馴染るつもりです。……それでは」  
田崎は携帯電話を切ると、大きな家の二階にある電気の点いた海の自室を、獲物を仕留める  
狩人のような冷徹な眼差しで車内から睨んだ。  
 

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