「―――で、犬にまた怒鳴られちゃって…」  
「あはは、犬さん相変わらずだね〜」  
夕暮れの住宅街を歩く2人。1人はほのぼのとした雰囲気の小柄な男子中学生・沢田綱吉。  
その男子に寄り添うようにして歩いているのは、右目に眼帯をしたさらに小柄な女子中学生・クローム髑髏。  
2人は学校帰りに待ち合わせをし、買い物をして帰宅する途中なのである。  
 
そんな2人のあとをこっそりとひとつの影が追っていた。  
 
その影が動く。  
ドン!  
「え?」  
「ボス、危ない!」  
ツナめがけて飛んできた何かの前に髑髏が立ちふさがった。  
「!!」  
 
ボフン!!!  
「髑髏!」  
周りに煙が立ちこめる。  
「ゲホッゲホッ!髑髏、大丈夫!?」  
ツナは涙目になりながらも、自分のそばにいる髑髏の手を取ろうとした―――  
 
 
*  *  *  *  *  *  
 
ぼふん!!  
「きゃっ!」  
ゴホゴホとむせながら髑髏はバッグの中から三叉槍を取り出す。槍を組み立てながら  
辺りを見渡すが、そこは見慣れない場所だった。しかも、自分は屋外にいたはずなのに  
ここはどう見ても室内。しかもかなり上質な家具でコーディネートされている。  
「え…」  
立ち上がろうとして手をつくが、その部分は手が沈むほどふかふかで髑髏は驚く。  
彼女は革張りのソファの上に座っていたのだ。  
「ここ、どこ?」  
戸惑いを隠せない髑髏。  
すると、髑髏の背後からガチャリと音がした。振り返るとそこは頑丈そうなドアがあり、そのドアノブが回っていた。  
ぎゅっと槍を握り締め、髑髏は臨戦態勢に入る。  
ドアノブが90度ほど回転し、ゆっくりとドアが開かれ姿を現したのは―――  
 
「何の音?凪……  な、ぎ?」  
「え、ボ、ス?   ――え?」  
 
髑髏はじっとその青年を見つめる。  
黒いスーツを身にまとい、物腰の柔らかそうなその青年。  
ツンツンとした茶色の髪、大きめの目、大人の顔立ちになっているが間違いない。  
「ボス…」  
 
青年はじっとその少女を見つめる。  
見覚えのある制服を身にまとい、少しおどおどとしたその少女。  
右目の眼帯、ぱっちりとした大きな瞳、幼くなっているが間違いない。  
「髑髏…」  
 
 
 
「ああ、それはきっと10年バズーカだね」  
綱吉は髑髏にオレンジジュースの入ったコップを渡しながら微笑んだ。  
「10年バズーカ?」  
コップを両手で受け取りながら聞き返す。  
「ランボの持っている特殊なアイテムでね、それに撃たれたものは10年後の自分と5分間だけ  
入れ替わるっていうやつ。ただよく故障する厄介なものでね、今回もそうだと思うよ」  
確かに、自分が煙にまかれてからとっくに5分はたっていた。  
「まぁ、ゆっくりしていきなよ。このアジトにはなんでもそろってるから」  
「アジト…ボス、ここはどこなの?」  
「ここ?ここはね…」  
ソファから立ち上がり、綱吉はカーテンのひかれた窓へと歩み寄る。  
サッとカーテンを開いた瞬間、まぶしいほどの光が差し込み髑髏は思わず目を細めた。  
「イタリアのヴェネツィアだよ」  
 
 
このまま待ってていても時間がもったいないから、と綱吉は髑髏にヴェネツィア市内の観光案内をすることにした。  
ヴェネツィアは陸路より水路が主な交通機関であり、運河をゆったりと進むゴンドラは名物のひとつだ。  
 
「雑誌で見たままだ…」  
髑髏は感動したようにそうつぶやき、きょろきょろと楽しそうに辺りを見回している。  
30分ほど散歩をした後に綱吉は  
「ちょっとお茶しようか、おいしいケーキ屋があるんだ」  
とオープンカフェ式のケーキ屋を指さす。  
 
綱吉と髑髏が店内に入ったとたん、すべての店員および客が綱吉に向かって挨拶をする。  
びっくりする髑髏をよそに綱吉は微笑みながら片手で答え、  
「ここに座ろうか」  
とイスをひいて髑髏を促した。  
 
店中の視線が集まる中、落ち着かない様子でそわそわしている髑髏に綱吉は  
「ここのりんごのタルトは絶品だよ、食べてみる?」  
とメニューを開きながら問う。  
りんごのタルトと聞き髑髏はぱっと顔を輝かせ、  
「食べたい!」  
といつもとは違うテンションの声で答えた。  
「了解」  
変わってないな、そう思いつつクスクスと笑いながら綱吉は店員を呼ぶ。  
 
「Possiamo ordinare? torta di mele 2, caffe e latte 2」  
(注文いいですか?りんごのタルトとカフェラテを2つずつ)  
 
すらすらとイタリア語を操る綱吉を尊敬のまなざしで見つめる髑髏。  
綱吉はその視線に気づく。  
「そういえば髑髏、イタリア語勉強中なんだっけ?」  
「え、うん…でも中々上手くならなくて」  
としゅんとする。  
「大丈夫だよ、オレでさえ喋られるようになったんだから」  
あわてて励ます綱吉。  
「本で勉強するよりも、ヒアリングが一番上達すると思うよ。挨拶程度なら喋られる?」  
「えと、それくらいなら…」  
と会話している最中にケーキが運ばれてくる。  
「実践会話だよ、こういうときは何て言う?」  
イタリア美人の店員に気後れしているのか、もじもじとする髑髏だったが顔をあげ、  
「grazie(ありがとう)」  
と蚊の鳴くような声で店員に話しかけた。  
 
「figurare!」  
店員はにっこりと笑い、ケーキとカフェラテをテーブルに置いて行く。  
「今のはわかった?」  
「『どういたしまして』?」  
「正解!」  
   
談笑しながらスィーツを楽しんだ二人はまたぶらりとヴェネツィアの街中を  
歩き、日が落ちる前にアジトへと戻っていった。  
 
 
アジトに戻るなり、部下達が書類をかかえ綱吉に寄ってくる。  
「髑髏、3階の奥に部屋を用意してるからそこでゆっくりしてて」  
と言い綱吉は仕事部屋に入っていく。格式の高いマフィアのボスともなれば、  
数時間すらゆっくりしているヒマはないようだ。  
 
一人取り残された髑髏は言われた部屋のドアを開けてみる。  
「わ…」  
そこは一流ホテルのスイートのような豪華な部屋だった。  
シャワールームにベッドルーム、すべて好きに使っていいと言われていたので  
髑髏は汗を流そうとシャワールームに向かった。  
 
「ふぅ…」  
使い慣れない外国式の風呂に四苦八苦しながら、髑髏は風呂からあがり  
用意されていたバスローブに着替える。  
メインルームのソファに腰を下ろし、髑髏はため息をつきながら  
「いつ戻れるんだろ…」  
とぽつりとつぶやいた。  
髑髏がこの時代に召喚されてから何時間もたっているが、一向に戻られるような気配はない。  
もしかして一生戻れないんじゃ…という考えが頭をよぎるが、髑髏はブンブンと頭を振る。  
(もう休もう)  
と髑髏はベッドに横たわったのだった。  
 
 
 
「よし、終わったぁ〜」  
綱吉はペンを置き、イスに座ったまま大きく伸びをした。  
ちらりと時計に目をやれば、すでに深夜の1時をまわっている。  
(あれから髑髏をほったらかしにしちゃってたな…)  
いきなり10年後の世界に放り込まれてしまったのだから不安だろう、と思い、  
(明日はなるべく一緒にいてあげよう)  
そう思った直後、ドアが小さくノックされた。  
「はい」  
綱吉は返事をするが、ドアが開かれる様子はない。ドアに歩み寄り、ガチャッと開けてみると  
そこには制服姿の髑髏がいた。  
「あれ、どうしたの?」  
 
「あ、あの……やっぱりいいです」  
とくるりと背を向け去ろうとする髑髏。綱吉は思わず彼女の腕をつかんで引き止める。  
「中、入りなよ」  
「…はい」  
きっちり結んでいたタイをゆるめながら、綱吉は髑髏を部屋の中に招き入れる。  
 
「どうしたの?眠れない?」  
「……」  
うつむいてドアの前から動かない髑髏に向かって綱吉は手でおいでおいで、と呼ぶ。  
おずおずと近づいてきた髑髏をひょいっと担ぎ、ソファに座っている自分のひざの上に乗せる。  
「きゃっ!」  
頬を赤らめひざの上から降りようとする髑髏だが、綱吉はそんな彼女の細腰に腕を回し  
がっちりと固定し離さない。  
「あはは、やっぱり小さいね〜」  
にこにこと笑う綱吉の腕の中はあたたかくて居心地がいい。  
こちらの世界に来てからずっと緊張していた髑髏は、体から余計な力が抜けていくような気がした。  
 
「ね…ボス」  
「なに?」  
すっかりおとなしくなった髑髏は、思い切って尋ねてみる。  
「ボスはどうしてボスになったの?」  
自分の知る沢田綱吉は、マフィアという存在自体に疑問を持っている人物だ。  
絶対マフィアのボスになんかなるもんかと豪語していた彼が何故ボンゴレ十代目に就任しているか、  
髑髏はずっと気になっていたのだ。  
 
うーん、と考えをめぐらせていた綱吉だったが、ぽつりと一言。  
「守りたかったから、かな」  
「守りたかった?」  
「そう。並盛を、平和を、家族を、みんなを」  
ふいに耳元で囁かれ、ぴくりと反応する髑髏。  
「オレは欲張りなんだよ、どれも選べなくて結局すべてを選んだ。  
必然的にそれが十代目を継ぐということになっちゃったんだけどね」  
 
綱吉は目の前にある赤くなった髑髏の耳たぶをぺろっと舐めた。  
「ひゃあ!」  
髑髏の体がびくっと跳ねた。  
 
「君とつきあうようになって、余計にそう思ったのが大きかった」  
そう、現在ツナと髑髏はつきあっているのだ。この間初エッチもすませたばかり。  
綱吉の手が髑髏のわき腹をなぞり、へその辺りに触れてくる。  
「つきあう、って…」  
ぴくぴくと髑髏の体が反応する。その反応を楽しんでいるのか綱吉の手は止まらない。  
「あの時のオレ、余裕なんて全然なくて」  
綱吉の舌が髑髏の耳の中に差し込まれる。  
「ん!」  
「すごくテンパッてて、逆に君のほうが落ち着いてて」  
するりと綱吉の手が服の中に入っていく。  
「かっこ悪かったなオレ」  
きゅっと胸を下着ごと包まれる。  
「ぅあ…」  
 
髑髏の頬は紅潮し、ハァハァと息が乱れてきている。  
ブラのホックをはずし、上の制服を脱がせば真っ白な肌があらわれた。  
薄桃色の頂点を指で軽くつまんでみる。  
「んっ…」  
その刺激に喜ぶかのように、そこは見る間に形をかえ、ツンと尖ってくる。  
 
「あッ!」  
片方の手が髑髏の下半身に触れた。ショーツの上から真ん中をなぞり、  
ゆっくりと往復する。  
「や…ボスそこは…」  
ふるふると足を震わせ、潤んだ瞳で綱吉を見上げる。視界に映った綱吉は  
微笑を浮かべている。  
「ここは何?」  
「そこ、は…」  
そこは与えられる快感に耐えられずしっとりと湿ってきていた。  
「濡れてるね、気持ちいいの?」  
「…っ」  
恥ずかしくて視線をはずす髑髏だが、綱吉の手と言葉は止まらない。  
 
ショーツをゆっくりと脱がせていくと、透明の糸がひく。  
「ほら、糸ひいちゃってるよ、やらしいね…」  
「やぁ、やだぁ…」  
綱吉の指はぷっくりと尖ったクリトリスをなでる。  
「っあ!」  
びりびりと強烈な快感が髑髏の体を走る。綱吉は指の腹で何度もこする。ちゅくちゅくと  
粘りのある水音がさらに髑髏の羞恥心をあおる。  
「ハァ・あぁ…」  
「こんなに濡らして、髑髏はエッチなコだね」  
   
綱吉はもう片方の手の中指を舐め、髑髏の蜜のあふれる秘所にあてがいゆっくりと挿入していく。  
「あぁ、あン…」  
髑髏の様子を伺いながら慎重に出し入れする。  
ぐちゃ、ヌプ ちゅ ―――  
 

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