「お前がもっと魅力的な主人公になれるようにしてやる」  
 
「だからってこれはおかしくないですか〜?」  
そう訴えるツナの顔は真っ赤だ。  
当然である、今ラルは全裸なのだから。  
見てはいけないと思いながらも、つい大きな乳房と引き締まったウエストに目が行ってしまう。  
 
「情けない声を出すな。お前がヒバリに負けた要因をオレなりに考えてみた。  
お前には強気と色気が壊滅的に足りん。だからオレが教えてやる」  
そう言うとラルはツナのズボンのチャックを下ろし、乳房で性器を挟み込んだ。  
 
赤い舌で先端を舐められツナは「うひっ」と悲鳴を上げた。  
こういうことには慣れていない。  
柔らかな胸の感触と唇と舌の熟練したテクニックに翻弄されてしまう。  
(あぁ、このままじゃすぐにイッちゃいそう…。  
でもそれじゃああまりに情けないよ、早漏って思われるかも〜)  
快感に押し流されそうになるのをぐっと耐える。  
 
しかしラルが尿道口をグリグリと刺激したところで呆気なくツナは果ててしまった。  
ぐったりとするツナを尻目にラルは冷静に顔に発射された白濁を拭い  
「やっぱりガキだな」  
と呆れたように呟いた。  
 
――ツナの中で何かが切れた。  
 
ドサッ。  
突然視界が反転してラルは目を白黒させた。  
ベッドに押し倒されたのだと気付いたのはツナの顔の向こうに天井を確認してからだ。  
「早漏だと馬鹿にされたままじゃあ死んでも死に切れねぇ」  
超死ぬ気モードになったツナは手に余るほどのラルの胸を掴んだ。  
 
「お、おい痛いぞ、もっと優しく――あっ…」  
ラルの抗議は甘い喘ぎへと変わっていく。  
超直感を発揮したツナはラルの感じる部分を的確に攻めていく。  
花弁の中をかき乱されてラルは自分から腰を揺らした。  
二人は互いを貪るように求め合うのだった――。  
 
「お前…強引で色っぽくてよかったぞ。次は確実に1位だな」  
事が済むとラルは少し頬を染めてぶっきらぼうに呟いた。  
一応修行の成果はあったようである。  
頑張れ主人公。  
そしてもっと頑張れもう一人の9位の主人公。  
 
END  
 

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