崩れかけた心を繋いでいるのはかけがえのない仲間の存在。もう二度と一人ぼっちに戻りたくはない…帰る場所があるから、みんなと繋がっていたいから。
身体の自由すら奪われたクロームにできる最後の抵抗だった。
「ここは…みんなの…!帰ってくる場所…わたしはそれだけで…!だから……」
「…クックッ…そうか、そうか、そーうか…!此処であっさり折られても愉しくはないからな…クローム、やはりお前はいい…!」
―ジュプッ!!
「ゃあぁぁっ!」
指が勢いよく引き抜かれた。
再びあの―開放感と排泄感の混じったような快感が身体中を突き抜け…頭からつま先まで甘い痺れが襲う。全てが遠のいていく感覚の中で何故かアナルの感覚だけが鮮明で、其処がヒクヒクと震えているのがわかる。
(ま…た…おしりが…!キュって……なっ…て…!!)
「クローム、言ったはずだ…お前の飼い主は私だと…帰る場所だと?そんなものは当然…」
熱く疼いた菊花に再び差し込まれる。腸液と執拗なまでに行われた愛撫のせいで其処は二本の指を易々と受け入れた。
「ゃ、やだっ…!もぅ…んぁ……入って…こない…でぇ…!」
強い刺激で敏感になっているところに再びの注挿。段々と強くなる快感にクロームは悲鳴とも喘ぎともつかない声を上げる。
「このグロ・キシニアの腕の中しかないのだ。そら、これが欲しくて仕方ないのだろう?」
ジュポジュポと卑猥な水音が響き渡る。乱暴なまでの肛虐、僅かなストレスにも敏感な筋組織を持つ普通の人体なら耐え難いこの行為も、全身の筋肉をほぼ弛緩状態にされてしまったクロームは身体が抵抗すらしないままそれを受け入れてしまう。
グロによって教え込まれた菊花への悦びはそれを快感と認識させ、少女の理性を確実に削り取っていく。
「ぃや…ぁ…ぁん……も、もぅやだ………ゃだ……」
「なにを言っている、此処はそうとは言っていないぞ?今お前の大好きなものをくれてやる、そら、行くぞ、行くぞ、行くぞ?」
「や…やぁだ…それ……やだ…!!…ぁぁああぁっ…!!」
官能の波が襲いかかる。一瞬目の前が光で眩み、続いて身体中を電気が走るような感覚が貫いた。
(もう…………きもち…いいの…が……)
三度目のそれはクロームの身体と心の底までを黒く塗りつぶし…13歳の少女にアナル性感を植え付けてしまった。
(がまん……できな……い…よ…!)
「ぅあ……!ぁ…あっ…!!な…に……?」
それに応えるかのように今までなすがままに犯されていた腸壁が突然、クロームの意とは勝手に動き出した。
排泄行為を模したようなグロの指戯に誘発されたのか、蠕動を繰り返し始める。
(ゃ、やだ…!!何…これ……!)
「はぁっ……!ぁあぁ…や…ん…!!お尻…が…!!あっぁ…あああぁ!!」
人前で排泄しているかのようなこの感覚に、クロームは不安と羞恥に襲われていた。でも何故かこの身体を走る感覚が何とも言えず気持ちいい…背徳心とともに味わう目覚めたばかりのアナル性感に、知らず表情は蕩けて甘ったるい嬌声が漏れた。
(は……恥ずかしいのが……気持ち……いい…!)
「あっ…!ゃ、ゃん………らめ……おしり…らめぇ…!…ん…ぁ…ぁん…いゃ、なのぉ…!」
既に注挿は行われていない。それでも腸壁は擦くような動きで…まるで何かを受け入れたいかのような蠕動を繰り返す。
(自分の声じゃない……みたい…いや…なのに…!!)
「頃合いのようだな…」
甘い官能に身も心も振るわせていると突然、四つん這いの姿から再び仰向けの体勢に寝転がらされた。ふと目をやると、グロの股間には見たことのない肉塊…赤黒い棒が天へとそそり立っていた。
「っ……!!!」
断片的な知識でしか知らない男性器の特徴、始めてみるそれにクロームは恐怖を感じていた。
(何…あれ…!怖い……!やだ…やだよ…!)
「いい表情だ…見るのは初めてか?」
「ひ…っ…!な、なに……?」
「何?とは……クックッ…解っているのだろう?クローム…!」
下着をずらされ、熱いものが菊花に触れる。そこから卑猥な意志を感じ取ったのか、クロームは必死に身を捩って抵抗する。
「や…やだあぁぁ!!そこ…やだっ!お願い、おねがい……!」
「ヒッ……!!解っているではないか…それに此処は物欲しそうにはしたない液を垂らしているぞ」
「…だ…だって……それは…!」
グロの偏執的なまでのアナルへの愛撫。普通なら異常なそれもこうまで快感をもたらされては抵抗することすら出来ない。
下着はたっぷりと愛液と腸液を吸い込んで股間のラインにぴったりと張り付き、お尻の鞭の痕は半透明に透けた下着にも写り込み淫靡な雰囲気を漂わせる。初めての挿入、しかもアナルヴァージンを奪われる余りにも異常な事態に幼い面影を残すクロームの顔は恐怖に染まっていた。
(だめ…だめ……!!あんなの…身体に…入らない…!怖い…よ……!)
「……ぁ、あ…!む…くろ…様…!むくろ…さま…!!」
「届かぬ神への祈りか?これは儀式だクローム…偽神から解き放たれた聖女が純潔のまま穢れを知る身体となるな…では行くぞ…!!」
「むくろ…様…やだ、やだよ…むく…!!…ああああぁあぁぁっっ!!」
それはニュルリとした感触だけだった。
熱い怒張がズブズブとその身を沈めていく。執拗な愛撫を受けたアナルは指よりも遥かに太いグロのペニスを抵抗することなく受け入れていた。
「いやああぁぁぁっ!!」
「ヒッ…!ヒッ!!ははははあああぁぁ!!!」
悲痛なクロームの声と獣じみたグロの叫びが廃墟にこだまする。
完全に根元まで挿入され、動きが止まった。味わわされる肉棒の感触にただ愕然とするクローム、それとは対照的にグロは歓迎するかのように纏わりつく腸壁の感触を楽しむ。
仲むつまじくない男であっても重なり合う身体の感触がただ熱くて、溶けてしまいそうだった。
「あ…あ…!!ぅそ…!やだ…!!」
「クックッ…!!今まで何度も女を抱いたがクローム…お前は最高のアナルの持ち主だ…!!そら褒美だ、全身で受け取れ」「あっ…!動か…ないで…!!動いちゃだめぇ…!!!」
無慈悲な抽送が始まり、幼い身体に肉の楔が打ち込まれる。
奥深くまでねじ込み、入り口ギリギリまで引き抜かれ、再び押し込まれる。苦痛が官能と重なり凄まじい快感となってクロームを襲う。
「やっ!あっ…!あぁ…!熱い…!!熱い…よ…!!ゃああぁぁっ!!」
「言っただろうクローム、快感は痛みを薄めたものだと…膣などよりも淫らで心地よさそうではないか」
知らず、抽送に合わせて腰を動かし快感を貪る。クチュクチュと結合部からの水音が響き渡り、耳まで犯されているかのよう。
視界には男性本能に目をたぎらせたグロが肉棒を自分に打ち込み…湿った牝のむせかえるような匂いが鼻腔を刺激する。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚…四つの感覚全てを犯されたクロームは意識が少しづつ混濁していくのを感じていた。
『……犬…千種…どこにいくの?』
『うるへー、バカ女!ついてくんらっつの!』
『イヤだよ…私も連れてって…ねえ千種…』
『クローム…めんどいから…来ないでほしい…』
『どうして?…一人は嫌い…ねえ…』
「あっ…!!けん………ちくさぁ…っ!!行か…ないで…!!いかない…で…!!」
『クフフ、どうしたのですか?クローム』
『骸様!…私…その…』
『おっと、これ以上近づかないでください…私はいやらしい女は嫌いなんですよ』
『そんな…私…!』
「やだ…!!むくろ…さまぁ…!!いや…なの…!!」
『僕らは暫く遠くへ出かけてきますから…クロームは留守番していてくださいね』
『お願いです…!私も連れていって…一人ぼっちは…!』
『一人?おやおや…じゃあ今其処でいやらしい君のお尻と繋がっている男は誰なんです?彼がいるじゃありませんか?』
「はぁ…ん!!だ、だめぇ…!もぅ…骸…様…!!!置いて…いかないで…!」
「クックッ…骸は助けに来ない…お前は捨てられたようだな」
「あ…!!あっ…ぁん!ひゃ…ん…ら…らめぇ…!!もう…らめぇ…!」
突然身体の奥から何かがこみ上げてくるのを感じる。尿意にも似たそれは未だ穢れをしらない子宮の辺りから湧いて出てきているようだった。
「…何…なに…これ…?くる………きちゃ…う…!」
「ほう、初めてにしては上出来…私も限界だ、最後に悦しませてもらおうか」
突然激しく中を掻き乱される。目の前がチカチカして意識が飛びそうになるが、強烈なまでのアナルへの快感がクロームの意識を繋ぎ止めていた。
「あっあっ…!!あっ…やぁん!!ふあぁぁっ!!」
「先に気を遣られては興が冷めるな…」
腰を捕まえていたグロの両手が太ももとお尻の朱い印を弄ぶ。クロームの身体は小さくそれに反応して、腸壁をキュウと収縮させる。
「ひっ…!!くぅ…ん…!!んぁ…らめぇ…!!」
「ヒッ…これはいい…!!解っているじゃないか…クローム…!!!」
水音と共にパンパンと肉のぶつかる音が響く。
挿入されてから無限とも思える時間にクロームは心をズタズタに引き裂かれてしまっていた。それでも未だ理性を、人間性を壊されずにすんでいるのは、途中一人の男が脳裏に焼き付き…それを想うことで心が壊れるのを防いでいるからだった。
「くっ…!出すぞクローム…!!」
中を満たしていたものが熱く膨れ上がる。その感触を感じ、クロームは一気に絶頂へと導かれていく。
「クローム、クローム…!!!ははあああぁぁぁぁ!!」
「はぁ…はあんっ!!………く………ろ…様…!!…ろ…さま…!!!あぁあぁああぁぁぁっっ!!!」
熱いものが迸り、腸内を満たしていき…初めての絶頂の多幸感と共にクロームは意識を闇に沈めていった。