「あぁっ…」  
どこからか吹いてくるカビ臭いすきま風。所々埃にまみれたそこは、間違いなく自分の帰る場所だったはず…  
しかしそこに心を許した仲間の姿はなく、不意に現れた男によって少女―クローム髑髏の小さな世界は崩されかけていた。  
「幻術など常識でしか物事を測らぬ愚かな人間のかかるものだ…わかるか?」  
その男―グロ・キニシアは自分の足下にうずくまるクロームに視線をやる。  
十年という時間を超えてこの時代に迷い込んだクローム髑髏―自分の知っているクロームとは違い儚く、触れるだけで壊れてしまいそうなか弱い肢体…しかしそれとは対照的に香り立つように妖艶なその雰囲気はそのアンバランスさで彼の黒く濁った欲望を煽り立てていく。  
「…骸…様…」  
有幻覚、骸と自分のスキルを最大限に利用した幻術でさえ、男には全く通用しなかった。  
そして未知の技術によって現れた巨大な力によって、彼女は今床にうずくまっている。  
「ヒッ…!」  
そのクロームの露出したすいつくような白い肌に、グロはたまらず笑みを浮かべる。ゴスロリ風の制服から見え隠れする太もも、細いウエスト…全てを汚してやりたくなったのだ。  
「青い果実…熟れるまで待つのも良いが…」  
「!…やっ…!」  
グロの男特有の―ごつごつと骨張った指がクロームの頬を撫で上げた。クロームの身体がピクンと反応する。  
 
「やはり男に触られて嬉しいか…?まあいい、そこに転がる六道骸の前で…」  
「や、やぁっ…!」  
瞬間、『雨巨大イカ』と呼ばれるそれの触手がクロームの体の自由を奪ってしまった。  
四肢を拘束され、両脚は外側へと無理矢理広げられ、秘部をさらす恥ずかしい体勢をとらされてしまう。当然この状態ではスカートの中の下着も丸見えの状態、すきま風が下着越しにクロームの秘部をひんやりと撫で上げた。  
(やだ…こんな…格好…)  
目の前の男は欲情の色をたたえた眼をこちらに向けている。性体験のないクロームにとって、異性に対して自分の恥ずかしい姿を見られるのはたまらなく辛かった。  
「ヒッ…白、シロ、そーうか、そうか…まるでお前の純潔を表しているようではないか…」  
「…ぁ…っ…!」  
下着の色を指摘されただけ、それでも幼いクロームにとっては耐え難いものだった。知らず頬を赤く染め、グロの嫌らしい視線から目をそらす。  
(いわ……ない…で…!なんで…そんな…!)  
たまらず脚を閉じようと身を捩らせて抵抗するものの、がっちりと触手に絡め取られた四肢は解放される気配はない。  
「無駄、ムダ、ムーダだ…それにこれ位で恥ずかしがっていてはこれから先は耐えられんぞ?」  
そう言うとグロはクロームの背後に回り込み、掌全体で包み込むようにクロームの秘部を下着越しに撫で上げた。  
「ひ…っ…!」  
好きでもない男に大事な女の部分に触れられ、クロームは小さく悲鳴を上げた。  
もちろん快感など存在しない、生理的な嫌悪感が彼女に悲鳴を上げさせる。  
「や…だ…!むく…ろ…様…!あっ…!」  
そのままピッタリと秘部に密着するようにあてがわれた手は、動く気配すらない。だがそのせいでグロの生暖かい掌の感触を下着越しに味わう結果になってしまう。  
(なに…これ…あったかくて……きもち…わるい…)  
 
「ムクロ様…か…ヒッ…!…一途なその想い…いつまでもつかな?」  
「ゃ…ぁあぁっ!」  
グロが合図を送った瞬間、触手がクロームの制服の間から入り込み、白い素肌を蹂躙し始めたのだった。ヌメヌメとした粘液はクロームの肢体に絡みつき、今までにない感触をクロームの身体へと送り込んでくる。  
「やっ……ぁあ…!なに…これ…んぅぅ…!」  
(ヌルヌルが…きもち…わるい…)  
臍を、腋を、太ももを…着衣のまま全身を粘液まみれにされてしまい、クロームはその感触に身震いする。窓からの陽光でテラテラと妖しく輝くクロームの肢体は、彼女の持つ妖艶さと相まって何ともいえない淫靡な雰囲気をさを醸し出している。  
「ヒッ…!」  
グロはピクピクとこめかみの血管をヒクつかせ、クロームのいやらしい姿にさらに欲情の炎をたぎらせる。  
「…さてクローム、お前は自分のもっとも感じる場所は知っているのか?」  
「……?」  
頬を紅潮させながらもクロームは何のことかわからない、と言ったように目を丸くする。  
「ヒッ…そうか、そうか、そーうか…では楽しみが一つ増えたな…」  
不意に触手の一本が、クロームの臍周りをなぞり上げた。  
「ゃぁっ…!」  
水気を帯びた異様な感触に、クロームは身体を強ばらせる。  
「これから我が『雨巨大イカ』の触手でクローム、おまえの身体中を撫で上げていくぞ…お前は何処を触れてもらうのが悦しいのか、そしてどれほど快感対して従順なのかは…」  
―キュ…  
「ひっぁ…!」  
「此処の濡れ具合で確認してやろう…」  
包み込まれた秘部に少しばかりの力が加わり、再び体が反応してしまう。そして触手はクロームの臍の周りを円を描くようにして撫で上げていく。  
 
「ぁ…ゃぁ…!…っ…ぁあっ…」  
触手によってもたらされる感覚になす術はなく、小さい悲鳴を上げることしかクロームはできなかった。  
(ぁ…なん…か…くすぐったい…)  
嫌悪感しか感じないはず、しかし撫でられる場所が場所だけに悲鳴の中に知らず笑みが混じってしまう。もちろんクロームもそれを感じてこぼれる声を押し殺しているのだが、このくすぐりのような愛撫についつい笑みがこぼれてしまうのだ。  
「ゃ…ぁん……!きゃ…!…んぅ…ぁ!」  
(だめ…なのに…くすぐった…い…!)  
「いいぞクローム…しかしいいのか?お前は見知らぬ男に恥ずかしい仕打ちを受けて尚…そのような表情で身体をくねらせている…ムクロ様が大事じゃないのか?」  
「……!!」  
グロの言葉にクロームはハッと我に返った。こんなことをされていいように扱われている場合ではない、なんとかこの状況から逃げ出さないと…  
しかしそれを見透かしたかのように触手はその先端をクロームの臍の穴へと滑り込ませてきた。  
「!!…きゃ!……ぁ、そこ……だ…め…!」  
クニュクニュと臍の中をヌメヌメとしたものが動き回る度に、何ともいえない感覚がクロームの身体を駆け巡る。  
「ぁ……ゃは……っ…!きゃ…んぅ…!!」  
「ヒッ…!どうした、どうした?どーうした?この程度で我慢できないか?さぁ次は…」  
言うが早いか、更に二本の触手がクロームの腋へと延びていく。二の腕の裏のあたりから、腋へとゆっくりと下ってくる感覚は、クロームにさらなる感覚をもたらすことになる。  
 
「ぁ……ゃは……っ…!きゃ…んぅ…!!」  
「ヒッ…!どうした、どうした?どーうした?この程度で我慢できないか?さぁ次は…」  
言うが早いか、更に二本の触手がクロームの腋へと延びていく。二の腕の裏のあたりから、腋へとゆっくりと下ってくる感覚は、クロームにさらなる感覚をもたらすことになる。  
「ひ…ゃ…!ゃぁ…っ!も、もぅ……!ぁあっ……!」  
身体を包む粘液のせいで肌の感覚が鋭くなってしまったかのように、触手の動きを余計に感じ取ってしまう。  
クロームはなす術もなくこのくすぐり責めに身体を捩らせて耐えるしかなかった。  
「知っているか?クローム…人間の身体はその環境に適応するように作られている…お前の身体は今、最初に我が『雨巨大イカ』によってもたらされた嫌悪感を解消するために…その嫌悪感を快感へ変えようとしているのだよ…」  
「…?ぁぅ……そん…なの…ひぁぅ……!」  
「『解らない』か…?しかしお前の此処は…」  
―キュ…  
「きゃ……!」  
「先ほどから湿り気を帯びているぞ?そら、そろそろ快感が熱を帯びてやってくるぞ…?」  
 
瞬間、腹部と両腋を撫で回していた触手の吸盤がクロームの肌に吸い付いてきた。  
「ひっぁ……!ぁぅあぁ…!!」  
優しく、決して痛みを伴わせない何ともいえない感覚はクロームの視界を眩ませるほどの衝撃となって襲いかかってくる。  
(なに…これ…?気持ち…いぃ……)  
「ヒッ…!!」  
クロームの今までにない艶のある悲鳴―悲鳴というよりも喘ぎとたとえる声が響いた瞬間、グロの掌に包み込まれた秘部にトクン、と熱いものが迸った。  
それはクロームの下着を濡らし、その感触をグロへと伝える―嫌悪が官能へと昇華された瞬間だった。  
「気持ちよかったのだな…?クローム…」  
「……っ…!ちが……ぅ…」  
見透かしたかのようなグロの言葉にクロームは顔を伏せる。  
「わかっているぞ…それにお前が否定するならば証拠を見せてやろう」  
「ん…っ…!」  
グロはゆっくりと秘部に密着した掌を上下に動かしてみせる。―チュ…ク…  
「……!」  
(う……そ…)  
水音がクロームの耳に入った瞬間、クロームは信じられない、とでもいうような表情を浮かべた。此処はグロの掌に包まれたまま、触手の粘液に汚されるはずのない場所のはず…  
(や、だ…どう…して…)  
「濡れているだろう?」  
「……あっ…!」  
クロームも性について浅いながらも―学校の友達同士の話の中でちらほら出てくるので、知識はある。『女は感じると濡れてくる』  
深い意味までは知らずとも『感じる』という言葉の意味はニュアンス的にはわかっているし、『濡れる』場所がどこかも…解ってしまっている。  
ただ、それが自分の身体に起きている事に現在の状況とを照らし合わせて認識することができなくなっていた。しかしそのわずかな間に、グロは次の段階へと歩を進めていた。  
「きゃ…!あっ!?」  
気づいたときにはもう遅く数本の触手は制服をたくし上げ、小さな胸を包み込むブラへとにじりよってきていた。  
「快感を知って悦に入っているのもいいが…まだ大人しくなるのは早いぞ?最後まで抵抗するお前を思い出のこの場所で食す…それが私の目的だからな」  
 
間髪入れず触手によって、ブラもたくし上げられる。まだ成長していない未熟な乳房が露わになった。  
「や……だめぇっ!!…ゃ…だぁ…!!」  
「ヒッ…!」  
あまりの羞恥にクロームは瞳を潤ませ、目の前の出来事から眼を背けるように俯くことしかできなかった。  
今自分は愛しくもない男に大切な部分を触られ、体を自由に弄ばれ…未だ異性に見せたことのない場所を晒してしまっている。これから多感な時期を迎える少女にはこれ異以上ない羞恥責めだった。  
(なんで…こんな…犬…千種…骸…さまぁ…)  
「恥じらいの表情もなかなかそそるぞ…?しかし…クックッ…小振りな乳房だがしっかりと反応しているじゃないか」  
 
未発達のクロームの小さな胸は汚れを知らない純白の雪のような肌に朱く小さな初々しい蕾をつけた可愛らしいものだった。外気にさらされたせいかその蕾は小さな自己主張をするように固くなり始めている。  
「幼いクローム…解るか?先の人間の環境適応能力…お前は青い果実、しかし肉体的に熟れていないお前もそそるものがある…ならばその身体に肉の悦びを教え込み…未熟な身体でも快楽を享受できるよう…私が処置を施してやろうではないか…」  
 
「ぁっ…!」  
再び胸元で蠢いていた触手が活動を開始した。その小さな蕾の周りを円を描くように、なぞり上げるような動きでねっとりと刺激を与えてくる。  
「…ぁ…っんぅ…!だめ……っ!そんなの……や…だ…ぁっ…!」  
「服従の快感は雌の本能だ…幼いうちからその快感に浸れるのだ、素晴らしいことではないか?」  
「ふ……んぅ…!ぁ…!」  
快感はなく、ただくすぐったいだけ。しかし先程の腹部や脇を愛撫された先にある感覚は官能だった。実際、先に感じた嫌悪感は愛撫を重ねるごとに薄れていく感じさえする。  
だとしたらこのまま胸を弄ばれてしまったら…クロームの脳裏に嫌な予感が走った。  
「ゃ…だっ…!こんなの…!ん…っ…やめ……っ…!」  
―ズッ…  
「…!!」  
「!?」  
思い切り腕を振った瞬間、右手の触手の拘束が解けた。とっさにクロームは露出した胸を腕全体を使ってガードする。  
相変わらず両足と左手は絡みつかれたままだが、四肢が動かない状態よりはだいぶましというものだ。  
(逃げ…れる…)  
「ん…っ……!」  
左手の拘束も解こうとありったけの力を込めて振り解こうとしたした瞬間だった。  
 
―…ズ…ニュッ…!  
「…ぁっ…!?あ、ぁああぁ!!」  
突然の下半身の刺激に身体が激しく反応する。全く予想しなかった衝撃のある場所、それは…  
(な…なにこの…感じ…!おしり…が…!熱くて……お尻…?)  
「なかなかいい反応じゃないか……初めて尻穴をねぶられたとは思えない程、艶のある声だったな」  
グロの言葉にとっさに股間に…違和感のある尻へと目をやると、下着のライン越しに指の一本が自分の尻の谷間へと入り込んでいるのがわかった。  
「…ぅ…そ…!!」  
(おし…りの…中…に…!)  
「いいぞクローム…必死に抗う様はより嗜虐心をそそる…だが飼育された愛玩動物は主人に逆らってはいけないぞ?」  
「ひぁ……!!や、やぁ!あぅぁあぁ…!」  
ニュポニュポと入り口から浅い辺りを刺激され、排泄器官を弄ばれる異様な感覚にクロームは太ももを震わせる。  
「ましてや檻から逃げ出そうなど…」  
―ズニュッ…  
「ぅあっ!?」  
「もってのほかというものだ」  
次の瞬間、指が滑るようにしてクロームのアナルを浸食した。内部の襞を確かめるように、少しづつ、確実に奥へと中挿は続けられる。クロームは痛みとも快感ともつかない異様な感覚にただ悲鳴を上げ続けることしか出来なかった。  
「ぅあぁ……や、やぁだ…!…っあぁ…おし…り……!」  
ついに指の根本までも入り込まれ、クロームは涙を流しながら頭を必死に振りながらイヤイヤをするだけだった。  
背中側の腸壁を擦られれば鈍い痛みとともにそこから持ち上げられそうに、おなか側を擦られれば…切ない不思議な感覚に身体がとろけてしまいそうな感覚に陥ってしまう。  
 
「苦しいか…?それともこの具合…此処がお前の…そうか、そうか、そーうか…!」  
「…ぅ…ぁ…?…もう…ゃだ…ぬい…て…」  
「ヒッ…!!…よしよし、楽にしてやろう…そら…!!」  
―チュブッ…!!  
「…ぁあっ――!!」  
グロが指を―必要以上の勢いで指を抜いた瞬間、それは起きた。  
「あ、ぁ…っ…!」  
腸を圧迫していた異物が通り過ぎていくとともに凄まじいほどの快感がクロームの身体を駆け抜けていったのだ。知らず頬を朱く染め、口からは涎を垂らしてしまうほどの快感。  
それは未だクロームの秘部を下着越しに覆っている掌にも、愛液を滴らせるということでグロにもそれを知らせる。  
「はっ……ぁ…はぁ……!」  
(何…いま……すごい……気持ち…よく…て…!)  
突然の快感に訳も分からず、ただ天を仰ぐことしかできない。ただ、キュンキュンと切なく疼くアナルの感覚がひどく卑猥で、クロームは目をつぶってその余韻が消えるのを待つしかなかった。  
「ヒッ…!!素晴らしいぞクローム…予定変更だ、お前は熟れるまで破瓜はなしだ…そのかわり…尻穴で快楽を貪れるように…私が悦びを教え込んでやろう…」  
 

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