「なあ、知ってるか?あの話…」  
「ああ…新しく入った女の子の話ね、ボンゴレの残党なんだろ?」  
「そう、名前は…クロームだっけ?可哀想な話だよな」  
「何が?」  
「一週間前に連れてこられてさ、しかも連れてきたのはグロ隊長!ここまで言えば解るだろ?」  
「うえ…マジかよ…あの人そんな趣味まであるのか!?わかんねえな…」  
「六道骸を倒したとは言え…あの人の本性はまともなものじゃないよ…」  
ミルフィオーレファミリー日本支部基地、ここでは一週間前からある噂で持ちきりだった。  
グロ・キシニアがボンゴレリングと共に持ち帰った少女、しかも霧の守護者…命令違反の独断行動だったにも関わらずその戦果は大きく、何の処罰も受けないまま。  
挙げ句その少女を直属の部下として引き入れることも白欄に許されている。好色で知られるグロの行為はたちまち辺りに広がり、その少女を一目見ようとその話題は持ちきりだった。  
「お…噂をすればだ、俺も見るの初めてでさ…」  
「グロ隊長にぴったりってのは本当の話かな?」  
扉が開きグロが現れるなり、二人の男は姿勢を正す。眼鏡の下のいつもの表情、機嫌を損ねてはいけないと敬礼のポーズを取る。  
「お疲れさまです」  
「……ああ」  
いつも通り興味のなさそうな声、汚れたものを見るような視線を浴びせ立ち止まることなく…しかしグロの足がぴたりと止まる。  
「…おっと、お前らには紹介してなかったな…おい」  
「はい……」  
そこにいたのは黒いジャケットと丈の短いタイトスカート、ニーソックスに眼帯を付けた幼さを残す少女…クローム髑髏だった。  
「クローム髑髏だ。先週から我が第8部隊の内務的な仕事をやらせている…」  
「そうでしたか」  
「基本事務的な内容は彼女を通して……挨拶くらいしたらどうだ?」  
 
「あ……よろしく…お願いします…」  
グロの陰に隠れていたクロームだが、肩をたたかれるなり一歩前に出てペコリとおじぎをする。往来の性格柄俯いているのが基本なのか…その姿はひどくコケティッシュで、二人の男はグロが彼女を直属の部下として置いた理由を瞬時に理解した。  
「見ての通り不器用な娘でな…最初は抵抗があるかもしれないが大目に見てやってくれ」  
「はっ」  
(不器用な人間をわざわざ直属の部下に…ね…)  
明らかに隊を束ねるものとしてはおかしな言動だが、グロの性格を考慮すればその裏のニュアンスも見えてくる。この少女は仕事のためではない…夜伽のために飼われていると。  
「……っ…グロ様………そろそろ…」  
「……!…そうだな…私は先にあがらせてもらう、後は頼むぞ」  
「わかりました」  
グロとクロームは通路の向こうの幹部専用の棟へと消えていった。  
「仕事が終わってることぐらい知ってるだろうに…そろそろって……」  
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.  
.  
 
「クックッ…そろそろ、だと?何がそろそろなんだ?」  
幹部専用の棟、その一室でグロは目の前の少女の頬に手を遣る。  
「グロ…様…も、もぅ…」  
頬を桜色に染めたクロームは甘える猫のようにその身を寄り添わせる。スーツ姿でもじもじと太股をすり寄せる姿は年齢に相応しくないなんとも艶めかしい姿だった。  
「からだが…熱くて……早く…」  
「早く、何だ?」  
「あ、あぅ……」  
その先の言葉を紡ぐことが出来ない…言えばその先に待っているのは身も心もとろけてしまう、気持ちいいことだけだから。でもそれは、とても恥ずかしいこと…口にするのも躊躇うほどに。  
(ぇ……えっちなこと…してほしい……)  
「言えないか…ならばお預けだな」  
「は……はうぅ…」  
初めて女の悦びに目覚め、魅入られるようにここに来てから一週間。毎晩の甘い営みに身体の芯まで快感を教え込まれ、クロームはすっかり性の虜となっていた。  
求めるまま、求められるまま…処女のまま小さな身体で快感を貪る、発情した菊花は夜を数えるごとに甘く敏感になっていた。下着の食い込む感覚でさえ甘く感じてしまい、表面上とはいえ職務の最中でさえ我慢するのがギリギリだった。  
 
「グロ様………」  
クロームの細い手がグロの腕に添えられる。そのままゆっくりと…スカートの中へと男の指を導いた。  
「……グロ様……」  
それ以上は何も言わない。  
ただ尻の下着のラインに指を這わせる。此処はもう濡れているから…紡げない言葉の代わりに熱く火照った身体で。男を受け入れることを覚えたクロームの菊花は、秘部と同様に濡れることを覚え始めていた。  
誘うようなクロームの表情と濡れそぼったアナル、グロの口端は自然とつり上がり、嗜虐心が顔を出し始める。  
「ヒッ…一週間前まで男を知らぬ身体だったというのに…随分な乱れっぷりではないか」  
「ぁん…そんなこと……」  
指が下着越しに菊花を刺激する。自分の淫液で湿った下着の感触にたまらず声が零れる。  
「ひゃ…ん……ぁあ…!」  
ぬちぬちと布越しに解れ始めた蕾をこねられ、淫液が既に溢れ始めていた愛液と混ざりながら太股に伝っていく。余りの快感にクロームは立っていることもままならず、グロにしがみつくように体重を預ける。  
「もう膝まで垂れているな…全て剥いてしまうか」  
ニーソックスに黒い染みが広がり始め、グロが半分はだけたジャケットを脱がそうと手をかけた…その時だった。  
「…ダメ…です……」  
か細い声がその手を止めた。  
「どうした?毎晩のように生まれた姿で私に抱かれているというのに…今更恥ずかしいなどと言わせないぞ」  
「そ、それは…その……ぁの…」  
「…クローム私は慈悲深い、とはいえ甘やかすのも性ではないぞ…言えないならばもう終わりだな」  
アナルを撫でていた指の動きが止まり、クロームは物足りなさそうな顔でグロを見つめる。しかしグロはいやらしい視線をこちらに向けるだけ…『口で言ってみろ』と視線が言っていた。  
 
「……ふ、服を着た……ままのほうが…その…ぁ……パンツとか…汚れて…だから…恥ずかしいの……好きだから……!」  
よりいやらしい状況に自分をおいた方が快感を享受できる。初めてを無理矢理奪われたクロームはその快感との倒錯的な感覚に、マゾヒスティックな性癖に目覚めていた。  
「ヒッ…そうか、そうか、そーうか…!私の飼い猫は随分といやらしい性分の持ち主だったようだな」  
クロームの早熟すぎる性的嗜好に内心グロは感心さえしていた。  
しばらくは無理矢理にでも抱いて男がいなくてはならない身体に…次はそれを自覚させるために調教を施し、最後に羞恥の快感を目覚めさせて従順なマゾ奴隷にさせるつもりであった…予定よりも早いクロームの淫靡な成長にグロは欲情の火をたぎらせる。  
(こうも早く熟れるとはな…幼い身体で恥じらいが残るこの状態もなかなか…)  
「クックック…そら、淫乱娘の大好きなものをくれてやろうか」  
熱くとろけたアナルに指を挿入され、クロームは腕の中で小さく身体をふるわせる。  
「…あん…♪グロ…様ぁ……」  
痺れるような官能、弄ばれているお知りを突き出すような姿勢でグロにしがみつく。チュプチュプと服のせいでくぐもった音が部屋中に響き渡り…その音に煽られるようにクロームも身体を解き放っていく。  
「はぁ……♪ゃ…ん…♪あぁっ…お尻…いぃっ…!……ぁあんっ…!」  
グリグリと中をかき混ぜるように指を動かされ、一気に引き抜かれる。背徳的な官能が走り、力無くクロームは床に膝を突いた。  
(もう……イっちゃいそう……♪…)  
 
「クローム…おまえの番だ…」  
股間を押さえて息を荒げる少女に、奉仕を促す。熱くなった自身は既にズボンの中でその身を膨らませていた。  
「はい…」  
(グロ様の………好き……)  
チャックをおろし、中から飛び出た男性器にクロームは恍惚の笑みを浮かべる。早くコレを挿れてほしい…赤黒いそれを愛おしげに手で包み込む。  
「ぁ…グロ様……」  
舌先でチロチロと亀頭を舐めまわしながら、両手で竿を愛撫する。剛直は更に硬さを増して、ビクビクと熱い脈動を繰り返す。  
「ん……む…!」  
たまらずそれを咥え込む。口の中に広がる独特の味に、眼帯をしていない方の瞳はトロンと蕩けていく。  
口腔の奥まで使っての幼い少女のフェラチオは男に禁忌的な快楽と服従感をもたらした。  
「ほう…!上手くなったではないか…」  
柔らかな舌は根元から裏筋を通ってカリ首から鈴口までをねっとりと包み込み、甘く歯を立てて小さな刺激を与える。  
時折口腔全体を使って肉棒をすいあげたり…十代とは思えないクロームの口戯は男の欲望を直ぐに吐き出させた。  
「!!…出すぞ…」  
口の中を満たしていた肉棒が一瞬膨れ上がり…熱を帯びた精が粘膜に張り付くように放たれた。  
「んむ…っ…!……ん………はぁ…」  
一瞬の苦悶の表情、しかしすぐに口内のモノを飲み干し、恍惚とした表情で余韻を悦しむ。  
(グロ様の……せーえき………♪……)  
頬に残る白い飛沫をチョコレートを舐めるように指に絡め、味わうように舐めて魅せた。  
「全部呑んだな……さて、ご褒美だ」  
「……!!」  
 
グロの身体がベッドに寝かされ四つん這いになったクロームの身体に重なる。後ろからのしかかられるような態勢で密着し、これから始まる淫靡な秘め事にクロームはシーツをキュウと握り締める。  
(はやく……欲しいよぉ…)  
淫液を膝から純白のシーツに滴らせ、お尻を小さく揺らす。着ている服のせいか、はたまた生まれつきのものか…クロームは年不相応の卑猥な雰囲気を醸し出す。  
「忘れているな……いつものはどうした?」  
その言葉にクロームは頬を赤らめ、少しためらった後にひどく甘ったるい声で…下着を指でずらしながら欲望に任せておねだりを始める。  
「……ぇ…えっちな私の…ぉしりに……グロ様の…おち○ちんを…ぶち込んで……ください…いっぱい……イかせて……!」  
「クックッ……!!いいだろう、たっぷり味わうがいい…!!」  
「はぁ…ああぁぁぁっっ!!」熱い怒張が一気に挿入された。一気に最深部まで貫かれ、クロームは一際艶の乗った喘ぎ声を上げる。  
待ちに待った物を菊花にねじ込まれ、腸壁がそれを悦ぶように締め付けた。  
「あっぁ、ん…!はぁ……ふぁあぁ!!」  
激しい抽送に自らも腰を振りながら快感を貪る。ベッドの上での妖艶なダンス…二拍のリズムが単調で自分がどうなっているのか、何をしているかも解らぬほどに甘い官能の中に堕ちていく感覚。  
男に責め立てられて紡がれていく淫らな楽譜…規則正しい肉を打つ音と裏打ちの水音、その上で少女の甘い嬌声が旋律を奏でていた。  
「やん…!ん、んぁ…!!はぁん……!」  
柔らかくて不安定なベッドに身体が、心が沈んでいく感覚。それと同時に理性も、羞恥心も、人間性さえもかなぐり捨てて…責め立てられるようなアナルセックスにクロームはマゾヒスティックな性癖もあってか快感を与えられるがままに乱れ狂っていた。  
「ぁ…ぁん!あっ、ぁ…!!あぁぁっ…!」  
淡い照明の下での二人の情事、見守るは横に置かれた紫色の小さな花…その花と同じようにクロームもまた、淫靡な魅力で快感を貪っている。  
既に六道骸は彼女の中にはいなかった。これから待っているのは、その花と同名の男との淫らな日々だけ…  
「ゃん…!!イく…グロさまぁ……!!イっちゃうぅ…!……あっぁ、ぁん…ぁあああぁぁぁっ!!」  
体内に大量の精を吐き出され、同時にクロームもまた絶頂に身を預けた。  
グロキシニア…花言葉は艶麗、華やかな日々…  
 

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