ぱちりと、眼を覚ますとそこに広がった天井は普段見慣れている物では無かった。  
僅かにちりりと痛む後頭部。これは、一体。  
 
笹川京子は、今自分が置かれている状況を上手く飲みこむ事が出来ずにいた。  
違和感を覚える左腕は手錠でベッドの柵に繋がれている。  
普段自分が寝ているものとは違う其処に仰向けで寝かされている体制に  
なっている京子は慌てて視線を部屋全体に廻らせる。  
と、すぐに京子のその澄んだ瞳は扉に寄り掛かる様にして立つ  
一人の人物を捉えそして大きく瞠られた。  
天然のものなの違うのか、ツンツンに立てられたボリューム豊かな茶髪の髪を  
持ったその人物。それは最近急激に話すようになった人物の一人だった。  
 
「ツ…ツナくん!?」  
「あ、起きたんだ京子ちゃん。おはよう!」  
 
にっこりと満面の笑みを向け此方に歩み寄ってくる綱吉に  
京子は根拠無き不安と恐怖を覚えた。大体、この状況は不自然過ぎる。  
何故自分が綱吉の部屋のベッドの上で横になっているのか、  
何故方腕が手錠でつなげられているのか。  
そもそも何故自分が綱吉の部屋にいるのか。  
どれもこれも、京子の意思に関係無しにこうして形になっている。  
 
「あの…ツナくん…私、どうして…」  
 
がばりと、起き上った京子に綱吉は穏やかな表情と声色で言葉を発する。  
 
「ごめんね、折角さっきまでしあわせな気分だっただろうにね」  
「…え…?………あっ」  
 
僅かな間綱吉の言葉を理解出来ずに思考の糸をぐちゃりと  
絡ましていた京子だったかついさっきまで、  
自分が眼を覚ますまで何をしていたのかを思い出し、  
そしてまた恐怖に襲われる。恐らく数十分前、  
自分はクラスメイトであり目の前にいる少年の親友でもある男、  
山本武と肩を並べて家に着くまでの帰路を共にしていた。  
それは些細な成り行きだった。偶然が偶然を生み出した成り行き。  
それでもそれが偶然だろうが必然だろうが京子にとってたまらなく幸せな  
出来事だっと事には変わりなかった。  
すらりと高い身長、細いながらも綺麗に付いた筋肉、整った顔立ち、  
清潔な香り、おおらかで穏やかで少し天然なその性格。その全てが  
いつの日からか京子を惹きつけてやまないものへとなって。  
ただ見ているだけでも幸せだった。だが、  
ある時を境に沢田綱吉、獄寺隼人と急速に距離を縮めて行った彼と自分は  
少しづつ顔を合わせる機会が増えていき、  
それによって秘められていた京子の想いはさらに膨張していったのだ。  
 
「そうだ…私…山本君と…それで…交差点で別れて…暫く一人で歩いてて…」  
 
ずきりと、痛む頭部を押さえながら京子は塞がっていた記憶を再生させていく。  
だが、それから先が全くといっていい程に思い出せないのだ。  
 
「思い出せなくて当たり前だよ」  
「…え?」  
「痛かっただろ?ごめんね、京子ちゃん…」  
「ツナ…くん…?」  
 
ぎしり、とベッドに体重を掛け自分の顔との距離を縮めて来た綱吉に  
京子の背中に冷たい何かが走る。  
 
「でもね、どうしても君が欲しかったんだ…。  
ほら、良く言うだろ?心が駄目ならせめて身体だけでもって…ね」  
 
さらりと、京子の髪の毛をその指で綱吉は攫うとふわりとした色素の薄いそれに  
そっと己の唇を落とした。そんな綱吉の言動に京子は一気に顔を  
蒼白させると、今すぐこの場から逃げ出そうと腰を上げようとした。  
が、それは綱吉の男子にしてはひょろりと細い両腕でいとも簡単に阻止されてしまう。  
 
「痛っ………」  
「おれ、細いしチビだけどさぁ…一人前に力はちゃんとあるんだよね」  
 
にやりと怪しげな笑みを浮かべながらそう綱吉は言い、  
震える京子の唇にあっさりと自分の唇を重ねた。  
あまりの事に眼を瞠らせさらに身体の震えを大きくされる京子を尻目に  
綱吉はその薄紅色の唇を己の舌を駆使し抉じ開けるようにして  
侵入するとねっとりとした執拗な舌使いで京子の口内を犯していく。  
 
「ふっ………ぅっ」  
 
やめてというように空いている片手で綱吉に訴えた処で状況はなんら変化しなかった。  
そんな状況京子ぽろりと、絶望の滴を頬に伝わせる。  
初めて唇を重ね合わせたかった相手は目の前にいる少年では無かった。  
どうして、何故、こんな事に。  
 
「ふふ…泣く程いやなんだね…」  
 
くっくっく…と心底可笑しそうな笑みを漏らしながらただぽろぽろと涙を流す  
美しい少女を綱吉は強引に押し倒した。  
その反動でぎりり、と片手首に喰い込む冷たい手錠。  
その鈍い痛みによってハッと気を取り戻した京子必死の抵抗に打って出る。  
 
「嫌…!や…めてっ、ツナく…ん…お…願いっ………!」  
 
恐怖の為か嗚咽の為か、声が震えている。  
 
「嫌だと言われるとおれ、余計に燃えちゃうタチなんだよなあ…」  
 
言いながら綱吉は片方の手で京子の口を乱暴に抑えつけるともう片方の手を  
制服の下に忍ばせる。突如侵入してきた冷たい他人の男の手。  
びくりと、京子は身を弾ませた。服の下で器用に動く綱吉の手は、  
ぴたりと下着で覆われた京子の胸の部分でとまるとぐっとブラジャーの下に  
綱吉はまたも強引に手を突っ込む。生まれて初めて男に、  
しかも直接胸を掴まれた京子は声にならない悲鳴をあげその  
気持ち悪さと恐怖と逃げ出したい気持ちいっぱいにじたばたと暴れ出す。  
がぶり、綱吉の平手に痛みが走る。  
解放を願う京子が、無我夢中で自分の口を覆うそれに噛みついたのだ。  
 
「いったいなぁもう…そんなに嫌なの?」  
 
手を離されたにも関わらずに恐怖のあまり言葉を発する事が出来ない京子は  
こくこくと首を小さく縦に振った。  
そんな京子の様子に綱吉は目を穏やかに細めるとぎゅっと、  
胸を掴む手に力を込めた。  
 
「ごめんね、嫌だよ」  
 
満面の笑みでそう言い放ち柔らかい京子の乳房を弄りまわしていく綱吉に  
京子はもう一度眼から涙をこぼした。だがそれもつかの間、  
今度は痺れるような甘い刺激が京子の全身を貫き京子は思わず声を上げた。  
いつのまにか自分の制服を胸の上のあたりまでまくり上げていた綱吉が、  
強引にずり下げたブラジャーで隠れていた京子の桃色の突起を舌でぺろりと  
舐め上げていたのだ。  
 
「やっと感じたくれた」  
 
にやりと笑う綱吉に京子はぶんぶんと首を横に振りそれそ否定する。  
僅かに疼く腰、熱くなっていく頬。全てを否定したかった。  
 
「正直になりなよ…気持ちいいんでしょ?」  
 
言った綱吉は顔を再び俯かせ今度はむしゃぶりつくような勢いで  
京子の胸全体を舐め回していく。嫌、嫌、と荒い息を上げながらも  
叫ぶ京子をよそに綱吉はとうとう京子の秘所にまで手を伸ばしていく。  
すすっ、とそこを下着越しになぞられ京子はとうとう恐怖や嫌悪では  
無い甘い喘ぎを口に出してしまった。  
 
「ちょっとだけ濡れてる…パンツにシミになってるよ?」  
 
笑い声を交えながら言う綱吉に京子は羞恥と悔しさで顔を真っ赤にさせ  
眼をぎゅっと瞑る。嫌、嫌、嫌!そう叫んだ事で誰が来てくれる訳でも無い。  
瞬間、瞼の上に浮かぶ胸に秘めて来た愛しい想い人の姿。  
切なくて、たまらなかった。  
 
 
 

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