お兄ちゃんに会いたい…  
笹川京子は未来にきて初めて迎える一夜にそんな想いを抱えていた。  
行方不明だという実の兄。  
突然飛ばされた見知らぬ場所。  
不安はピークを迎え、いってもたってもいられなくなった京子は、ジャケットを羽織って女子部屋から出た。  
どこか出口があればそこから地上に出られるはずだ。  
京子は暗い廊下を歩き回った。  
「んん? 誰ですか?」  
突然聞き慣れない声がして振り返ると、  
ライトか何かで照らされて、京子は手で視界を隠した。  
眩しくて誰だかわからない。  
「おやおや、京子さんではないですか」  
「誰…?」  
「ワタクシ、ジャンニーニと申します」  
「ジャンニーニ…?」  
確かこのアジトの設備を作ったっていう…  
「はい、武器チューナーのジャンニーニです。ここから先の出口はまだ工事中ですから立ち入り禁止ですよ」  
「そうですか…外にはどうしたら?」  
「外に出るのは危険ですよ京子さん」  
「でも私…お兄ちゃんが心配で…心配で…」  
 
今にも泣きそうな京子の声を聞き、ジャンニーニは苦笑した。見ればまだ幼い少女だ。  
「私…お兄ちゃんに何かあったら…少しでもお兄ちゃんのこと知りたいんです…!」  
「そうは言われましてもねえ…通信さえできれば話は別ですが」  
「! お兄ちゃんの安否が解る方法があるんですか?!お願いします、  
 ジャンニーニさんっ!お兄ちゃんのこと…知りたいんです!」  
「そうは言われましても…」  
(それは向こうから情報来ない限り調べようがないですからねえ…)  
ジャンニーニは必死な京子に苦笑を浮かべつつそう思っていた。  
「お願いします!私、お兄ちゃんのことがわかるならなんだってします!  
 私にできることは精一杯やりますから…だからお願いします!」  
「ほほう…何でも…ですか…」  
「…?」  
「その言葉、嘘ではないですね?」  
ジャンニーニは京子にわからないように笑った。  
 
「…ほほうこれは興味深い…!」  
暗いの廊下に京子は膝を立てて腰を下ろし、ジャンニーニの目の前でスカートをたくしあげていた。  
M字開脚で露になった女性器にジャンニーニはライトを照らして鼻息を荒くした。  
「パンツもつけていないとは…」  
「ここには寝間着も替えの服もないから…寝る時に下着は全部脱いで…女子部屋に…」  
「なるほどなるほど」  
ジャンニーニは京子のそこをゆっくり開いた。  
「これは綺麗なピンク色ですねえっ…」  
「ひっ…」  
京子は恥ずかしさのあまり耳まで真っ赤にして困ったように  
自分の性器を眺めるジャンニーニを見つめた。羞恥から性器が濡れ始める。  
「あの…なんか濡れてきちゃったみたいなんですけど…」  
「いいんですいいんです!それが正常な反応ですから…  
 それじゃあゆっくり観察させてもらいましょうかねえっ…!」  
「あ…のっ…!ジャンニーニさんっ…!」  
「はいなんでしょう?」  
「ホントにこれで…お兄ちゃんのこと、わかるんですよねっ…?」  
「うはっもっもちろんですとも!その為には京子さんのお力が必要なのです!  
 なのでちょっと恥ずかしいかもしれませんが、最後まできちんと協力して下さいねっ…ハァハァ…」  
「はい…私…頑張ります…」  
 
何となくおかしいな…とは思ってはいたのだが、  
ジャンニーニに騙されたのがわからない京子は、おとなしく彼に脚を開いた。  
まだ誰にも見せたことのない、自分にだってどんな場所なのかわからないような場所を、  
暗闇の中ジャンニーニのライトに照らされている。  
ジャンニーニは持っていた鞄からある道具を取り出した。  
ローターである。ローターのスイッチを入れ、ジャンニーニは「いきますようっ」と  
京子のクリト○スに突然ローターを押し付けた。  
「ひあっ…あぁっ…」  
「おやどうしました京子さん?動かないで下さい?」  
「ご、ごめんなさっ…あっあっやぁっ…んっ…」  
「どうかしたんですか?機械の影響ですかね?京子さん今のどうでした?」  
「ど、どうって…なんか今までなかった…変な感じがっ…」  
「どう感じたんですか?実験ですからちゃんと答えて下さらないと」  
「実験…ですか…あの…その…一言でいうと…気持ち良かったです…」  
「おやそれは良かった。成功へ近付きましたね。  
 それじゃ暫くこの機械で中を探るんで、一番気持ち良かったところを教えて下さい」  
「え…まだやるんですか…?」  
「この実験は時間がかかるんですよ」  
 
ジャンニーニはそう言いながらローターを京子の中に少しずつ埋めていった。  
京子は身体を震わせて嬌声を抑えたが、反射的に抵抗しようと身体が動いてしまう。  
ジャンニーニのバイブに弄ばれた京子は、暫くしてからようやくその快楽から解放された。まだ脚が震えていた。  
「ジャンニーニっ…さん…わたし…これ以上はもう…っ…」  
「京子さんここまでよく頑張りましたね。あと少しですから、大丈夫ですよ」  
「で、でも…」  
「最後はこれですよ」  
ジャンニーニは鞄の奥からバイブを取り出した。  
ジャンニーニは京子の入口に先端を当てて、ゆっくり中に推し進めた。  
「いやあ…!」  
冷たくて、硬くて太いそれが、自分の中に入っていく感覚に京子は一気に恐怖した。  
慌ててジャンニーニの肩を掴み、初めて京子は抵抗する。  
「やめてっ…やめて下さいジャンニーニさんっ…」  
「まだまだ入りますよぉ…」  
「お願いしますっ…痛いんですっ…やっ…」  
「痛いのはわかってますよ。ですが実験は止められないのです」  
「もういやっ…嫌ですっ…やめっ…ジャンニーニさんいたぃっ…」  
数センチしか入っていないバイブは、京子の中に食い込んで更なる深みを望んでいる。  
しかし、京子にはもう限界だった。  
 
「もう無理ですっ…私これ以上は手伝えませんっ…」  
「じゃあお兄様のことはもういいんですね?」  
「!そんな…」  
「これ以上が無理であるならばお兄様のことは何もわかりませんよ」  
「っ…」  
「…仕方ありませんねえ」  
ジャンニーニはおとなしく京子の性器からバイブを抜き取った。  
「私もお遊びが過ぎました」  
「あ、遊び…?お兄ちゃんのことは…?」  
「あ、それはっ…こ、これを元にできるだけ頑張りますからッ…」  
「ホントですか…ありがとうございます…」  
京子は恥ずかしそうに脚を擦り合わせて俯いた。  
最後まで自分を殺して兄の為に頑張れなかったことを悔いているのだ。  
ジャンニーニは彼女を一人残してさっさと自室に戻ってしまった。  
暗い廊下にたった一人残された京子は、暫くそこから動かなかった。  
「お兄ちゃん…」  
この先の出口…ジャンニーニさんは工事中だと言っていた。外に出られるかもしれない。  
「お兄ちゃんっ…」  
京子は一度女子部屋に戻って置き手紙を残し、下着を着てその出口へ向かった。  
大切な兄のことを知る為に…  
 
END  

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