2段ベッドの上段で京子は震えていた。  
下段ですやすやとかわいらしい寝息を立てるハルを起こさないよう、息を殺しながら  
胸の上を覆う、毛布とは違うふわふわしたものを、所在無げに手で触れる。  
 闇の中で、ざらり、とキャミソールの下の肌を舐められた。びくんと恐怖に震える。  
こわばった京子の肌を、生暖かい呼気でなぶる何者か……おそらく瓜だろうと思うものの、  
京子は確信が持てない。獄寺の飼い猫らしいのに、なぜこんなところに。  
なぜ2段ベッドに。なぜ京子の体を……。  
 あの大きな目をした小さな猫は、人恋しいのかもしれない、と京子は思う。  
飢えた様子で魚を平らげる姿は、哀れな捨て猫にも見えた。だから、邪険に扱うのもかわいそう。  
「瓜ちゃん……」  
 ささやき声で名前を呼び、そっと背中の辺りを撫でてみた。  
「にょおん」  
 小さく掠れた健気な声が、京子の胸に切なく響く。  
ああ、やっぱりさみしいんだ。飼い主から離れてこんなところに迷いこんでしまったから。  
京子は瓜の背中から頭へ手を滑らせ、耳の付けねをぐりぐりと優しく撫でた。  
「なう、にゃうん…っ」  
甘い、かわいらしい声で瓜が鳴く。京子は微笑んで、しぃっと制した。  
「だめだよ、ハルちゃん起きちゃうから…静かにしててね」  
「あぅ…」  
 一声漏らすと、聡い猫はそれきり黙って、京子の肌に顔をすりすりとなすりつけた。  
柔らかい毛が、くすぐったい。しかし身をよじると瓜が落ちてしまう。京子は震えて耐えた。  
 キャミソールの下の乳房を、瓜が爪をしまった脚で地団駄するように揺らす。  
まるで乳房を揉まれているようで、京子は恥ずかしさに息を荒くした。瓜の脚が乳首に当たると、  
あっ…、と思わず濡れた声が漏れてしまう。瓜の背中を手で押さえ付けて、動きを止めた。  
すると瓜はその場にうずくまり、乳首をちゅうと吸いあげ始めた。  
 つんと胸の先が痛み、それからじわりと体の奥から熱が込み上げる。  
じゅくり、と下腹の臓器が水気を含むような感覚に京子は戸惑った。  
 瓜ちゃん、おかあさんと間違えてるのかな……  
京子はかわいそうに思いながら、乳首の固くなるたびにじわじわと胸が痛み体が震えるのを耐え切れず  
瓜と胸の間に手をすべりこませて、瓜をはがした。  
乳首はきゅんと粒立って、ぬるついている。思いがけず自分の指で、ぐりっと潰してしまい、  
京子は声を出さず喘いだ。  
 だめ、だめ…何これ……おっぱい、きもちいい…  
とろり、京子の意識が混濁する。快感が理性を掻き乱し、体は熱くほてっていく。  
股の間が濡れた感覚に、京子はどきりとした。下着を汚したらハルちゃんに怪しまれる…  
慌ててショーツを下ろし、指で割れ目から漏れる液をすくった。とろとろと滑って、うまく拭えない。  
 すると、胸の上でうずくまっていた瓜が向きを変え、  
すんすんと鼻を鳴らして京子の指に近付いてきた。  
それから、べろんと長い舌を出してそのぬるみを舐め取ってしまう。  
「……!」  
 獄寺くんの猫なのに…!  
 恥ずかしい体液を舐めさせてしまった。京子は顔を真っ赤にした。悪いことをした気持ちでいっぱいだった。  
 
瓜を遠ざけようと両手を伸ばす。  
しかし瓜はそれより先に、強いにおいの源泉に辿り着いた。  
京子のぬかるんだ割れ目に、ぴたりと舌を当てる。ざらざらした舌を、ゆっくりと押しつける。  
「だめ…! 舐めちゃだめぇ…っ 瓜ちゃ…、ぁんんっ!」  
 ざらついた猫の舌は、京子の敏感な部分には痛いほどの刺激だった。  
声を出さないように口を押さえ、瓜の舌をどかそうと指を秘部近くにねじ込む。  
どこもかしこもぬるついて、何がなんだか分からなかった。  
瓜の舌らしいものを横にずらそうとするが強い抵抗にあう。  
攻防を繰り返していると、濡れたクリトリスを関節で弾いてしまった。  
「きゃ、っ…ああ…っあん!!」  
 びくんびくんと体が跳ねた。  
強すぎる快感に京子は涙を浮かべ、唇を噛む。  
しばらく動けずにぴくぴく震えていると、瓜が京子の指越しにべろんと液を舐めとろうとする。  
「…んうっ! あ、ああぁ…っ!!」  
 どろっ、とおなかから外へたくさん液がこぼれだした。止められない。  
目の前が白んでくらくらする。このままじゃ、瓜ちゃんに、私……  
京子は瓜がぬるついた指で汚れるのも構わずに、慌てて抱き上げ、  
キャミソールを下ろして肌を隠し、胸に抱えた。  
 ぎゅっと抱き締めると、瓜はふうふう言いながら逃げようとする。  
これ以上何をするかわからない猫を逃すわけにはいかない。  
 ごめんね、と京子は瓜の小さな頭を撫でる。子猫を戒めているのは心苦しい。  
瓜は次第に大人しくなり、すらり、と長いしっぽを揺らすと京子の胸の上で落ち着いた。  
 長いしっぽが京子の両足の間に入りこんだのは偶然だろうか。  
その悪戯なしっぽが京子のぬるついた秘部を柔らかくこすり、狭い中を開き入り、  
じゅぷじゅぷと激しく内部を荒す。そして京子は大きな嬌声を上げあられもなく乱れる……  
そんな想像を一瞬してしまい、京子は慌てて瓜のしっぽを退けた。  
 
「獄寺くん…昨日の夜ね、こっちに瓜ちゃん来てたんだよ」  
 はい、と瓜を手渡す。  
獄寺は片手で受け取った。  
「あああっ!!またか!瓜テメエ!そんなに俺のそばが嫌なら匣に入ってろ!」  
「はこ?」  
「あ、いやこっちの話……」  
 獄寺が口ごもるので、京子は気まずい中で切り出した。  
「あのね、ちゃんとシャンプーもしたの。ミルクもたくさん飲んだし、あの……ごめんなさい」  
「あ?そりゃ世話かけたな。けど……何がごめんなさい?」  
「ううん、なんでもないの。瓜ちゃんによろしくね」  
 耳まで赤くなって、京子は獄寺の前から逃げるように去って行った。  
獄寺は燃料切れでぐったりしている瓜を、疑惑の目で見下ろす。  
「おい瓜……お前、笹川に何やったんだ…?」  
 面倒ごとになる前に、匣に詰め込んでしまっておくべきだろうか。  
獄寺は、にょおんとキラキラした目で言われない間に、瓜を隔離することに決めた。  
 
 
おしまい。  
 

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