髑髏とマーモンのリング争奪戦。試合が始まりハイレベルな戦いを見せ続ける。そしてお互いの幻覚が相殺されたのか、フィールドはもとの体育館に戻り、互いに距離をとる。
「うわ…死ぬかと思った」
外から戦いを見守っているツナたちは見ているだけなのに戦いをした後のような疲労感を感じていた。
「だから一回見たことあるだろ、ダメツナ」
相変わらずリボーンは無表情のままだ。
「なかなかいい素質を持っているね…でも…」
そう呟くとマーモンの頭の上で輪てなり浮かんでいた
ファンタズマは高速でその体を回転させ始めた。
「!?」
先程とは違う気配を感じた髑髏も槍を回転させて幻覚を見せようとする。先に手をうたれては完全に相手のペースとなってしまうかもしれない。
「させない!」
槍を地面につく。しかしその瞬間、髑髏の視界は霧によって遮られた。周りを見渡すが、応援していたツナ達の姿は見えない。敵であるマーモンも消えている。どうやら相手の幻覚に掛かってしまったらしい。
相手がどこから襲い掛かるかわからない不安の中。必死に敵の影を探していたときだった。
髑髏は後ろに気配を感じた。
「!?」
後ろを見ようとした瞬間、背後から拳が髑髏に向かってきた。
「きゃっ!」
相手の攻撃を体を回転させかろうじてかわし、受け身をとりすぐさま立ち上がる。
しかしその相手はマーモンではなかった。髑髏よりもかなりの巨体な大男であり、その本人からは意思を感じることはできない。
「これも幻覚かしら…」
そう思いながら再び槍を回転し地面についた。
が、何も起こらない。完全に相手に感覚を支配されてしまったのだろう。
「幻覚が駄目なら…」
そう言うと髑髏は相手に槍の先を向け戦闘体制を とった。そして向かってきた大男の拳を再びかわし、槍を突き刺す。
「えいっ」相手がふらついている間にすぐ刺さった槍を踏み台にし高く跳ね上がり、跳び蹴りをくらわした。敵は大きな地響きとともに倒れた。
さすがに守護者なだけある。慣れない肉弾戦であってもその華奢な体からくりだされる技ですぐに倒してしまった。
しかし…
「まだいるの!?」
不安にかられた声と共に同じような敵が三体…
「くっ……」
先程のように自分より巨体である相手の頭を狙って大胆な技を使うと残りの奴らに狙われる…
髑髏は必然と受け身の戦いになる。相手の攻撃をかわしつつ少しずつダメージを与えていく。
「はっ!いゃっ!」かわいらしい声とともに攻める髑髏。蹴り上げた足の間から白い下着が、槍を激しく振り回したときに腰から制服がめくれて見える白いブラも全く気にしない。
懸命に相手と戦う髑髏だったが守護者とはいえやはり女性である。その細い腕では限界があった。なかなか決定打を与えられず、相手の攻撃を腕で受け止めると髑髏は苦しそうな顔をした。
そして次の瞬間
「うっ…」
ついに相手の拳が髑髏にヒットした
「あぁ…きゃっ…」
よろめいている間にも容赦なく拳は飛んでくる。
「いゃあっ!」
その細いウエストに強い鉄拳をくらい髑髏はついに地面に倒れこんでしまった。
「はぁ…はぁ…」
肩で息をする髑髏をふと、二人の大男が後ろから髑髏の身体を無理矢理起こさせ、もう一人の大男の前に立たされる。
髑髏の目の前に対峙する大男が持っているのは先程やられた時に髑髏の手から離れた槍であった。
髑髏は目にうっすらと涙を浮かべながら死を覚悟した。
しかし、槍の先が髑髏に向かってきた瞬間、戦うものの本能なのであろうか。動ける範囲で身体を捩り、槍を避けたのだ。
間一髪。しかし槍の先端は髑髏の制服をかすめそのまま破れてしまった。
破れたのは一部だけで、所々見える白い肌やブラが裸よりもそそられる。
しかし…次はよけきれないだろう…そんなことを思っていたときだった。
「イャッ!?」
相手の大男はなんと、槍を地面に落とし、髑髏の
胸を揉み始めたのだ。決して大きくはない胸をブラの上から激しい勢いで触りはじめる。
「あっ…あん…いや……あっ…」
声をだすまいと必死な頑張る髑髏から漏れる声。
もとより赤い彼女の頬はより一層赤くなる。身じろぎをしようにも押さえ付ける手はあまりにも強く、抵抗ができない。そして、ついに大男の手はスカートの中にいく。
「いゃあっ!!」
たまらず髑髏は大声で叫ぶ。頭ではもちろん拒絶はしているが、体は素直なのだろうか。見事というほど下着が湿っている。もう髑髏は限界だった。徐々に下着を脱がされそうになり、状況を忘れ叫び続ける。
「あっ!いゃあ!やめて!」
そんな髑髏の願いは通じたのだろうかふいに三人の大男は消え、どすっ、と髑髏は地面に叩き付けられる。
制服はほとんど服としての役割をはたしておらず、肌はほとんど外に露出している。白いブラも大分ずらされており桃色の頂点があと少しで見えそうである。
「はあっ…はあっ…」
上をみながら彼女は息を調えようとするが精神、肉体ともに限界だった。
そんなとき、またもや向こうから足音が聞こえる。また、敵なのだろうか、相変わらずの絶望感の中で相手の顔が髑髏の目に入った。
「むく………ろ………さま?」
そこにはありもしないはずの六道骸の姿があった。これも幻覚だろう。彼女はそう思いながらも大切な人の登場に思わず安心する。しかし、
「おやおや、僕のかわいいクローム。こんな変わり果てた姿になって。でもこうなったからには僕が最後までしっかりと終わらせてあげますよ。」
そういうと反抗する気力のない髑髏の唇を無理矢理奪う。
絶望する髑髏が嫌がるのも相手の体重が全てかかり、どうしようもなかった。
つぎに首筋に吸い付きながら胸を揉み始める。
そして直ぐさま手は下着の中へ侵入していく。
「フフフ。こんなに濡れてしまって。まさかあの大男達で反応してしまったのですか?」
「違い…ま………イャあ!」
髑髏はただ声を出すしかできない。
「フフフ。辛そうですね。早く終わらせてあげましょう。」
と骸はいきなりズボンをおろし、指をいれることなくいっきに挿入した。もはやレイプに近い。
「あっ…!ああっ!!」
髑髏は時々思うことがあった。骸様といつかひとつになりたいと。
しかし、想像していたのはあまりにも違う環境で、あまりにも一方的なものだった…
「あんっ……骸…さ…ま………あっ!いやっ……だ、ダメぇぇ…」
ついに髑髏は幻覚の骸を相手に頂点を向かえてしまった。
その時、霧の中で何が起きているか知ることができず、心配そうに見つめる一同。
「あっ…霧が晴れていく!」
叫ぶツナたちの目の前には無残な姿でぐったりとしている髑髏一人がいた。