十年前の十代目ファミリーなど、戦力にならない――
そう判断したラル・ミルチは単身ミルフィオーレの日本支部に乗り込んだ。
事前に手に入れていた地図をもとに、誰にも気付かれることなく、侵入することができた。
ラルは、メインコンピューターの破壊のために、コンピューター室に入った。
しかし、そこにはメインコンピューターなどなく、何もない暗い空部屋だった。
(どういうことだ…?
地図ではここのはずだが…)
不審に思うラルだったが、入ってきた扉がいきなり閉まり、明かりがついた。
「誰かと思えば、ボンゴレの女か…」
「なっ…電光のγだと!?」
部屋の奥に立っていたのは、ミルフィオーレ六弔花の一人、雷のマーレリングを持つ電光のγだった。
「偽の地図でここまで簡単にボンゴレが釣れるとはな。
お前には、ボンゴレのアジトの場所を喋ってもらおうか…?」
ビリヤードのキューを器用に回しながら、γは尋ねた。
「そんなものは知らん!
俺は一人でここに乗り込んできただけだ!」
戦力にならないとはいえ、10代目ファミリーを危険にさらす訳にはいかなかった。
「素直に話さないなら、身体に聞くしかないな…」
γはリングに炎を灯し、ビリヤード球のボックスを展開した。
(くっ…やるしかないか…)
ラルもリングに炎を灯し、ボックスを展開したが、なす術もなく、γのショットプラズマに破れ去り、気を失った。
(くそっ…こんなところで………コロネロ……)
「さて、これからは楽しい拷問の時間だ…」
γは部下にラルを拷問部屋へと運ばせた。
「んんっ…ここは……?」
ラルは、着ているタンクトップやホットパンツはそのままの状態で、立ったまま、天井と床からの鎖で手足を拘束されていた。
ラルの目の前にはγが立っていた。
「気がついたみたいだな、ラル・ミルチ。
アルコバレーノの『なりそこない』さんよ。
話す気になったか?」
「拷問など、俺には無意味だぞ。」
あらゆる拷問の訓練を受けてきたラルは、吐き捨てるように言った。
「無意味かどうか、ここに聞いてみれば分かるさ。」
γはキューでラルの秘所をつつきながら言った。
「くっ…下衆が…」
γは電気を帯びたビリヤード球をボックスから取り出し、ショットプラズマを放った。
しかし、球はラルに直撃せず、球同士が弾きあって、ラルの身体をかすめるように飛んでいた。
「この程度では、拷問どころか遊びにもならんぞ。」
ラルは笑みを浮かべながら言った。
γは黙ったまま、キューの手入れをしていた。
ふと見ると、球が当たった部分の服が破れ、徐々にラルの美しい肢体が露になりつつあった。
(くっ…こういう魂胆か…
しかしこの程度で音をあげたりなどしない!)
20分もすると、ラルの身体には、ところどころに布切れがくっついているだけになり、うすい桃色の乳首、陰毛のうすい秘所が丸見えになってしまった。
そのため、乳首やクリトリスに直接球がかすめるようになった。
「くっ……はぁっ…!」
今まで経験したことのない高圧電流と、球が擦れる刺激によって、ラルのクリトリスは充血し、形のよい胸の頂点にある乳首はこれ以上なく勃起し、自身の存在を主張していた。
そして、秘所からは愛液が溢れ出し、足下に小さな水溜まりを作るほどだった。
(この程度で感じてしまうとは……俺も落ちたものだな…んっ…)
実はラルが気を失っている間に、γは入江が開発した媚薬をラルに投与していたのだった。
その効果はたった一滴を飲ませただけで、普通の女なら、1ヶ月は性の虜になり、自慰をし続けるほどのものだ。
(さすがはアルコバレーノといったところか……)
「どうした?
拷問は無意味じゃなかったのか?」
γはビリヤードの球の動きを止めた。
「んっ……こんなもの…何にも感じない…」
「そうか…?
じゃあこれはなんだ?」
γは右手でラルの秘所を撫で上げ、親指と人差し指の間でいやらしく糸を引く愛液を、ラルの目の前で見せつけた。
「くっ……」
ラルは顔を背けながら、自分が感じているという事実を肯定するしかなかった。
「素直じゃない女には、お仕置きしないとな…」
γは再び球をキューで突いた。
(くっ…またか……
しかし、なんとしても耐えてやる…!)
そう決意するラルであったが、球の動きは先ほどと違っていた。
ピンと勃起した、桃色の両乳首に1つずつ、充血し、かなり敏感になっているクリトリスに1つ、秘蜜を垂れ流している陰唇に2つ、お尻の谷間を押し広げるように、アナルに1つ、ビリヤード球が密着している。
「お仕置きの時間だ…」
γがそうつぶやいた瞬間、局部についた球が電気を帯び、さらに振動を始めた。
「うあああっ………!!」
球の振動で、ラルの胸や尻肉が小刻みに震え、ラルを拘束している鎖がジャラジャラと音を立てる。
媚薬の影響で、ラルの身体はすでに、高圧電流と振動の刺激に耐えられる状態ではなかった。
「こんなお仕置きで感じてるとはな。
アルコバレーノも、ただの変態マゾ女か…」
「くあっ……!ああっ!や……め…ろ………うあっ!」
ラルの口からは、普段の口調とはまったく違う、色っぽい喘ぎ声が漏れている。
もうラルの身体は、痛みと快感で限界に達し、何度も快楽の頂点に達してしまい、今にも意識を手放しそうな状態だった。
ついに、ラルは懇願の言葉を口にした。
「…私は……電流で……はぁっ…感じる……変態…です……もう…やめてくれ……ああっ…!」
「よく言えたな…
じゃあ、約束通りやめてやるよ。」
ビリヤード球がラルの身体から離れ、ボックスへと戻っていった。
ラルは自力で立っていることはできず、鎖で吊されているような格好になった。