現実世界ではありえない事だが、この世界では凪とクロームが同時に存在している。
その事に気付いた骸は驚きはしたが、特に動揺もせずに二人を受け入れた。
『ありえない』事が『ありえる』のだ、この世界は。
それに原因はよく分からないが、可愛い子が二人も居るのは悪くない。
「クフ…、気持ちいいですよ。凪、クローム」
自分の下腹部に顔を寄せ、一心に舌を這わせる少女達に呟く。
ただただ草原が広がるこの何も無い世界で、する事と言えば限られてくるだろう。
当然と言うべきか、性的な接触をしだしたのはそう遅くはなかった。
「…ふぁ、は、はぁ…」
凪が根元から先へと舐めたり、幹を軽く食んだりしながら刺激を与えている。
「ぅん…ん、…んんっ…」
クロームは先端を口に含んで吸い付き、射精を煽った。
初めて口でしてもらった時はテクニックも何もあったものではなかったが、最近はかなり上達した。
骸の感じる所を的確に押さえてくる二人に悦ばしいと笑みを深める。
「二人共、巧くなりましたね…」
よしよしと軽く頭を撫でてやると、凪とクロームは気持ち良さそうに目を細める。
「っは…、ほんと…?」
「ん…嬉しい…」
性器を舐め回しながら、誉めてくれた骸を見る。
「あぁ、良い眺めですね。そのまま」
見目麗しい少女に見上げられるのは気分がいい。
二人はこくりと頷き、言われた通りに骸へ顔を向けたまましゃぶる。
ちろちろと見え隠れする小さな舌に妙な劣情を覚え、骸の体積が増した。
「ん…っふ、…ぁむ…」
「可愛い…。凪も、クロームも…」
「…ふぁ、はぁ…っん」
骸が教え込んだ為、一人での行為でも充分に快感を得る事が出来るが今は二人だ。
気持ちよくない筈がない。
すぐに限界が近づき、射精感が込み上げる。
「さて、どうしましょうか…。お前達の顔にでもかけてあげましょうか?」」
前にその綺麗な顔を白濁で穢した時は、互いの頬に付いた精液を舐め取らせて視覚的にとても楽しんだ。
今回もそうしようかと思ったのだが。
「んぅ…、骸様の精液…飲みたい、です」
クロームの主張に凪も同意し、こくこくと首を縦に振る。
「口の中に、出して欲しい…」
「おや、それは困りました」
凪もクロームも口内射精を望んだのでどうしようか、と考える。
「そうですね。…では、今回はクロームに飲んでもらいましょうか」
凪には後で下の口に飲ませてあげるので、こちらの口は次の機会に。
そう言いながら凪の唇に指を滑らせる。
「それでいいですね?」
両人は骸の言葉に肯定を示し、口淫を再開させた。
ちゅ、と音を立てながらクロームが性器を咥える。
「っん…、ふ、……はふ」
舌で尿道を突付いたり、括れ部分をなぞったりしながら強く吸う。
負けじと凪も裏筋に沿って舐め、吐精を促した。
その刺激に少々息を乱した骸がクロームの後頭部を押さえると、深く咥え込ませる。
「んむ…!」
「…は、イきますよ…!」
瞬間、性器が大きく脈打ち勢いよく欲を吐き出す。
「ん…んく、んん…!」
口内で熱いそれを受け止め、こくりこくりと嚥下していく。
全部飲み下してからゆっくりと骸から離れると、含みきれなかった白い粘液が口の端から零れた。
「…ぁ、髑髏」
それを見た凪がクロームに近づき、顎へと伝う精を舐め取る。
重力に従い流れる精液を舌で掬い上げ、唇へ到達するとそのままキスをした。
「ふぁ?…凪?」
少しでもおこぼれが欲しいのか、凪は舌を侵入させて絡ませる。
これにはクロームも驚き、引き離そうと肩を押して抵抗した。
「は…ぁん、…ぁ…」
しかし凪は骸の精を全て拭って尚も唇を重ね、クロームの口腔を蹂躙する。
貪る様なキスにお互いの息が上がり、甘ったるい吐息が漏れる。
「おやおや…、そんなに欲しかったんですか。凪」
快感の余韻に浸りながらその様子を見てた骸が面白そうに笑う。
漸くキスを終えた二人の間に唾液と精液の混じった液体が糸を引いた。
「ん、だって…好きだから…」
大人しい性格からは想像し難いが、この二人はフェラチオ好きなのだ。