「ひぃん、あ、うぅん、」  
 
「涎垂らしてまで…。気持ちいか?」  
 
 
窓から月の光がさしている寝室に、アリアとγの荒い息が響いている。  
ベッドの上には、両手を拘束され、スラリとした裸体には赤い荒縄で胸を強調さ  
せる縛りを施されたアリアがいた。  
目隠しのせいで不安げに揺れる眉が色っぽさを、際だたせている。  
下半身は折り曲げた状態で固定されており、甲高く唸るバイブが秘部を痛めつけている  
のが、よく分かった。  
シーツは愛液で濡れていて、どれほどの時間、アリアは拘束されているのか判断  
出来なかった。  
 
対するγはネクタイは外しているものの(それがアリアの両手を縛りあげている  
)、シャツにズボンとラフな格好をしていた。  
 
γはベッドに腰掛け、快楽に溺れるアリアを見つめていた。  
 
 
 
「…またイったな。何回目か忘れちまった。」  
 
「あー…あぁぅ、きもちぃのぉ…!」  
 
「そろそろ見てるだけってのも、飽きちまった。」  
 
そう言うと、γはアリアの下半身に手を伸ばし、勢いよくバイブを抜いた。  
ビクと大きく震えたアリアの秘部は、物足りないとでも言うように、ヒクつき強  
請っていた。  
 
 
「やぁ…、がん、まぁ。」  
 
「おら、立て。支えるから。」  
 
腕を拘束されているため、一人で起き上がることができないアリアを支え、  
γは立ち上がらせた。  
 
「ほら、縄外すから、両手を前に・・・そうそう。」  
 
「?」  
 
自由になったアリアの手には冷たい壁の感触があった。  
不思議に思っていると、後ろから軽い衝撃があり、胸を壁に押し付ける状態になってしまった。  
胸が押しつぶされる感触に、再び愛液がじゅわりと垂れた気がした。  
 
「ボス・・・入れるぜ。」  
 
「あっ、早くぅ・・」  
 
γはアリアの身体を支えつつ、ゆっくりと起ちあがった自身を埋めていった。  
バイブで長時間慣らした秘部はいとも簡単に飲み込んでゆく。  
 
「あぅ、もっと、早くっ、奥にほしいのぉ・・」  
 
「そう慌てんなって。じっくり見せつけてやろうぜ。」  
 
「え?」  
 
ゆっくりとした律動を繰り返しながら、γはアリアの目隠しを外してやった。  
ぼやけた視界のせいで状況を把握しきれないアリアだったが、  
視界がクリアになり、自分のおかれている状況がやうやく理解できた。  
自分が手をついていたのは、壁ではなくガラス、窓だった。  
 
「あっ、見えちゃう・・」  
 
「ここは2階だから見ようとしないかぎり見えねぇよ。」  
 
「やぁ、あ、私の、やらしいところ見られちゃうよぉ・・。」  
 
「見られたいの間違いだろ?ほら、下見てみろよ。見張りがいる。見えてるかもな。」  
 
「やだぁ、恥ずかしい・・・」  
 
「嘘つけ、さっきと比べもんにならないくらい締め付けてるくせに。」  
 
「ちがっ、」  
 
「ほら、素直に言えよ。『体縛られて、見られるのが大好きです』って。」  
 
「あ、ん、しゅき、みんなに私のヤラシイとこ見られるのだいしゅきなのぉ!」  
 
「くっ、そろそろ俺のことご主人さまなんて言い始めそうだなっ!」  
 
もはやアリアに理性は残っておらず、ひたすら腰を振り続けている。  
γも、そろそろ限界のようで、額をアリアの背中につけ迫る来る絶頂に集中していた。  
 
「あっ、あっ、あっいく、いっちゃう!」  
 
「あぁっ、いけ、よっ」  
 
止むことのない快楽が続いたせいか、絶頂とともにアリアは力つき、気絶してし  
まった。  
そんなアリアをγは優しく抱き上げると、ベッドに横たわらせた。  
 
 
 
**  
 
 
 
「みんな、おはよう!」  
 
幹部が寛いでいた部屋に、いつもの赤いシャツにおしゃぶりをさげたボスが入っ  
てきた。  
ボスの明るい声に、みんな顔が和らいだような気がした。  
 
みんなで和気藹藹と朝のひと時を過ごしていると、不意にボスが俺の横にきて囁いた。  
 
「今晩も、部屋の窓は開けておく。」  
 
ニヤリと見上げてくるボスに、俺はため息しか出なかった。  
 
(まぁ、言われずとも行きますよ。他の野郎に相手させてたまるかよ。)  
 
end  
 
 

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