並盛中学のグラウンドの隅にある、野球部の部室。  
部員は皆部活動中で、部室には誰も居なかった。  
しんと静まり返った部屋の中で、ロッカーの一つが軋んだ音を立てた。  
 
「ぁ…、ダメ…っ誰か…来ちゃう…、…。」  
「まだ部活は終ってないから大丈夫…。」  
 
狭いロッカーの中で、背後から凪に覆い被さるように身体を密着させていた山本の手が、  
セーラー服の上から彼女の胸をやわやわと揉みしだいた。  
鼻先で黒髪を掻き分けるようにして、露わになったうなじに唇を落とすと、凪の身体がふるりと震える。  
柔らかくてさらさらした彼女の髪は、甘い香りがした。  
 
部活をズル休みをするのは少々気まずかったが、他校の女子生徒を部室に連れこんで情交を重ねるという  
背徳行為がより一層山本を燃え上がらせた。  
「なあ、こっち向いて?」  
外に漏れないように小声で声をかけると、凪がゆっくりと振り返る。  
上目遣いで困ったように見上げるその目は、すでに潤んでいた。  
「は…っ…ふっ…!」  
頭を押さえて逃げられないようにすると、そのふっくらとした可愛らしい唇を強引に奪う。  
「ん…、んぅ…」  
湿った音を立てながら何度も吸い、舌で舐めると、凪が少しだけ唇を開いた。  
その隙を逃さず、山本は彼女の口の中に舌を捻じ込んだ。  
口腔をねっとりと舐め、震える凪の舌に己の舌を絡ませると、あからさまに彼女の身体がびくりと戦慄いた。  
宥めるように髪を撫でてやりながら、舌先でちょんちょんと彼女の舌をつつくと、恐る恐るといった感じで舌を差し出し、絡ませてくる。  
ぎこちないながらも、山本の舌の動きに合わせて必死に舌を絡ませてくる凪が愛らしい。  
山本がうっすらと目を開いてみると、きゅっときつく閉じた凪の目が眼前にある。  
(睫、長いんだな…)  
そんな事をぼんやりと考えながら、山本はセーラー服の上着の中にそっと手を忍びこませ、ブラジャー越しに胸を撫でた。  
「んっ…!」  
薄い布を押し上げている、つんと硬く尖った突起が指に触れる。  
そこを指先でくりくりと転がしたり、抓ってみると、ますます硬さを増してくる。  
「やっ…!ダメ…」  
「駄目なのか?」  
わざとらしくおどけてみせながら、山本はきゅっときつく突起を摘んでやる。  
強弱をつけて摘み、引っ張ってやると凪は山本の腕を押さえ、困ったように見あげてくる。  
それは、彼女の癖であり、合図だ。  
「これ、邪魔だよな?」  
言うなり、ブラジャーのホックを外してセーラー服の上着をたくし上げてしまう。  
 
薄暗いロッカーの中で、より身体を密着させながら彼女の乳房を両手で包み込むようにして揉む。  
山本の掌の動きに合わせてむにむにと形を歪ませる乳房は、掌によく馴染むようだった。  
「あ…はぁ…っ…」  
「キモチイイ…?」  
「ん…」  
耳元で低く囁くと、凪はうっとりと恍惚の表情を浮かべながら頷いた。  
片手で乳房を揉みながら、もう片方の手を下へ下へとずらしていき、スカートの裾をたくしあげ太腿を撫でる。  
そして手はそのまま内腿へと滑り、下肢の中心へと辿っていく。  
そこは、下着までぐっしょりと濡らして熱くなっていた。  
「うわ…スゲー濡れてる…」  
「…た、武のだって、こんなになってる…」  
むう、と拗ねたような顔を見せ、お返しとばかりに凪は山本の股間の当たりをズボン越しに撫で、  
硬くなっている山本の怒張を辿るように、手を動かした。  
「ちょっ…凪…!」  
「さっきからずっと当たってるよ…?」  
不意打ちを食らい、思わず山本の腰が怯んだ。  
「あのな、…そういう事すると…」  
「…!?きゃ…」  
山本は凪の下着を膝までずり下ろすと、ズボンの中からすっかり張り詰めた自身を取り出し彼女の尻に擦りつけた。  
「あんっ……」  
どくどくと脈打つ熱くて硬い感触に、凪の背筋がぞわりと粟立った。  
しっかりと腰を抑えると山本のそれは尻から濡れた割れ目を伝い、内股にぴったりと密着した。  
そしてそのまま、腰を揺らし、湿った音を立てて彼女の秘部を擦った。  
先走りの体液と溢れる彼女の愛液が潤滑油の代わりとなり、ぬるぬると股を滑り、竿を擦りつける。  
「あ…、あ…、ゃん…」  
焦らすようにゆっくりと擦りながら、熟れて硬くなった肉芽を摘んでやると、凪の身体がぴくぴくと小刻みに震えた。  
擦れる度に、粘着質の音と二人の息遣いがロッカーの中に響く。  
「なんか、スゲーエロいな…」  
「…あ…っ…はぁ…やだ…っ…ぁ…武…」  
凪は山本の手に手を添えて、涙を浮かべながら上目遣いに見あげた。  
彼女はその先を強請っている。  
だが、山本は意地悪っぽく笑いながら、腰を揺らし、彼女の乳房を掬い上げるように揉んだ。  
「…あ…、武…、早くぅ…」  
「早く…?何を?」  
凪の耳たぶを舐め、甘く噛みながら問いかける。  
「ほら、ちゃんと言ってみろよ、凪」  
「…ぁ、…あぁん…」  
ぞくぞくと甘く痺れる感覚に、凪の膝ががくがくと震えた。  
「…武が、欲しいの…っ…ぁ…早く、入れてぇ…っ」  
懇願する彼女に応えるように、軽く頬に口付けると、山本は身体を離した。  
秘肉を割って蜜口に指を差し入れると、濡れてとろとろに蕩けたそこは山本の指をすんなりと受け入れ、きゅっと締め付けた。  
 
馴染ませるように指を動かし、引き抜くと、愛液がたっぷりと指に絡みついていた。  
「入れるぜ、凪…」  
「うん…」  
蜜口に先端を押し当てると、一気に挿入させた。  
脳天まで突き上げる快感に、凪は思わず悲鳴を上げそうになり、きつく唇を噛み締めて耐える。  
「ほら…噛んでもいいから」  
山本は凪の唇を柔らかく撫で、人差し指を咥えさせた。  
そして、緩急をつけながら腰を動かし始めた。  
 
ゆっくりと引き抜き、再び深く挿入する。  
その度に、凪の中は山本を受け入れ、柔らかく収縮して締め付けた。  
「ん…、ちゅ…、んむ…っ…」  
凪は咥えた山本の指を吸い、舌を絡ませる。  
山本も、応えるように彼女の敏感な部分を狙って繰り返し腰を突き上げた。  
やがて、凪の内壁が小刻みに山本を締め付け、限界が近い事を知らせる。  
肉芽を摘み、くりくりと転がしてやると凪のびくりと震えて強張った。  
「ん…、ふ…、ぁむ…、…っ…!」  
「いいぜ、イっても…!」  
ぎゅうぎゅうと締め付けてくる内壁に逆らうように激しく腰を突き上げ、追い上げる。  
「んぅ…、ん、…んんん…────ッッ……!」  
凪の身体がびくん、びくんと大きく身体を震わせ、達した。  
震える内壁が山本の射精感を促し、抗う事なく山本も絶頂を迎え、彼女の太腿に白濁を放った。  
 
 
 
「大丈夫か?」  
脱力した凪の身体を支えて立たせてやる。  
陽はすっかり傾き、部室の中は茜色に染まっていた。  
そろそろ部員達も戻ってくるかもしれない。  
 
こっそりと部室を抜け、風紀委員に見つからないように裏口から校舎を出る。  
 
「来月の試合、見に来てくれるよな?」  
「…うん!」  
 
はにかんだ笑顔を見せ、凪は山本の頬にキスをする。  
 
 
夕焼けの中、二人はしっかりと手を繋ぎながら帰っていった。  
 
 
end  
 

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