この男は、私に対して何かとてもおぞましい事をしようと考えている――  
白蘭と目が合った瞬間、ユニは勘付いた。  
性知識の少ないユニにはまだはっきりと分からなかったが、  
γとの仲を決定的に引き裂く何かだと、彼女は本能で感じ取った。  
「私、あなたのこと、大好きです。母がそうだったように」  
だから、ユニは精一杯笑って言ったのだ。  
 
「きゃっ!?」  
ドアが閉まった途端、ユニは革張りのソファに放り投げられた。  
小さな頭に不釣り合いな、大きな帽子が床に転がる。  
彼女の襟首を掴んで放り投げた犯人・白蘭はユニの上に覆い被さった。  
「何をするのですか!!私の体調は外にいるファミリー達がチェックしていますよ!?何かあったらすぐ駆けつけられるように!!」  
ユニは怯えているのを気取られぬ様、サファイアブルーの瞳で白蘭をキッと睨み付けた。  
「残念だけどね、ユニちゃん」  
白蘭はにやりと口の端を歪めた。  
「応接室は電波を遮断する仕組みになっててさ、その代わりにダミー電波が出てるんだよね」  
白蘭はか細いユニの片足を高く持ち上げた。  
「やっ……!」  
淡い水色のパンツが丸見えになり、ユニは慌てて隠そうとする。  
「ダーメ」  
白蘭はユニの手を払い退け、一気にパンツを下ろした。  
 
懐から大きく針の無い注射器に似た筒を出し、彼女の膣口に突き立てる。  
「ひゃんっ!?」  
「やっぱ暴れる子に静脈注射や経口投与は難しいから、粘膜吸収が一番だよね」  
誰にも触れられた事の無い器官への刺激にユニは身を震わせた。  
続けて、生暖かい液体が体内に入って来る感触。  
「な、何をしたの!?」  
ユニは叫んだ。  
「ユニちゃんがお利口になるお薬。もう二三本ぐらい打ってあげようね。速効性だからもうじき効いてくるよ♪」  
そう言って、白蘭は同じ筒を取り出し、ユニの淡紅色の菊花に差し込んだ。  
「あひっっっ!?」  
少女の体が跳ねる。  
「いやっ!」  
ユニの顔が青ざめていく。  
今、自分は得体の知れない薬を注入されている。  
しかもこれは……浣腸ではないか!!!  
「やめてぇ!!お尻はいやぁ!!やめてっ!!助けてっ!!!助けてっ、γああぁぁぁーっっっ!!!!!!」  
とうとうユニは泣き叫んだ。  
一滴の雫が頬を伝う。  
「可哀想だけど、助けは来ないよ、お姫さま」  
薄紫の瞳で残酷に笑み、白蘭はピストンをぐっと押し込んだ。  
「お尻からお漏らししないように押さえててあげる」  
ユニの菊座に脱脂綿が押し当てられる。  
「ああんっ……!」  
ユニは鳴いた。  
 
体が、熱い。  
脇から二の腕が、胸が、太ももの内側が、そして陰部が灼け付く様だ。  
「効いてきたね♪」  
白蘭はさも嬉しそうに言い、ユニの左腕を取った。  
白い肌に透けている青い血管に、今度は本物の注射器の針を刺す。  
「あっ、ああっ……!!!」  
静脈注射の効果はたちまち現れた。  
ユニの全身が痙攣する。  
「くぅ……っ、ううぅ……っ!あ、あ、あ!はあ!はあ!あああんっ!!」  
 
「さっきのは女の子の力を抜かせて発情させるお薬で、こっちは神経を敏感にするお薬だよ。最初の内は副作用で皮膚という皮膚が火傷したみたいに痛むけどね。どーかな?」  
「うあぁ……っ!」  
ユニは呻き、ぐったりして動かなくなった。  
毛穴から冷や汗が吹き出している。  
半開きの口が苦しげな呼吸をする。  
「汗びっしょりだからお洋服脱いじゃおうか」  
アルコバレーノのおしゃぶり、マント、ワンピース、下着。  
ブーツのみを残し、順に服を剥ぐ。  
「皺になると怪しまれるから畳もうねー♪」  
白蘭が衣服を適当に畳んでおしゃぶりをその上に置こうとすると、小さな手が白蘭の袖を掴んだ。  
「だ……め……、それは、わたし、私達、の、大事な……」  
ユニはまるで生まれたての小鹿の様に脚を震わせながらも、目に毅然とした光を宿して言った。  
「ふーん、まだ立つ力が残ってたんだ。じゃあ、もっともっと強いお薬を打とうかな」  
白蘭は、必死に強さを保っている青い瞳に、外気に晒された雪膚に、膨らみ始めた乳房に、つるつるで恥毛の生えていないふくらとした割れ目に、ブーツしか履いていない淫靡な少女の姿に、目を遣った。  
ユニは白蘭に軽々と抱き上げられた。  
「離し……なさい……っ!!」  
「やーだね♪」  
白蘭は言うと、客間の角にある何の変哲もない壁を触る。  
そこは、仄暗い廊下と倉庫を足して割った様な隠し部屋だった。  
 
「おーい、桔梗!そっちから見て右の箱開けて。黄緑の液が入ってる、最大容量のボトル渡してくれる?うん、これこれ。そんで、青い錠剤もちょうだい」  
「ハハンッ、了解しました」  
奥に控えていた、長髪でアイラインを濃く引いている男が言った。  
「素敵なお嬢さんですね。でも、あんまりよその方に手を出すとブルーベルがいじけてしまいますよ?」  
「ブルーベルはさ、いつもすっぽんぽんであそこが濡れててさ、気が向いたらセックスできるし本人もノリノリだし可愛いけどさ」  
「そうですねぇ」  
「たまには嫌がる処女のキツキツおまんこを無理矢理レイプってのも楽しいかと」  
「ハハンッ、趣味が悪いです」  
桔梗が笑った。  
 
客間へ戻って来た白蘭は、再びユニをソファに寝かせた。  
今度はうつ伏せ。  
「しっかり飲もうね、ユニちゃん」  
白蘭が紅く色付いた菊門にノズルを挿入しようとすると、ユニが身を捩った。  
「な、何なの、それ……」  
彼女の顔から血の気が引いていく。  
先刻に使用された注入器と比べ、いくら何でも巨大過ぎる。  
硝子容器の中、黄緑の液体が揺れた。  
「さっき注いだお薬の400mlだよ♪」  
「いっ……!いやっ、もうやだっ……!!お尻きらいっ……!!!」  
「ユニちゃんはヴァギナよりアヌスの方が反応するね。粘膜が弱くて敏感なのかなぁ?」  
「うっ、γあっ!助けてーっ!!うっ、うっ……。助けてえええぇぇぇぇーっ!!!!」  
続く責め苦に耐えかね弱り果ててなお、少女は愛する者の名を呼び泣きじゃくった。  
好きでもない男に服を脱がされ、膣と肛門に浣腸され、身体中が痛む注射を打たれ。  
涙の跡が幾条も伝う頬にまた新しい水滴が落ちる。  
 
パァンッ……!!!!  
ユニの水蜜桃の様な尻に、すさまじい衝撃が走る。  
「ぎゃああっ!!」  
「うるさい子にはお仕置きなの♪」  
悲鳴を上げるユニへ向け、白蘭は酷薄な笑みを浮かべた。  
「さ、ごっくんしようね」  
白蘭はユニの菊穴にノズルを捩じ込む。  
コプコプコプ……  
黄緑の液体が直腸に流れていく。  
「あっ……やっ……熱い……」  
ユニは力無く呟いた。  
「はい、施術完了!」  
白蘭は満足げに言った。  
「あふっ……。お腹、熱い、苦しい……。ぐるぐるします……」  
あれほど大量の液剤を一度に注入された為、腸壁が吸収限界を越え蠕動を始めた。  
「今度は栓をしないよ。もしお漏らししたら……」  
白蘭はユニに顔を近付けて言う。  
「お尻を百叩き♪ユニちゃんのお尻、ピンクの桃じゃなくて真っ赤な李になっちゃうね♪」  
「ひいっ!そんなっ!」  
ユニは恐怖ですくみ上がった。  
「アヌスがヒクヒクしてる。そろそろだ」  
「あんっ」  
白蘭の指があどけない秘花をなぞり花蜜を掬う。  
「見てご覧。これはユニちゃんのあそこから溢れてきたシロップ。意地悪されて気持ちよくなっちゃった証拠なの♪」  
「……?」  
ユニは何の話か理解できない。  
「ん、もしかして分かんないの?桔梗ー!手鏡貸してー!」  
「はーい、どうぞ」  
例の隠し部屋から桔梗が出て来、鏡を置いて戻って行った。  
「さて、やっと準備が整った♪」  
白蘭はこの上無く楽しそうに笑った。  
 
艶やかな黒髪を持つ小さな頭を片手で支え、白蘭はユニの唇を奪う。  
「んーっ!」  
ユニは驚いて白蘭の肩を押し返すがびくともしない。  
「ユニちゃんは、γとかいう君の騎士にファーストキスをあげたかったんだよね」  
「……」  
白蘭は辛そうに歯を食い縛るユニが面白くて堪らなかった。  
首筋に顔を寄せキスマークを付ける。  
小ぶりな乳房を揉みしだき乳首を吸う。  
その間、ユニは薬液を漏らさぬ様、菊座をキュッと締めて耐えていた。  
「おふっ……!」  
白蘭が割れ目に手を当てた一瞬、ユニは慌てて自らの菊穴を押さえた。  
「ああっ、だめっ、だめっ!」  
白蘭は構わずユニの花弁に触れる。  
「どうして欲しい?」  
「……お、……お尻に、…………お尻に栓をして下さい!」  
そう問われ、ユニは切なげに潤んだ目で答えた。  
「ふふふ、お利口さん」  
白蘭は、ポケットからスーパーボール数個とシリコンの棒を紐で繋いだ物を取り出した。  
「ほらほら、ユニちゃんの淫乱アヌスの中をスーパーボールが進んでくよ♪もう少し、もう少し♪あ、入った♪」  
「きゃうん!!」  
チェーンの先端の最も小さいスーパーボールが、ユニの菊門を拡げ侵入した。  
括約筋が緩められ、そしてキュキュッと締まり、水色のボールがズルッと奥に滑り込む。  
ユニは手鏡に映したその様子を見せ付けられていた。  
「プラグまでぜーんぶ入ったよ。じゃ、続けようね」  
白蘭は、勃起して膨らみ充血して真紅に染まった花芯を、摘まみ撫で上げ舌で転がす。  
「ああああああっ!!はあっ!あんっ、あんっ!!」  
ユニは甲高く喘ぎ、悶えた。  
「ここはクリトリスだよ。気持ちいいね。」  
言いながら花びらを開ける。  
「ここは尿道。おしっこの穴。ここは膣、ヴァギナ。赤ちゃんを産む穴。紫の栓が刺さってるのはもちろん肛門、アヌスとも言うの」  
白蘭はユニの性器官を指差していく。  
「膣に僕のおちんちんを挿れなきゃいけないから、ちゃんと解そうね♪」  
 
「あなた、今、何て……!?」  
白蘭は自分のベルトを外しズボンとボクサーパンツをまとめて脱いだ。  
服の下には、赤黒い凶器が少女を殺さんとばかりにそそり立っていた。  
「これをユニちゃんのそこに挿れるんだよ」  
「え……!?そんなの絶対無理です……っ!!!」  
ユニは震え上がった。  
歯と歯がぶつかってガチガチと鳴る。  
「君に拒否権は無いの♪おまんこくちゅくちゅしてあげようね♪」  
節くれ立った男の指が、ユニの胎内へ侵入していく。  
「ご覧、ユニちゃん。根元まで埋まっちゃった。きついね……早く挿入してみたいよ……」  
「あったかくてとろとろだね」  
長い指は膣の腹側をくにくにと擦り始めた。  
「あああん……!はあん……!」  
「ほら、いいでしょ」  
「あんっあんっあんっ!!!」  
今までの刺激とは違う深い快感に、思わず甘い吐息が零れた。  
尿道を押し潰してクリトリスを裏側から弄る。  
子宮頸部をこりこりとつつき回し、子宮口に指先を押し当てる。  
「ひん……!?」  
「処女のお姫さまと言えどやっぱり雌だ。ここに男の精液が欲しいからそんな声が出る」  
白蘭の唇が三日月の様な弧を描いた。  
「ユニちゃんも感じきってるし、そろそろいいかな」  
白蘭は人差し指と中指の2本の指を纏めて入れようとした。  
しかしユニの膣口は処女膜によって狭められており、なかなか進まない。  
とうとうプツッと膜が裂け、血が流れた。  
「痛い!」  
その衝撃でぺニス挿入への恐怖が呼び覚まされたユニは、逃げようとあがき始めた。  
「やだ!離して!!いやあああーっ!!!」  
「うーん、我慢できなくなってきたな。たぶんこれ以上解れないしもう突っ込んじゃお」  
白蘭はユニを強く押さえ込み、肉槍を膣口に宛がった。  
「いただきまーす♪可愛いユニちゃんの処女、γさんより前に僕が貰っちゃうよ♪」  
 
「がんま……」  
ユニは唇を動かし、愛する人の顔を思い浮かべる。  
されようとしている行為が何を意味するのか知らなかったが、取り返しのつかないほど大きい物を失うという事は分かっていた。  
白蘭は舌舐めずりし、ユニを貫いた。  
 
次の瞬間、ユニは宙に浮いた。  
「おかしいわ……?」  
眼下に、白蘭に覆い被さられ虚ろな眼をした自分がいる。  
処女を奪われたというあまりに大きなショックで、ユニの体と魂は分離してしまったのだが、彼女には知る由も無かった。  
「あれは……。あんなのは私じゃない……」  
気高く可憐な少女は、汚された自らの肉体を拒絶して心を守った。  
「行こう。怖くない所へ。お母さんやγのいる場所へ」  
彼女の魂は違う世界へ飛び立って行った。  
 
そうとは知らない白蘭は、魂の脱け殻、眼から輝きが失せ荒い呼吸をするだけとなった人形の上で、規則的な律動を繰り返していた。  
「はあ……っ!」  
腰を振るのを止め、息を整える。  
「やっぱり初めては最高だ。締まりがよくて食い千切られそうだよ。それにしても静かになったね。やっぱり女の子を壊すんだったらレイプが一番だね。気持ちいいし」  
白蘭は手を伸ばし、二人とも口にしなかったコップの水を取った。  
「飲んで」  
白蘭は青い錠剤を取り出し、ユニの口に入れる。  
「『ジェッソと、ジッリョネロは、合併します。ユニは、白蘭様の、所有物です』。はい、復唱して」  
ユニが間違えない様、白蘭はゆっくり言った。  
「ジェッソと、ジッリョネロは、合併します。ユニは、白蘭様の、所有物です」  
「うーん、いい子♪」  
白蘭は少女の髪を撫で、また動きを再開した。  
ユニを激しく揺さぶり、そして果てた。  
「ふう……。種付け、完了♪」  
ユニの体勢を仰向けからうつ伏せに変える。  
「アナル処女ももーらいっ♪」  
白蘭はアナルプラグとアナルビーズをくいくいと引き抜く。  
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……!」  
心を無くしたユニの菊花を、白蘭の凶器が貫いた。  
「合併したら毎日毎晩犯してあげる」  
残虐な男はほくそ笑んだ。  
 
 
 

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