初めてあった時は、ギューっとしたくなっちゃいました。
だけど、殺し屋さんの赤ちゃんは「気安くさわるな」といいました。
そして、それから10年。
いま、ハルはハルはぎゅーっとされてます。
マフィアの愛人の特訓強化週間だそうで・・・
すぐにダメになるツナを一人前の男にするためにお前が必要だ、と
ハルより背が高くなってしまって、抱っこできなくなったリボーンちゃんが
言いました。
ハルはツナさんのために頑張ります。これを受ければ、お布団の中で落ち込む
ツナさんを励ますことができるらしいのです。
「脱がせろ」
ハルを抱きしめたまま、気合をいれるために着てきた空手の帯の結び目をほどし
ながらリボーンちゃんはいいました。
「はひ?」
「誘いたい男の服は脱がせるものだ」
体をさらに押し付けるようにするからハルは重たいです。それにリボーンちゃん
の上着には何がはいっているのか、胸に固いものがあたります。空手着の下は
下着類はつけてはいけないので、その固いものがハルの胸に沈んできて痛いの
です。それから解放されようと、ハルはリボーンちゃんの上着のボタンに手を
かけました。あたっていたものの正体が見えました。
「わかりました、これが必要なのですね」
リボーンちゃんがどんな特訓をしようとしているのか、ここでハルはようやく
理解しました。その上着から取り出したのは黒い拳銃です。きっと、これは
ツナさんが敵に命を狙われたときに、相手から武器を奪う練習なのです。
ハルは得意満面でリボーンちゃんに拳銃を渡しました。これでハルはツナさん
のおやくにたてます!
「それを使うのは上級者向きだぞ」
ゾッとするような声で、めったに表情をかえないリボーンちゃんが笑いました。