「炎真」  
アーデルハイトは、一緒に帰ろうと炎真を下駄箱に続く階段の  
入口で待っていた。  
転校してきてまだ間もない。  
「いい」  
また顔に傷を作ってはと気を回した行動だったが、炎真は虫の  
居所が悪いらしく、フイッとアーデルハイトの前を通り過ぎて行った。  
 
民宿に戻るとまだ仲間は誰も帰ってはいない。  
アーデルハイトは背後の気配に気付いてバッと後ろを振り返る。  
「炎真…帰っていたの」  
今入って来たドアのそばに制服姿の炎真が立っていた。  
鞄はもうどこかに置いてあるらしく手に持ってはいない。  
やはりあまり機嫌は良くないらしく、陰欝とした目をアーデル  
ハイトに向けていた。  
炎真は壁寄りかかっていた背を離し、アーデルハイトの方にわ  
ずかに寄った。  
吐き出される言葉は愚痴めいていた。  
「ボンゴレなんかのせいで窮屈な民宿暮らしだよ」  
「仕方ないでしょう。私達の目的を果たすためよ」  
アーデルハイトはテーブルに鞄を置き応じる。  
炎真の言葉に語気はない。  
言いたいことは別にあるのだろうとアーデルハイトは思う。  
炎真はアーデルハイトにぐっと近づきテーブルに仰向けに押し  
倒した。  
アーデルハイトは簡単に押し倒されるような女ではなかったが、  
相手が炎真なので力の入れられる方向に体を任せる。  
「ツナ君って、なんか毒気ないよね」  
アーデルハイトの制服のボタンを淡々と外しながら炎真は言う。  
「あんまり悪い奴じゃないかもって思えてくる」  
アーデルハイトは炎真の動作に抵抗せず受け入れる。  
女の体に手を掛けているというのに、炎真の顔はいつもどうり  
の憂鬱げな表情のままだ。  
「なんかさ、僕を見るといつも何か言いたそうなんだよね。…聞かないけど」  
ブレザーと中のシャツのボタンも外した。  
「ボス仲間、ぐらいに思ってるのかな。同じなわけないじゃない、大ボンゴレと弱小だよ」  
炎真はアーデルハイトのブレザーごとシャツを掴んで大きく開  
き、巨大な胸を外気に触れさせる。  
「炎真、情は禁物よ。」  
炎真の動作に逆らうことなくアーデルハイトが答える。  
その声はいつものように強いものではなかった。  
 
たっぷりとした胸の脂肪は仰向けでもあまり萎むことがない。  
ブラジャーがついたままの巨大な乳房に炎真は顔を埋めて谷間  
に頬擦りする。  
ブラジャーからアーデルハイトの乳首を出し、吸う。  
もう一方は、ブラジャーの中に片手を入れ、手の平に収まりき  
れない程の乳房をこねるように揉む。  
弱々しいが、やはり男なので手は大きく、女のものよりは骨ば  
っている感触をアーデルハイトは感じる。  
「……」  
炎真が乳房に埋めていた体を起こす。  
アーデルハイトの秘部に指を挿入し、中を掻き混ぜる。  
「っ」  
アーデルハイトは身をよじった。  
秘部への愛撫に優しさはなく、アーデルハイトの感じ方を無視  
して思うままに指を動かす。  
マフィアのファミリーのボスになれなどと重いものを逃れようなく背負わされた。ボスといっ  
ても安泰ではなく、弱小ゆえに他ファミリーからの嗜虐のおまけ付きだった。  
本人が虐められやすいのもあって、どこにいても圧迫される感  
覚しかない。  
やり返せればいいのだが、屈折した精神はそれを許さない。  
無抵抗には「お前らとは違う」という侮蔑が含まれていた。  
指を引き抜き、炎真はベルトを外す。  
アーデルハイトの肩の横に片手を置いたまま体を離す。  
「危険日、まだちょっと先だっけ…?」  
「ええ。」  
「まあいいや。一応。」  
炎真はそそり立つ肉棒を取り出すと手早くゴムを着ける。  
射精感を抑えているらしく、眉根を寄せている。  
膣に挿入した。  
出し入れを繰り返す。  
「あっ炎真っ」  
「ねえ、アーデルハイト」  
ペースは速く、炎真は奥に打ちつける。  
「僕には恨む権利があるんだよ。」  
動きが速くなる。  
何度目かのピストン運動で、アーデルハイトの胸に顔をのせて  
炎真は果てた。  
炎真が怠そうに体を起こす。  
「ツナ君には悪いけど、しょうがないのかな」  
アーデルハイトの胸を撫でる。「僕だって自分の枠の中で苦しんでいるんだ。ツナ君がそうなるのも、仕方ない」  
炎真はテーブルに横たわったままのアーデルハイトの着衣を整  
える。  
今度は完全に体を離し、自分の着衣を整えていく。  
服を整えてから、炎真は自分のある指輪を胸元から出し、炎を  
点す。  
その炎は煌々としているのに何故か暗い。  
それを見詰める炎真の双眸にも、指輪の炎を映して炎が揺らい  
でいるようだった。  
 
既に体を起こしていたアーデルハイトは、ゾクゾクとした快感が胸に這い上がってくるのを感じながら両の炎を見ていた。  
炎真は炎を鎮め、胸元に仕舞う。  
「夕飯まで帰らないと思う」  
そう言って、アーデルハイトに背を向けて炎真は部屋を出ていった。  
 
残されたアーデルハイトの表情は、いつもの女丈夫に戻っていた。  
―なんとしてでもファミリーを復興させなければならない。  
ハーフの明るい色の瞳に決意が漲る。  
その必要性に、否も応もない。  
あの、深く、昏い輝きに彩られた炎に、どうしようもなく魅かれてしまったのだから―  
 

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