ゆらゆら白い煙が空に舞っている…
『やっぱ居たです!』
ハルは確信を得た事が嬉しいのか口元を緩ませて煙の元へ足早に駆け寄って行く。
『獄寺さんっ!いけないんですー!こんなところで煙草吸うなんて…』
ひょいっとしゃがみ込んで可愛いらしく首を傾げながら言うと獄寺は、あからさまに嫌そうな顔を浮かべ眉を寄せる
『げっ…お前なんでこんな所にいるんだよ!』
確かに獄寺の言う通り他校生のハルが屋上に居るのはオカシイはずなのだが…
『リボーンちゃんが手伝ってくれたんですよ!』
何を手伝った?とか、なんで手伝ってもらったのか?などなど…ツッコむ所は多々あったのだが一々ツッコむ気にはなれず…
フィルターぎりぎりになった煙草を地面に擦り付けて消すと、次の一本を取り出す為に箱を取り出す。
すると途端にハルの頬が膨らんだ。
『吸い過ぎですよー!身体に悪いのに…』
足元に転がる吸い殻を指差して溜息を付く。
獄寺にしたら別に止めてやる義理はなかったのだが素直に箱に煙草を戻してハルを見据える。
『で、何の用?10代目なら帰ったぞ?』
獄寺はおもしろくなさそうに口を開く
ツナは山本に頼まれた事がある!とかなんとか言って獄寺を置いて先に帰ってしまったのだ。
『此処に忍び込む前に見掛けましたよ?山本さんと一緒に…。…仲間外れにされちゃったんですか?』
何気なく発した一言に物凄い後悔した…
獄寺の表情が引き攣ったのを確かにハルの目は捉らえてしまったのだ。
(ムカつくんだよ…)
獄寺の視線が冷たくハル突き刺す
(10代目迷惑かけてるような奴が…っ)
次の瞬間ハルは肩を掴まれ壁に押さえ付けられた
「痛っ…」
強く掴まれた肩に顔を歪ませて獄寺を見つめる
「んじゃぁ、何だ?お前は?結局相手にされてないんだろ?」
冷笑を浮かべてからハルの唇を無理矢理に奪う、そのままこじ開け舌で咥内を荒らす。
ハルの舌を見付けて絡ませてから右手を胸元に移動しシャツの釦を一つずつ外していく…。
「ん、んー!!」
抗議するように唸りバシバシと獄寺の身体を叩く
唇を離すと耳元で冷たく囁く
「慰めて欲しくて俺のとこに来たんだろ?」
ブラウスから覗く可愛いらしい淡いピンク色のレースを指先で弄る
「はひっ!?違いますよ!」
首を振り涙目で獄寺の狂気じみた目を見つめる。
「今日は…ハルは獄寺さんに会いに来たんです…っ」
消え入りそうな声でハルが口を開く。
その瞳からは先程から潤んでいた大粒の涙が零れる…
「俺に?」
意味が分からずそれだけ呟くとハルの涙に気付いて固まる。
(何してんだ…俺は…)
やっと冷静さを取り戻し、自分のしていることに気付いた。溜息を漏らすとしゃくり上げるハルの声が聞こえた。
「ごめん…っなさ……っ」
気が付くと獄寺は小さく震えるハルの体を抱きしめていた
先程の狂気の色はすっかり消えて…
ただ強く抱きしめる。
「獄…寺さん?」
ハルがまだ不安そうな声で名前を呼ぶと獄寺は一言「悪ぃ…」と声に出すとその場にしゃがみ込んでうずくまる。
「獄寺さん…」
反応無し…。
「獄寺さんっ!」
微かに体を動かすがまだ反応を示さない。
「ハル…初めてだったんですけど?」
たかがキス、されどキス
ましてファーストキス
『悪い』の一言で済まされるモノでは無い…
バツが悪そうに顔を上げる獄寺。
とその瞬間微かにハルの顔が緩んだ…
「よかった…」
『よかった』の意味が解らずにハルの顔をまじまじと見つめる。
「いつもの獄寺さんに戻ってる…」
なんだかんだ言ってもきっとハルの方がずっと大人で獄寺の胸に情けなさが込み上げてくる…
「獄寺さん?…ハルは獄寺さんの事好きなのかも知れません」
・
・
・
・
「は?」
思わぬハルの言葉に獄寺は間抜けな声を上げる。
「10代目は!?」
驚きを隠せずに思ったままの言葉を繋ぐ…
「もちろんツナさんの事も好きなんですけど…」
ハルが真っ赤になって口篭り俯きながらも続きを呟いていく。
「獄寺さんと居るとドキドキするんです…」
『だから』と言いかけるとほぼ同時に獄寺がハルを抱きしめる。
「責任…とってやるよ」
赤くなった顔を見せないように強く抱きしめたまま口を開く。
「獄寺さ…ンっ?」
唐突に唇が重なる…
しかし今回は優しく愛おしむ様なキスでハルは静かに目を伏せる。
「ぁ…」
唇を甘く噛むとハルが小さく息を吐く、瞬間を見計らって素早く舌を差し入れ、ハルのソレに軽く触れると怖ず怖ずとハルも舌を絡めてくる。
一通り味わうように動かしてから唇を開放すると、今度は首筋に唇を落とし、そのまま既に見え隠れする胸元までキスを与える
「はひっ…」
ピクンと体を揺らすと、まだ発達仕切ってないけれど小さくもない胸が揺れる
(意外と着痩せするんだな…)
背中に手を這わせホックを外すとぷるんっと押さえられていた胸が解放される。もう役目を果たしていないブラジャーを上にずらし、まじまじと見つめると恥ずかしそうにハルは手で隠そうとする。
「隠すことねぇじゃん…」
手を取り払おうとすると慌ててハルが口を開く。
「は…恥ずかしいんです!!……あんまり見ないで下さい」
真っ赤に頬を染めて獄寺を見つめる。
「恥ずかしい?」
ふっと笑いを浮かべてから朱く尖った部分に口付けると…
「ひゃっ!」
ビクンッと大きく体を震わせ声を上げる。
構わずに、舐め上げ、吸い、軽く歯を立ててみた…
その度に敏感に反応するハル。
獄寺は楽しくなり悪戯心も便乗しイキナリ内太股に手を滑らせる…とぬるっとした液体に触れた。
「ぁ…」
小さく声を上げ
羞恥に震えて更にハルの顔の熱を上がる。
「すげぇ…濡れてる…」
興奮の為か獄寺の声が震える、抑え切れない欲望への静止の糸が切れそうになる…。
なんとか思い直し、キスを繰り返す。
撫でていた太股から更に指を滑らせて下着の中に忍び込ませた…。
―くちゅ
秘所に指を這わせると音が漏れる…
頭の中心が痺れるような感覚にハルは戸惑い、獄寺の背中に腕を回してしがみ付く。
軽く力を入れるとすんなり指は中へと埋め込まれた…
「ぁ…ン」
きゅっと目を閉じ熱い息を吐く…
指でゆっくりと掻き回しながら親指で敏感な部分を撫でる。
「んっ…あぁッ」
少し強めに撫で上げた時ハルの身体が大きく震えた。
熱くなった秘部からはとろとろと愛液が溢れている…
―くちゅくちゅ
音を立てながら獄寺は痛々しく立ち上がったモノを出す。
「ひっ…」
ハルの目が釘付けになり、不安そうに眉をしかめる。
「怖いか?」
早くハルの中に入れたい!その思いを押し堪えながら、出来るだけ優しく声をかけるとハルは首を振る。
「だ…だ…大丈夫ですッ!!」
ちっとも大丈夫そうじゃないが意を決して言った言葉に遠慮はせず、先端を濡れそぼった秘部に擦り付けた。
ぬるっとした感覚に獄寺のモノの固さが増す…
ゆっくりとだが確実に押し進める。
時折、痛みの為か押し殺した様な声が漏れてしまう…
「だ…大丈夫ですから…」
涙の溜まった瞳を向けコクンっと頷くハル。
それを合図に一気に奥まで突き入れる…
「く…あぁッ!」
苦しそうにハルが大きく声を上げる、痛みに耐え溜まっていた涙が頬をつたう。
初めての証の血が内股に流れた…
「っ…悪い。痛いか?」
キツイ締め付けに耐えながら獄寺が声をかけると、答えずにそのまま唇を合わせる…
そんなハルの行動に頭の中が白く染まってゆく
「我慢…出来ねぇだろうが…」
それでもいい。
とでも言いたいのかぎゅっと背中に手を回し抱き着いたハルを強く抱きしめる。
次の瞬間にハルの身体を抱きしめたまま、激しく腰を動かす…まるで初めて女を抱いた時の様に何も考えられず、ただがむしゃらに抱いた。
苦しそうな声の中に甘い声が混ざるのを遠くに感じながら獄寺は果てた…
ハルの中に熱い精を注いで……。
…END(?)