「あ、十代目、ちょっと来て欲しい所があるんスけど」  
ある夏の昼下がり、いつものように3人でツナの家に溜まっていると、  
ふと獄寺が思いついたようにツナを見た。  
「え?何?」  
「それは見てのお楽しみっス」  
嬉しそうな顔をする獄寺に、不安を隠せないツナ。  
「何だよ?獄寺」  
「お前にはカンケーねー!ささ、行きましょ、十代目!」  
山本に激昂したと思ったら掌を返すような笑顔で、ツナを連れ出す獄寺。  
「あ、ちょっと・・・」  
ツナは獄寺の強引さに戸惑いながらも、山本が「行っていいって」と苦笑していたので、  
獄寺に連れられて部屋を出た。・・・止めて欲しかったのに。  
 
1人になった山本は、とりあえず自分達のせいで散らかった部屋を少し片付けてから  
ツナのベッドに横になった。  
枕の下に何か違和感を感じ、探ってみると雑誌が置いてあった。  
なんと、ツナにしては珍しく、エロ本だった。  
そう言えば、内藤が無理やり貸してたっけな・・・  
セクシーな外人が表紙の雑誌を1ページめくる。  
「さすが内藤・・・洋モノ?」  
見ているうちに、少し、むらむらしてきた。  
誰もいない部屋。  
帰ってくる気配のない2人。  
「・・・・・・・・・」  
ごそ、とパンツのチャックに手をかけた、その時。  
背後に気配を感じて、振り向いた。  
そこには、見なれた少女の顔。  
 
「うおっ」  
「はひー!!」  
2人とも、驚いて飛びのいた。  
振り向いてみたら近くに顔があった山本と、  
そっと近づいて驚かそうとしていたのにいきなり振り向かれた・・・ハル。  
「びっくりした・・・」  
「こっちのセリフですっ!!いきなり振り向かないで下さい!」  
「そー言われても・・・」  
「ていうか山本さんだけですか?ツナさんは?」  
「ツナは今いないぜ。獄寺とどっかいった」  
「獄寺さんとー!?・・・おもしろくないです」  
「まぁ座れよ」  
ふくれるハルを、宥めるように促す山本。  
しかし、ハルはその場所からなかなか動こうとしない。  
「ハル?」  
「・・・山本さん・・・なんですか、それ・・・」  
「ん?」  
ハルの視線の先を見て、少し血の気が引く山本。  
さっきまで見ていたあの雑誌のページの彼女は、気まずいポーズでこっちを見ている。  
「あ、いや、これは・・・、まぁ、その・・・ツナの・・」  
言ってから、やばいと思った。  
ツナの名前出すつもりなかったのに、つい。  
「つ・・・ツナさんが・・・そんな・・・」  
明かに絶望的な表情のハルを見て、少しため息をつく山本。  
「ツナさんはそんなの見ません!!ツナさんをそういう世界に引き込まないで下さい!!」  
「そういう世界って・・・」  
「山本さんみたいな人の世界です!!」  
その言葉がなぜかカンに触った。  
ツナは健全で、オレは不健全ってわけ?  
 
「あのさぁ・・・ハル。男はみんなこーなんだぜ?」  
「え・・・」  
「ツナも。獄寺も。オレも」  
言って、ハルの手を握る山本。  
意外な事に、ハルはその手を振り解かなかった。  
「・・・今時、こういうの・・・知らない女じゃ・・・ダメ、ですか?」  
「別に・・・いや、知ってた方がいいんじゃない?」  
「じゃあ・・・ハルも、見ます!」  
ハルはツナのベッドに乗って山本の隣に座ると、開かれた雑誌を手にした。  
「・・・。」  
凝視中。  
初めて見るとしたら、結構エグいんだけどな・・・  
「大丈夫?」  
「大丈夫・・・じゃ、ないです!」  
ハルは雑誌を閉じると、ぽい、と床に投げた。  
「信じられません・・・」  
「ハハ。あれはちょっとないかもな。実際、あんな事やる訳じゃないから安心しな」  
「そうですか・・・」  
力のない声で返事をするハル。相当ショックを受けているようだ。  
山本は、少し迷って。  
 
「・・・ハル。オレがもっと、わかりやすく教えてやろうか」  
「え?」  
「もっとフツーの、ツナも喜びそうなやつ」  
「ツナさんも!?ぜひ教えてください!!」  
生気を取り戻したばかりのハルは、きっと自分が言った事も山本の言葉も理解できていなかった。  
「いいコだ。じゃ、横になって」  
言われるままに、ベッドに横になるハル。  
そしてその上に覆い被さる山本。  
山本はハルの髪を撫でて、まず、額にキスをした。  
「や、山本さん・・・っ!?」  
「? なに?」  
「何って!!何するんですか!?」  
いきなり起き上がるハル。その拍子に、額が山本の顎にぶつかる。  
 
「ってぇ・・・。ん、キス?大丈夫、口にはしないから」  
「そっ、そういう問題じゃありません!!」  
「つーか」  
「なんですか」  
「ハルが教えてくださいって、言ったんだぜ?」  
「・・・!それ、こういう事じゃ・・・」  
頬を赤く染めるハルを、面白そうに見る山本。  
「あの流れでこういう事以外に何があんの?」  
「そ・・・っれは・・・」  
「大丈夫だって。痛くしないし」  
「・・・ホント、ですか?」  
「約束」  
山本は、ハルの顔の前で小指を出して見せた。  
ハルは数秒ためらってから、その指に、自分の細い小指を絡ませる。  
「・・・約束ですよ」  
そして、またベッドに体を預けた。  
 
ぎゅっと目をつむるハルの瞼にキスを落とすたび、ハルのまぶたが僅かに震えた。  
山本は少しの罪悪感に苛まれながら、ハルの制服のリボンをほどく。  
そしてシャツのボタンを3つまで開けると、露わになった白い肌にキスをする。  
鎖骨の下辺りをきつく吸って、赤い痕を残した。  
「今・・・何、したんですか?」  
「ん?ああ、・・・キスマーク。つけちゃった。ゴメン」  
「キ・・・」  
どうやらその言葉は知っているようで、またどんどん顔が赤くなるハル。  
普通のキスより確実に、今からすることを如実に表したような気がしたから。  
「何?」  
「・・・恥ずかしいです・・・」  
「恥ずかしい?これからもっと、恥ずかしい事、するのに」  
 
「なっ…」  
その先の言葉も出なくなったハルを見て、悪戯っぽく笑う山本。  
「大丈夫。ボタン留めれば見えなくなるから。キスマーク」  
そう言いながら、山本はハルの背中に手を回して、ブラジャーのホックを外した。  
他人に下着を外されるのは勿論初めてで、ハルは少し身じろぎした。  
「や、山本さん!」  
「んー?」  
「見るんですか!?」  
「見るって?」  
「だから、その…っ…ハルの…」  
山本は、恥ずかしさに顔を背けるハルの髪を撫でながら、ハルの耳に口を近づけた。  
「わかった。なるべく見ないようにする」  
そしてぺろ、と耳たぶを舐めた。  
「ひゃっ」  
その隙に、山本はハルのまだ小さな膨らみを、直に触れた。  
「や、山本さん」  
「ダイジョーブダイジョーブ」  
「大丈夫じゃないです〜…」  
右腕で目を隠して、左手で必死にシーツを掴んでいるハル。  
山本は、軽く息を吐いた。  
「これ以上無理なら、やめる?」  
手を引っ込めて、体を起こす山本。  
 
「でも…」  
「オレはいいよ。無理やりやんのも好きじゃないし。ハルがやだって言うなら、やめる」  
ハルは腕の隙間から少し山本を見る。別に怒ってはなさそうだが、何か申し訳ない気もする。  
10秒考えた後、絞り出すような声で言った。  
「…もう少しだけなら」  
「了解。嫌なら遠慮なく言えよ?」  
「はひ…」  
山本はハルの上に両膝で立つと、両手でハルの腰を掴んで少し浮かせ、露わになった白い肌に舌を這わせた。  
びく、と震える体。声は、必死に出さないようにしているらしい。  
「出してもいいのに」  
固くなっているソコを転がすように舐めながら、スカートのホックを外す。  
膝辺りまで下ろすと、山本はハルの両足を立てて、その間に顔を埋めた。  
そして、太ももの内側をを愛撫する。白いハルの肌に、また鬱血の痕が残る。  
その状態が、10分くらい続いた。  
「…山本さん」  
「何?」  
「…し、ないんですか」  
「していいの?」  
顔をあげる山本。自分の股の間から顔をのぞかせる山本と目が合い、ハルはぱっと目をそらした。  
「…ハイ」  
ハルの返事に、山本は少し複雑な表情をした。  
「…わかった。んじゃ―――」  
山本は早速といったふうに、ハルのショーツを、両側からするっと脱がした。  
 
「―――っ」  
「準備は?」  
「…い、いいです…っ」  
「オッケー」  
山本は、ハルのソコに舌を押し入れた。  
「っひぁ…!?や…っ」  
「いきなりは入れないよ。まだ十分じゃないし」  
「でもっ、汚…っ…んっ…」  
ハルの言葉も遮るように、山本はハルの敏感な部分を舌で弄ぶ。  
じわじわ溢れてくる透明な愛液。  
ぴちゃ、と卑猥な音が響くたび、これは自分が出している音なのかと思うたび、ハルの頭は真っ白になる。  
「はぁっ…ふ、ぁ…っん」  
思わず出てしまう声も、自分の物ではないと錯覚してしまう。  
山本は両手でハルの花弁を押し開いて、隅々まで舐めて、吸う。  
「ふっ、はぁ、山本さ、んっ、ハル…もぉ、ダメです…っ」  
もうやめてほしい、ってのと  
もういきそう、  
ダメってどっちかな?  
山本は、熱く膨れたハルのソコをかり、と甘噛みした。  
「…っぁ―――」  
瞬間、ハルは体の中に電気が走ったような感覚がして、頭の中が真っ白になった。  
体がびくっと震える。  
「―――はぁ、はぁ、…は…」  
「気持ち良かったー?」  
桜色に上気しているハルの顔を見下ろして、山本は笑う。  
ハルは息も絶え絶えに、少し山本を睨むように見上げた。  
 
「…どーして最後までしなかったんですか」  
結局ツナ達はまだ戻ってこなかったのでハルは帰ることにして、山本は家まで送ることにした。  
「してほしかった?」  
「ちがっ…いますけど…でも」  
「だって、初めてはやっぱスキな奴がいーだろ?」  
「…あ………」  
「あっ!!山本ー!!あれ?ハルも…」  
近くの公園から、ツナの声がした。  
「お、ツナ、何やってんだー?」  
「あ、いや…その…」  
「何だよー」  
ツナの方に走っていく山本の後姿を見て、ハルは俯いた。  
 
…自分から教えてくださいって言ったのに、ハルは…自分だけ気持ち良くなって  
って何考えてんですか!!  
…でも山本さんは…ハルのことちゃんと考えてくれてて…  
よし、今度はハルが山本さんを気持ち良くさせてあげます!絶対!!  
 
決心したハルだったが、本番以外でそうするということは、彼女にとって一番厳しい試練なのだった。  
 
「…なんですか、これ…」  
ハルは目の前の巨大なオブジェを見て愕然とした。  
「何だよ!何か文句あっか!?」  
公園の砂いっぱいで作られた、獄寺とツナらしき像。  
「タイトルは『偉大なる10代目とその右腕のスモーキン・ボム隼人』だ!!」  
「…プッ なんですか、それ!」  
「笑うな!!いい出来っすよね!?ね!10代目!?」  
「…あぁ…う、うん…」  
「ほらー ツナさん迷惑そうじゃないですかー」  
「なんだと!?そうなんすか!?10代目!?」  
「い、いや、そんなことは…」  
「だってどこから見てもこのツナさんサルにしか見えませんもん!アハハハ」  
「ハルテメー喧嘩売ってんのか!!10代目がサルだと!?」  
「ねーツナさん。ツナさんこんな変なのじゃないですもんねー」  
 
今日の事はちょっと強引だったかな、と思いつつも  
笑っているハルを見て、少しだけ安心した山本だった。  
 
終わり  
 
 
 

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