「おい、ツナ。お前いつか京子と結婚したいって言ってた事あったな」  
 
綱吉の部屋の扉を開いて入ってくるなり唐突に、沢田家の小さな家庭教師はそんな言葉を吐いた。  
ベッドに転がりながら雑誌を読んでいた綱吉は驚きのあまりは?と声を上げ、微かに顔を赤く染めながら視線をその声のする方へと向ける。  
彼、リボーンの言っている事はおそらく、何時の日だったか短冊に冗談半分で書いた「そうなったら良いな」と思っていた程度の、綱吉の七夕のお願いの事を言っているのだろう。  
ボンゴレ式の七夕のイベントで、一位になったら願いが100%達成出来ると言っていたのに結局果たされる事の無かった願いの話を今更持ち出してくるなんて、リボーンがまたよからぬ事を考えているのではと訝しげに綱吉は眉を寄せそれがどうしたんだよと尋ねた。  
 
「そんな願い簡単に叶うじゃねーかとふと思ってな」  
「…。…ええ!?」  
口の端を上げニヤリと赤ん坊らしくない笑みを浮かべるリボーンに、一瞬動きを止めた後先程よりも高く声を上げ更に顔を赤くして何の冗談だと綱吉は騒ぐ。  
リボーンがうるせーぞと綱吉の頭を殴った後、不適な笑みを浮かべたまま更に言葉を続けた。  
 
「そんなの、子供作っちまうのが手っとり早い確実な方法だろ」  
「…はい?」  
 
…。  
え、何。良く聞こえませんでしたけど。  
と耳を疑うような素振りを見せ頭を押さえながら綱吉は固まる。  
今、この幼児の口から出た発言を否定したくて一生懸命聞かなかったふりをしようする。  
さっきから唐突に色々な事を言っているけれどからかって遊んでいるんだろうか。  
色々な思い、考えが一瞬のうちに綱吉の体をかけ巡った。  
だがリボーンが綱吉に告げる言葉はいつも、いくら現実味を帯びていなくてもその殆どが本気で、しかもそれを綱吉に実行させようとするのだ。  
体から嫌な汗が浮かび、口元がひきつり、「まさか」と言う言葉が声に出ず唇だけで象るのも束の間。  
間髪入れずに、リボーンがとどめの一撃をくらわしてきた。  
 
「つー訳で、京子を呼んだからそのうち家に来るぞ。心とベッドの準備くらいしとけ」  
「どういう訳だよ!意味解んねーよ!」  
 
綱吉は沢田家の中心で哀を叫んだ。  
それは家の隅々まではっきり聞こえていただろうが、家の者は全員出払っていてその声を聞いたのはその場にいる者だけである。  
滅茶苦茶な言い分を聞かされ、それを拒む事も誰かに助けを乞う事も出来ない。  
綱吉の嫌な予感は予想をはるかに上回っていたのだ。  
 
 
だが、リボーンが京子に何と言って家に呼んだのかは知らない(というよりこの場合考えたくなかった)が、京子が家に来るかもしれないという事実は綱吉にとっては嬉しい以外の何でもない。  
京子の事だからきっとリボーンがとんでもない事を言っていたとしても、それを本気で受け止める事は無いだろうし何よりも自分と京子は「子供を作るような行為をする関係」にまで至っていないのだからそういう雰囲気になる事はまず無い、と頭の隅で思い少しだけ安心する一方。  
 
だから。だからこそ、万が一リボーンのせいでそんな事になってしまったら自分は確実に京子に嫌われるだろうと反面不安がよぎる。  
付き合ってもいない女の子を、たとえ自分は彼女が好きだったとしても、…京子が自分の事を特別な意味で好きではない限り押し倒したりなんかしてしまったら、強姦魔の烙印を押され後ろ指を指されてこの先一生、生きていく事になる。  
…その可能性は恐ろしい事に、今の所100%だ。  
 
 
何としてもそれだけは避けたいと願い顔を青くしていると、リボーンに今まで読んでいた雑誌を取り上げられてこれでも読んで参考にしろと別の雑誌を渡された。  
…18歳未満禁止の成人雑誌だった。(綱吉はその時何で赤子がこんな物を持っているんだ!と叫んだが心の中でだったので誰にもその声は届かなかった)  
何だよこんなもの、と顔を赤くしながら雑誌を放り投げようとした瞬間、ピンポンとチャイムが鳴り同時に綱吉の心臓がどくんと大きく響き、冷や汗が額から流れ出る。  
 
 
…何時も以上に立たされている生死の綱渡りの糸は細い。  
そう頭にしっかり思いながら、綱吉はごくりと唾を飲んだ。  
 
 
持っていた雑誌を慌ててベッドの下に隠し(ベタだがここくらいしか隠す場所がとっさに思い浮かばなかった)、乱雑に物が床に散らばる普段あまり綺麗にしていない部屋にある物を適当に脇に寄せ人が座れるスペースを確保すると、綱吉は急いで一階まで降りていく。  
玄関に着けばドアノブに手をかけ深呼吸。  
「京子ちゃんじゃなければいい」と思う心と「京子ちゃんだったら良い」と思う心がせめぎ合いながら、鍵を開ける。  
ガチャン、と誰もいない家に大きくその音は響いた。  
 
外からの光が開いた扉の隙間から差し込んでくる。  
眩しさに目を微かに細め、ゆっくりと見上げた先には綱吉の好きな無邪気な笑顔があった。  
 
 
「こんにちは、ツナくん」  
「こ…んにちは、京子ちゃん」  
 
 
本当に家に来てしまった京子にあはは、と力の無い笑みを向ける。  
彼女の眩しい笑顔に対してそれはかき消されてしまいそうな儚さだった。  
 
とりあえず、何も知らないふりをして今日はどうしたの?と表情を引きつらないようにしながら京子に尋ねると、京子も何も知らない様子でリボーンくんに面白い事があるからって呼ばれたんだけど、と絶えず曇りの無い笑みを綱吉に向ける。  
 
「…面白い、事」  
 
やっぱりリボーンの奴、俺を使って遊んでる!  
思わず京子から顔を逸らしてしまう。  
耐えきれず怒りが顔に現れてしまいそうだったからだ。(そんな顔を京子には見られたくなかったのだ)  
 
「どうかしたの?」  
「なっ、何でも無いよ!」  
 
顔を京子の方へと向き直し何とか再び笑みを向けると、上がって、と京子を家の中へと通した。  
ここで何か理由をつけて帰してしまうのが彼女にとっては一番安全だったのに、折角京子ちゃんが家に来てくれたんだからという思いに負けてしまっていた。  
言ってからすぐに綱吉はすぐに後悔したが、結局自分の部屋まで京子を連れていく。  
 
と、いつの間にかリボーンの姿が部屋に無い。  
京子に飲み物持ってくるからとまた部屋を出ると、何処に行ったんだと思いつつキッチンに足を運べば、椅子に腰掛けコーヒーを飲んでいるリボーンの姿をすぐに見つけた。  
 
 
「お前いい加減にしろよな!」  
 
下らない遊びに京子ちゃんを巻き込んで、と綱吉は文句を言いながら冷蔵庫を開き残りの少ないオレンジジュースの入った紙パックを取り出して、用意した二つのコップのうち片方へ多めに注いでいく。(それは勿論京子の分だ)  
 
 
綱吉の中の世界は基本的には京子が中心で回っている。  
「ダメツナ」の自分が高嶺の花だと思っていた京子と仲良くなれたのはリボーンのおかげだと言う事は十分に理解していた。  
けれど。好きで、好きで、好きでたまらない彼女をリボーンが今どんな目にあわそうしているのか。  
しかもそれはリボーンから直接では無く自分を通してだという事を考えるだけで腹立たしくなる。  
普段リボーンに逆らう事が出来なかった綱吉だが、今度ばかりはと思いながら手に持っていた空になったパックをゴミ箱へと荒々しく放って捨てた。  
 
「お前今日は部屋に一歩たりとも近づくなよ。絶対だからな!」  
 
 
ジュースの入ったコップを両手に持ち、念を押して、声を強くして、リボーンに向けて叫ぶと、今まで静かにコーヒーを飲んでいるだけだったリボーンがカップを置いてふぅと息を吐いた。  
 
 
「折角チャンスを作ってやったってのに無駄にする気か」  
「チャンスとかいう以前の問題だろ!色々な過程すっ飛ばしすぎだし!」  
「まあ確かにそうだな」  
 
 
あっさりと綱吉の言う事にリボーンは同意したが、ぴょんと椅子から飛び降りると綱吉へと銃口を向ける。  
 
 
「でも京子に想いを告げる事くらいは出来るだろ」  
 
 
死ね。  
リボーンが呟くと同時に驚く間もなく死ぬ気弾が綱吉の脳天を綺麗に貫いた。  
 
…何時だってそうだ。  
綱吉の運命は一人の赤ん坊によって左右され、それを拒む術を綱吉は今の所持ってはいない。  
 
 
死にながら綱吉は最初に死ぬ気弾を撃たれた時の事を思い出していた。  
 
「笹川京子に死ぬ気で告白する」  
 
あの時京子に告げた告白は冗談だと思われて上手く伝わらずに終わった。  
つまり、まだ自分の本当の気持ちは京子に届いていない。  
 
このまま何も言えずに死ぬなんて…きちんと告白しておけば良かった。  
 
あの時と同じ想いが自分の中で甦る。  
 
 
後ろへと倒れかけた体は込められた足の力によって支えられ、次の瞬間綱吉の衣服に裂け目が入り半裸になって額に死ぬ気の炎が宿る。  
 
「死ぬ気で京子に告白する」という想いだけが今は綱吉を突き動かし、両手にはジュースの入ったコップを持ったまま階段をかけ上っていった。  
 
両手が塞がっているせいで部屋の扉を勢いに任せて足で蹴り開ける。  
床に座って居た京子が振り返ると目を丸くしてじっと綱吉を見つめた。  
 
「ツナくん?」  
 
驚いて京子が立ち上がると同時に綱吉は手に持っていたコップを京子の目の前にあったテーブルへとドンっと置きその反動でコップの中のジュースが少しこぼれる。  
そして京子へと向き直ると一歩前へ出た。  
 
 
「京子ちゃんが好きだ!」  
 
 
綱吉は沢田家の中心で愛を叫んだ。  
誰でもない一番愛しい京子に向けて叫んだ。  
 
 
…が、足元にあった脱ぎっぱなしだった自分のパジャマに足を絡めて前へと転倒してしまう。  
 
「!!」  
「きゃっ!」  
 
そこには勿論京子がいて京子の体へと倒れていく形で二人は一緒に後ろにあったベッドをクッションにして横へとなった。  
 
きし…っと、ベッドが軋む音がして少しすると綱吉の額の炎が小さくなって消えていく。  
正気に戻った綱吉が見下ろすとすぐ近くには京子の顔があった。  
その頬は紅潮して口は言葉を失い瞳を微かに潤ませながら綱吉を真っ直ぐ見つめている。  
京子の呼吸が耳を済まさなくても聞こえてくる距離に驚いてびくっと体を揺らし手に力を込めた拍子に、京子が目をぎゅっと瞑り小さく声を上げた。  
 
 
…そう言えばさっきから掌に柔らかくて暖かい感触が伝わってきてる。と、ふと気づく。  
ベッドに手をついていたつもりだったのだがそれとは違う柔らかさを感じる。  
まさか…と、恐る恐る自分の手元へゆっくりと視線を移していくと、自分の片方の掌の中にはあろう事か京子の胸の膨らみが収まっているではないか。  
 
一瞬にして綱吉の顔が真っ赤に染まり、声にならない叫び声をあげて体を引こうとその手を離していった。  
 
 
「ごっ、ごめん京子ちゃん!」  
 
 
わざとじゃない、わざとじゃないんだ!  
混乱しているせいでその言葉は綱吉の口からは断片的にしか発せられていなく、意味を持たない呟きになっていた。  
…半裸の男がいきなり目の前にやってきて(と言っても悲しい事にこんな姿は以前から何度も見られている訳だが)事故にせよ押し倒してあまつさえ胸に触ってきただなんて。  
 
今度こそ完璧に京子に嫌われてしまっただろうと絶望が襲う。  
真っ赤だった顔が真っ青になり、頭の中は真っ白になっていた。  
あのままリボーンに撃ち殺されていた方がまだマシだったよ!と綱吉は心の中で泣くしかない。  
 
だがどうだろう。  
悲しみに溢れる綱吉の引いていく手を京子が不意に両手で掴んで引き留めようとしてきたのだ。  
 
 
「っ…京子、ちゃん?」  
「あっ…」  
 
 
どうやら彼女も無意識だったようで慌てた様子を見せてからさっきよりも顔を赤くして視線を泳がせて黙り込んでいく。  
それでも綱吉の手を離そうとはしないまま暫く沈黙が続くと、京子の小さな唇が微かに動いた。  
 
 
「ツナくん。さっきの…ホント?」  
「え…?」  
「私の事…」  
 
 
好き、って。  
目を伏せて困っているような恥ずかしがっているような様子で呟く京子に綱吉は息を止める。  
そうだ。押し倒してしまった事ばかりに気がいっていたけど、彼女にまた言ってしまったのだ。  
 
好き、…と。  
 
顔がまた熱くなってきたのが自分でも解っていた。  
きっと耳まで赤くなっているだろう…カッコ悪い。  
京子になんと告げるべきなのか。  
今更、冗談でした…なんて通用しないだろう。  
瞼を開いて真っ直ぐと答えを求めるように自分を見つめてくる濡れた瞳と視線を交えてしまえば綱吉の胸はきつく締め付けられていく。  
 
…ついに、この時が来たのか。と綱吉は決心をした。  
息を大きく吸い込んだ後、京子に対して小さく首を縦に振る。  
 
 
「俺、京子ちゃんが…好き…なんだ」  
 
 
渇ききった喉から声を絞り出し、綱吉は初めて弾の力も何の助けも借りる事はなく、自分の意志で京子に告白をした。  
別に付き合いたいとかいう気持ちは今は無くて、ただ自分の正直な気持ちを告げる事が出来て、京子に嫌われさえしなげれば友達のままでもいいと綱吉は思ったのだ。  
 
その言葉を聞いて京子が大きく目を見開いていく。  
そしてすぐに目を細め口元を弛めていった。  
 
 
「…嬉しい」  
 
 
その笑顔は今まで見てきた彼女の笑顔の中で一番可愛く綱吉の目には映っていた。  
 
 
「私もツナくんが…好きだよ」  
 
ツナくんに言われて気付いたの、と照れくさそうに告げた彼女の言葉にどくんと胸が高鳴る。  
今、彼女は何て言った?  
俺の事好きって言った?  
 
 
「本当…に?」  
 
声が震える。  
京子がしっかり頷くのを確認してしまえば、視界が涙で段々ぼやけていくのが解った。  
まるで本当に夢のようで、これもリボーンの企みなのでは無いかと疑ってしまう程だ。  
 
 
「泣かないで」  
 
優しく微笑む京子が細く白い指で綱吉の涙を拭った。  
そしてもう一度。  
 
 
「好きなの、ツナくんの事が」  
 
 
顔を赤らめて京子が呟くと静かに目を閉じる。  
それはまるで何かを待っているように思えて、綱吉は一瞬恥ずかしがった後、京子の唇へと自分の唇を掠めるようにゆっくりと軽く重ねていきすぐに顔を離した。  
 
少しの沈黙の後、綱吉がごめんと一言謝った。  
その様子に京子がくすりと笑う。  
その笑みは綱吉の緊張を少しだけ解いた。  
彼女の笑顔が魔法のように思えるくらいの不思議さを感じながら。  
 
 
「さっきから謝ってばかりだよ」  
「だ、だって…」  
 
 
さっきから京子ちゃんに失礼な事ばかりをしている。  
 
体に触れてしまった事も、キスをしてしまった事も、京子はどう思っているのだろうかと気がかりで仕方無かったのだ。嫌で無いのだとしたら、尚更。  
 
挙動不審な綱吉の姿を見ると京子はまた笑みを浮かべた。  
心配しなくてもいいんだよと語るその瞳と綱吉の手を握り直す仕草に縛られるような形になりながら綱吉は京子を見つめた。  
京子はその手を自分の胸元へと誘導させていく。  
今度は事故ではない、京子が自らそうしていたのだ。  
指先から。てのひらから。再び柔らかさを感じて綱吉は、驚き焦り、そして少しの興奮を覚えていると京子が口を開く。  
 
「…ツナくんだったらいいよ」  
「え…」  
「ツナくんにだったら構わない、から」  
 
色々な意味を込めて、大胆にもそう囁く京子が手を綱吉の背中へと回し抱き締めていく。  
温もりが香りが吐息が…自らの感覚を全て支配していくように京子が自分に入り込んでくるようで、綱吉の心臓は今にも爆発しそうなくらい大きな音を立てていた。  
 
「凄くドキドキしてる」  
「う、うん…」  
「私もだよ」  
 
 
京子はそう微笑んで、また綱吉を惑わせる魔法をかけた。  
 
 
衣擦れの音が部屋の中に響いていく。  
京子の白い肌が、少しずつ空気に晒されていった。  
綱吉の手で。  
 
自分の流されやすい性格が凶と出たのか吉と出たのか、この状況を見た他人に聞けば勿論吉だと答えるかもしれないが、綱吉はまだ内心戸惑いを隠せずにいた。  
学校でも人気のある京子と両思いになれた事だけでもまだ信じられないのに、その彼女の体を汚そうとしている自分。  
あまりにも図々しく無いかと考えもした。  
だが、京子は文句の一つも言わない。  
考えようによっては京子から誘ってきたともとれるこの状況で、ならばせめて京子に出来るだけ不快な思いをさせぬように努めようと、パンクしそうな頭の中で考えをまとめた。  
 
 
躊躇いながら手にかけた京子のブラジャーをゆっくりと上にずらせば、形の良い発展途上とはいえ中学生にしては大きく見える二つの膨らみが見える。  
手で直に包み込んでいけば、服の上とはまるっきり違う暖かさと柔らかさを帯びていて息を飲んだ。  
ゆっくりと壊れ物を扱うかのように優しく手に力をかけて揉んでいくと京子が目を閉じ体を揺らして声を小さく上げていく。  
少し惚けながら手を動かし続け京子の様子を眺めていると自身に熱が集まっていくのを不意に感じた。  
 
 
自分もやはり男なのだと感じ罪悪感が何故か消えぬまま、京子に心の中でまた謝った。  
だが、少女漫画のような上辺だけの恋愛事しか今まで想像出来なかった自分が情けなくも感じて、こうして大人への階段を一歩上へと昇るのが少し恥ずかしくも感じていて…  
 
とりあえず自分は少し色々な事を一辺に考えすぎだと気付くと、京子の体へと集中を始めようとした。  
 
やっぱり凄く、凄く恥ずかしかったのだけれども。  
 
 

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