『クフフフ…』
嫌な笑い方をするな…と思いながらハルは背中に冷たいモノを感じていた。
ハルが目の前の少年に逢ったのはついさっき。
学校の帰り道に道を尋ねられたのだ。
黒曜中の制服を着た少年は愛想が良く、本当に困っているようなのでハルは道を案内していた。
近道をしようと薄暗い細い路地に入った時、少年は突然止まり笑い出した。
ハルも足を止め少年と向き合う。
『クフフフ…』
「どうしたんですか?」
嫌な汗をかきながらも、口を押さえ笑う少年の表情を読み取ろうとした。
その瞬間、躯が壁にぶつかりハルは顔を歪ませた。
『馬鹿ですね、君は』
「はひ!?」
言葉の意味を理解しようとした時、少年の顔がアップになりハルは目を見開いた。
キスされてる!
頭ではわかったが躯は驚きのあまりピクリとも動かなかった。
「ん…むぅ…!?」
少し唇の力を緩ませた途端、口内に何かが侵入した。
それが少年の舌だとわかりハルはようやく抵抗した。
「ん!?ふっ…ゴク…」
抵抗したが動じなく、逆に少年の巧みな舌使いによって何か薬のようなモノを飲まされてしまった。
ハルは胸を押さえながら少年を睨んだ。
「はぁ…はっ…何飲ませたんですか…」
『気持ち良くなれる薬…ですよ』
そんなハルにも動じずに少年冷たい笑みを浮かべながらハルの制服へと手をかけた。
「やめて下さい!これ以上触ったらセクハラで訴えますよ!?」
『クフフ…できるモノならやってみて下さい』
「な…」
<ドクン…!>
反論しようとした瞬間、躯に異変が起きた。
少年はハルを眺めて愉快そうに笑う。
(はひ…何…躯が熱い…です)
ハルの吐息が荒くなってきたのを見ると少年は再び制服に手をかけた。
ハルは躯から力が抜けていくような感じがして、弱い抵抗しか出来なかった。
(頭の中が…真っ白になりそうです…助けて…ツナさん)
ベストとブラウスをたくしあげると、白い肌と胸を包む可愛らしい下着が露になった。
胸を隠そうとするハルの両手を手荒く払うと、少年は下着越しに程よく発達した胸を揉みだした。