山本は部室でツナ待ち、そこへリボーンに会いに訪ねるビアンキ、という設定。  
 
 
 
「リボーン知らない?美味しいケーキが出来たから持ってきたの」  
「リボーンならツナと一緒にもうすぐ来ると思いますよ。忘れ物取りに戻る  
って言ってたんで」  
「そう、じゃあここで待たせてもらうわ」  
そう言ってビアンキは部室に入ってきた。  
狭く、汗臭いこの部室に彼女の存在はえらく違和感がある。まさに掃き溜めに鶴だ。  
 
綺麗な顔だな、そっとビアンキを横目で盗み見る。  
長い睫毛に筋の通った鼻梁、ぽってりとした唇。  
何より強いその瞳に吸い込まれそうだ、って何考えてるんだ、俺は。  
この人は友達の姉キで、この人はリボーンが好きなんだ、  
それこそ海を越えて追いかけるぐらい、なのに俺は・・・  
「何見てるのよ、殺すわよ、山本武」  
あんまりにも不躾な視線に気付き、彼女が睨んでくる。  
「いや、綺麗だなーと思って」  
「何言ってるのよ」  
ビアンキがぷいっ、と視線を外す。これって、もしかして照れてるんのかな。  
「俺、あなたになら殺されてもいいですよ」  
 
「・・・」  
向き直った彼女の瞳が俺を射る。夕日だと瞳が紅くみえるんだな、  
そんなことを考えながら、彼女を見つめ返す。彼女の瞳の強さに負けないように。  
顔が近づき、唇が触れた。  
「そうね、じゃあ殺されてみる?」  
そう言うと彼女はにやりと笑い、もう一度俺に口付けをする。  
彼女の優しい舌は、俺の脳の芯を麻痺させる。  
くちゅっ、ちゅぱっ  
 
 
「あれー、山本どこ行ったんだろう、ここで待ってるって言ったのに」  
「先行ったんじゃねーのか、ツナが遅いから」  
「あ、あれはお前のせいでーー」  
「いいじゃないっすか10代目!あんな薄情な奴放っといて俺らも帰りましょう!!」  
 
声が次第に遠のいていく。  
その足音が間遠になったのを確認して、彼女が部室の鍵を閉めた。  
カチャン  
その音がやけに大きく室内に響く。ビアンキは執拗に舌を絡ませてくる。  
「はっ、く、苦しいです」  
唇を離して、喘ぐように呻いた。キスしながら彼女は首を絞めていたのだ。  
「殺していいって言ったじゃないの。我慢が出来ないならお仕置きが必要ね」  
耳元で妖しく囁く彼女に、俺は無力感と興奮を同時に感じていた。  
 
 
《続く》  
 
 

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