━それは真っ暗な新月の夜━
「ツナ…ツナ起きて」
「んー…ビッ、ビアンキ!?何!?」
耳元でささやく声がするので目を覚ますとそこには
イタリアからやってきたフリーの殺し屋・ビアンキが一糸纏わぬ姿で俺に覆いかぶさってきていた
「…ヨバイ?」
「ヨバッ…ふごふご」
「しっ!ママ達が起きる」
「ふごっ…はなせよっ!ハァハァ何寝ぼけてんのー!?」
「寝ぼけてなんかないわよ。アタシ新月の夜はムラムラしちゃうの。ツナ、相手してくれるわよね?」
そう言うとビアンキは布団の中にごそごそと入ってきた
仰向けに寝ている俺に重なるようにピトッとひっついてきている
ヤバイ…怖い…。断ったら殺されかねない!
「ツナ…」
ビアンキが俺の胸に顔を埋めて震えている
「体が熱くて苦しいの…」
いつもは怖いだけのビアンキが弱々しく見えた。そしていつもは虐めているだけの俺を…頼っている?
「ビアンキ…」
俺はそっとビアンキの肩を抱き上下入れ代わるように布団に寝かせた
「はあっ、あっ、ツ…ナ、んっあぁぁ!」
「あっっ、…!!」
その夜はビアンキの熱が冷めるまで暗闇の中、何度も重なり合った