髑髏は黒曜町にある高級マンションに移り住み、ボンゴレファミリーの一員として、  
またツナの霧の守護者として任務をこなしていた。主な内容はツナを狙う暗殺者の始末・  
九代目からの伝言をツナに伝えるメッセンジャー・そして…  
 
 
ピンポーン  
「千種、犬、いる?」  
髑髏は同じマンションの別の部屋に住んでいる二人を訪ねていた。  
「はい…」  
と低血圧そうな返事の後、千種がオートロックのドアを開ける。  
「柿ピー、おやつの用意できたびょん…あー、髑髏さーんv上がって上がって!」  
「おじゃまします」  
三人でテーブルを囲み、ティータイムが始まった。千種は一人キッチンに立ち、コーヒーとコーラの用意をしている。  
(ちなみに犬はコーヒーが飲めない)  
「二人に相談があるんだけどいいかな?」  
用意されたタルトケーキに口をつけながら、髑髏は問い掛けた。  
「どーしたんれすか?」  
すでに口の周りをクリームだらけにした犬が言う。  
「私ってセックス下手なのかなぁ?」  
 
ガシャ---ン!!←(千種がカップを落として割った音)  
どた------!!←(犬が椅子からころげ落ちた音)  
 
「…?どうしたの2人とも」  
 
千種は震える手でズレた眼鏡を直しながら無言でカップの破片を拾っている。  
犬はころげ落ちた体制のまま白目をむいてしまっているようだ。  
 
はっと我に返った犬がとび起きる。  
「どっ、どっ、髑髏さーん!?何言ってんれすか!はっ!まさかあいつにひでー事言われたとか!?許せね---!!」  
とチーターチャンネル状態で家を飛び出そうとする犬にヨーヨーをぶつけて止める千種。  
「キャン!!」  
「犬、落ち着いて。髑髏さま、一体どういう事ですか」  
 
 
「私はボスに従うファミリーの一員として任務を確実にこなしてきたよね?  
それに関してはボスも悪い気はしないみたいなんだけど、セックスしようと  
誘うと話をはぐらかしたり逃げたりするの…  
私が初めてで下手だったからもうしたくないのかな…」  
しょぼんとしながら話す髑髏。  
「なるほど…」  
その手の知識が犬より豊富な千種が恭しくうなずく。  
「髑髏さま、ボンゴレはただ照れているだけだと思いますよ。」  
「照れてる?」  
「はい。髑髏さまのような美しく聡明で立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は  
オードリー・ヘップバーンのような方に好意を持たれて嫌がる男はいません。  
ジャッポーネは恥ずかしがりと聞いております。ボンゴレも例外ではないのでしょう」  
 
 
「ですが、下手かどうかは私にはわかりかねます。なので、髑髏さまこれを…」  
そ、と千種は髑髏に一冊の本を手渡した。  
それはかの有名な、セックス初心者のバイブル「ふたり○ッチ」  
 
 
 
「ありがと、私もっと勉強してみる」  
そういい残して髑髏は2人の部屋をあとにする。  
ふぅと息をつき、後片付けをする千種をよそに犬は部屋の隅でうずくまっている。  
頭ではわかっているが、髑髏が沢田綱吉とそういう関係になっていることに感情が  
ついてこないようだ。  
「どくろさぁ〜ん…なんて健気なんだ…(泣)」  
「仕方ないよ、あのお方は「善」の存在なんだから…」  
 
 
 
一方自宅に戻った髑髏は早速千種から渡された本を開いてみる。  
・相手の緊張をほぐしてあげよう  
・相手の体を理解することからすべては始まる  
・それ以上に自分の体を理解する  
「ふぅん…」  
今ここでできることといえば、己の体を理解することだけだ、そう思った髑髏は  
本を置き、制服の上からすっと自分の胸に手をあてた。  
 
制服の上を脱ぎ、下着もとるとふっくらと形のいい胸が現れる。直に触ると先端が徐々にとがって  
熱を帯びてゆく。  
人差し指と親指でころがすように乳首を愛撫していくと、脚の間がきゅんと熱くなる。  
 
「ん…」  
右手をスカートの中に入れ、下着の上から割れ目をなぞるとすでにそこは潤んだ状態に  
 
なっているのが布ごしでもわかった。  
(濡れてる…)  
くりくりと一番敏感な部分を刺激していくと、髑髏から吐息が漏れ始めてきた。  
「あ…っ、んん…」  
我慢できずに下も脱ぎ捨て、髑髏はオナニーに没頭した。頭の中では敬愛するボス・沢田綱吉との  
逢瀬を思い浮かべながら。  
 
「っふ、ア あぁ…!」  
 
つぷ、と濡れた秘穴に中指を入れてみた。以前よりはスムーズに飲み込まれてゆく。  
(ボスのよりだいぶ細いからあたりまえか…)  
セックスした時は痛くて息苦しいだけだったが、今はなんとなく気持ちいいようなそうでないような、  
なんとも不思議な感覚がする。  
先ほどの自慰のおかげだろうか。  
中指を入れたまま、髑髏は同じ手の人差し指でクリトリスを刺激し始める。  
「はぁ…あ、あァ…」  
くちゅくちゅと隠微な水音がやたら耳につく。それがより欲情をかきたてる。  
右手はもう髑髏自身の愛液でぬるぬるになっていた。  
体の奥からこみあげてくる大きな波のようなものを髑髏は感じた。それはイク直前のあの感覚…  
「あぁ、ア ぼ、すぅ…!!」  
瞬間、頭の中は真っ白になり、髑髏は達した。  
 
 
「はぁ…ハァ…」  
 
それから数日間、髑髏は自分の体を理解するために探求を続けた。  
どこに触れれば感じるか、また部位によって感じ方は変わるか、力加減はetc…  
わからないことがあれば千種に尋ねる。犬にはセックス以外で男の子が女の子に  
言われたら嬉しい言葉とか仕草等まで。すべては沢田綱吉のために。  
 
 
ある日の放課後、ツナは珍しく一人で帰路についていた。  
山本は部活、獄寺はヤボ用があるとかで学校を休んでいたからだ。  
「は〜、お腹すいた…今日の晩ご飯なにかなぁ」  
そう一人ごちていると、通りの向こう側から歩いてくる髑髏の姿が目に入った。  
いつも髑髏はツナと顔をあわせると真っ先に腕にしがみついてくるので、  
ツナは(こんな大通りで恥ずかしいよ〜)とあわてたが、今日の髑髏は違っていた。  
ツナの2.3歩手前で止まり、  
「こんにちはボス」  
と挨拶だけする。  
「あ、こんにちは…」  
(あれ?いつもと様子がちがう?)  
そう拍子抜けしたものの、大通りで抱きつかれることを免れほっとするツナ。  
「ボス、次の日曜日何か予定はいってる?」  
髑髏はそう切り出した。  
「日曜?いや、何もないけど…」  
「よかったら、私とどこかでかけない?」  
じっと上目遣いでツナを見上げる髑髏に少しドキっとしながらも、  
「え、でかける?」  
と返事する。  
「そう。私日本に来てずっとバタバタしてたから、身の回りのものがあまりないの。  
買い物につきあってほしくて」  
確かに、ここ最近の髑髏は編入した黒曜中にもろくに通わぬまま任務についていたことは  
ツナも知っていた。  
(そうだよね、女の子だもん買い物くらいしたいよね…)  
そう考えをまとめたツナは、  
「いいよ、行こう」  
と快諾した。  
「ほんと?うれしい…」  
ほっとしたような表情で髑髏はそう言うと、10時に家まで迎えに行くと言って去っていったのだった。  
 
自宅に向かいながらツナは、  
(あれ?これってデート…??)  
といまさらながらドキドキしていた。  
 
END  
 
 

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