森林公園を出て、ハルはランボを抱っこしながら沢田家へと向かう。  
一方了平もイーピンを送り届けようと沢田家に向かっていた。  
「よしよし、もう少しでおうちに着きますよー…あれ?」  
「沢田んちまでもう少しだぞ…ん?」  
例の交差点でハル・ランボと了平・イーピンはばったりと出くわした。  
「京子ちゃんのお兄さん!イーピンちゃんも!こんなところで何してるんですか?」  
「偶然会ったのだ。三浦こそこんな時間に何をしている?」  
「は、ハルは…」  
(ハルさん綺麗でしたよ…)  
先ほどの男にされた事を思い出し、真っ赤になって頭をぶんぶん左右に振り、  
「うぉうぉうぉウォーキングです!!」  
とどもりながら答えるハル。  
「む、そうか。オレはこれからデコピンを沢田んちまで送り届けようと思うのだが三浦もか?」  
とハルの腕の中のランボを指さす了平。  
「そーです、一緒に行きましょうか!」  
 
「騒がしいと思ったら君か」  
そんな2人の背後から低音の声が聞こえてきた。  
ため息をつきながら現れたのは最強(恐)の並盛中風紀委員長・雲雀恭弥。  
「あなたはツナさんちの窓から不法侵入してきた人!」  
「ヒバリではないか、貴様もロードワークか?」  
慌てるハルとマイペースな了平をよそに  
「こんな早朝に近所迷惑だよ、もう少し静かにね」  
と学ランをひるがえし並盛中の方向へと歩み去るヒバリ。  
 
「あいつも機会があれば勧誘せねばな!」  
どうやら了平は強者を見ればボクシング部に勧誘せずにはいられないようだ。  
「そういえばこのデコピンも子供にしてはいい動きをしていたな、  
お前もどうだ、ボクシング部に…ぬ?」  
そういってのぞきこんだイーピンの目はハート型になっており、額には二箇が……  
 
カチッ  
ドオオオオオン!!!  
 
 
本日並盛町某所にて謎の大爆発発生。  
 
 
「うるさいな…」  
 
 
「が・ま・ん…」  
「は…はひ…」  
「極…限‥」         プスプス…  
 
 
END  

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