「おや珍しいですね君からたずねてくるとは」
骸はどうぞ、と部屋の中に招き入れた。
千種と犬は出かけています、そう言いながら紅茶を淹れる骸。
「まあ予想はつきますけどね、先日の一件のことでしょう」
紅茶を出してやりながらもっともらしく頭をふる骸。
テーブルをはさんで向かいに座ると、肘をつき両手を組む。
「君は初めて他人に嫉妬をし、冷酷で非情な言動でその人を傷つけた…」
肩がびくりと震えた。図星だったようだ。
クフフ、と笑いながら骸はさらに言う。
「それが人間というものですよクローム」
「人間誰しも闇の部分を持っている、それを表に出すか
うまく隠していくかの違いなのです」
今までずっと黙っていた髑髏が口を開く。
「…骸様、私あんな自分は初めてで…」
髑髏はその瞬間を思い出していた。
(どうしてボスは私以外の人とキスしているの?)
しかもその相手がツナのかつての想い人・笹川京子という事実は
余計に髑髏の心に闇を落とし、そんな京子に辛辣な言葉を浴びせ
屈辱を与えてしまった。
あのときの自分を思い出すと吐き気がする。髑髏の頬がぴくっとひきつる。
「…っ、こんな感情いらない!」
珍しく声を荒げ、がばっと顔を覆うように机に突っ伏す髑髏。
(あの時…もしあの時死んでいれば…)
「こんなに苦しまずに済んだのに?」
はっと顔を上げると、口元をゆがめ笑む骸と目が合った。
「君に生を与えた者の前でよく言えたものですね」
「む、骸様…」
「来なさい」
骸は髑髏の二の腕を掴み、強引に寝室へと引っ張っていく。
枕元に置いてあったランプのコードで髑髏の両手首を後ろで縛り、
乱暴にベッドの上に放り投げる。
「君が生きる事を拒否するのであれば創造主であるこの僕が
この体を好きに扱っても文句はないでしょう」
「骸様、違うんです!」
骸は髑髏の背後にまわると胸元に手をかけ服を一気に引き裂いた。
と同時にブラのホックまでがちぎれ飛び、髑髏の胸はあっさりと外気にさらされる。
「違うんです、私そんな意味で言ったんじゃ…!」
骸は胸元だけではなくスカートまでもビリビリと破いていく。原型を留めていない
制服からのぞく中途半端にずれたブラとパンティーが卑猥さを増している。
骸が髑髏のへそ辺りをくすぐるように指先で触れていく。
「ひっ…」
「滑らかな肌ですね」
指は徐々に上ってゆき、下乳にまで到達する。髑髏が体をよじったので
形のいい乳房がぷるんとゆれた。
そのふくらみに沿って指がなぞられてゆき、先端にある果実をきゅっとねじると
「ふ、ぅんっ」
と泣声が漏れる。
「おや、少し固くなっていますね」
「…っいゃ‥」
クリクリと指ではさんでやれば、そこはあっけなく形を変えた。
骸は両手で髑髏の内股を掴み、ぐっと力を入れて割り開く。脚が左右に大きく
開かれ、髑髏たちの様子は正面にある姿見の大きな鏡にすべて映し出されている。
骸は己の脚で髑髏のひざを固定する。これで髑髏は脚を閉じることが出来ない。
骸は鏡を見てクフフと笑い
「クローム、感じているのですか?」
と意地悪く問う。
「い‥ぇ」
「下着の中心が濡れて透けていますよ」
カアァと頬を赤くし、髑髏は精一杯顔を背けるが骸があごを掴んで無理やり
正面を向かせた。
「御覧なさい」
「…ッ !」
骸の言うとおり、下着の中心部分が愛液で濡れて染みが出来ていた。
「淫乱ですね君は…」
と言うなり手を下着の中に差し入れ、一番敏感になっているクリトリスを押しつぶす。
「ぅあっ!」
体に電流が走ったように打ち震える髑髏。グリグリと刺激されるたび、強烈な快感が
髑髏の体を貪っていく。
「あぁア…ぅ、んっん!」
骸がしっとりと濡れた下着を脱がせ、両手で髑髏の花弁をはじくように嬲っていく。
「ぃや、は、ハァ アあ…!」
蜜をしたたらせヒクヒクと収縮する髑髏のソコは、さらなる快感を求めてねだっているようにすら見える。
「おやおや、羞恥が快感につながるのですか?」
「僕が創ったのはあくまで内臓のみですから、君のこの淫乱な体は
天性のものなのですね…クフフ」
蜜のしたたる秘所を弄びながら骸は言う。
「ねえ犬、君もそう思いませんか?」
「え!?」
骸が声をかけた方向に視線をむけると、そこにはいつの間にか城島犬の姿があった。
「そーれすね」
「いらっしゃい、犬もこの体を好きに扱って結構ですよ」
「そ、そんな…!あうっ!」
骸の両手が髑髏の両乳首を少しきつめに刺激し、耳を甘噛みした。
ゆっくりと髑髏に近づく犬、舌を出しちろちろと髑髏のわき腹を舐めていく。
「ふっぅ…」
犬の舌はとめどなく蜜の溢れる秘穴にたどりつく。ちゅる、ぢゅ…
「ふぁ…あ」
口全体でソコを刺激され、髑髏の体がふるふる揺れる。クリトリスを軽く噛まれ、
入り口を上下左右に舐め取られ、隠微な水音が耳からも彼女を犯す。
ずちゅ、ブブ… ぐちゃ ぴちゃ‥
「かはッ!」
犬の長い舌が中にねじ込まれたのだ。ぬるりと熱い感触にびくんと体が跳ね、
その刺激から逃れようと体を動かすが骸に後ろから押さえられままならない。
「ンは、あぁア…っはァ、はぁ…」
髑髏の喉がのけぞり、頂点が近いことを悟った骸は
「犬、そろそろいいですよ」
と口周りを髑髏の蜜でべたべたにした犬に話しかけた。
「はい、骸さん」
犬はかちゃりとベルトを外し、ジッパーを下げていきり立った自分のモノを取り出した。
「…あ‥ァ」
涙でかすんだ目はすでに焦点があっていなかったが、犬のモノが見えた途端髑髏は
体が震えてきた。
「クフフフ、クローム、入れて欲しいのではないですか?」
「‥あ、」
「舌よりも熱くて硬いモノで奥を突いて欲しいのでしょう?」
「ひ… あ 」
「膣の中をこすってぐちゃぐちゃにかき回してほしいのでしょう…犬」
犬が脈打つ自身を髑髏のソコにあてがう。
「…ダ、メ」
犬の腰が動き、一気に髑髏の中へ……
「ダメ――――!!!」
ガチャっと紅茶の入ったカップが手から落ちた。
「………え?」
ハァハァと息を上げ、髑髏は慌てて周りを見渡すとそこはリビングルーム。
「すみませんねクローム」
髑髏の正面には紅茶を飲んでいる骸がいた。
「む、むくろ、さま?」
「脅かしてすみません、今のはすべて幻覚です」
「少し荒療治でしたが…今幻覚の僕や犬がした事は君が笹川京子に
した事です、体の自由を奪って屈辱を与える、という」
「……はい」
「それがどんなに残酷なことか身をもって知ってほしかったのですよ、
人間は自分が痛みを知らないと他人の痛みもわからない、だから
平気で人を傷つけるんです」
ぽろぽろと髑髏は涙を落とす。
「まあ僕が言うのもおかしな話ですけどね」
自嘲気味に笑うと骸は髑髏をぎゅっと抱きしめてやる。
「僕のかわいいクローム、もう悩まなくてもいいんですよ」
「むくろさま…ごめんなさい…」
骸にしがみつき、何度も何度も謝る髑髏。
「早く沢田綱吉と仲直りできるといいですね」
「はい、今からボスのところに行ってきます」
玄関まで髑髏を見送ってやる骸。ガチャッとドアを開けると丁度
帰って来た千種と犬と鉢合わせする。
「おっと」
「あれ〜髑髏さん帰るんれすか〜?」
犬の顔を見た瞬間、幻覚の彼にされたことを思い出した髑髏は
「…っ、いや――!!!」
ばち―――――ん!!!
と思わず犬の頬にビンタを入れてしまった。顔を赤くしながらタタタ、と走り去る髑髏。
「…?」
「いって―――!!!何らの急に――!?」
ジンジンする頬を押さえて痛がる犬を見て口元を押さえながら笑いをこらえる骸だった。
骸髑髏編END