「あ…よろしくお願いします‥」  
おどおどとした華奢な少女。  
「こいつが?」  
「……」  
ボンゴレの門外顧問である沢田家光が連れてきた少女・クローム髑髏を見て  
柿本千種・城島犬は驚きを隠せない。家光の話では、骸の肉体は拘束されたままだが  
精神だけは彼女の肉体を通して飛ばすことができるらしい。  
「骸さん呼んでみるびょん」  
犬は半信半疑の眼差しでクロームを見やるが、クロームはふるふると頭を振る。  
「ダメ…今は」  
「何で!?オレ骸さんに会いたいんら!」  
 
自分達を逃がすために一人囮になった骸。自分達に自由と居場所を与えて  
くれた人の足を引っ張ってしまったことを柿本千種と城島犬は悔やんでいた。  
 
「骸様が出てくるためには、私の体力と骸様の精神力が同時に満ちた時で  
ないとダメなの…」  
ちっと舌打ちをしてそっぽを向く犬。そんな3人の様子を黙って見ていた家光は、  
「じゃーみんな仲良くな!なんかあったらオレの携帯に連絡入れてくれ」  
と3人のために手配したマンションの部屋を出て行く。  
後に残された3人は気まずそうにしていたが、千種がそんな空気を打破する。  
「…ごはん食べに行こう犬」  
「そーいやまだメシ食ってなかったなー行こー!」  
と部屋を出て行こうとする2人。そんな2人の後を  
「あ…待って」  
と追いかけようとするクロームだが、犬が冷たく言い捨てる。  
「うっへーついてくんな!」  
「……っ」  
悲しそうな表情で足を止めるクローム。1人部屋に残されたクロームは、  
キッチンにある冷蔵庫を開けてみる。そこは家光が用意してくれた食料が  
ぎっしりと入っている。その中からサンドイッチを見つけると、それを取り出し  
封を開け、静かな部屋で独り食事を摂るクロームだった。  
「骸様…」  
ぽつりとつぶやくその声は不安と孤独に満ちていた。  
 
 
それから数日間、クロームと千種・犬はまともに会話することはなかった。  
食事も行動も別、たまにクロームが2人に話しかけてもほとんど無視。  
独りで部屋のベッドに寝転がるクローム。体を丸め、自分自身を抱えるように横になる。  
じわ、と涙がにじんできた。  
(……ここでも一人ぼっち、なのかな…)  
いつの間にか眠りにつくクローム。  
   
[独りではありませんよ]  
どこからか、骸の声がしてきた。はっとして起き上がるクローム。  
「骸様!?」  
きょろきょろと周りを見渡しても誰も居ない。  
[僕は今、直接君の意識に話しかけているんです]  
「意識に…?」  
[声に出さずとも、想えばいいのですよ。…少々さびしい思いをさせてしまっているようですね。  
千種と犬は人見知りですから、いきなり連れてこられた者に対して警戒心を抱いてしまっているのでしょう]  
『はい…私に体力があれば骸様を表に出せるのに、それが出来なくて』  
[仕方ありませんよ。まああと少しすればそれが可能になりますから、その時に2人に君の事を  
頼んでおきます]  
『…ありがとうございます』  
ぽろぽろと涙を落とすクローム。  
[ああ泣かないで]  
『すみませ‥』  
自分のことを心配してくれている骸の気遣いを感じて涙が止まらないクローム。  
そんな彼女の様子を伺っていた骸は、少しだけ意識を彼女の右手に流れこませる。  
『?』  
すぅ、と右手が動き、パジャマの上から乳首をぴんとはじく。  
『ひゃ!?』  
クロームは焦って右手を止めようとするが、自分の意思に反して右手は勝手に動いていく。  
親指と人差し指でクリクリと乳首を摘み、刺激を与えてやればそこはあっけなく形を変える。  
『んん、ぅ』  
右手はそのままパジャマのズボンの中に差し込まれ、一番敏感な肉芽にたどり着く。  
く、とそこを押しつぶされた瞬間、  
『ああ!』  
びりびりと頭の芯がしびれた。それはクロームにとって初めての感覚だった。戸惑いながら、しかし確実に  
快感を得ているクロームを見てクフフと笑う骸。  
[気持ちいいでしょう?女の子はここを刺激されると‥]  
と言いながら、骸は指を左右に動かせる。  
「あっ、ァ…ひ!]  
 
つぷりと蜜の溢れ始めた入り口に指を入れる。存外簡単に指は飲み込まれてゆく。  
[おや、痛くはないようですね…]  
『はァ、は…むくろ、さま…』  
ガクガクと内腿がふるえる。  
『アん、あ、ぅ!』  
 
「柿ピー、なんかあいつの様子が変だびょん」  
通常の人間より耳と鼻がいい犬がリビングから気づいた。  
「変って?」  
「ん〜…わかんねーけどなんか変!」  
感覚的な犬に言葉で表現させるのは諦めた千種は、足音をひそめてそっとクロームの部屋の  
ドアを少しだけ開けて中の様子を伺った。  
「―――!」  
ドアの前で固まる千種。そんな彼の様子に気づいた犬は  
「?」  
と千種の後ろから部屋の中をのぞいてみる。すると…  
『あンん、はぁ、はぁ…』  
夢中で自慰にふけっているクロームが目に入る。途端顔を真っ赤にしてうろたえた犬は  
ドアから離れようとするが足が滑り千種ごと部屋の中に倒れこむ。  
 
どだ――!  
「いってー鼻打った!」  
「ちょっと犬どいて…!」  
「きゃ!?」  
急に倒れこんできた2人に驚くクローム。慌てて掛け布団で体を隠そうとするが、  
[―――――――――――]  
 
そこでクロームの意識は途絶えた。  
 
 
「クフフフ」  
聞き覚えのある笑いにバッと顔をあげる2人。  
「まさか…」  
「骸さん!?」  
姿かたちも声もクロームのままだ、しかしこの雰囲気はさっきまでの彼女のそれとは違う。  
何より、その右の瞳に「六」の文字が浮かび上がっていた。  
「元気そうですね2人とも」  
「むくろさ――ん!!会いたかったびょん!!!」  
犬が骸にとびつく。ぎゅううっとしがみつく犬の頭を撫でてやりながら  
「全く犬は相変わらず甘えん坊ですね」  
とくすっと笑う。  
「骸様、あの…」  
「千種は相変わらず心配性ですね、少しの間だけなら意識を飛ばしても  
肉体のほうに影響は出ませんよ」  
一通り再会の喜びを分かち合う3人だったが、骸が本題に入る。  
「2人とも、この娘の事頼みますよ。この娘が居るからこそ僕が在るんです、  
彼女が衰弱すればそれだけ僕が出てきにくくなりますからね」  
「…はい」  
「わかったれす!」  
「ありがとうございます。2人とも人見知りだからなかなか打ち解けにくいとは  
思いますが…手っ取り早く仲良くなれる方法がありますので、あとは  
クロームに任せます。では、また…」  
ふっと骸の気配が消えた。クロームの顔をのぞきこむ2人。その右目には六の文字はない。  
 
「千種、犬…」  
「なんら、気安く呼び捨てにすんじゃねーっつの……!!」  
クロームは犬に抱きつきキスをした。  
「骸様に聞いた仲良くなる方法…」  
クロームはパジャマのズボンを脱ぎ捨てた。つ、と愛液が糸を引く。  
「…えっち、しよ‥」  
 
クロームは犬に抱きついたまま首筋にもキスを落とす。  
「離れろー!」  
じたばたと手足を動かす犬だが、いきなりのクロームの行為に  
すっかり力が入らなくなってしまっている。  
クロームはズボンと同時に下着も脱いだようで、今は上半身に  
パジャマのシャツのみ、下半身は何も着ていないというあられもない  
格好をしている。  
元犯罪者といえど中学生の2人には少々刺激の強すぎる姿だ。  
 
ベッドに犬を押し倒すかたちで横たわると、クロームは犬のジッパーに  
手をかけジジ…と下ろしてトランクスの中に手を入れ、犬の分身を取り出す。  
「おっきくなってる…」  
「う、うるへー!」  
真っ赤な顔で怒鳴る犬。そんな否定の声もむなしく、犬のそこは固く脈打ち  
形を変えてきていた。それに指をかけ上下にしごいてやると、先端から  
透明の先走り液がにじんでくる。  
「…っふ」  
犬から吐息が漏れ始めたのを確認したクロームは、犬に背を向けひざをつき、  
腰を上げ自分のソコに犬自身をあてがう。  
「ちょ、ちょっと待‥!」  
焦る犬をよそにクロームは一気に腰を落とした。  
「んッは!」  
 
ずずず、と犬を飲み込んでゆく。そこは愛液に濡れ、熱くぬめって締め付ける。  
(‥すげーきもちいー…!)  
自慰の経験はある犬だが、それとは比べ物にならない快感が頭の芯をしびれさせる。  
「はぁ…は‥」  
犬はクロームの腰を掴み激しく腰を振り出した。パン、パンと肉がぶつかりあう音が響く。  
「んぁ!あ、もっと‥!」  
四つんばいになり快楽を貪るクロームは、ドアの前で固まっている千種を  
「っちくさぁ…来て…」  
と目線で誘う。  
その目は何故か理性を崩す力を持っていた。千種はふら、とクローム達に近づいてゆく。  
 
グブ…グップ、じゅぷ‥  
クロームは後ろから犬に貫かれながら、千種の立ち上がったモノを口にくわえている。  
「んぐ…んむぅ」  
舌を使い、唾液まみれになりながら夢中でフェラチオをする。  
「…く、‥は、ァ」  
千種も初めてされるフェラチオの快楽に溺れているようで、無意識に腰を前後に揺すっていた。  
前から後ろから打ち付けられ、クロームのアソコはヒクヒクと痙攣していて、  
すでにイキっぱなしの状態になっている。  
「んふ、う、ぅ!!」  
「オレ、もうダメ、ら‥!!」  
犬の動きがより激しくなり、クロームの体がガクガクと揺さぶられる。  
「ぅあ、イく‥!!」  
「んぅ!」  
イく瞬間犬はクロームの中から己自身を抜き、びゅ、びゅとクロームのお尻の上に  
精を放った。  
「オレも…出る」  
「ぃ、うぁ…!」  
ズッとクロームの口から自身を抜き、千種はクロームの顔に精液を放って達した。  
 
 
 
 
はぁ…  はぁ…   
誰の吐息だろうか、3人はぐったりとベッドの上に横たわっている。  
むく、と千種は起き上がりクロームの様子を伺うと、彼女は目を閉じすーすーと  
眠りについていた。  
「寝てるびょん?」  
「そうみたい…」  
2人はシャワーを浴びた後、熱いおしぼりでクロームの体を拭いてやり、ベッドに寝かせたのだった。  
 
 
 
次の日――――  
千種と犬は駄菓子屋に買い物にいこうといい身支度をしていた。その2人の様子を  
黙ってみているクローム。  
玄関で靴をはき、ドアを開けて出て行こうとした2人はクロームに向かって言う。  
「早くしねーとおいてくびょん!」  
「早く用意しなよ」  
目を丸くして驚くクローム。一瞬泣きそうな表情をしたが、すぐにふわりと笑い  
「――!うん!」  
と言って玄関に向かって駆け出した。  
 
 
 
 
END  

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