***  
 
「よっ、ほっ!」  
民家の塀の上を歩くポニーテールの女の子。くるんと一回転し、地面に着地する。  
「三浦ハル選手優勝です!!ワーワー」  
今日は天気もよくカラッと晴れて気持ちのいい休日。ハルは沢田家に居候している  
イーピンに自分のお古の洋服を持っていく約束をしていた。  
「ツナさんいるかな〜?」  
と胸をおどらせて沢田家の呼び鈴を押す。  
数秒の後、インターホンから声がする。  
「Chi e?…いや、どなた様ですか?」  
その声は聞いたことのない男性のものだった。ハルは首をかしげる。  
「こんにちは、三浦ハルと申します」  
初対面の人に失礼があってはいけないと思ったハルは丁寧な口調で答えた。さらに数秒後、  
玄関のドアが開き、そこから姿をあらわしたのは…  
「いらっしゃい、親愛なる若きハルさん」  
「へ!?}  
ジーンズに白いシャツをラフに着た20年後のランボだった。  
 
「どうぞ上がってください」  
言われるがままにハルは家の中に入っていく。  
(はひー!?一体この男性は何者なんでしょうか!)  
居間に入ると、そこにはテーブルを囲んでくつろいでいるツナ、イーピン、リボーンがいる。  
「あ、ハルいらっしゃい」  
イーピンをひざに乗せているツナがハルに話しかける。ほっとしたハルはツナの横に  
腰を下ろし、お古を入れている紙袋をイーピンに差し出した。  
「約束してた通り、持ってきましたよ」  
「○△◆@※!(ありがとう)」  
「よかったな〜イーピン!」  
そんな居間の様子を見ていたランボは、微笑みながら  
「ではオレはママンの手伝いに」  
と言ってツナの母・奈々と一緒に家を出て行った。  
「ツナさん、あの人…」  
「あ、えーと…」  
10年バズーカにより召喚されたランボとは言えず、ツナは  
「親戚のお兄さん!久しぶりにうちに来たんだよー」  
ととりあえずごまかした。  
 
事の始まりはランボのバズーカ誤射(しかも連射)。さらに撃つ瞬間バズーカが床にあたり  
ヒビが入ったため、5分たっても一向に子供に戻らないというトラブル付き。  
ツナがあたふたしているのを他所に、はじめて見る青年ランボに奈々は驚きもせず目を輝かせながら  
「ちょうどお米を買いに行こうと思ってたのよ〜手伝って〜」  
とランボを荷物持ちに連れて行ったのだった。  
 
 
 
しばらくして、手にスーパーの袋を抱えた奈々と10kgの米袋を軽々と担いだランボが帰宅した。  
「ツッ君荷物運ぶの手伝って〜」  
玄関先から奈々がツナを呼ぶ。  
「はーい」  
だるそうにツナが立ち上がる。沢田家は居候が多いため、夕食の買い物も大量になってしまうらしい。  
「今日のメニューはパエリアとシーザーサラダとカルパッチョよ、あなた達も是非食べていってね〜」  
と奈々はランボとハルに言う。  
「ありがとうございます!準備手伝います!」  
ハルは脳内設定・未来のお義母様にむかって返事をした。  
「よーし、家庭的な一面を見せてツナさんのハートをゲットです!!」  
「何言っちゃってんのーー!?」  
「じゃあハルちゃんには海老の殻をむいてもらおうかしら」  
「まかせてください!!」  
一気に騒がしくなったキッチンで、ハルは鼻息を荒くしながら海老をむき始めたのだった。  
 
「ママン、米はどこに置けばいいのですか?」  
キッチンに入ってきたランボは片手で米袋をわきに抱えていた。  
「ありがとねランボくん、ついでにそこの米びつに移し変えてくれないかしら?」  
「これですね」  
奈々とランボのやりとりを聞いていたハルが不思議そうな顔をする。  
「え?ランボ?」  
「ど、同姓同名ってあるんだよなー、偶然にもあの人もランボっていう名前なんだよ、ぐーぜんにも!!」  
あわててツナがごまかした。  
「ふ〜ん…ツナさん、そういえばランボちゃんはどこ行ったんですか?見かけませんけど…」  
「あああ、ランボは今日出かけてていないんだよ!何時に帰ってくるかもわかんなくてさ!」  
「そうですか、ランボちゃんにも会いたかったのに残念です」  
冷や汗ダラダラのツナは何とかごまかせたとほっと安堵の息をついた。  
(こいつにバレたら色々厄介だもんな〜!しかしランボはいつになったら元に戻るんだ!?)  
時計を見れば、召喚されてとうに1時間は越えている。  
『おいリボーン、どうなってんだよ!』  
ツナは小声でリボーンに聞いてみるが、リボーンは涼しい顔で  
「知らねーぞ。ほっときゃいつか戻るだろ」  
と言うだけだった。  
 
「いけない私ったら!」  
奈々が口元を押さえてはっとする。  
「シーザーサラダ用のチーズ買い忘れてた!あれがないとおいしくないのよ〜!」  
財布を抱えて再度買い物に行こうとする奈々を見て、ハルが手を上げて名乗り出る。  
「はい!私が行ってきます!!」  
「ハルちゃんありがと、でももう薄暗くなってきてるから危ないわ……そうだ、ランボ君  
一緒に行ってあげてくれない?今日行ったスーパーに案内もかねて」  
「えっ!?」  
ハルは複雑な表情をしたが、ランボはにこりと笑うと  
「いいですよ。行きましょうかハルさん」  
と言って彼女を促すように沢田家を出発したのだった。  
「だ、大丈夫かな…」  
ツナが心配そうに2人を見送るが、リボーンはニッと笑って言った。  
「一波乱ありそうだな」  
「お前面白がってるだろーー!?」  
 
スーパーでお目当てのチーズを購入し、帰路につくランボとハル。2人の間には微妙な距離があいている。  
(ううう、緊張します〜!この人なんか雰囲気がエロい…)  
それもそのはず、15歳ランボでさえエロくて苦手なハル、さらに10年を経た  
青年ランボはそのエロさに大人のフェロモンが加わっていたのだから。  
そんなハルの様子を伺いながらランボは  
「ハルさんは変わりませんね、いつも元気で明るくて」  
と話しかける。  
「は?私あなたに会うの初めてですよ!?」  
初対面の人に自分を語られるのが引っかかるようで、唇をとがらせ詰問するハル。  
「大体あなたは怪しすぎます!そのくっついてる細長い変な髪!」  
「これはエクステです」  
「ランボっていう名前は!?」  
「本名です」  
「その長すぎる脚!!」  
「光栄ですね」  
「そのエロさ!!」  
「え、エロ?」  
はっとするハル。勢いにまかせてずっと思っていたことを口に出してしまったのだ。  
(はひーーー!私何言っちゃってるんでしょーー!?)  
あわあわと動揺していると、ランボがすっとハルの左手を取った。  
「へ?」  
ランボはそのままハルの手の甲にちゅ、と口付けをした。  
「はひーーーー!!!??」  
くすくす笑うランボはハルの手を離し、  
「ハルさんのイメージに『紳士』を付け加えてくださいね」  
と沢田家の玄関を開け、中に入っていく。  
「な、な……なにするんですかーーーー!!!!」  
ゆでだこのように真っ赤になって怒鳴るハルであった。  
 
その後みんなで夕食をとり、折角だから泊まっていってという奈々の好意に甘えることにしたハル。  
レディファーストでお風呂はハルとイーピンが一番に入ることになった。  
その間、ツナは深刻な顔つきで頭を抱えていた。  
「あーもー、いつになったら戻るんだよーー!?」  
「待つしかねーな」  
「やれやれ」  
「なんでお前らそんな落ち着いてんだーー!?」  
ツナがランボとリボーンに突っ込んでいると、  
「ぎゃーーーーーーー!!!」  
とすさまじい叫び声がバスルームのほうから響いてきた。  
何事かとツナとランボが居間から出ると、バスルームのドアが開き中から何も着ていないハルが飛び出してくる。  
小ぶりな胸とその下の薄い茂みまで丸見えで、免疫のないツナは  
「カッ!!」と鼻血を噴く。  
「助けてくださいーーー!!」  
ランボは着ているシャツを脱ぎハルを包んでやると、角を装着してバスルームに飛び込んでいくが  
中には浴槽にきょとんとした顔でつかっているイーピンがいるだけで、きょろきょろと見渡しても何もいない。  
「?」  
廊下に出て  
「何もいませんが…ハルさんどうしたんですか?」  
と床に座り込みガタガタ震えているハルに問う。  
「ま、窓の外にユーレイが!!」  
再度ランボはバスルームに入り、小窓をガラッとあけてみる。そこには木の枝にひっかかったビニール袋が揺れていた。  
「ビニール袋が木の枝にひっかかってました」  
と幽霊の正体を伝えると、バスタオルをハルに手渡してやり、持っていたハンカチでツナの鼻血を拭いてやるランボ。  
「…すみません」  
「あ、ありがと…ランボ、なんかお兄さんみたい…」  
「オレもいつまでも子供じゃないですから」  
久しぶりに会った懐かしい面々につい大人ぶりたがるんです、と笑うランボであった。  
 
 
結局その日は元に戻ることはなく、ハルは奈々の部屋・ランボは和室に布団を用意してもらいそれぞれが眠りについた。  
 
 
(うう、眠れません…)  
ビニール袋を幽霊と見間違え、こともあろうにすっぽんぽんで外に飛び出し  
ツナとランボに裸を見られてしまった。その時の事を思い出すと  
ますます眠れなくなり、ハルは一人布団の中で悶々としていた。  
横に敷かれた布団では奈々がすやすやと眠っている。起こさないようにそっと  
部屋を出、水でも飲もうとキッチンに向かうハル。するとキッチンには明かりがついていた。  
(?ハルのほかにも眠れない人がいるんでしょーか)  
音をたてないようにドアをあけ中に入っていくと、そこにはイスに腰かけてくつろぐランボがいた。  
 
「おやハルさんどうしました?」  
「はひ、あなたこそどうして居るんです?」  
ランボはエロくて苦手なので本当は部屋に戻りたかったハルだが、さすがにそれは  
露骨だと思いランボの向かいに座りながら返事をする。  
「眠れないので牛乳をいただいてました」  
まっすぐ見つめてくるランボから視線を外し、複雑な表情のハルは  
「ハルも眠れないので水を飲もうとしてたんです」  
と立ち上がろうとしたがランボがそれをやんわり制止する。  
「眠れない時は牛乳が一番ですよ。オレが用意しますので座っててください」  
ランボは冷蔵庫から牛乳を取り出すと、カップに注ぎほんの少しだけ砂糖を入れて  
かき混ぜ、それを電子レンジで温めた。  
「良性のたんぱく質はよい眠りを誘うんですよ。よい眠りは女性を美しくします、どうぞ」  
 
コトンとハルの前に置かれるカップ。ほわんと湯気が立ち、それだけで心が落ち着く気がした。  
「い、いただきます」  
ハルはふぅふぅと息をかけて一口飲む。それはほのかに甘くおなかの中からじんわりあったまった。  
「…おいしいです」  
「それは良かった」  
ランボは自分のカップを飲み干すとシンクにそれを運び、  
「ではオレは部屋に戻ります」  
とキッチンを出て行こうとする。一人になる、そう思った途端勘違いとはいえ先ほどの幽霊の恐怖を思い出してしまうハル。  
あわてて後を追い、ランボのTシャツのすそをきゅっと握るハル。  
「あの、もう少しお話しませんか?」  
振り返ったランボはにっこり笑うと  
「いいですよ、キッチンは冷えるので和室に行きましょうか」  
と言って自分の布団が用意された和室にいざなった。  
 
他愛もない会話を進めていく内にハルはランボに対する警戒心が解けてきていた。  
「ランボ、さんは今どこに住んでるんですか?」  
「今はイタリアです」  
「イタリアですか!?じゃあローマとか行ったことあります?」  
「もちろんです、イタリアで行っていない所はありません」  
「はひー、イタリアといえばローマの休日ですー…ハルも好きな人とあの広場でアイス食べるのが夢ですー!」  
両手を胸の前で組み、目をキラキラさせているハル。  
「いつかきっと叶いますよ」  
 
微笑んで答えてくれるランボの言葉は優しく温かくて、ハルはすっかりリラックスしうとうとし始めている。  
「ハルさん眠いですか?部屋に戻ります?」  
ランボはハルに話しかけるが、ハルの目はすでに半分以上閉じかけていた。  
「…ハル…ここで寝ま‥す…」  
こてん、とランボのひざに頭を置き眠るハルに、さすがのランボも焦った様子で  
「いや、それはだめですよハルさん、起きてくださいハルさん」  
ぺちぺちとハルの頬を叩くが一向に目をさまさない。悪戯心でランボはハルの耳元で吐息混じりに囁いてみる。  
「ハルさん、起きないと襲ってしまいますよ?」  
すると、ハルがぴくんと反応した。どうやら耳が弱いらしい。その素直な反応が可愛らしくて、  
ランボは笑いをこらえながらハルの耳をゆるりと舐めてみた。  
「…ぁう、ん‥」  
どきりとした。自分にとっては20年前の少女でしかない彼女が、らしからぬ声を出したのだ。  
「………」  
ゆるゆる舐めていた耳たぶを甘噛みし、耳の中に舌を差し込む。その動きにあわせてハルの体は  
ぴくんぴくんと反応を示す。  
そっと彼女の体を布団の上に横たえる。ハルの頬は上気し胸の中心部分がパジャマの薄布を  
ツンと押し上げていた。  
 
パジャマのボタンを上からひとつずつ外していくと、薄明かりの中でも判るくらい白い素肌が現れた。まだ幼い、  
申し訳程度にふくらんだ胸、それでも乳首はしっかりと屹立し赤く色づいている。  
ランボは口にそれを摘み転がすように愛撫する。  
「…っ」  
いけないと思いつつも今度はパジャマのズボンの中に手を這わせていく。  
すり、と下着の上から割れ目の筋をなぞりそのまま前後に指を動かせ、一番敏感な肉芽をくりっと押しつぶす。  
「んん…」  
ぴくんと腰が動き切なそうに眉を寄せるハルだが、一向に起きる気配はない。その突起をいじっていく内に、  
ハルの恥部からは愛液が溢れてきていた。  
下着の中に指をすべりこませ、秘所に人差し指をゆっくりと挿入させてみる。案外スムーズに飲み込まれていく  
ことに驚くランボ。中を傷つけないよう指を出し入れしてみる。ちゅくちゅくと粘液がこすれ卑猥な音が響く。  
指を2本に増やしてみた。最初は少しきつかったが、丁寧に愛撫を続けていけばやわらかくほぐれてくる。  
(…やばいなオレ)  
自分自身に冷笑するランボ。さすがにその先はまずいと思い、指を引き抜こうとした。  
「…っ、やめないでください‥」  
「!?」  
ハルの両目は潤んでいるがしっかりと開けられていた。  
「すみません、オレとんでもないことを…!」  
ハルと目が合い、一気に我に返り自責の念にかられるランボ、だがハルは頭を左右に振る。  
「最後まで、してください」  
「けど…」  
「ハル、こうなることが運命なような気がするんです…初めて会った人なのにおかしいんですけど」  
「ハルさん…」  
ハルは少し震えながら、けれど決心したように下着を脱ぎ捨てると布団の上にちょこんと体育座りをして両手を広げた。  
「だから…来てください、ランボさん」  
 
ちゅっとキスを交わす二人。  
「きつかったら言ってくださいね」  
「は、はい」  
前がパンパンに膨らんだボトムから己を取り出し、脈打つそれをハルの秘所に当てゆっくりと濡れそぼったそこに挿入していく。  
「〜〜!!」  
許容範囲をはるかに超えているものが中に入ってくる痛みに必死で耐えるハル。  
「大丈夫ですか?」  
「へい…き、です」  
冷や汗が額に浮いている。相当痛いだろうに、平気だという彼女が愛しくてたまらない。少しでも痛みをやわらげようと  
ランボは舌で首筋や耳を刺激しつつ右手でハルのクリトリスを愛撫する。  
「んぁ、ゃあ…!」  
痛みの中にも快感が混じり、ハルの目じりには涙が浮かんでいる。時間をかけ少しずつ奥に進めていき、  
ようやくランボ自身がすべてハルの中に収まった。  
はぁ、と息を漏らすランボ。初めて男を受け入れるその部分はせまく、しかし柔らかくランボを包み込む。  
二人がつながった部分からは愛液とともに破瓜の血が一筋伝う。  
「ハルさん、全部入りましたよ」  
「は…ひ、お疲れさまですぅ…」  
こんな状況でも出る三浦ハル節に吹き出すランボ。  
「ああもう、貴方は本当に…!」  
「何笑ってるんですか!」  
「いえ、気持ちよすぎて腰がとろけそうです」  
「〜っ、このエロス大王ーーー!!」  
 
 
 
幼いころから優しく接してくれた初恋の女性。全身全霊をかけて守りたいと思った。  
だから自分は強くなろうと思ったのだ―――  
 
 
 
情事の後意識を手放したハルの体を丁寧に清めパジャマを着せてやる。幸いシーツに血はついておらず、  
自分の布団の中に彼女を横たえた。  
眠る彼女の顔を見つめていると、急にボフン!と音がして煙が立ちこめ、目の前が真っ白になった。  
煙が晴れてあたりを見回すと、そこは見慣れた自分の部屋の中。  
「戻ってきたのか…」  
そうつぶやいてため息をつきながらベッドに腰掛けると、コンコンと部屋のドアがノックされ入ってきたのは…  
 
 
「まさか私の初めての人があなただったとは驚きですー!」  
「はは。それもすべて運命というやつですよ」  
 
 
 
*°・.+*°・.+*°・.+*°・.+*°・.+*°・.+  
 
翌朝―――  
隣にいるはずのハルがいないので和室をのぞいてみる奈々。  
「あらハルちゃんいつの間にこっちにいってたの?まあランボくんまで」  
少し目元を赤く腫らしたハルに寄り添うように5歳児ランボも眠っていた。  
 
 
「昨日はありがとうございました!」  
「じゃあ気をつけてね」  
朝ごはんを食べた後、みんなで玄関まで見送りにいく。  
ツナはふと、自分の前を歩くハルの動きがぎこちないことに気づく。  
「ハルどうしたの?なんかガニ股になってない?」  
「ななななにがです?いつもどおりですよ!」  
と白目をむいてぎくしゃくと振り返る。  
(いや明らかに挙動不審なんですけど!?)  
そう思ったツナだが「そ、そう」と流しておいた。  
 
「じゃあ失礼します!またねリボーンちゃんイーピンちゃんランボちゃん」  
「○▲◇@!」  
「ハルまたなー!!」  
「また来いよ」  
各々が挨拶を済ませ、ハルは沢田家を後にした。  
「は〜ようやく元に戻ったか〜」  
一時はどうなることかと思ったよ、とりボーンに言いながらツナは大きくため息をつき家の中に入っていく。  
 
ランボは小さくなっていくハルの後ろ姿を見つめ、自分の服をぎゅっと握り締めながらぼそっとつぶやいた。  
「おれっち、いそいでおおきくなるから…」  
リボーンはそんなランボを見てニッと笑い、  
「一生大事にしろよアホ牛」  
と言って家の中に消えていったのだった。  
 
 
 
 
終わり  

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