※指輪戦でツナ達が勝利したあと、というギャグ話ですが、女体化ネタなので
苦手な方はご注意。
「あけましておめでとうございます」
沢田綱吉率いる面子とザンザス率いるヴァリアーの面子は、ヴァリアーの宿泊している豪華ホテルの
スイートルームで新年を迎えていた。
指輪戦で勝利し次期ボンゴレ十代目に決定したツナ側と、次期門外顧問となるザンザス側は、微妙な距離をあけつつ
なんとか和解をしている。
「それにしても、まさかうちのボスが門外顧問とはねぇ〜。」
片手にワイングラスを持ち、すでにできあがっているルッスーリア。
「アンビリーばぼーだよね〜。」
ほろ酔いのベルはそばにいたスクアーロと獄寺を捕まえてからんでいる。
「うおっ酒くせー!」
「う゛お゛ぉい、ベルてめぇ確か未成年だろぉ!」
ぎゃーぎゃー騒ぐ面子を横目で見ながらツナは
「なんかすごい光景だね…」
と冷や汗をかいている。それもそのはず、ついこの間まで死闘を繰り広げていたもの同士が同じ席に
ついて仲良く(?)談話しているのだから。
「いいことじゃねーか。これからあいつらは同じボンゴレのファミリーとしてやっていくんだ、
仲良くなるに越したことはない。」
そう言いながらリボーンはガシャッと馬鹿でかいバズーカを構えた。
「な゛!?何だよそれ!」
「パーティーの始まりだ。」
ドン!ドン!ドン!ドン!
部屋中に白い煙が立ち込める。
「敵襲か!? はっ!十代目どこですか!?」
ダイナマイトを構え、獄寺はツナを探す。きょろきょろと見回し、ツナらしき人影を発見した獄寺は
「十代目、ご無事ですか!」
「う、うんなんとか…」
と咳き込んでいるツナの体を引き寄せた。
ぐにゃっ
「―――え?」
(今…なんか柔らかいものが…)
獄寺は不思議そうに自分の手をながめ、次いでツナに視線をやる。なんだかいつも以上に小さいその体は妙にボディラインに凹凸がついていて……
「十代目、胸元に何入れてるんすか?」
二つのふくらみを指差す獄寺。そう言われ、
「え、何も入れてないよ?」
とシャツの前をぱっと開くツナ。その瞬間現れたものはまぎれもなく「おっぱい」だった。
「えええええええ!!!???」
「十代目えぇぇぇ!!女の子だったんですか――!!!???」
「んな訳あるかあぁぁぁ!!」
ツナと獄寺がパニクってる中、部屋のあちこちで同じく騒ぎが起きていた。
「ぎゃああああああ!!!」
「何じゃこりゃ――――!!!」
ぶかぶかになり、ずれる黒い制服を抑えながらパニクっているモデル体型の銀髪の女性。
「こ、これは…」
同じく、ずれる服を抑えて驚いている茶髪の小柄な少女。
「バジル、服のサイズ間違えて着てきたのかー?」
山本が茶髪の少女の服を抑えてやりながらははは、と笑っている。
「山本違和感ねぇ―――!!!」
ツッコみながら焦って走ってくるツナ。
「お?ツナなんか声違くね?」
「馬鹿かお前は!異変に気づけ!!」
煙がはれ、全員の姿が現れる。
「きゃー!アナタもしかしてスクアーロ??かぁわいい〜〜vv」
ルッスーリアが銀髪の女性に抱きつき、すりすりと頬ずりをする。
「うおぉい離せえぇ!!」
「んまぁ、声まで変わって!」
確かに、ツナもスクアーロもバジルも全体的なフォルムはかわらないのだが、一回り小さく女性の顔立ちになり、
声も高くなって体つきが丸みをおびている。
ニッと笑ったリボーンは、大騒ぎの面子に向かってこう言った。
「これぞボンゴレに伝わる禁断会合、その名を「ボンゴレ秘密倶楽部」だ。」
「すんげーネーミングだ―――!!!!!」
全員が失神寸前(山本・ルッスーリア除く)の中、リボーンは説明を続けた。
「代が変わる節目に必ず行う行事のようなものでな、次世代のファミリーの結束を固めるという意味で
何人かを一時的に性転換させるんだ。簡単に言うと乱交パーティーだな。」
「うそだろ――!!??」
騒然となる部屋に、一人の男が入ってきた。
「うるせぇ何の騒ぎだ。」
「待ってたぞザンザス、準備は整った。好きなのを選べ。」
ザンザスはじろりと不機嫌そうに周りを眺め、ツナをひょいっと肩に担ぐ。
「オレ―――!!??やだあぁぁぁああ!!!!」
ツナはばたばたと暴れているが、ザンザスはそのまま部屋を出て行った。
「十代目えぇ!!!」
男泣きしている獄寺を山本がまーまーとなぐさめている。
「掟だからあきらめろ。お前たちも好きなのを選んでいいぞ、髑髏を入れて5人女がいる。
ツナ・スクアーロ・バジル・ベルに性転換弾を撃ったんだ。」
といいリボーンはベルを見るが、彼の体に変化はない。
「あんなヘンてこりんな弾誰が当たるかよ。」
「避けたのか。じゃあその弾には誰が…」
リボーンは端から面子を確認していく。
山本・獄寺・了平・バジル・髑髏・(ヒバリは欠席)・子供ランボ・スクアーロ・マーモン・ルッスーリア・ベル…
「…まさか」
その場にいる全員が恐る恐る最後の一人を振り返る。
「くっ…ボス、どうしてオレを選んでくれなかったんだ…」
「「レヴィ―――――!!!???」」
そこには巨乳で妙にナイスバディなレヴィが悔しながら居たのであった。
終わり