「京子それは何だコラ?」
コロネロは京子が鞄から取り出したプリントを指差す。
「進路調査表だよ。将来なりたい職業とか行きたい学校とかを書くの。でも私まだ何になりたいとか分からないなー」
何と書こうか頭を悩ませている京子にコロネロは
「永久就職って書いておけ」
と言い放った。京子はきょとんと目を丸くする。
「永久就職?」
「俺が嫁にもらってやるぜコラ」
胸を張って答えるコロネロに京子はくすっと笑う。
(コロネロ君たらませてるなぁ。でも結構嬉しいかも…)
「ありがとう。コロネロ君が大人になった時まだ私のことお嫁さんにしたいって思っててくれたらお願いします」
「よし約束だぞコラ。少し頭下げろ」
「こう?」
言われた通りに頭を下げると――。
ちゅっ。
唇に柔らかい感触。
「えっ………コロネロ君!?」
目をぱちぱちさせて慌てる京子にコロネロはニヤッと笑う。
「俺はリボーンと違って愛人は作らない主義だから安心していいぞコラ」
赤ん坊でも男は男――。
おわり