「フォンフォン」  
「フェリ先輩」  
練武館で自主練をしているとフェリ先輩が立っていた。  
「フォンフォン」  
「フェリ…」  
「自主練しているんですか…」  
「ええ、まあ」  
刀を受け取ってから、ニーナ先輩に頼んで時々ここで訓練の後、自主練をしていた。  
「フェリはどうしたんですか」  
「念威端子を飛ばしていたら強い剄を感知したので見に来ました」  
「そうですか。僕もそろそろ帰ろうと思っていたんです。一緒に帰りますか?」  
錬金鋼を復元状態から戻し剣帯にしまって再びフェリを見たときにフェリの異常に気がついた。  
「フェリ、どうしたんですか!」  
フェリの体は小刻みに震えておりいつも通り左腕に添えられていた右手は食い込むほど強く握られていた。  
「大丈夫ですか」  
「はい、大丈夫です。ところでフォンフォン」  
駆け寄ると確かに震えはおさまって普段通りのフェリだった。しかし左腕の制服にはまだ皺が残っており先ほどの震えが確かにあったことを示していた。  
 
「本当に大丈夫ですか?」  
「はい。ところでフォンフォン。あなたに聞きたいことがあります」  
とりあいずは本当に大丈夫らしい。  
「なんですか」  
「あなたはその力のせいでひどく不安になることはありませんか」  
首をかしげる。  
「それはどういったことに対してですか?」  
「自分の存在というものについてです。以前あなたは隊長に武芸者とは剄という名の気体が入った袋のようなものだと言っていましたね」  
「まあ、そう考えて訓練を」  
「言いましたね」  
「はい…。言いました」  
「でもその考え方でいくと自分という気体と世界との境界線はひどく曖昧になりませんか」  
「っていうかなんでフェリが隊長の病室内の僕と隊長の」  
「曖昧になりませんか!?」  
「ええっと、どうでしょうか…僕は最近は特にそういう風に考えたことはないと思います」  
「そうですか」  
「でも、先輩が言いたいことはちょっとわかる気がします」  
「どういう意味ですか?」  
「僕にとって剄とはいくつかに分かれるものの結局のところ、一種類なんです。だから探  
そうと思えば念威操者はもちろん、僕だってある程度剄をたどってある程度は探せます。 
だから隠さなきゃいけないから僕たちは殺剄を学んで自分と外とを強く意識します。 
でもフェリはそういった訓練をしたことがないでしょう?僕も昔似たようなことがありましたから」  
できるだけ不安にさせないように明るく言ってみる  
「そうなのかもしれませんね。制御するようにはしても制御しきれていないのかもしれません」  
髪の先端をくるくるいじってるのがかわいいな〜。  
「そうですよ。ちゃんと訓練すればきっとできるようになりますって」  
「でも、あなたが訓練している間、この部屋は割と気持ちよかったですよ」  
「え?」  
「この部屋中にあなたの剄が充満していて、私の念威が内側に押し込まれていましたから」  
「あー」  
確かに今日が外力系衝剄を多くやっていたから剄が充満していたかもしれない。  
「でもやっぱりフェリはすごいですね何もしていないのにそんなことが感じ取れるなんて」  
「でも、その後あなたが剄を出すのをやめて剄が薄まっていくとき自分も流れ出して今いそうに感じました…」  
「…フェリ…」  
生まれつき膨大な念威を持ち、それを制御しきれずに垂れ流し続けるということは、いったいどれほど不安なんだろう。  
 
「私の両親も兄もやさしい人です。以前私がこういう話をした時に抱きしめてくれました。でも腕の間から少しずつ抜け出していく」  
「…それは…」  
「さっきのは新鮮でした」  
「えっと…」  
「すいません。変に愚痴ってしまいました」  
「いえ」  
静かに剄を放出する。  
「フォンフォン?」  
静かに色のない剄がフェリを覆っていく。  
「どうですか?」  
「悪くないです。ただ、どうせならもう少し肌に密着してきつくなっても平気です」  
「わかりました」  
剄の密度をゆっくりあげる。  
「フォンフォン」  
「なんですか」  
「剄って結構ゆるいんですね」  
「まあ、もっと固めようと思えば固められますけどやりますか?」  
「ええ、そうですね。折角ですしお願いします」  
「わかりました」  
 
外力系衝剄の変化、刃鎧  
剄に攻撃性を全く加えず静かに拘束を加える。  
「ん」  
ちょっと甘い声が漏れる。  
「大丈夫ですか」  
「ええ、大丈夫です。それにしても、これは体も動かないんですね」  
「あ、これはそういう剄技ですから。解きましょうか」  
「いいえ、大丈夫です。続けてください」  
「ええ!?もっと強くするんですか」  
「はい」  
でもさっき結構ぎりぎりの声を出していて今もフェリの白い頬がほんのりと赤く染まっていてこっちも結構やばいかも。  
「ええっと…これ以上はやめといたほうがいいかなっと思います」  
「なぜですか?」  
「いや、いろいろと深い理由でですね」  
「それはきっととてつもなく浅くて邪なものではないですか?」  
「…すいません」  
「いいえ、かまいません。私も結構そういう気分になってきてしまいました」  
「え?」  
「フォンフォン」  
「はい!?」  
 
つい声が裏返ってしまう。  
(だってさっきから剄を伝わって体温とか伝わってくるし)  
「これ以上私に言わせる気ですか」  
「いいえ、でも、いいんですか」  
正直ここで辞めろと言われても止まれる自信はない。  
「へたれですね」  
「ええ!?」  
「でもこのままでは服が脱げませんね。それともフォンフォンは服を着たままのほうが趣味ですか?」  
「いえ!?そんなことはないです」  
刃鎧からゆっくり剄を抜く  
「そうですか」  
(なんでそんな残念そうな顔するんですか!?かわいすぎますよ)  
「顔が赤いですよ」  
「!?って、ええ!?なにしてるんですか!?」  
いつの間にか目の前でこっちの服に手をかけてる。  
「あなたの服を脱がしているんです。それともあなたは私には服を脱がして自分は着たままのつもりだったんですか?」  
「いえ、違いますけど。自分の服は自分で脱ぎますよ」  
「だめです。その代り、あなたは私の服を脱がしてください」  
 
「ええ!?」  
「それより手を下げてください」  
「…はい」  
両手を下げると上着とシャツをあっという間に脱がされてしまった。  
「傷だらけです…」  
フェリの冷たい手が無数の傷をなぞる。  
「痛くないんですか?」  
「ええ、どの傷ももう完治してますから」  
胸に息を感じるぐらい。フェリの顔がすぐそこにある。  
ペロリ  
「!?フェリ!?」  
ペロペロ  
フェリの小さい傷に沿って胸をなめ続ける  
「くすぐったいんですが…どうしたんですか?」  
ペロペロペロペロ。  
「おっと」  
フェリに押し倒される形になりフェリがかぶさってくる。  
(軽いなあ……)  
ゆっくりとフェリの舌が首筋まで上がってくる。  
「フェリ……」  
 
ゆっくりと手をフェリの頭の後ろに回しゆっくりとなでる。  
「ん……」  
フェリがくすぐったそうに猫のように首をすくめる。  
「いやでしたか?」  
「いいえ。続けてください」  
そういうと両手を首に回してくる。  
「わかりました。でも、僕もそろそろ我慢できそうにありませんよ」  
右手で頭をくすぐりながら左手でフェリの服をゆっくり脱がす。  
「きれいですね」  
傷一つないフェリの体は一種の芸術品のようだった。  
「フォンフォン……」  
前だけはだけさせた制服におさまっていた丘に静かに手を添えてなでる。  
「なんですか?」  
(すべすべだな〜。こういうの絹みたいっていうのかな?)  
「キス……しませんか?」  
その顔には普段のフェリからは想像できないほどかわいい微笑が浮かんでいた。  
「いいですよ」  
ゆっくりと顔が近付き唇が一瞬触れる…。  
「甘いですね。フォンフォン」  
たった一瞬で離れてしまったけれどそれは味わったことのない甘さだった。  
 
「そうですね。フェリ」  
どちらともなく笑顔がこぼれる。  
そして、どちらともなく再び唇が近付く。  
「んぁ…ふぅぁ」  
先ほどの啄むようなキスとは違う、むさぼりあうようなキス…。  
「フォンフォ…フォンフォン」  
ずいぶん長い間キスをしていた気がする。  
「大丈夫ですか?フェリ」  
「ハァ…ハァ…はい。それより…さっきから固いものが当たっていますよ」  
「はい、結構我慢してますけどそろそろきついですね」  
両手をゆっくりとフェリの秘部まで持っていく。  
「もうずいぶん濡れてますね。手がべちょべちょですよ」  
そう言ってフェリの目の前に妖しく光る手を差し出す。  
「キスでこんなに感じたんですか?フェリって意外とエッチな娘だったんです」  
「フォンフォン」  
(まずい、さすがに怒ったかな?)  
「怒りましたか?」  
でも、顔は怒っているようには見えなかった。  
「いいえ、ところでフォンフォン。私はエッチかもしれませんけどそれ以上に変態さんなのかもしれません」  
 
その顔はさっきの微笑とは違う小悪魔的な微笑だった。  
「えっと?それはどういう風にですか」  
「前にも言いましたよ?」  
フェリの顔がゆっくりと近づいて息が耳にかかっていた。  
「いつごろですか?」  
フェリの口元にささやく。その耳もきれいだったが白にほんのり赤が浮いており桜のようだった。  
「会ってすぐのころ。あなたのクラスメイトにさらわれてしまったときです」  
「ああ…」  
ナルキの縄のときか…さっきの刃鎧のときもそうだったし…ということは  
「フェリは縛られたりするのが好きなんですね」  
「そうみたいですね。フォンフォンは何かそういうのはないんですか?」  
「僕は…どうでしょう?これといってそういうのはないと思いますけど…」  
「不公平です」  
「うあ!?」  
突然耳を甘噛みされてしまった。  
「でも、フォンフォン、さっき私を縛っている時、興奮してましたよね」  
「うぅ…それは…」  
むしろ興奮するなと言うほうが無理だろう。  
「ということはフォンフォンはどSで、鬼畜です。」  
 
「それ、決定ですか?」  
「はい、決定です」  
顔をゆっくり離して向かい合って言われてしまった。  
「そうなると私たちは相性がいいですね」  
「そうかもしれませんね。フェリ」  
なんかだいぶ無理やりな気がするが…。まあフェリが楽しいならそれでいいかな?  
「すると私はフォンフォンに縛られてしまうわけですか…」  
(なんでそんな期待満々で目をキラキラさせながら言うんですか!?)  
「じゃあ、えっとフェリ…手を後ろに回してください…」  
「こうですか?」  
フェリが回した両腕の手首から肘までを刃鎧で引き寄せていく。  
「ん…拘束されてしまいました…」  
「痛くないですか?」  
一応多少余裕を持ってはいるがそれでも何かあると困る。だというのに  
「フォンフォン、もっときつくても大丈夫ですよ?」  
なんて言われてしまう…。しかもさっきより明らかに興奮してるし。  
「フォンフォンも興奮しているじゃないですか。」  
確かに先ほどから痛いくらいに下半身にテントを張っていたものを取り出す。  
「じゃあ、入れますよ」  
「その大きいのが入ってしまうんですか…」  
 
「大丈夫ですか?」  
「私は拘束されてしまっていますしどうすることもできませんよ?」  
(目で暗に早く入れてください…と言っているのは気のせいではないと思う…)  
フェリを両手で持ち上げてゆっくりと下ろしていく。  
「ん…入ってきます…あ…つっ…」  
中はものすごく狭くきつかった。しかし愛液があふれ出しておりすんなりと入っていく  
「フェリの中…すごく熱いです」  
少し進んだところでわずかな抵抗があった。  
「フォンフォン…フォンフォ…」  
はじめての証である赤い液体が少し混ざっている。フェリも濡れているとは言っても始めてはやはり苦痛なのだろう…。  
「フェリの中すごく気持ちいいですよ」  
小刻みにほぐすように動かす。  
(そうだ…)  
「っつ…フォンフォン」  
「っく」  
フェリの刃鎧を少し強めただけでフェリの中は一気にきつくなった。  
「フェリは本当に変態なんですね。急に締め付けられてびっくりしました」  
フェリの顔が一層赤くなり涙まで浮かんでいる。  
(やばい…癖になるかも)  
 
「フォンフォンこそ…大きくなりましたよ…」  
不満は多少あるようだがそれでも先ほどの苦痛は多少は和らいだようだ。  
「動きますよ」  
「はい…。」  
フェリの体を下からずんずんと突き上げる。強いフェリの締め付けのせいであっという間にこっちの我慢は限界になってしまう。  
「フェリ…もう…そろそろ…」  
「フォンフォン…来て…来て…ください…フォンフォ…」  
ガツンガツンと突き上げていると突然強く締め付けられた……  
「っつ…フェリ…」  
強い快感とともにフェリの中に放出されていく  
「あぁ…入ってきます…フォン……フォン…」  
「フェリ…」  
ぐったりとフェリの体がかぶさってくる。  
「フェリ…?」  
完全に力が抜けきっている。  
「ふふふ…」  
少し笑ってしまった。刃鎧を時緩衝材の上に横にして上着を掛ける。  
(でも、かわいいな〜)  
フェリの寝顔はちょっと反則的に可愛かった。  
 
「さて」  
練武館の中にあるシャワー室でシャワーを浴びて雑巾で床をふき終わる頃に  
「フォンフォン…?」  
「おはようございます…大丈夫ですか?」  
「どれぐらい私は寝てましたか!?」  
「たぶん20分くらいだと思います」  
フェリがお腹に手を当てて一瞬の沈黙の後…  
「フォンフォン」  
「はい?」  
「私たち…したんですよね」  
「ああ…はい」  
「気持ちよかったですか?」  
「はい。僕はそう思います。フェリはどうでしたか?」  
「気持ちよかったです。でも今は何か残ってて不思議な気分です…」  
「…ええっと、やっぱりまずかったですか?」  
「いいえ、全然。それより私もシャワーを浴びてきます」  
「はい。ここで待ってますね」  
「当然です。それと上着ありがとうございました」  
フェリにかけていた上着を渡される。  
「ちゃんと待っていてくださいね」  
 
「はい」  
胡坐をかいてフェリの背中を見送る。  
 
 
After…(次回予告?)  
その帰路…  
「ところでフォンフォン」  
「なんですか?」  
「剄も悪くありませんがどうせそれ専用のものが売っているのですし、そういうのも試してみたいです」  
「それは大人の玩具というやつですか…?」  
「そういうものも含めてです」  
「はあ…」  
「というわけでフォンフォン。いくつか買っておいてください」  
「ええ!?僕がですか!?」  
「当然です。そうですね…私としては首輪とかも試してみてもいいかもしれません」  
「ええ!?というかなんでぼくが買うんですか?」  
「私が首輪をつけるとしたらフォンフォンが飼い主になるんですよ?当然じゃないですか」  
飼い主……。  
「じゃあ、買ってきてつけたら、にゃあとか鳴いてくれるんですか?」  
 
「……あなたが私を拘束して鳴けと言うなら鳴くしかないですね……」  
!?  
「それともあなたはこの前のアルバイトの服の格好のほうが趣味ですか」  
「え!?っというか持っているんですか?」  
「あれは店長によるオーダーメイドなので辞めてもいただけます」  
「じゃあ、あれ着てご主人さまとか言ってくれるんですか」  
ジロリ  
(うぉーい、これはやばいかな)  
「それは……最終目標です…」  
「え?」  
小さい声…。だけど確かに今…。  
「あなたのようなへたれにはまだ早いです」  
「ってことは…」  
「明日も訓練ですね。遅れると隊長が起こるでしょうね」  
「ああ、そうですね…」  
「送ってくれてありがとうございました。また明日。フォンフォン」  
 

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!