小ネタ
グレンダンに新年を祝う行事があるか知らんが、そこらへんは御愛嬌
深夜、クラリーベルは小脇に荷物を抱えながら、ご機嫌な様子で自室に戻ってきた。
つい先ほどまで、グレンダンの王宮では新年祭が行われていた。しかし、王宮で行われる宴に参加できるのは、女王や王家の人間、天剣授受者や一部の高官や一部の武芸者だけである。
酒も飲めなければ、周りは年上ばかり、武芸者がいようと戦いは挑めない、もちろんサボりも許されない、本来ならクラリーベルにとって、楽しいイベントではなかった。
そんな彼女がご機嫌なのには2つの理由があった。
ひとつは宴の間、いつもはそんなに絡めないレイフォンにひたすらべったりできたこと。
もうひとつは彼女の抱える荷物にある。
「これがさっきまでレイフォンの来てた服・・・」
王家のかかわる行事なだけに、それ相応の服装でなければならない。孤児院暮らしでそんな服を持っていないレイフォンと、単に面倒という理由で持っていないリンテンスには、王室のほうから準備されていた。
なぜレイフォンが着ていた服をクラリーベルが持っているのか、それは気にしてはいけない。問題はその服を何に使うかだ。
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「・・・レイフォンの臭いがする」
さっきまで着ていたのだから当たり前だが、ベッドに寝転がり、他人の服に顔を埋めその臭いを嗅いでいるその姿は怪しいことこの上ない。
「レイフォン・・・」
クラリーベルの右手が、自身の胸に伸びる。
「ん、ふぅ・・・んぁ、はぁ」
クラリーベルの息遣いが少しずつ乱れていく。
「んっ」
自身の手が直接肌に触れることを妨げる服を、邪魔だとばかりに引き裂いた。
布切れとなった服だったものの隙間からは、ささやかに膨らんだ胸の先端に自己主張する突起が確認できる。
クラリーベルの右手がその突起にのばされる、最初は周囲を撫でるように、徐々にその半径を縮めついに指が突起に触れた。
「くぅ、、、ん」
指が突起に触れた瞬間微かに彼女の身体が跳ねた。
「(いつもはこんなに感じないのに・・・やっぱりこれがあるから)」
そんなことを頭の隅で考える間も、手の動きは止まらない。
ツンととがるその突起を摘まんだり、指ではじいたり、ときには胸全体を撫でまわすように。
手の動きは激しさを増していく、手の動きの激しさ比例するように息が荒くなっていく。
その吐息は普段の彼女から考えられないような、妖艶で淫らなものとなっていた。
「っあぁ、くぅん・・・はぁ、ひゃあぁっぁあ」
「れい、ふぉん・・・もっとしてぇ」
今まで服を握りしめていたクラリーベルの左手が、首筋から胸、へそを通り彼女の秘部にのびていった。