今、レイフォンの身体の下にはミィフィがいる。  
なんでこんな風になったのかはわからない。  
ただレイフォンの見詰める先には顔を真っ赤に染め、視線を逸らす女の子がいた。  
こんな時、いつものレイフォンならさっと引くだろうが、なぜか今は出来なかった。  
 
四つん這いになっているレイフォンの膝はミィフィの股に接している。  
だらんと力なく伸びた両手と無防備なミィフィは可愛かった。  
いつものツインテールを解き、髪を下ろした状態だからか、いつもより大人っぽく感じた。  
レイフォンの顔はミィフィに近づき、頬にキスをする。  
驚いたミィフィはレイフォンを見るが、目は潤み、抵抗はみせない。  
それどころかレイフォンの首に自分の腕を絡ませてきた。  
重ねられる唇。  
初めから情熱的に舌を搦め、お互いの唾液を交わした。  
照れたミィフィは少し笑みを零し、再び唇を近づける。  
レイフォンもそれに応え、さっきより強く結びつく。  
身体はすでに重なり合っていた。  
ミィフィの服の中に手を入れ、胸を楽しむ。  
我慢の出来なくなったレイフォンは、すでに肌蹴ていたミィフィの服を剥ぎ取り、全裸にした。  
そしてレイフォン自身も服を脱ぐ。  
鍛えられた身体を見たミィフィは思わず見蕩れ、自分のした行動を認識できなかった。  
無意識にレイフォンに抱きついていた。  
鍛え上げられた身体に手を回し、できる限りの強さで抱きつく。  
レイフォンもそれに応え、加減しながらミィフィの身体に手を回した。  
柔らかい感触がレイフォンの身体を包み込む。  
リーリンとキスしかしたことのなかったレイフォンの鼓動はミィフィに聞こえるくらい大きく高鳴っていた。  
それを見たミィフィは恥ずかしそうに笑い、また唇を重ねる。  
そしてレイフォンの硬くなった肉棒を片手で確認すると、それを自分の秘部へと近づけた。  
何も言わずに唇を交わす二人は、そのまま快楽に溺れていく。  
肉棒の先が生暖かいものに包まれる。  
気持ちが良く思わず声が漏れた。  
それはミィフィも同じで、刺激され、ほんの少しだけ侵入を許した陰唇はだらしなく愛液が垂れている。  
レイフォンは腰を進めていく。  
自分の気持ちの良さに気を取られ、ミィフィの様子を見るのを忘れていた。  
ミィフィは肉棒が半分くらい埋まったところで苦しそうに顔を歪め、痛みを我慢している。  
気が付かないレイフォンはそのまま最後まで腰を進め、一息つき、ミィフィの表情を見た。  
涙が溢れそうなほど潤み、力なく笑っている。  
痛みを我慢して、レイフォンに気を使っているのだろう。  
まだ動かないで、とだけ囁いたミィフィはレイフォンを見詰め、距離を埋めようと抱き締める。  
しばらくそのまま。  
お互いの体温を感じるだけ。  
部屋の中には静かな空気が流れていた。  
また舌を搦め始めた二人。  
刺激を求め動き始めるレイフォンの腰。  
ゆっくりと動くがまだミィフィは痛そうな仕草をしていた。  
気にしないで動いてみて、と言われ、その通りにする。  
自分だけが快楽を貪る罪悪感がレイフォンを蝕んだが、今のレイフォンではどうしようもなかった。  
 
ミィフィの言葉に従い、再び腰を動かす。  
程よく育った乳房を揉み、キスをしながら動くが、まだミィフィは痛そうだった。  
だが、ミィフィはレイフォンの腰に脚を巻き、離そうとしない。  
痛みに耐えながらの行動。  
レイフォンはその思いに応えるよう、腰を動かし続ける。  
全身でミィフィを感じ、一番大切な部分を秘所に埋めている。  
こうなったのはただの成り行きだったが、恋人のように二人は熱く繋がっていた。  
徐々に感じ始めたミィフィの口からは悩ましげな声が発せられる。  
ぁぁあっ、んんっと聞えてくる嬌声は出来る限り声を殺しているようだ。  
レイフォンにだけ聞こえる程度の大きさだった。  
レイフォンの動きが早くなっていき、お互い繋がっている部分に意識を集中させ始める。  
腰を打ち付ける度にミィフィの声は艶を増し、大きくなっていく。  
もう我慢が出来なくなっているようだ。  
快楽に支配された二人は腰を動かし続ける。  
ツェルニで一番強い武芸者に抱かれている。  
多くの女性が好意を寄せ、女性から見ても綺麗なニーナやリーリン、フェリにも好意を寄せられているレイフォンが今自分を抱いている、という事実が女としての優越感を感じさせる。  
 
親友のためだった。  
ナルキとメイシェンが出掛けた今日、レイフォンを呼び出したミィフィ。  
帰ってきたメイシェンたちを驚かせ、様子をみてナルキと一緒に買い物にでも出かけるはずだった。  
部屋の中でレイフォンとメイシェンを二人きりにするはずだった。  
それなのに今レイフォンに抱かれているのは自分で強い罪悪感に苛まれる。  
そんな考えはどこかへ吹っ飛び、レイフォンと一緒にいる今を幸福に感じる。  
これも武芸者の特性なのか、レイフォンはなかなか射精しない。  
動きは単調だが、何度も何度も抽送を繰り返されたミィフィの膣は限界を越し、達してしまう。  
初めての体験で痛みを感じながら、快楽を貪っているミィフィは背徳感が意識の中を侵食するがそれがスパイスになり、より強く感じてしまう。  
ひたすら腰を打ち付けられるミィフィは何度もイカされ、ビッと背筋を伸ばし痙攣を繰り返していた。  
レイフォンは心配そうな表情をしたが、ミィフィが大丈夫だということを示すためにキスをすると微笑み、また腰を打ち付ける。  
意識を失いそうになるが、それを快楽が繋ぎとめる。  
そんな状態が一時間以上続く。  
レイフォンの動きが一段と早くなる。  
限界が近いとわかったミィフィはレイフォンの腰にあわせて振る。  
イキそうになった時、肉棒を抜こうとしたレイフォンの腰にミィフィの脚が強く巻きついた。  
ミィフィはそのまま腰を振り、今まで感じた以上のレイフォンの熱を膣内で感じる。  
レイフォンを抱き寄せたミィフィは何度かキスを繰り返し、微笑を浮かべた。  
このことは二人だけの秘密にしようと口止めし、繋がったままシャワーを浴びに行こうと提案する。  
白濁液に溢れ、汗に塗れたミィフィの身体をレイフォンに任せ、抱きかかえられていった。  
 
シャワーを浴びながらもう一度抱き合った二人が服装を整えた頃にナルキとメイシェンが帰って来た。  
二人は驚いていたが、レイフォンと一緒に料理を作ることにメイシェンは喜んでいる。  
どこかいつもと違う雰囲気を纏ったレイフォンに気付いたメイシェンだったが言い出す事はできない。  
そして料理に舌鼓を打ち、夜遅くなる前にレイフォンが帰る。  
メイシェンたち三人はその後ろ姿を見送った。  
 
ナルキはいつも通りに。  
メイシェンは少し寂しげに。  
ミィフィは顔を赤らめ微笑んでいた。  
 
 
終わり。  
 
 

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