この話はオレと陽炎の内緒の話なんだけどさ。  
 
天童地獄を倒しに行く前の3日間。オレは平凡な日々を楽しく過ごしてたんだ。  
楽しかった1日目が終わろうとしていた時に、部屋のドアが静かに開いたんだ。  
「カオルくん?」  
陽炎だった。でも、いつもと雰囲気が違ったんだ。ちょっとだけだったけど。  
「ど〜したの?元気ないね〜。あ、烈火兄ちゃんが居ないから寂しい?」  
オレはできるだけ陽炎が元気になるように言葉を紡いだ。  
「…うん。ちょっと寂しいかしら?……なんてね。」  
一度笑って見せた陽炎だったけど、すぐに入ってきた時と一緒の顔に戻っちゃった。  
陽炎見てたら、さっきの言葉が軽はずみだったかもって思っちゃって  
「…あ、ごめん…そうだよね。寂しいよね。それでどうしたの?」  
オレは陽炎がこの部屋に入って来た理由を尋ねた。  
しばらくの沈黙が二人を包む。  
「ちょっと、お話でもしようかと思って。」  
陽炎は優しく微笑む。オレは陽炎のこんな笑顔が大好きだ。  
なんか、大人のミリョクって奴?よくわかんないんだけどさ。  
「うん。いいよ!」  
オレは部屋にある二人がけのソファーに座った。  
陽炎もドアの前からソファーまで歩いて来てオレの横に座る。  
また、沈黙が二人を包んだ。この感じイヤだなあ…  
なんか、ムズムズするよ。部屋に二人も居るのにこんなに静かだと。  
「ねぇ…」  
「あのね。」  
オレがたまりかねて口を開いたと同時に陽炎も重い口を開いたようだった。  
「あ、先にどーぞ?」  
陽炎が話をしに来たのにオレが話続けるのもダメだから、陽炎に話すように薦めた。  
「ありがと、カオルくん…」  
また、オレの大好きな笑顔がこっちに向く。たぶん今オレ、ヘラヘラな顔してる…って思ってたら  
手に暖かい感触を感じたんだよね。慌てて視線をソファーの上に置いてある自分の手を見ると、陽炎の 
右手がオレの手に重ねられていた。  
 
なんか変な感じ。陽炎の手がすっごく気持ちいい。  
相変わらず陽炎の手はオレの手のに重ねられてる。  
「カオルくん…私、寂しかったの…400年間ずっと…でも、今は皆がいるわ」  
オレは頷く。手が気になったけど、陽炎の話を聞いてて手が握りたくなる気持ちがわかったからそっと 
しておいた。  
「でも、これから3日…正確に言うと2日かしら?何故か妙に寂しいの…」  
陽炎の声が震えてる。オレは俯いた。視線は丁度陽炎の太腿の辺りかな。  
目の焦点が合って、はっきりと陽炎の太腿が見えた時にキラッて光るものが視線の先に落ちた。  
涙だった。陽炎は泣いていた。黒いズボンの色が涙の落ちた部分だけより濃い黒に変わってる。  
「陽炎…」  
オレは重ねられている手を握った。陽炎も握り返してくれた。  
「カオル…くん」  
サラサラしたイイ匂いの髪の毛がオレの頬に触れた。気が付けば涙を流した陽炎がオレを抱き締めていた。  
「ひゃっ…」  
突然の事だった。ホントに突然だったから変な声が出ちった。  
でも、そんな事よりもドキドキしちゃってて…でも、陽炎は泣いちゃってるし。  
すごく可哀想に思えて、オレは抱き締め返した。  
「ありがとう…」  
体が離されてオレ達は至近距離で向き合った。涙の跡がついた顔が微笑む。  
いつ見ても若い。こんな綺麗な顔が400年も苦しんで来たなんて考えたら…  
「初めてかしら…?」  
陽炎の微笑みが近づく。  
そして、あの綺麗な陽炎の顔との距離はゼロになってた。むしろ、マイナスだった。  
キスされちゃったんだ。ホントに初めてだった。  
 
うっひゃぁぁ〜…ビックリした。すっごく。  
ビックリしすぎて身動き1つとれなかったんだ。  
「ん……」  
陽炎が小さく声を漏らした。声と同時に陽炎の顔がさっきよりも傾けられて、あったかい感触がオレの 
口の中に入ってきた。  
「…!!!!」  
衝撃が体中を駆け巡ってオレの体を一回痙攣させた。陽炎の舌はオレの口の中で貪るみたいに歯茎を舐 
めたり、歯列をなぞる。  
「ぅ…んぅ…」  
さっきよりも大きめの声を陽炎が漏らす。なんかすごく、いやらしい声だった。  
オレは、いつのまにか舌の感触の虜になってた。さっきまで驚きで見開かれていた目を閉じて陽炎の舌 
に応えてみた。  
重なった唇が微かに笑みの形を浮かべた。背中に回された手に力が入る。  
<ちゅっ…くちゅ>  
いやらしい音が部屋に響く。  
陽炎の舌に合わせて自分の舌を動かす。どんどん気持ちが高ぶってくる。何だろう?この感じ。  
「はぁ…はぁ…」  
息が荒くなる。陽炎が身動ぐ。柔らかいソファーがきしむ。  
「ふぅ……」  
その音を境に唇が離される。  
「気持ちよかったわ…とっても」  
また陽炎がにっこり笑ってくれた。気持ちよかったって言われて、なんか嬉しかった。  
「へへ…そうかな?ビックリしちゃったよ。」  
オレは恥ずかしくて俯きながら話す。  
「ごめんなさいね。突然…でも、上手だったわよ?」  
「あ、ありがと…」  
上手なんて言われてもっと恥ずかしくなった。もう耳まで熱い。唇にはまだ柔らかい感触が残ってる。  
なんてこと思ってたら、顎がくいと持ち上げられた。向き合った陽炎の顔は微笑んでいた。  
「カオルくん…強くなりたいって思ってるわね?」  
オレは頷く。ホントのことだったし、別に隠すつもりなんてなかったからね。  
「……私が鍛えてあげる…」  
 
「服脱ぎなさい…?」  
陽炎が妙に優しくオレに言う。  
「えぇ…服!?」  
「そうよ、服。」  
さっさと脱げ!って感じの雰囲気が陽炎から漂ってきた。こうなったら抵抗しても無駄。  
恥ずかしいけどオレはTシャツを脱いで上半身裸になった。Tシャツを脱ぎ終わって最初に見たものは  
「か、か、かげろ…服…服…」  
陽炎が裸になってた。オレより早く脱ぐなんて、さすがくの一。  
なんて関心してる場合じゃない。オレだって中学生。女の人の裸を見たら…  
「あら?顔真っ赤よ?…どうしたの?」  
薄っすらと笑みを浮かべた陽炎の唇がオレの唇に重ねられる。  
手は首に絡められて、陽炎がさっきより激しく舌を入れてくる。  
「…ふぅ…はぁ…ん」  
一体何分ぐらいキスしてただろう?5分ぐらいかな?意外と短かったかも。  
でも、オレには10分にも15分にも思えるぐらい長いキスだった。  
一旦唇が離れる。  
「はぁ…はぁ…」  
あんなに長い間してたから息が荒い。  
「カオルくん…ここ、触ってみて…?今はあなたの好きなようにしていいわ」  
陽炎がオレの手を掴んで自分の胸に誘導する。オレはその一瞬の間にどれだけドキドキしただろう。  
「ちょっ、かげ…ろ……」  
すごく柔らかい。マシュマロとは比べ物にならない。  
多分、この世の何よりも柔らかいと思う。陽炎の胸。  
「ほら…揉むのっ…」  
「…う、うん」  
 
「こう…?」  
オレは陽炎の顔色を窺う。陽炎は妖しく微笑んで  
「好きにしていいのよ?でも、私だけ裸は…カオルくんもズボン脱ぎなさい」  
そういえば、陽炎は全裸だった。なんて思ってると、ベルトに手が伸びて手早く脱がされる。  
もう、パンツ一枚。オレは自分から脱ぐことにした。  
「んふふ…可愛い…ほら、手が止まってる…」  
「あ、ごめんなさい……でも、恥ずかしい」  
オレは乳首を責めてみた。人差し指と中指で挟んでグリグリと転がしてみる。  
「あんっ!」  
陽炎が甲高い声を上げた。その声がオレの欲望を高ぶらせた。もう一度同じ動作をしてみる。  
今度は続けてずっと転がす。  
「いっ…いい…わ…カオルくん…そこ気持ち…いい」  
陽炎の息も荒くなってる。  
オレは楽しくなっちゃって今度は乳首を咥えてみる。舌で転がして味を確かめる。  
「どほ?きもひイイ?」  
「何言ってるかわかんないわよ…でも、とっても気持ちいいわ…んぅっ…」  
クスクスと笑っていた顔が快楽に歪む。口の中でどんどん膨れ上がっていく乳首を吸ったり、かじったりした。  
「あぁん…くっ…ふぅん…カオル…くんも気持ちよくなりましょう…ね?」  
細い指がオレの股間に伸びる。男の象徴、いわゆるモノ。オレのモノは充血して堅く反りかえっていた。  
それに、陽炎の白くて細い指が絡みつく。そして今まで快楽に歪んでいた顔がオレのモノまであと数セ 
ンチまで近づいていた。  
するとモノに向いていた視線がオレを見上げた。妖しく微笑んで陽炎は言う。  
「いただきます…」  
 
「んふぅ…んっ…れろ…ちゅっ…」  
なんとも卑猥な音が部屋を包んだ。  
「あ…陽炎…んっ…」  
オレは快感に沈んでいった。細い指がモノをしごいて、小さな口から紅い舌がモノを舐める。  
「かお…るく…ん…美味しい…わ」  
棒を根元まで咥えると陽炎は頭を上下に揺らして、オレのモノを口の中に出し入れした。  
「ダメっ…出、出る…よ…」  
突然陽炎が口を離す。  
「んふふ…出しちゃダメよ……我慢しなさい」  
「うん…ごめん…なさい…」  
「いいのよ。可愛い子ね」  
優しく笑った陽炎が唇を重ねてくる。  
勿論、舌が入ってくる。オレは少し慣れたから陽炎の口に舌を入れてみる。  
「んぅ…ぁ…ん…はぁ…」  
小さく声を漏らして陽炎のキスが激しくなる。オレもつられて激しくなる。  
どんどん、気持ちよくなって来て二人のテンションはどんどん上がる。  
すると、陽炎が馬乗りの形になるようにオレを押し倒した。豊満な胸がオレの胸に当たる。  
それでも陽炎のキスは止まらない。二人の吐息が聞こえる。  
「んぅ…はぁ…はぁ…カオルくん。」  
唇が離れた。陽炎がオレの目を見て優しく笑う。  
「はぁ…はぁ…何?」  
陽炎はすっと立つと股間の茂みをオレの鼻スレスレまで近づけた。なんか和式便器になった気分。  
「ほら…舐めなさい……」  
「ここを!?」  
「そうよ…ここがなんて名前か知ってるわよね?」  
「う……うん…」  
「言ってみなさい…?」  
オレの眼前の女襞はヒクついている。  
「お……まんこ…」  
「よく出来ました。ほら、舐めなさい?」  
 
「はい…」  
ヒクつく女襞を少し舐めてみる。味は…なんか言い表せないよ。  
陽炎がビクッと反応を見せる。ゆっくりと溝を往復する。  
「ん…そうよ、カオルくん…上手…もっと激しく…んっ…してみなさい…?」  
激しく……どうやるのかわからないけど、もう少し舌に力を入れて溝をなぞる。  
肉の感触が何とも言えない。  
「こ、こう…?」  
「んぅ…くっ…そうよ…もっと…吸って…みなさい?」  
陽炎の息遣いが聞こえる。もう、かなり荒くなっている。  
「ちゅぅ……ぴちゃ…ちゅ…」  
陽炎の襞にかぶりつく形になって、吸ってみる。  
ヌルヌルした液体が溢れていて滑る。  
「あんっ…んふぅ…はぁ…はぁ…んっ」  
陽炎の腰が小刻みに揺れている。オレはもっと激しく吸いながら口の中で襞を舐めまわした。  
液体が溢れてくる。さっきとは比べ物にならないぐらいの量だ。  
「いぃ…わ…カオルくん……んぅ…今度は二人で…気持ちよく…なりましょう…」  
同じ体勢のまま、オレのモノまで降りていって、指がモノを包む。  
「いいわね…ダメなんて言わせないわよ…?」  
そう言ってモノは陽炎の中に入っていった。  
 
「あっ…かげろ…ん…」  
オレに反論させる暇もなく陽炎は腰を落した。  
ズブズブと音を立てて入っていく。  
「可愛いのね…ほら入ってるわよ…」  
陽炎がオレの胸に手をついて腰をゆっくり動かし始めた。  
中での生暖かい感触が気持ちいい。それに加えてぎゅっと締め付けてくる  
「ダメ…だよ……」  
「あら…ん…何がダメなの……ぁん…かしらぁ…?」  
腰は動かし続けながら陽炎が虚ろな目で聞く。  
「気持ち…よすぎだよ…」  
「可愛い子ね……ご褒美をあげなくちゃ…」  
陽炎の腰の動きがより一層早くなる  
「ぁぁ…くっ…はぁ…んぅ…ん、あぁん!」  
キュッと締め付けながら腰を動かす陽炎。  
ねじれの動きも加えてるらしく、陽炎の壁に先っぽがこすれる。  
「も、もう…出そ…う…ん」  
「できるだけっ…んぁ…我慢しなさい……ここまで頑張った…ご褒美に…中に出しても…いいわよ…」  
「わ…かった…我慢…する…よ…」  
二人の息だけが木霊する部屋。  
オレも自分から腰を動かす。それに合わせて陽炎の腰も激しく動く。  
もう、出そうな衝動を我慢して、もうこれ以上ないぐらい我慢した。  
「んっ…陽炎!出るよ!」  
オレは絶頂を迎えた。熱い液体が陽炎の中に注入されていく。  
「あぁぁぁんっっ!!」  
熱い液体の感触と、脈打つモノの感触が混ざり、陽炎も殆ど同じタイミングで絶頂を迎えてくれた。  
「んぅ…はぁ…はぁ…カオルくん…いっぱい出たわね…」  
優しくキスして、モノをゆっくりと抜く。  
「ごめんね。こんなことさせちゃって…」  
「ぜ、ぜぜん!いいよ!」  
「ありがとう。」  
にっこり笑って陽炎は服を着て部屋から出て行った。  
それからオレ達は、2日後に集まり、天堂地獄を破壊した。もう一回言うけど、これは秘密だかんね?  
 

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