「あ〜もしもし? 姫? オレだけど日曜・・・明日ってヒマ?」  
いつものように柳をデートに誘う烈火。戦いはなくなり平凡な恋人同士の会話だ。  
「明日? うん! ヒマだよぉ!」  
明るく柳は答えた。それを聞いて嬉しくなる烈火。  
「じゃあ明日12時くらいに姫をお迎えに参りますっ! なんて」  
烈火の言葉に微笑みながら柳は言った。  
「うん。ありがとう!」  
 
「姫〜! 花菱烈火、参上いたしました〜!!」  
晴れた日曜の昼、烈火の声が柳の家の前で響く。  
ドアが開き、奇麗な白のワンピースに身を包んだ柳が現れる。  
「初めて着て見たんだけど・・・どう?」  
照れながら聞く柳に可愛さを感じで大声で烈火は言った。  
「うん! すっげぇ可愛い!!」  
 
「今日はどこいく??」  
柳の言葉に烈火は口を濁した。  
烈火も男だ。好きな女にキスしたり、カラダを触ったりしたい。  
そろそろエッチも・・・と考えているが、柳に「不潔だよ!!」なんて言われたときの事を考えると言 
葉に出せないでいた。  
第一自分自身どうすればいいか分からない。  
長い沈黙。  
「烈火くん??」  
柳の声で意を決したように烈火は言った。  
「オレ・・・姫とホテル行きたい」  
 
「ホテル?? どこの??」  
純粋な柳の問いに烈火は困った。  
「だから・・・ラブホテルに・・・」  
顔を赤面させて言う烈火に柳も意味を少しは把握し赤面した。  
「・・・なんて! ごめんな、困らせて!!」  
その場の嫌な空気を壊すよう、烈火は明るく言った。  
不意に柳が烈火の手をきつく握る。  
「・・・行こう・・・よ。」  
顔をうつむかせながら言う柳。烈火は思いっきりきつく柳を抱きしめた。  
 
「なんか普通のホテルだな〜」  
中に入った感想を率直に烈火は言う。入るまでのものすごい緊張感が嘘のようだ。  
柳はちょこんとベッドに座る。  
無言・・・  
「て、テレビでもつけようか?!」  
焦りながら烈火が言い、テレビをつける。  
「あっ・・・ああん・・・ソコぉぉぉ〜!!」  
いきなり大音量でAVがかかる。  
烈火も柳もしばし呆然。  
「わわわわわ! ごめんな、姫っ!!!」あわててチャンネルを変えようとした烈火に、  
「いいよ・・・今からこーゆー事するんだよね?」  
と柳は言った。それは軽蔑とかではなく、これからすることに対しての緊張が感じられた。  
 
「う、うん・・・」  
烈火は言う。そしてテレビを消して、隣にいる柳をぎゅっと抱きしめた。  
「烈火くん・・・ちゅうしてもいい?」  
柳のいきなりの問いかけに烈火は返事をする前にキスをした。  
不意のキスに柳はベッドに押し倒される形になった。  
「烈火くん重いよぉ」  
柳がそういっても烈火はどけようとしなかった。  
「姫・・・大好きだよ。」  
そういってまたキスをした。柳は幸せを感じ、キスをしながら烈火の首に腕を回した。  
 
「えっと・・・服、脱がしてもいい?」  
わざわざそんなセリフをいう烈火にこくんとうなずく柳。  
「・・・あれ?この服ってどうやって脱がすんだ??」  
烈火はワンピースの脱がし方が分からず戸惑っていた。  
「もぉ〜、自分で脱ぐよぉ〜」  
恥ずかしそうにたどたどしく柳のワンピースが床に落ちる。  
白い下着に身を包んだ柳の柔肌を目の前にして理性が押さえ切れなくなる。  
「烈火くんは? 脱がないの?」  
まじまじとみつめられ、フトンの中に隠れながら柳は言った。  
「あ? あ、うん」  
烈火は上半身だけ裸になり、強引にフトンを剥いだ。  
 
烈火はブラをはずそうと頑張っていた。  
そんな慣れてない手つきが逆に愛しく思え、柳は烈火のほほに軽くキスをした。  
「あ、やっと外れ・・・っ?!」  
途中で目の前に柳の胸が現れ烈火は絶句してしまった。  
「触るよ?」  
そういい軽く触れると柳の身体がビクっと震えた。  
けしてそんなにおおきくない乳房に触れ、感情のままに乳首を吸った。  
「あ・・・っ」  
柳が声を漏らす。  
「い、痛かった?」  
初めてで何が良くて何がだめだかなどわからずに烈火は柳に聞いた。  
「ん〜ん、痛くないよ・・・」  
柳は恥ずかしそうに言った。  
乳首を吸うのは赤ちゃんが母親の母乳をもらうときの行為だと思っていたのでされたときはびっくりし 
たが、それ以上に快感で声を漏らしてしまっていた。  
 
烈火は手を最後の一枚となった布に持っていき、柳を見た。  
柳はドキドキしながら烈火の行動を見つめている。  
「脱がすよ? 姫・・・」そういいながら下着を下す。  
烈火の目の前に薄い茂みが広がった。そこからは甘酸っぱい香りと蜜が流れている。  
「えっと・・・」  
烈火は迷いながら突起を触った。雑誌で女の子はココが気持ちいいと書いてあったからだ。  
自分が想像していたより柳の突起は小さく、間違って触ったらいたいところだったら嫌なので優しく弾く。  
「ふぁっ・・・」  
柳が声を上げたので痛いのか、気持ちいいのかわからず、でもまた痛いかきくのは悪い気がして  
少し圧力を加え軽く動かす。  
「はぁっ・・・んんっ・・・っ烈火くぅん・・・」  
「ん?! 何?! やっぱ痛かった?!」  
動きをやめ、心配そうに柳の顔を覗き込む烈火に  
「なんか・・・声出ちゃうよぉ・・・」  
と目をそらしながら言った。  
そんな柳の顔に艶っぽさを感じ、頭を撫でながら  
「いっぱい声出してもいいよ。」  
といい、キスをし、求めるように舌を絡ませた。  
 
下の口からは汁が垂れ流れ染みをつくっている。  
その口に指をゆっくり入れる。  
「やっ・・・ーー痛っっ!!」  
柳が痛そうに顔を歪める。  
「あっ! ゴメンっ!!」  
烈火が指を第二関節まで入れたまま固まる。  
確かに痛かったが柳もまったく知識がないわけではない。  
初Hは痛いことくらい友達から聞いて知っていた。  
「大丈夫・・・ごめんね・・・」  
烈火は指をゆっくり動かした。  
ただ激しいだけではなく、ゆっくり、柳の中を感じるように上下、前後を弄る。  
「あっ・・あんっ・・・あああっっ!!」  
じゅぷじゅぷといやらしい音を響かせ、  
たくさんの愛液が烈火の指や手首、シーツを濡らし、  
快感の渦に飲まれていく柳に烈火の興奮は抑えられなくなっていった。  
 
「そろそろ・・・してみてもいいかな?」  
烈火が聞く。聞く事ではないと分かっていてもしゃべらなければ烈火の理性は飛びそうな気がした。  
「うん・・・優しくしてね・・・」  
柳も弄られるのをやめられた事で理性を取り戻しつつ答えた。  
「えっと・・・コンドームってないのか??」  
下着を早々と脱ぎ、烈火は辺りを探す。そして影の方に隠れたコンドームを見つけ、中身を開封する。  
「烈火くん・・・しなくても・・・いいよ?」  
ゴムの装着に手間取っていた烈火に柳は言う。  
「ななな何言ってんだよ! しないと子供できちゃうんだぞ?!」  
焦りながら言う烈火。柳は首を縦に振る。  
「烈火くんの子供なら・・・」  
柳の一言は烈火を一気に喜びに浸らせた。  
「オレも姫との子、育てたい」  
ドキドキしながら返事を待ってた柳は嬉しくなり烈火に飛びついた。  
「烈火くん、大好きっ!」  
 
柳を丁寧に仰向けにさせ、烈火は深呼吸をした。  
「ここに入れればいいのかな・・・??」  
独り言をつぶやき、挿入する。  
じゅぷっ・・・っといやらしい音がして、烈火の興奮は柳の中にゆっくりと納まっていく。  
「っ!! 痛いよっ」  
柳が言う。根元まで入れ、烈火はそれ以上動かずに、  
「痛い? ならやめよっか?」  
と聞く。  
「やめないで・・・烈火くんと一緒になれたんだもんっ。」  
結合できた嬉しさを思えば、柳にとって痛さは問題なかった。  
「うん・・・これでオレたちの間に何もないんだな」  
嬉しそうに烈火は言うと、肌の白いお腹や太ももにキスをした。  
ゆっくりと烈火は動く。じゅぱじゅぱと烈火の動きに合わせ、液が擦れる音がする。  
「あ・・・姫の中・・・すっげえあったかいよ・・・」  
気持ちよさそうに言う烈火。  
「んっ・・はぁあっ・・烈火・・・くぅんっ!!」  
悶えながら言う柳。  
烈火は快感に身を委ねつつある柳の顔に自分の顔を近づけ、  
「クンってつけなくていいよ、柳・・・」  
と言い、キスをした。  
 
柳の熱が烈火に伝わる。柳の蜜は烈火の硬くなったモノを濡らし、潤滑が良くなる。  
前より激しく烈火は腰を動かす。  
「はぁっ・・いいよ、柳・・・」  
じゅぷじゅぷなる音の中、烈火は言う。  
「烈火くんっ・・・烈火ぁっあっ!! 気持ち・・・・・いい」  
悶え悶え柳は本心をぶつける。  
烈火の顔や腕や身体、そして自分の中で動いているそそり立った性器を思うだけでいとおしく、快感は 
増していった。  
「もっと・・・気持ちよくさせるよ・・・」  
烈火はそういうと前後に動くのを止めないまま柳の左の乳首を吸い、もう片方を親指と人指し指で挟み、 
こりこりと擦った。  
「ああっ!! はぁっはあぁんっ!!」  
柳の快楽の声は激しさを増した。その声を聞き、烈火もさらに快楽へと誘われる。  
 
淫らに顔を左右に動かし、シーツを握り締めていた柳が  
「烈火ぁぁっ!! もぉ・・あんっ・・はぁっおかしくなっちゃうぅうっ!!」  
と叫んだ。烈火は止めるどころかさらに身体の硬く立った部分を柳の身体の中のヒダヒダに押し付け、 
擦りながら、  
「いいよっ・・・柳・・・愛してる・・・」  
と言った。  
柳の喘ぎ声はさらに高くなる。  
「柳の中・・・いやらしくぴくぴくしてる・・・」  
烈火の率直な言葉はさらに柳を感じさせる。  
そんな柳の表情や、快楽の穴に烈火は絶頂に向かいつつあった。  
さっきまでじゅぷじゅぷとなっていた音がさらに大きさを増し、聴覚を刺激する。  
「柳っ・・・もうイッていい・・?!」  
必死に堪え、烈火は言う。柳は悶えつつ頷いた。  
 
柳のヒダが烈火を刺激する。垂れ流れる汁は淫らだった。  
「好きだよ、柳っ!! オレ・・・もうイク・・・っ!!」  
そういうと烈火はピストンを早くする。  
ぴちゃぴちゃと愛液が飛び散る。  
「あああっ!! ダメっ烈火ぁあっ!! そんなに早くしたらダメぇぇっはぁんっ!!」  
 
柳の唾液を流した下の口は心臓のように波打っていた。  
その中深くに烈火は自分の乳白の快楽の証を残らず出し切った。  
「・・・柳?」  
烈火は徐々に沈んできたモノを柳の中から出し、柳の隣に寝る。  
柳は失神していた。その恍惚の表情が愛しくなり烈火はソフトにキスをした。  
 
「さあって・・・と」  
烈火は自分の興奮冷めやらぬものを拭いていた。  
「・・・ふぁ・・・」  
柳が目を覚ます。  
「ちょっと待ってろよ、今奇麗にしてやっからな!」  
烈火はティッシュを持ち柳の穴に近寄る。  
「うわっ!! 垂れてきちゃってるぞ?!」  
そこからは烈火と柳が交わった液体が流れ出でいた。  
「やだよぉ・・・恥ずかしい・・・」  
恥ずかしそうに足を閉じる柳に烈火は  
「恥ずかしくないよ! 可愛いよ、柳!」  
といい、溢れ出る蜜を拭った。  
 
どれくらいの時間が経ったか。  
長い間二人は果てた姿で、一糸纏わずに抱き合っていた。  
「なんか、いっぱい汗かいちゃったね」  
柳が明るく言う。  
「そうだな〜、じゃあフロでもはいろっか?」  
柳の胸に顔を埋めていた烈火が顔を上げる。  
そして柳が頷くのを確認し、紅色の唇に自分の唇を重ね、身体を起こす。  
「じゃあオレ水溜めてくっからな! 待ってろよ?」  
ぽんぽん、と頭を撫で、烈火がバスルームへと歩いて行く。  
『Hしちゃったんだな・・・』  
烈火はお湯を溜めながら、柳の全てを感じられた幸福感に浸っていた。  
 
「柳ぃ〜、お湯! 溜まったよ!!」  
烈火がひょいっとバスルームから顔を出す。  
「うん、行くねっ!」  
と、柳は返事をしたが、今更ながら裸を見られるのを恥ずかしく感じ、シ−ツを身体に巻く。  
そんな柳に気付いたのか、烈火はバスタオルを持って柳の元へ向かい、柳を包む。  
「ありがとう・・・」  
柳はふらつく足で烈火と一緒にバスルームへ向かった。  
 
泡でいっぱいのオフロに身体を沈め、烈火と柳は向かい合った。  
「こんな泡のオフロ初めてだから楽しいねっ」  
無邪気に柳は言い、泡を手に取り、ふぅっと烈火に向かい飛ばす。  
「わっ!? やりやがったなぁ〜?」  
頬や鼻の頭に泡を付け、烈火はにっと不敵に笑う。  
そして大量の泡を柳に向かい思いっきり吹き飛ばす。  
「きゃっ!!」  
柳は髪も顔も泡だらけにし、困ったような怒ったような顔で烈火を睨む。  
そんな柳の可愛さに笑いながら烈火は  
「ごめんごめんっ」  
といい柳に付いた泡を払い取る。唇に付いた泡を取った後、濡れた唇にキスをし、舌を絡ませた。  
 
「もっかいしていい?」  
烈火は首にキスをし、柳に聞いた。  
柳は首を舐められ、感じながらも、  
「ここで?」  
と聞く。  
「あっ!? そうだよな?! ごめん、フロ場でするもんじゃねえよな?!」  
そんなにやりたいの?と聞かれたような気分になり、烈火は恥ずかしくなり、がばっと勢いよく立ち上がった。  
烈火の硬直した性器が柳の前に晒される。  
「あ・・・」  
柳は小さい声でそう言うと、それを優しく触れてみる。  
「や、柳?!」  
突然の行動に烈火の声が裏返る。  
「ココ、舐めると気持ちいいんだよね?」  
上目使いで烈火を見る柳。その目は不安が広がっていた。  
 
確かにこんなに愛しく思う人に自分のモノを舐めてもらえたら幸せだと思うが、  
それは柳に対して悪いような気がして、  
「いいよ!! こんな・・・汚いし・・」  
と、遠慮した。そんな烈火に思いやりを感じ、  
「大丈夫だよ。烈火くんのなら・・・汚くないよ。」  
といい、ゆっくりと口に含んだ。  
口に入れてみたが、柳はそれからどうすればいいのかわからず、おそるおそる口を前後に動かした。  
「あ・・・柳・・・っ」  
たまに歯が当たり、痛かったが、それより柳が自分のものを舐めてくれているのに嬉しく、興奮が止め 
られなくなった。  
「あ・・・烈火くん、どんどんおっきくなってきてるよ?」  
 
たまにちゅぱっと、吸う音がバスルームに鳴り渡る。  
いやらしく、淫らな音に烈火は射精欲求を押さえ込むのに必死だった。  
柳の口内には、烈火の興奮が少しずつ溢れる。  
決して甘くはなく、美味しくはないが柳は烈火を吸い続けた。  
「はあっ・・・柳ぃ・・・もう、我慢できねえよ・・・」  
烈火は声を上げる。柳は頷き、口を離した。  
「烈火くんの、全部だしていいよ?」  
そういい柳はまた烈火のものをしゃぶった。  
柳の慣れてない手付きが烈火をさらに刺激する。  
烈火のものは柳の唾液で濡れ、大きく腫れ上がったようになっていた。  
「柳っ! ダメだよ・・・柳を汚せねえ・・っ」  
柳を汚したいという欲求に理性が打ち勝つ。  
しかし烈火の大きく勃起した肉の棒はもう爆発寸前だった。  
「柳っ!! もう・・・イクよ・・・」  
柳の前後運動の早さに、烈火はそういい、じゅぱじゅぱなる音以上の声を出した。  
「もうダメだ・・・っあぁっ!!」  
その声と同時に烈火は今度は柳の上の口に自分の快感の液をぶちまけた。  
 
「んっ・・・」  
烈火が全てを口で受け止めてから、柳は口をゆっくりと離した。  
柳の口と烈火の性器は精液の糸で繋がっていた。  
「柳っ!! そんなん飲んじゃダメだぞっ!! ぺって吐き出すんだぞっ?!」  
あたふたとし、烈火は言った。  
烈火の苦い液を口に含んだまま柳はどうすればいいのかわからずおろおろする。  
意を決し、んくっと音を立て、飲み込むと、烈火は唖然とした。  
「の、飲んじゃった?」  
確かに嬉しいが柳に申し訳ないという気持ちがあった。  
柳は初めて味わうものに吐き気もあったが、全てを体内に入れると、  
「うんっ! 烈火くんの・・・吐いちゃうなんてできないもん」  
と言い、にこっと微笑んだ。  
 
 
 
「じゃあね〜、烈火っ!」  
柳が手を振る。初Hした帰り道。家まで送るって言ったんだけど寄る店があるっていうから十字路で別 
れることにした。  
「おう! じゃあな〜!!」  
手を振りかえして、柳が歩いて行くのを見送る。  
や〜っぱ可愛いなあ柳っ!なんてにやけながら見つめていたら500mくらい行ったとこでクルマが柳 
の隣に横付けされた。  
中からガタイのいい野郎が出てきて何か尋ねている。  
オレの女になんか用あんのかよ・・・って、気分悪く見ていたが、柳が指で「あっちに行って・・・」 
て教えている所を見ると道を尋ねられただけのようだった。  
さっすが柳! 優しいなぁ〜!! って・・・アレ?  
その瞬間・・・道を尋ねていた男が頭を下げると同時に柳の腕がつかまれ、そのままクルマの中に引っ 
張られた。  
即座にドアが閉まり、クルマは走り出した。  
一瞬何が起こったかわからず、オレは呆然としていたが、はっと我に返った。  
「今のって・・・誘拐?!」  
頭で理解するより早くオレは走っていた。  
 
怖いよ・・・  
さっき道を尋ねられ、「ありがとうございました」と言われると同時に腕を引かれ、クルマに乗せられた。  
大声を出し、もがいたらお腹を殴られ、口に布を巻かれ、手足は縄で縛られた。  
これからどこに連れて行かれるんだろう・・・怖いよ、烈火くん・・・  
柳の目からは恐怖で涙が流れる。男3人はそれをみてニヤニヤしながら、  
「これから兄貴の家に行くんだぜ〜? そこで何されるんだろうなぁ? 楽しみだろ?」  
と柳に向かい、言った。  
あたし・・・殺されちゃうのかな・・?  
やがて、人里離れた家の前でクルマがとまって、柳は男に担ぎだされた。  
 
「さぁって、と・・・」  
そう言い、柳は担がれたまま、連れて行かれた。  
ぎぃ・・・と、大きな部屋が開けられ、その真ん中に柳は乱暴に落とされる。  
涙目で辺りを見回すと、目の前にガラス張りの部屋がある。  
猿轡を外され、言葉がしゃべれるようにされると、目の前から男が寄ってきた。  
金髪の、さっきの男より華奢な男。  
「役者が揃うまで話でもしようか?」  
そう言われ、柳はキッと男を睨み付けた。  
「何をするつもり?」  
その質問に男は嘲笑を浮かべた。  
「それはお前の身体に教えてやるよ」  
 
「アニキもすげえよなあ・・・」  
男が仲間に向かい、話す。  
「あんな危ねぇ彼氏がいる前でヤルなんて考えねぇだろ〜? その為にこんな部屋まで作って・・・」  
そう言い、ガラス張りの部屋を見る。  
「まぁいいんじゃねえか? オレ等下っ端もやれんだからさぁ・・・」  
そう言っていると、監視カメラを見ていた男が声を出す。  
「見ろよ、役者の登場だ。」  
 
ここに・・・柳がいるんだな・・・  
門の前で意を決し、中に入る。と、老父がいた。  
「いらっしゃいませ。お待ちしてました。」  
丁寧にそういうと、道を案内するかのように歩き出す。  
「っざっけんなよ! 柳はどこだ!!」  
怒りを露にし、烈火が聞く。  
老父は答えず、そのまま歩いていく。まるで自分の目で確認しろと言わんばかりだ。  
でかいお屋敷だ。誘拐目的がわからない。ただの身代金目的ではなさそうだが・・・  
そんなことを考えていると、老父の足が一つの部屋の前で止まった。  
「ここでございます。」  
老父が言い終わるより早く、烈火は思い切りドアを開けた。  
「・・・?!」  
辺りはガラス張りで、そのガラスの向こうに柳がいるのが見えた。  
 
叩いてみても殴ってみても、そのガラスは一向に割れる様子はない。  
その音に柳と、柳と話していた男が烈火に気付く。  
「烈火くん!!」  
柳の叫びに似た声が、烈火のいる部屋に響く。  
スピーカーで音が繋がっているらしく、直に聞こえるわけではないが、柳の声は烈火を安心させた。  
「待ってろよ! 今助けてやっからな!」  
今入ってきたドアを蹴破り、開けようとする烈火に、その男は  
「動くな! 動いたらこの女を殺す」  
といい、柳にナイフを向ける。  
冷静になった烈火を確認して、男は嘲笑った。  
「そうだ、それでいい。お前は何もせずにそこから見てればいいんだよ。」  
 
「ちっきしょおっ!!!」  
烈火の声が柳のいる部屋にも響く。  
「烈火くん・・・」  
目に涙を浮かべる柳。  
その様子を見て、男は柳に向けていたナイフをそのまま下にもっていき、服を引き裂く。  
そのまま下着を引き裂き、柳の全てが露にさせられる。  
「いやあああぁぁぁあっ!!!」  
柳が叫ぶ。  
烈火にしか見せたくなかった・・・烈火だけしか見せなかった身体が露にさせられ、ショックが悲鳴となる。  
「柳・・・」  
放心したような声で烈火は言う。  
そしてこれから行われるであろう事を理解した。  
「柳ぃぃぃぃぃっ!!!!!」  
烈火は何度叩いても割れないガラスを殴りながら、声を高らげた。  
 
「よし、用意はできた。まずはお前等。やれ」  
その声と同時にガタイのいい男が6人、柳の近くに来た。  
「彼氏に見せながらいたぶられるっつーのはどーだい?」  
罵声を浴びせ、強引に唇を重ねる。  
「・・・っ・やぁっ!!離し・・・っ!!」  
手足を拘束され、首しか動かせない柳。  
それを見ながら男たちは興奮する。  
「お前の彼氏はここ、こうしたのかい?」  
胸を強引に揉みしだく男。  
手足の縄を外すと、手が動かないようにし、足だけを思いっきり開き上げる。  
「あっ・・・やめ・・・」  
「すげえ奇麗なオマンコだなぁおい!」  
ぴやぴちゃと柳の秘部を舐め上げ、男は言う。  
「ほら、お前の彼氏はこんなことしてくれたのかなぁ〜?」  
そう言い、自分を興奮させながら、男たちは様々に愛撫をする。  
「いや・・・烈火・・・みないで・・・」  
涙を流しつつ、柳は言った。  
烈火は目の前で行われている事が信じられず、座り込んだ。  
 
「ほらほら、彼氏が見てるぜ?」  
面白がっているのか、思い切り柳の股を開かせ、烈火に見えるようにする。  
「やっ!! やめてっ!! 烈火ぁ・・・見ないでぇ・・・」  
「んなこと言いながらここはこんなにびちゃびちゃじゃねか!!」  
柳の下の口からは愛液が溢れ出ていた。  
「ほら、見ろよ、彼氏さんよぉお!」  
烈火は目をそむける。  
だが、理性とは関係なく、烈火は柳を見てしまう。  
陵辱されている柳に、意思とは関係なく、下半身が立っていくのが分かった。  
オレ・・・興奮してんのか?柳が目の前でやられてんのに・・・  
それを確認すると男たちは笑い、  
「彼氏も興奮してる事だし、やっちまうか!」  
といい、どす黒く光ったものを出し、強引に柳に入れ始めた。  
「いやあああぁあぁぁぁっ!!!!!」  
拒否する柳に関係なく、男のものは柳と結合し、根元まで入っていった。  
 
「なんだよ、てめえバッカいい思いしやがってよぉ!!」  
柳と結合してる男がそう言うと、柳の口を強引に開かせ、自分のものを強引にねじ込んだ。  
「ふぅっ・・・はっ・・・はぁあっ!!」  
柳がもがく。  
烈火くんのじゃない・・・嫌っ・・・  
そう思っているが、声が出ない。動けない。  
なによりその行為が烈火に見られているのが何よりの屈辱だった。  
「おお! この女の締まり! 最高だぜ!!なぁ!?」  
烈火に問うよう、男は言った。  
周りの男はその光景をみながら自分のものを擦っている。  
「やめろっ・・・!!! 柳ぃっ・・・」  
柳が犯されてるのなんかみたくねえ・・・  
そういう意思と反し、烈火の興奮は抑えきれなくなっていた。  
「もうオレイクわ! 中に出してやるよ!」  
「あ・・・オレもイク」  
周りの男はそういうと次々と射精し始めた。  
柳の口から白い粘液が垂れ流れ、身体や顔、髪にも精子がかけられる。  
「いやぁぁぁ・・・・・っ」  
力なく、柳がいう。  
烈火は理性を保つのが辛くなってきていた。  
 
「あ〜あ、こんなに精子で汚しちゃって。淫乱な女だね、アンタは」  
最初の金髪の男が出てくる。と同時に自分の快楽を放った男たちが部屋からでていく。  
「はっ・・・もうやめてぇ・・・」  
柳が懇願する。その白濁液塗れの柳に男は興奮した。  
そして柳を担ぐと、ガラス越し、烈火の前に柳を連れてきた。  
「柳・・・」  
烈火は近くで柳を見た。身体中を汚し、涙を流す柳。  
その姿は淫乱に見えた。  
助けたい、と思うが助けることのできないもどかしさがいっぱいになった。  
柳が犯されてる・・・ショックだが、見てるほど興奮してしまう自分が情けなかった。  
「アンタも興奮してるみたいだね。オナニーでもしてていいよ。」  
金髪の男はそういい、烈火の前に柳の、精液があふれ出す性器を見せるようにした。  
そしてその穴にバイブを埋め込んだ。  
「やぁっ・・・ぁっ・・・ふぅ・・・んっ・・・」  
機械音を出しながら柳の中をかき混ぜるバイブに、よがってしまう柳。  
それをみると男は嬉しそうにいった。  
「自分で動かしてみなよ。」  
烈火に見られながら、柳にそんなことはできなかった。  
それをみると男はバイブを抜き、優しい口調で、  
「これがほしいんだろ? じゃあ欲しいって言えよ。」  
と言った。  
 
烈火くん・・・機械なら・・・いいよ・・・ね?  
柳は自分に言い聞かせるよう、そう考えた。  
いきそうな所で抜かれてしまい、理性は飛んでいた。  
「ほしぃ・・・」  
小声で柳は言った。それを聞くと嬉しそうに男はバイブを入れ直した。  
「淫乱だね、彼氏見てんのにそんなこと言うんだ? じゃあオレの舐めて。」  
男はそういうと柳の口元にいきり立ったものをあてがう。  
拒みつつ、ゆっくりと口にほお張る柳。  
両手はバイブを持ち、気持ちいいところに当てている。  
烈火は自慰したくなるのを我慢できなくなった。  
おもむろにズボンの中から自分の立ったものを出すと上下に擦る。  
男の本能だからしょうがない、と烈火は割り切り、淫乱な柳を見ながら触る。  
「んんっ・・はっ!!」  
ふぱじゅぱと音を立て舐め上げるのに、男は絶頂を向かえそうだった。  
「ほら、もっと顔動かして。オマンコとクリが気持ちいい所にバイブあててごらん?」  
そういうと柳の頭を掴み、強引に前後に動かす。  
愛液の滴るバイブを動かしながら柳は自分の淫乱な部分を知る。  
「んんっ!! んんーーーーーーっ!!」  
男の性器を咥えながら、柳は達した。それと同時に男もイク。  
「オレ、あんまりオマンコすきじゃないんだよね〜、だからチンポが欲しかったら今オナってるやつで 
もハメれば?」  
そういい、柳を廊下に出した。  
 
烈火がいる部屋の前には烈火を案内してきた老父がいた。  
鍵をあけてもらい、中に入るとおそるおそる、  
「烈火くん・・・?」と呼びかける。  
振り向いた烈火は柳に駆け寄り、ぎゅっと抱きしめた。  
精子の生臭いにおいがべっとりと付いているのを気にし、柳は烈火を押し返す。  
「あたし・・烈火以外の人にされちゃった・・・」  
そういうと、ぽろぽろと涙を流した。  
「柳は悪くねえ・・・」  
そういい、キスをした。  
 
「ここで待ってろよ?」  
烈火は家の外まで柳を連れてきて、茂みの中にちょこんと座らせた。  
柳に自分のシャツを着せ、キスをしてから走って家の中に乗り込む。  
 
家の中に入り、烈火は見つけた奴全てを殴り、半殺しにした。  
しかし、どんなに探しても金髪の男はいなかった。  
 
「や〜なぎっ」  
しばらくして、返り血をつけた烈火が帰ってきた。  
2人で抱き合う。  
「ごめんね、烈火・・・ごめんね、ごめんね・・・」  
柳は涙で顔をぐちゃぐちゃにしながらいう。  
う〜ん、と烈火は考える。  
「オレも・・・あんな犯されてる柳に興奮しちまった・・・ゴメンな?」  
申し訳なさそうに烈火も言う。烈火は顔を振り、  
「好きだよ、烈火くん・・・」  
と言う。  
烈火は柳をぎゅうっと抱きしめ、  
「オレも大好きだよ。もう誰にもやらせねぇ!誰にも触らせねえからな!」  
といい、柳の抱き、自分のものだと再確認するようにキツク抱き、優しく、激しく唇を重ねた。  
 
 

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