斗貴子さんに、実感させる。  
斗貴子さんが、女の人らしいって、実感させる。  
斗貴子さんが、綺麗で、色っぽい女の人だと実感させる。  
ということは、やっぱり、その、俺がやらないといけないことは、つまり、  
そういうことなんだ。  
一時的な免罪符を貰って、俺は斗貴子さんの上着を一気に首もとまでめくり上げた。  
予期していなかったのか、斗貴子さんは目を丸くして頬を赤らめた。  
今俺に脱がされている最中にそんな表情をしているんだから、  
それだけで十分に色っぽいとつくづく思う。  
でも、俺が思うだけじゃ駄目なんだ。  
斗貴子さんが、女の人だって実感出来なきゃ。  
 
上着の下に隠れて、斗貴子さんの小さな胸を覆っている布は、  
斗貴子さんが本来持っている可愛さを押しつぶすかのようにきつく巻かれていた。  
多分これが、鷲尾の攻撃から斗貴子さんの命を救ったんだろうけど、  
戦士としての斗貴子さんを見せつけられるようだった。  
めくり上げようとして下から指を引っかけると、斗貴子さんの胸に痛そうなくらいに食い込んでしまう。  
巻いたからにはどこからかほどけるんだろうけど、よくわからない。  
かといって、斗貴子さん自身にほどいてもらうのは、すごくかっこわるい。  
でも、あんまり長いこと迷っていると、斗貴子さんを誤解させてしまうかもしれない。  
そこで、ひどいことを思い付いた。  
「斗貴子さん、切るよ」  
「えっ!?」  
斗貴子さんが珍しく驚いた声をあげた。  
切ると言っても、カッターなんか持ち歩いていないし、多分カッターなんか通じない。  
だけど多分、これで切ることができる。  
「武装錬金……!」  
斗貴子さんから貰った、俺の命そのものである突撃槍。  
それで、斗貴子さんの服を切り裂いて脱がすというのは、これから俺がやることと、  
やらないといけないことの二つを連想させた。  
連想するから、こんなことを思い付いた。  
「カ、カズキ……ちょっと……」  
「動かないで、斗貴子さん」  
 
槍の先端を向けて俺が強く言うと、斗貴子さんは身を縮めるようにして頷いた。  
ああ、やっぱり、すごく可愛い人なんだと思う。  
その斗貴子さんの可愛い胸を縛るように取り巻いた布に刃を先端を当てた。  
絶対に斗貴子さんの身体を傷つけちゃいけない。  
……まだ。  
ぴんと張った布に刃を強く当てると、思ったより簡単に切れ目が入った。  
谷間というほど深くはないけど、ちょうど斗貴子さんの胸の中間だ。  
少しずつ、少しずつ刃を進めていくと、ゆっくりと斗貴子さんの胸の膨らみが露わになっていく。  
膨らみの裾野がどこまでかわからないくらいの、  
乳房と呼ぶには少し足りないような気もする胸だけれど、  
それでも、その膨らみはとても綺麗だと俺には思えた。  
早く隠されているところが見たくて、俺は容赦なく布に刃を入れた。  
切ってしまったら後が大変だというのは考えないことにした。  
後の心配なんか無いということを、考えたくなかったから。  
最後にかすかに高い音をたてて、布は真っ二つになった。  
ぴんと張っていたところが切れたために、そのまま布は弾かれたように開いて、  
隠すべきところを一息に露わにしてしまった。  
俺は、思わず息をのんだ。  
斗貴子さんの胸は、一緒にお風呂に入るのをやめたときのまひろよりも小さかった。  
服越しでもよくわかる今のまひろの大きな胸を見慣れていると、  
それはおっぱいとか乳房とか呼んでしまうのが可哀想なくらい愛らしかった。  
年上のはずの斗貴子さんが、ずっと年下の小学生か中学生のように思えてしまう。  
でもそれは、斗貴子さんらしい身体だと思った。  
初めて斗貴子さんに近づいてどきどきしたとき、小さくて可愛い女の人だと思った  
斗貴子さんの魅力を少しも損なっていなくて、とても綺麗な胸だと思えた。  
だって、その膨らみのなだらかな頂上に、淡い桃色をした可愛らしい小さな輪が一つづつあって、  
その真ん中で同じ色の小さな突起がつんと浮かび上がっていて、  
精一杯の自己主張をしていたから。  
そこはちゃんと、子供の胸じゃなくて、女の人の胸だった。  
 
「済まないカズキ……その……Hな身体じゃなくて」  
「え……?」  
斗貴子さんはいきなりとんでもないことを言った。  
岡倉が見せたあの俺の愛読雑誌を、よっぽど気にしていたらしい。  
確かに、俺は大きな胸の女の人がいいと思っていたけど、  
でも、斗貴子さんの胸は斗貴子さんの可愛らしい表情に似合っていて、  
「そんなことないよ、斗貴子さん。  
 すごく、Hな身体だと思うから……」  
慰めるにしては、変な言葉を言っていた。  
でも、嘘じゃない。  
可愛らしくて、Hで。  
触って、揉んで、舐めて、吸いたいという思いが  
眺めているだけでどんどん掻き立てられてくる。  
これ以上眺めているだけで我慢できなかった。  
断りもなしに、吸い寄せられるように、斗貴子さんの胸を掴んでいた。  
触った瞬間、斗貴子さんの身体がぴくりと震えたけど、斗貴子さんは逃げなかった。  
触ってみると、筋肉とは違う柔らかい感触が指に伝わってくる。  
すべすべなのに、手のひらに吸い付くようにも感じられる。  
小さくても、それは確かに女の人の胸だった。  
両手を上下左右に揉むと、それに応じて確かに形を変えてくれた。  
ぐっと指に力を込めて集めてみると、  
中央にある淡いピンク色の頂きに向かってちゃんと乳房と呼べる形になった。  
その真ん中にある、淡い桃色の頂きが少しずつとがってくる。  
それが吸い付くための乳首であることを、身体が覚えていた。  
左の乳首に顔を寄せて、唇で軽く挟む。  
それから、思いっきり吸った。  
 
「カズキ、済まない。……その、出るものが、出なくて」  
斗貴子さんが、恥ずかしそうに言った。  
「いいんだ。俺が吸いたいんだ。斗貴子さんの……おっぱいを」  
そりゃ、出るわけがない。  
あれは子供を産んでから出てくるものなんだから。  
「それでもいいのか……。なら、もう少し、吸って欲しい……」  
母性本能っていうやつなんだろうか。  
斗貴子さんは、俺が無理矢理吸っているのに、それを喜んでくれているみたいだった。  
もちろん、断る理由なんかどこにも無い。  
許可を貰って俺は、遠慮無く斗貴子さんの乳首を思いっきり吸った。  
 
でも、そのとき俺は酷いことを考えていた。  
もうすぐ、斗貴子さんは死んでしまう。  
斗貴子さんはこの乳首を子供に吸わせることはない。  
だったら……、だったら、この斗貴子さんのおっぱいは、  
俺だけのものだって、考えてしまった。  
他の誰も吸うことはできないし、吸ってあげることもできない。  
俺だけが吸うことができて、吸ってあげることができる。  
自分で自分が酷い奴だと思ったけど、斗貴子さんを占有しているという思いは俺をますます興奮させて、  
両方の乳首をむさぼった。  
交互に何十回吸っただろう。  
ふっと、不思議な味が口の中に飛び込んできた。  
 
「え?」  
「ええっ!?」  
慌てて口を離して見てみると、斗貴子さんの乳首の先が、白く濡れていた。  
俺の唾が泡だったものじゃなくて、斗貴子さんのおっぱいから出てきたものに他ならなかった。  
「ど、どうして……」  
斗貴子さんは驚いて、呆然となっている。そりゃそうだ。  
子供なんて産んでいないのに、母乳が出るなんて。  
俺には、なんとなく理由がわかった。  
きっとこれは、斗貴子さんの腹に取り憑いている「胎児」のせいだ。  
あり得ない胎児を抱いているせいで、斗貴子さんの身体が錯覚を起こしているんだ。  
そこまで斗貴子さんの身体に取り憑いた「胎児」が憎らしかったが、  
でも、一方で喜んでいることを否定できなかった。  
……そう、もう一つの理由……もしかしたら、斗貴子さんが、身体の全てを俺に与えようとして、出た物かも知れない。  
「斗貴子さん、飲んで……いい?」  
白く濡れた斗貴子さんの乳首を眺めているだけで、飲みたくて飲みたくて仕方がなかった。  
さっきわずかに口の中に広がった味は、美味しいとかどうとかいうものではなく、  
とにかく、欲しい、と思わずにいられない味だった。  
斗貴子さんは、少し恥ずかしそうに、小さくこくんと頷いた。  
 
確認した途端に、俺は赤子のように斗貴子さんのおっぱいを吸った。  
最初はただ懐かしく吸って、吸って、吸い尽くすほど吸った。  
子供の頃なんか覚えてないのに、まるで子供に戻ったみたいに。  
でも、ふっと視線を上に向けると、そこにあるのは、顔を真っ赤にしてあえぐ斗貴子さんの顔だった。  
その顔を見て、今の自分に戻ってしまった。  
吸うだけじゃなく、揉んで、こねて、いじくりまわす。  
こんなことやるのは初めてなんだから、俺のテクニックなんか無いに等しい。  
それでも、俺の動き一つ一つに斗貴子さんは細かく激しく反応して、  
そのうち、ぐったりと力が抜けたようにくずおれた。  
気になって、思い付いたことを尋ねてみる。  
「ねえ、自分で触ったこと無いの?斗貴子さん」  
「君は……本当に、失礼だ……」  
しばらく呼吸を整えてから、怒ったような顔で両腕を突っ張らせて、斗貴子さんは上半身を起こした。  
「ない。私たちは、特に女の場合は性欲に溺れてはいけないんだ。  
 ホムンクルス製造の研究として、女の身体をサンプルとして使う術師がいるから、  
 性欲に溺れては、彼らにつけいる隙を与えることになる。  
 もしこの胎児がそういった術者に作られたものだったら、上ではなくて下を目指しただろう」  
そう言うと、斗貴子さんはスカートのホックを外した。  
外して、そのままスカートの上から、そっと自分の下腹を撫でて、ため息とともに、言った。  
「だが……、もう、気にしなくていい。  
 好きなだけ吸って、好きなだけ触ってくれ。  
 最期にキミになら、溺れてもいい……」  
 

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