ごろん。  
 
寄宿舎の自分の部屋で休んでいると、突然、扉が開き、何かが放り込まれた。  
そして、いくつかの足音が去っていく。  
放り込まれたのは、手足を縛られ、猿轡をされたカズキだった。  
 
「んー、んー」  
「いったい、どうしたんだ!」  
慌てて駆け寄り、猿轡を外した。  
 
「ありがとう…突然みんなに囲まれて、気が付いたらこんなことに─」  
「そうか、とにかく解くぞ」  
手を結んでいる紐を解こうとして、そこに着いているメッセージカードに気づいた。  
『Happy Birthday to TOKIKO san!』  
…どういうことだ?私は紐を解く手を止めた。  
 
「…斗貴子さん?」  
「すまない、ちょっと待ってくれ」  
カズキにそう言って、しばし考えてみる。  
そういえば、今日は8月7日。私の誕生日だ。  
7年前のあの日から、誕生日プレゼントと無縁の日々を過ごしてきたが、  
ひょっとしてこれがそうなのか?  
高校生の一般的な誕生日プレゼントがどんなものかよくわからないが、  
こういう形もあるかもしれない。  
よく見ると、手足を縛っている紐はリボンのようだ。  
他にもそれらしい飾りつけがされている。特に頭についているリボンがかわいい。  
『お義姉ちゃん、お兄ちゃんをよろしくね!』という文字も見える。  
これは誕生日プレゼント確定のようだ。  
 
「…斗貴子さん?」  
不安そうな顔でさっきと同じ言葉を繰り返すカズキに笑顔で答える。  
「ありがとう、カズキ!」  
「え!?」  
「みんなにも後で礼を言うが、特にキミに言いたい!  
 素晴らしいプレゼントをありがとう、カズキ。一番欲しかったんだ!」  
「…ええと、よくわからないけど、良かったね、斗貴子さん」  
そう言いながら、カズキはまだ少し不安そうだ。安心させてやらねば。  
 
「武装錬金!」  
「エー!?」  
私は両手とバルキリースカートを使ってカズキを持ち上げ、自分のベッドに運んだ。  
「と、と、斗貴子さん?」  
手足を縛られたままのカズキはまだ不安そうだ。どうすれば安心してくれるだろう?  
そうだ、私がプレゼントを歓迎していることを知らせなくては!  
 
武装解除した私はカズキのズボンとパンツを降ろし、  
そこに現れたカズキの分身を口に含み、上下に動かした。  
「斗貴子さん!」  
「安心しろ、私はこのプレゼントをとても歓迎している」  
そう言って、さっき見つけたメッセージカードをカズキに見せた。  
「…こういうことだったのか─」  
何故か天を仰ぐカズキ。  
よくわからないが、私がプレゼントを歓迎してることは理解してくれただろう。  
 
分身を咥えた口を動かし続けている私に、カズキがおずおずと口を開いた。  
「斗貴子さん…ええと…解いてくれないかな?」  
「ん、そうだな」  
私は、後ろ手に縛られていたカズキの両手を解いた。  
「ありがとう!」  
そして、手を前に回し、再び縛った。  
「ゑ?」  
「どうした?後ろ手が辛かったんじゃないのか?」  
「いや、そうじゃなくて…もういいです。ぐすん」  
涙目だ。嬉し涙に違いない。顔が諦めの表情に似ている気がするが気のせいだろう。  
そうこうしているうちに、口の中のモノがだんだん大きくなってきたので、  
もっとすごい歓迎の意を示したくなってきた。  
 
口を動かしながら、自分の秘所に手を伸ばして見る。  
うん、私のここもプレゼントを歓迎しているようだ。  
手早く自分のショーツを降ろし、カズキの上に跨った。  
「!?斗貴子さん?」  
「どうした、私にこういう歓迎をされるのはイヤか?」  
「イヤじゃないけど…っていうか、大好きな斗貴子さんとだからすごくうれしいけど─  
 もうちょっと普通にしたいっていうか─」  
「そうか、キミには話してなかったな。私もキミが好きだ」  
告白の仕方がわからず悩んでいた日々が冗談のような思えた。  
ありがとう、誕生日!ありがとう、プレゼント!  
 
そして、仰向けにしたカズキの腰の上に自分の腰を降ろした。  
カズキが何か言っている気がするが、気にしないでスリットにカズキの先端を導く。  
ゆっくりと腰を降ろし続けると、カズキが私の中に入っていった。  
 
 
何度か果てた後、カズキの手足を自由にし、胸に体を預けた。  
カズキの両手が私の背中に回り、抱きしめられた。  
最初から紐を解けばよかったかもしれない──  
 
「斗貴子さん、オレはみんなから誕生日プレゼントだけど、  
 オレ自身からのプレゼントもあるんだ。  
 受け取って欲しいんだけど、目、つぶってくれる?」  
「ああ、わかった。つぶったぞ」  
ちゅ。  
「あ」  
「ごめん、プレゼントのこと、いろいろ考えてはいたんだけど、  
 もうこんな時間なんで、今日中には用意できなさそうだし。  
 で、オレたち、まだキスしてなかったよね?」  
「…そういえば、そうだな、ありがとう…では、プレゼントのお返しだ」  
ちゅ。  
「じゃあ、お返しのお返し」  
ちゅ。  
「お返しのお返しのお返し」  
ちゅ。  
「お返しの─」  
 
(終)  
 

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