「「武藤カズキを再殺せよ」」  
「オマエがカズキを殺すというのか!!」  
「違うよ。オレの役割は─」  
「問答無用!」  
「斗貴子先輩?」  
「臓物をブチ撒けろ!」  
ザク、ザシュ、バシュ。元は人間だった肉の細切れが波にさらわれていった。  
 
(すまない、剛太…)  
(カズキのために、これしか方法がなかったんだ…)  
(ずっと待機中でブチ撒ける機会がなかったせいじゃないぞ?)  
(オマエの尊い犠牲のおかげでこの場所に戦士はいなくなった)  
(これでカズキは安全だ…)  
(!いや、もう一人いた──戦士長!)  
(早く探し出して始末しなくては…カズキと私の日々のために!)  
(まだまだ、あんなこともしたいし、こんなこともしたい──)  
(それから、ちょっとエッチかもしれないが、あーゆーことも──)  
 
──妄想中、しばらくお待ちください──  
 
(そうだ!早く戦士長を探しだして始末しなくては!)  
 
斗貴子さんは海辺を駆けていった。  
 
(おわり)  

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