「………」
「はぁ、は、あぁぁッ」
「お兄〜ぃちゃんっ」
黙ってオレはまひろを見つめる。それ以外にできることがなかった。
「ぁん、カズキ動いてぇ」
斗貴子さんはまひろに気付く様子もなくただひたすら喘いでいる。
そんなオレと斗貴子さんを見て、
「ふんっ」
まひろが鼻で笑った。
「な、な、な」
思わぬリアクションにオレはうろたえた。
「お義姉さん、あなたはお兄ちゃんの下で喘いでるのがお似合いだわっ!」
「なに言ってんのお前!?」
まひろが言い捨てた言葉が聞こえたのか、斗貴子さんがすっと目を細めてまひろを睨みつけた。
とろけるように熱かった斗貴子さんの中が、カキ氷の中に突っ込んだみたいに冷えてきた。
「お兄ちゃん、さっさとちんぽを抜き取って!」
「うぐっ…」
怖い。はっきりいって恐喝されているみたいだ。
まひろの剣幕に負けてオレは言われるままに抜き取ろうとした。
ぎゅっ
「はうぁッ!」
斗貴子さんの両足が腰に絡みついてきた。奥の奥まで挿入されて声が漏れた。
「ふふふ、君の目は節穴だ。よく見なさい。カズキだって私の下で喘ぐんだ」
入れたまま、斗貴子さんが身体を起こし、体面座位へと移行し、さらにまひろに結合部を見せつけるように向きを変えた。
「ほら、ほらどうカズキ!私の下で、気持ちいいかッ!?」
斗貴子さんが上で、腰をガンガン振っている。中は再び熱を帯びている。
「き、ッ気持ちいいです!」
「カズキは正直者だな。好きだぞッ…あうぅ」
斗貴子さんも愉悦で顔をゆがめている。いつもと違う攻めの立場をとって興奮してるみたいだ。
「お、お義姉さんっ!もう許さないんだからぁ!!」
斗貴子さんは背を向けていてわからないだろうが、俺にはまひろの姿がはっきりと見える。
まひろが懐から何かを取り出した。
「そ、それは!?」
オレは何度が見たことがある。岡倉が持っていたのと、多分同じものだ。
「お義姉さん、イッちゃって!」
まひろがその黒光りするぶっといバイブを斗貴子さんの尻に押し付けた。
「ぁ、な、なにを…?」
異変に気付いた斗貴子さんが後ろを振り返るがもう遅かった。
挿入されているペニスの裏筋にはっきりとそれが斗貴子さんの直腸へと挿されるのが伝わってきた。
「ハァッ――――」
「ほぁあぅぅッ」
激痛のせいか、斗貴子さんが息を詰まらせた。
そしてそれが挿されたせいで斗貴子さんの尻周辺の締りが格段にきつくなり、オレも声をあげた。
「がぁ…」
あえなく、オレはそのまま果ててしまった。
斗貴子さんの胎内へ注ぎ込み萎えるのだが、それすら握りつぶすほどの勢いでぐいぐいと締まり続けている。
ようやく小さく萎えきったものが斗貴子さんの膣道から解放された。
同時に斗貴子さんがオレの身体へもたれてきた。気を失ったのか、力がまったくない。
「お義姉ちゃん戦闘不能だ。どうしよう。じゃあ私が代わるね」
ポーンと斗貴子さんを跳ね飛ばしてまひろが股間に顔を埋めてきた。
「まひろダメだ!じ、実の兄妹でそんなことはぁぁ」
「お兄ちゃん!私は毎晩お兄ちゃんが寝た後で奉仕してあげてるのよ!」
「うそぉ!」
「ほんとよ!」
そんなことには全く気付かなかった!しかしたしかに今年にはいってからなぜか毎朝腰が痛かった気がする。
「お、オレは妹に汚されていたのかぁ〜っ」
「綺麗にしてあげてたのよ。こんな風に」
はむっとまひろが萎えたペニスを咥え込んだ。妹からの凌辱が今開始された。
しつこく、ねちっこくオレのペニスを舐めてくる。
「お兄ちゃん、んぷっ…裏筋、弱いんだよね?」
オレのを根元から先端までじわじわと舌が這い上がってくる。
「はぁぁ…」
堪らない。萎えきったオレのに血が注がれてまたむくむくと膨張していく。
「まひろ…まひろ……ッ!」
我慢できずにまひろの頭を掴み、強引に口にペニスをねじ込み前後に動かした。
「んぐっ、ん、ぷッ、ん、ん、んん……」
無理矢理にまひろの口内を犯していく。
そうされてもまひろは文句も言わずに丹念にオレのを舐め続けてくれる。
「ああ……出る、まひろぉ……」
「んんんッ!」
妹の口でイくという背徳感がオレを蝕む。ペニスがびくびくと小刻みに震え、放出しようと暴れる。
その時、オレは見てしまった。
まひろは俺の股間に顔を埋めて気付いていないが、その背後で、斗貴子さんがゆらりと立ち上がるのを。
「な……っ」
驚いて言葉を失っていると彼女の手が何か握っているのに気付いた。
それは見間違えるはずはない。オレが対斗貴子さん専用に所有していたリーサルウェポン…。
「突き挿され!私のMYバイブ!!」
その手が思いっきり、まひろの股間へと突き出された。もちろんあのゴン太バイブを装備して。
「ひぐッ――!!」
「うぎゃあぁぁあッッッ!!!」
まひろの割れ目が菊門かはわからないがどちらかにバイブが突き挿さった。
妹が呻き、そしてオレ自身もあれを噛まれて悲鳴をあげた。
「この……小娘がぁ!」
言い捨てる斗貴子さんを見たのが最後で、そこでオレの意識はぷつんと切れた。
「あは、はぁぁ……い、いいぞカズキ」
「お義姉ちゃんずるーい。そろそろ私と代わってください」
「………あのぉ」
「ま、だまだぁ……。私…まだイってないぞ」
「そう言って二十分以上お兄ちゃんに跨ってます!」
「………だから」
「心配するな……私がイったらちゃんとまひろのお尻にカズキのこれを入れるから」
「本当?約束だよお義姉ちゃん」
「………そろそろきついんだけど」
『黙って』
オレが目を覚ますとなぜか二人が和気藹々としてオレのペニスにしゃぶりついていた。
それはそれで非常に嬉しい状況だったんだが、それでも延々四時間以上貪られている。
「カズキ、下から突き上げて」
言われるままにそうする。斗貴子さんがアンアンと喘いでくれる。
「お兄ちゃん、私の胸も吸って」
言われるままにそうする。まひろがひゃうッと嬌声を上げてくれる。
(だりー……)
ずっとその調子だ。二人の言いなりになるかたちでオレはこうしている。
自分が玩具にされているような、そんな感じがしてならない。
(いや、気持ちいいからいいんだけどね)
「ぁんっ、カズキもっと突いてぇ」
「お兄ちゃん揉んでぇっ」
「はい」
(あー…もういいや。どうにでもなれ)
明日は日曜だったっけ。そんなことを考えつつ、オレは二人と交わり続けた。