「おーい管理人さーん、ブラボー、開けてくださーい。」
「おお、大浜。今日はまだ帰省中じゃなかったのか?本来もう門限は過ぎてる時間だから、静かにな。」
思いがけなく早く帰ってきた寄宿生は、荷物を抱えて自室に向かう。
「ふぅ…」
寄宿生活も2年になると実家の自室より寮の自室のほうが落ち着くのは何故だろう。
時刻は11時半。
疲れたから寝てもいいし、深夜ラジオを聴くのもいい。
今ならまだ風呂にも入れるか?
「すぴー…」
ああ、自分のベッドには先客がいるから先にお風呂に入ろう、まだボイラーは点いているはず…
「え?」
何故僕のベッドに先客がいて寝息をかいているんだ?
しかし大浜の青いストライプ柄の布団のベッドには確かに先客がいて、寝息をかいていた。
それも知り合いの女の子…
カズキくんの妹のまひろちゃんが、さーちゃんと呼ぶ女の子だった。
「お、起きてさーちゃん!いや、沙織ちゃん?」「ふにゃ?」
さーちゃんは周りを見回す。割と小奇麗な部屋。しかしまごうことなく男の人の部屋。
「きゃあああ!」「ちょ、大きな声出さないで!人が着ちゃうよ!」
「どして?どうしてあたしこんなとこに…そりゃ、お昼に男子の部屋にいたけど…」
昼頃の話だが、いつものメンバー(大浜のぞく)でカズキの部屋に遊びにきたときに彼女が立ちくらみを起こし、
六升が、「今日は帰ってこないって言ってたし」と大浜の部屋に運んだのだ。
メンバーはその後遊びに行ったのでそのことを忘れ去ってしまい、沙織はぐっすり寝てしまったので今に至る。
誰か気づいてやれ。友人。
「女子の点呼、とっくに終わってるよね…」
「あ、でも私前に二回ほど点呼の時に寝てたし、ブラボーも気づかないんじゃないかな。たぶん大丈夫。」
それでいいのか。管理人ブラボー。
「すみません先輩、勝手にベッド使っちゃって…」
ベッドから降りたさーちゃんを見て、大浜は息を呑む。
「ん?」
さーちゃんは大浜の異変に気づき、自分の脚を見る。
ズボン穿いてない。パンツ丸出し。(イチゴ柄じゃないよ)
「う、うそ!」
寝ながらズボン脱いだの?私?
「ご、ゴメン、見てないよ!」ゆで蛸の様になる大浜。
「そんなわけないでしょー!先輩のエッチー!」とかなんとか叫ぶさーちゃん。
ああもう恥ずかしい。今すぐこの場から消えちゃいたい。
しかし同じ建物内とはいえ、今から誰にも見つからず自室に戻るのは至難の技だ。
いくらブラボーでも夜中に男子部屋から女子部屋への出入りを見逃してくれるはずはない…
布団にうずくまり考え込むさーちゃん。怒っているのかとへこむ大浜。
「うおーい、大浜ー。帰ってきたのかー。」
ドンドン、と戸をたたく音。
どうしよう、と二人は目を合わせた。
なにやらバタバタと音がした後、扉は開いた。
「ご、ゴメン岡倉、待った?」
「…何やってたんだお前?」
ギリギリで隠れるのに間に合ったさーちゃん。しかし狭い…
「ま、いいや、お前こないだ貸した『Hできれいなお姉さん〜ロリータ系特集〜』そろそろ返…」
死にさらせっ!
岡倉は突如友人から湧き上がるオーラに背筋が凍った。
「ま、また今度でいいかな…じゃ」
「も、もういいよ。」
「行きました?」と、さーちゃん。やっぱりズボンは穿いてない。
「しかしよく入れたね…そんな狭いとこ…僕じゃ絶対無理だよ」
さーちゃんは本棚と机の間のわずか数十センチの隙間に隠れていた。ちょうど扉の位置からは死角になる。
「まあ細いのがとりえですから…あれ?」
ぐいぐい。どうにも動けない。
「あの、まさか…」
「で、出れなくなっちゃった…」
「も、もうちょっと力抜いて…行くよ」
ぐぐーっ…
「痛いー!ああっ、いたいっ、もっと優しくしてっ、取れちゃうよお…」
いや、腕がね。変な想像しないように。
さーちゃんは完璧に挟まっていた。もう涙目だ。
「こ、これはちょっと人呼ぶしか…」
男2、3人の力ならまず事態は解決できるだろうが…
「駄目、駄目、わたしお嫁に行けなくなっちゃうよお…」
たしかにこんなとこ人に見られたら、年頃の娘が真夜中に男の部屋でパンツ丸出しで何やってたんだ、と噂になるだろう。
そうだね。やだよね。僕なんかと噂になったらね…。
なにやら自嘲気味の大浜。
彼女いない暦年齢分。フォークダンスで手を握った女子に嫌な顔をされ傷ついた経験多数。彼に春はまだ来ない。
「じゃ、全身の力で引っ張るから、僕につかまって…」
さーちゃんは大浜の肩につかまり、大浜はさーちゃんをしっかり掴み、全身の力をこめて引っ張る。
「ふんぎぃ〜〜っ!」
「痛いイタイイタイ…」
ずぽっ!
どてん、と二人は倒れこんだ。そして顔がぶつかる。
Smack!(むちゅっ!)
「…え?」
今、彼女のくちびるが僕のくちびるに…ふ、触れている?
さーちゃんは目を見開き、ゆっくりと、ゆっくりと顔を離した。
彼女は自分にまたがったまま(パンツ丸出しで)、くちびるを抑え、頬を染めて呟く。
「き、キスに…なっちゃった」
大浜は、しばらく固まって動けなくなってしまった…
…二人きりの夜は、まだ長い。
大浜は生まれてこの方女性に縁がなかった。
むろんこれまでの人生、女の子を好きになることはあったが、幼稚園の初恋に始まり高校生になるまで、好きな女の子には声もかけられず失恋していた。
そんな彼がかわいい女の子とキスしてしまったのだ。
舞い上がって興奮してしまっても、そして興奮して勃起してしまっても、誰が彼を責められようか?
「ひゃっ」
さーちゃんは嬌声をあげた。大浜の上から降りようと身体を後ろにずらしたら、ぱんつの布越しに、硬いものがさーちゃんの大事なところに…
「いやん」
さーちゃんは小股を抑えた。そして自分のクリ…に当たった物を見る。
「いや―――――――っ!!!」
「はわ○▲×◇…」
ズボンの素材のせいか、大浜の巨根はその勃起した姿を露にしていた。大浜自身声にならない叫びをあげる。
でかい。とにかくでかい。牛や馬の後足でブラブラしてるようなものを想像してくれ。
「イヤッ…なんなのこれぇ…おウマさんみたい…」
「ご、ごめんなさmwあ…さ、さわんないで…」
はっきりいってさーちゃんのほうが謝らなくてはならないくらい酷い事を言っているが、大浜はひたすら謝り続けた。
修学旅行などで「大浜のはデカイ」といつも評判だったイチモツは、ヒクヒクと脈打ち今も天井を向いている。
さーちゃんはそれを見て、さっき触れたところ…の入り口の奥がきゅうっ…となった。
(なに…この気持ち…うずうずする…)
いつのまにか、ぱんつが愛液で濡れている…
(わたし…先輩と…したいの?)
さす…さす…
さーちゃんは知らず知らずのうちに、大浜の巨根をさすっていた。
「あ、ああ…」とだらしない声を出す大浜。
大浜はいわゆるハンサムではない。さーちゃん自身、みんなの憧れの秋水先輩みたいな人のほうが100倍カッコイイと思う。
でも、あの学校を怪物が襲撃してきた日…立つこともできなくなった私を支えてくれた先輩の腕は逞しくて、どきどきした。
「先輩…」
さーちゃんは大浜の身体を起こし、もう一度、深く口づけた。
舌を絡めあう感触に、大浜の理性は、今度こそぶっ飛んだ。
「さ、さーちゃんっ!」「あっ、ちょっとまっ…」
「もう我慢できない…!」「先輩…」
ベッドに押し倒され、もうさーちゃんはいかなる抵抗もあたわない。
例えれば、チワワが土佐闘犬に抵抗できるか?いや、無理だろ。
(このまま最後まで…されちゃうんだ…!!!)
なすすべもなく上着のボタンを外され、ブラのホックを外される。
(ああっ、おっぱいちいさいの、あんまり見ないで…)
しかし大浜は貧乳の方が燃えるのか、すっかりのぼせ上がってさーちゃんの乳にむしゃぶりついた。
ちゅぷ、ちゅぶっ、ぷちゅぶっ…
「あん、ひゃあん、やんv」くすぐったさに身体をよじらせる。
「可愛い…今まで好きになったどの女の子より、君が一番可愛いよ…さーちゃん…」
「先輩…」陵辱されながらも、さーちゃんの目は、感激で潤んでいた…。
大浜は最後の防波堤―さーちゃんの愛液で濡れたぱんつに手をかける。
「…いい?」
「うん…脱がせて。」
するり、と最後の防波堤が剥ぎ取られた。
(ああ、本当に私、今一糸纏わぬ姿なんだ…)
秘部はもうしっとりと濡れていた。大浜はそこに手を伸ばし、無骨な指を挿れる。
「あっ、」初めての異物感にさーちゃんは戸惑った。ぐちゅぐちゅと掻き回される秘部。
(ざらざらした硬い指…)
「つ、辛かったらすぐに言って…」大浜はかなり緊張していた。
(でも、私はこの人の指が好き…)
2本、3本と指は増えていき、それぞれに動きを増す。
「あっ、あっ、いい、凄くいい…」
ぐちゅぷ、ぐちゅぷっ…
大浜は親指でさーちゃんのクリトリスを撫で上げた。
「ひゃん!」
じゅわっ…
さーちゃんの秘部はもうとろとろの蜜で溢れかえり、大浜を受け入れる準備を整えていた…
大浜は完全に行為にのぼせ上がっていた。
今こんな行為に及んでいる女の子と昨日までカズキ兄妹という接点しかなかったことなど忘れていた。
彼女は自分にキスしてくれて、今は子猫の様に自分の腕の中で喘いでいる。
(もうキミのこと以外考えられない…)
そして大浜の雄の証も、これから起こることへの期待で、もはや歯止めの効かないところまで膨れ上がっていた。
解放の時を、待ちわびていた。
大浜はパンパンに膨れ上がった股間のチャックを下ろし、さーちゃんの前にそのイチモツをあらわにした。
「きゃ…」さーちゃんは顔をおおった。
大型の獣のような大浜のブツは、ビクビクと天を向き、先走りをしたたらせていた。
(や、やっぱりスゴ…大きくて、形も何だか…こんなの入れられちゃうの…?)
さーちゃんは目いっぱい脚を広げられ、受けの体制を取らされる。
(あ、つ、ついに…)
ぐちゅぶっ!先端が進入を開始する。
「――――――!!!!」
ゆっくりと、しかし少しづつ進む進入に、体全体が裂けそうな痛みが走る。
膣内はパンパンに広げられ、もうきっと髪一本入らない。
それでもさーちゃん自身の愛液がとろとろの潤滑油となり、大浜を受け入れ、飲み込んでいく。
「っは、きつっ…」
大浜もあまりの締まりの良さに、涙を流してよがっている。
「あ、そこは…」
ぱじゅり、と処女膜が突き破られたと感じた途端、一気に最奥の子宮口まで突き上げられた。
「痛っ―――――!!!!!」
一瞬、意識が途切れた。
さーちゃんの意識が戻ってきた時には、大浜はピストン運動を始めていた。
大浜が太い腰を動かすたびに、ぐちゅっ、ぐちゅっ、とさーちゃんの中は卑猥な音を立てる。
「すっごい…!なんかもうすっごいよお…!!あああっ!」
大浜の肉棒に細腰を突き上げられるたび、さーちゃんはまた意識が飛びそうなほどの快感に責められる。
「もっと…!!はうっ、うっ、もっと来て…!」
膣内がジンジンと熱い。足先にもう力が入らず、立つこともできないだろう…。
さーちゃんは絶頂の時を迎え、またくらくらと意識が飛ぶ。
びゅちゅるっ!どぷどぷっ!
朦朧とした意識の中で、さーちゃんは大浜の射精を感じた。膣内がドボドボの液で溢れる。
(あ、なんか生あったか…)
大浜の尿道から溢れる液は、止め度なく長く溢れてきた。生暖かい精液は、さーちゃんの太ももにまで垂れて来た。
(こんなにたくさん…赤ちゃんできちゃうよお…)
ずるり、と役目を終えたペニスが引き抜かれる。
「ああ…とってもよかった…先輩…」
「さーちゃん!?」
心はまだ大浜を求めていたが、身体は限界を訴え、さーちゃんはその場にくずおれた…
「ん…」さーちゃんが目を覚ましたとき、窓からはすでに日の光が指していた。
「…大丈夫?」
心配そうな大浜の顔が飛び込んできた。憔悴しているのは、夕べの激しい営みのせいばかりではないようだ。
さーちゃんの脚には、お湯で濡れたタオルが巻かれていた。
「ぼ、僕さーちゃんにこんな無茶して…」
おろおろしている大浜を、さーちゃんは少しからかいたくなった。
大浜の胸に顔をうずめ、甘えた声で言った。
「すっごく良かったです…またして下さいね?今度も避妊はなしで。」
「そ、それはちょっと…」
「ああ、でも今回ので妊娠しちゃうかも…実は危険日だったし」
「え、ええ!??」
「責任、取ってくださいね?」
そう告げたさーちゃんは、子猫のような笑顔だった…
(終)