「ひっ…人が動けないのをいいコトに…ぃ…勝手な真似する…な…ぁん」  
「夜明けを待たずに今から山を降りれば…ハァ…二人でも夕方までにはなんとか…ハァ」  
「だからって、こんな…あッッッ!!」  
カズキの首筋にまわした両手に力が入る。また、イってしまった。  
 
わずかに思考能力が戻ってから、下を見た。  
私のスカートの前が捲られ、カズキのズボンのチェックが開いている。  
二人の陰毛が密着して密林を作り、溢れた蜜液が光に反射してキラキラ輝いている。  
その中に充血した太い肉棒の根元だけが見え、残りのほとんどは陰口が飲み込んでいる。  
そして、その状態で体の前に私を抱えたカズキが、山を走り降りていく。  
腰は密着させたままで互いに動かしていない。  
しかし、一歩進むごとに地面から伝わる振動が、怒張を伝って内襞と子宮口を震わせている。  
 
「斗貴子さん…軽いけど…ハァ…手だけで抱えるより…こうした方が支えやすいし…ん!」  
今度はカズキが達したようだ。その証拠に、胎内が熱くなり、花孔と肉幹の隙間から青白い液が覗いた。  
カズキの首筋から片手を離し、ハンカチで拭きとっておく。何度もこうしたので、既にガビガビになっている。  
 
花奥に居るモノが少し小さくなったせいか、思考がはっきりしてきた。現状に抵抗してみる。  
「降ろせ!」「イヤだ!」  
「降ろしなさい!」「イヤです!」  
「降ろして!」「イヤん!」  
「このまま交通機関に乗るつもりか?」  
「こうすれば大丈夫!」  
そう言って、カズキが私のスカートの捲くれを直し、結合部を見えなくした。  
「格好を見ればわかるだろう!」  
「そ〜なんだ?」「そ〜なんだ!」  
 
そんな言葉を交わしながらも、カズキは足を止めない。  
このまま、満員電車も大通りも繁華街も、ずっとだっこしっぱなしだろうか?とても不安だ。  
 
「こうしてると…斗貴子さんの下半身に感覚があるのがわかって…ハァ…なんか安心なんだけど…ダメ?」  
「キミはそういうつもりで…ああッ!」  
いつの間にかカズキの怒棒が力を取り戻し、再び体を攻め始めた。  
何も考えられなくなった私は、目をつぶってカズキに身をまかせた。  
 
(終わり)  
 

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