「じゃ〜ん!」  
 目の前でくるりと回ってみせた沙織に、大浜はあっけにとられた。  
 
 ──夕食後、制服姿で大浜を訪れた彼女はそのまま部屋に上がり込み、訝る彼を後ろ向きに座らせると  
何やらごそごそとやり始めた。衣擦れの音に一体何をするつもりなのかドギマギしながら待っていた  
大浜だったが、  
「もういいですよぉ」  
 の声に振り向くと、そこには制服を脱ぎ捨て、紺色のスクール水着に身を包んだ沙織の姿──。  
 
「どぉですかぁ。もうすぐプール開きだから、ちょっと着てみたんです」  
 両手を後ろに組み、えっへんと胸を反らす沙織。もっとも、大浜の方に返事をする余裕など無かった。  
 目の前に突然スク水一枚の女の子。しかも彼女は男を前にまるで警戒した風もない。  
 ぽかんと沙織の顔を見上げていた大浜は、ゆっくりと舐めるように視線を下げていく。  
 いつもの髪留めを外し、肩まで下ろしたセミロングヘアに始まって、小さくて白い肩と少し日に焼けた  
腕のコントラスト。控え目な膨らみが生み出すなだらかな胸の丘陵。ウエストから腰への、ちょっと幼い  
感じの残るライン。そして太腿と股下の間にできた、ちょうど目線の高さにある逆三角形の隙間……。  
 
 実をいうと大浜と目の前の少女とは他人ではない。ささいな偶然がきっかけとはいえ、一度は身体を  
重ねた関係だ。以来友人たちとのグループ交際の中で、恋人同士とも呼べないあやふやな関係が続いて  
いた。  
 水着姿の沙織を前に、大浜の頭には、あの日、自分の下で喘いでいた彼女の裸身が思い浮かぶ。  
 
「ぬっふっふ。視線は沙織にクギヅケですか。先輩、確かスク水好きでしたもんね〜」  
 からかうような少女の声に、デルタ部分を凝視していた大浜はハッと顔を上げた。頬が赤い。  
「さ、沙織ちゃん!?」  
 覗き込んでくる沙織の顔も心なしか赤い気がする。普段の溌剌した印象と違い、妙に色っぽい。  
 
「ね、どうですか? 沙織の格好、どこか変じゃないですか」  
「……い、いや。そんなことないよ。よく似合ってる」  
 答えてから大浜は自分の迂闊さを恥じた。スク水が“似合ってる”なんて失言もいいとこだ。慌てて  
言葉を継ぎ足す。  
 
「そ、それに髪を下ろしてるの初めて見たけど、随分印象違ってて……ちょっと、大人っぽく見える」  
「大人っぽい? 私、大人っぽく見えます? えへへ、やったぁ!」  
 その言葉がよほど嬉しかったのか、沙織は再びその場でくるりと一回転すると小走りに大浜の背後へ  
回り込んだ。  
 
 ぎゅむっ!  
 
「いっ!?」  
 大浜は思わず硬直した。背後からしがみついてきた柔らかな感触。首に腕を回され、さらさらした髪が  
耳をくすぐる。そして背中に当たる、二つの膨らみ。  
「んふふ〜〜……先輩の背中、大きいです。なんかお父さんみたい」  
「い、一体どうしたの? なんだか今日は変だよ、沙織ちゃん」  
 背中越しに伝わる温もりに戸惑いながら、いつもの彼女らしくない行動に疑問が浮かぶ。  
 
「だって……」  
 不意に、沙織が拗ねたような口調になった。  
「だって先輩、最近沙織の事かまってくれないし」  
「そ、そうかな?」  
「前に一度エッチしてから、デートも何もしてないしぃ」  
「う……そ、それは……」  
「……それに、先輩に“好き”って言ってもらったこと、一度も無いもん」  
「あ……」  
 確かに、言われてみれば自分自身の気持ちを彼女に伝えた事は、まだ無い。そんな自分の優柔不断さが  
少女を不安にさせていた事実に、少年はいま初めて気が付いた。  
「さ、沙織ちゃん! 違う、っていうか、嫌いなわけじゃ絶対なくて、その……」  
 
「いいんです。私だって、まだ自分の気持ち伝えてなかったし。……だから」  
 そこで一端言葉が切れた。  
 
 とくん とくん とくん とくん  
 
 少女の鼓動が少しずつ速まる。つられて少年の心臓も早鐘を打ち始めた。次第に呼吸が苦しくなる。  
「だから……沙織、思い切って告白しちゃいます。私……私、先輩のコト……」  
「沙織ちゃん!!」  
 
 次の瞬間どうしたか、大浜はよく覚えていない。  
 気が付けばしがみ付いていた沙織の腕を振りほどき、その小さな身体を腕の中に抱えていた。  
「せ、先輩……?」「沙織ちゃん……」  
 驚いて目を見開いた沙織に自分の唇を寄せる。勢い込んでぶつからないよう慎重に……。  
口先が、柔らかいものに触れた。ふに、とした感触のそれを優しく啄ばむ。沙織が拒絶しないのを確かめ  
更に唇を押し付ける。  
「ん……むぅ……」  
 沙織も大浜の首に腕を回して自分からキスを求めてくる。思い切って舌で唇をつつくと、そっと開いて  
大浜の舌を受け入れた。沙織の舌先に自分の舌が触れる。  
「!?」  
 驚いたのか沙織の舌が奥へと引っ込んだ。追いかけて自分の舌でなぞる。あやすように何度も沙織の  
舌をなぞるうち、彼女の方も応えてきた。おっかなびっくり舌先を伸ばし、大浜の舌に触れてくる。  
 
「んむ……ふう……ふう……」  
 唇の端から苦しそうに息継ぎする沙織に、大浜がいったん口を離す。  
「沙織ちゃん、キスの最中は息止めなくていいから。鼻で呼吸して……」  
「あ、そか。……えへへ、忘れちゃってました」  
 無邪気に笑う沙織にもう一度キス。彼女も慣れてきたのか、自然に唇を重ねてきた。  
 
 ちゅっ。 ぺちゃっ。 くちゅ。  
 
 二人とも夢中でキスを続ける。長い時間をかけてお互いの舌を味わい、ようやく唇が離れた。  
「ハァ、ハァ……セン、パァイ……」  
 息を荒げ、ポーッと夢見心地の沙織だったが、その表情が急に悪戯っぽいものに変わった。  
「クス。……先輩のアレ、沙織のお尻に当たってます」  
 彼女の言葉通り、既に大浜のモノはズボンを押し上げ、隆々とその姿を浮き上がらせている。  
(さ、さすがに床の上じゃまずいよな)  
 沙織を抱えたまま立ち上がり、ベッドへ運ぶ。  
(あ、“お姫様抱っこ”……。あの時とおんなじ……)  
 以前、同じように抱きかかえられた事を思い出し、沙織の胸が熱くなる。  
 
 少女の身体をベッドに横たえ、再び唇を重ねた。  
「ん……ぷ。んふ……せん、ぱァい……」  
 舌を絡ませ合いながら、沙織はうわごとのように何度も大浜を呼ぶ。呼ばれる少年はキスを返しながら  
スク水に包まれた沙織の身体を片手で撫でていく。サラサラしたナイロンの下に感じる体温と柔らかさ。  
胸の膨らみに手を添えると、しがみつく沙織の腕がほんの少しこわばったが、抵抗はしなかった。  
掌に包み込み、円を描いて撫でさする。時折親指で膨らみの先端とおぼしきところを強く擦ってやると、  
ビクン、と身体が反応する。  
 
 もう湧き上がる想いを抑えられない。大浜は沙織の頬にもう一度だけ口付けると身体を起こした。  
 水着の両肩に手をかけ、そっと引き下ろすと恥ずかしそうに沙織が視線を逸らす。紺色の下から現れた  
すべすべの白い膨らみ。少し濃い肌色をした乳首は、布越しの愛撫を受けてツンと尖っている。  
たまらずその先端を口に含んだ。  
「ひゃん! せ、先輩、そんなに吸っちゃ……」  
 沙織の抗議も耳に入らず、小粒の乳首をチュウチュウと音を立てて吸い、舌で転がした。もう片方の  
乳首も指でクリクリと弄ってやる。  
「ん、やぁ……おっぱいの……おっぱいの先っぽ、ジンジンするぅ」  
 沙織がうわ言のように呟く。送り込まれる刺激に戸惑いつつ、キュッとシーツを掴んで身悶える。  
「かわいいよ、沙織ちゃん」  
 大浜が、もう片方の乳首も吸い上げる。その間に片手は下半身へと滑り、沙織の股間にたどり着いた。  
ぴっちりと閉じられた太腿の間に中指を潜り込ませる。  
 
 水着の上から土手の膨らみを擦る。他の部分より幾分温度の高いそこは少し蒸れた手触り。人差し指も  
挿し込んで、指の腹で土手全体を覆うように撫で回す。  
「あ……あ……はぁ……」  
 沙織が吐息混じりに甘い声を上げ始めた。緊張していた身体から徐々にこわばりが抜けていく。大浜の  
手が更に深く潜り込み、土手の膨らみを押し割るように指を突き立て、細かく振動させる。  
「やぁっ!? それ、それ強過ぎますぅぅ!」  
 突然の強烈な刺激に少女の腰が跳ね上がり、ブリッジを描く。指にジュワッと湿った熱が伝わった。  
指を離すとストン、と弓なりに反った少女の腰が落ち、荒い呼吸とともに胸が上下する。  
「ね、沙織ちゃん……脚……開いて」  
 耳元で沙織に囁く。沙織は顔を真っ赤にさせながら、少しだけ両足を開いた。もどかしそうに、大浜は  
少女の膝を強引に開かせる。  
「や……先輩、あんまり見ないで……」  
 両足の間に座り込んでスク水の股間を凝視する大浜と、不安そうに眉根を寄せる沙織。溢れた蜜で少し  
色を変えた布地に、少年の顔が近付いていく。  
 
 はむっ。  
 
「んふあぁぁっ!」  
 水着ごと沙織の大切な部分を口に含んだ。両の太腿をがっちり腕に抱え込み、土手を下から上へ何度も  
舐め上げる。  
「イヤ! なんか……なんか生あったかくて変! それ駄目、やめて先輩ィ!!」  
 熱い息と舌が股間を包む。ムワッと布地から伝わる熱気に反射的に大浜を押し退けようとするが、  
少年の身体はびくともしない。  
大浜は沙織の内股にも唇と舌を滑らせた。汗の塩気と匂い立つ肌に興奮し、ふくらはぎまで舐めていく。  
ゾクゾクと沙織の背中を駆け抜ける悪寒にも似た未知の感覚。  
瑞々しい肌を味わった少年の舌が、再び割れ目を舐め上げた。布地越しに繰り返されるもどかしい愛撫に  
少女の内でくすぶる官能がより強い刺激を求め始める。  
 
「せ、先輩! 沙織、沙織もう……」  
 
「ちょ、ちょっと待って、沙織ちゃん」  
 沙織の脚の間から身を起こし、大浜はいそいそと机の引き出しを探った。前回の行為の後、“万が一”  
の可能性を考え買っておいた避妊用具。まさか本当に使うことになろうとは……。大急ぎで装着し、  
あらためて少女に覆いかぶさる。  
「じゃあ、いくよ沙織ちゃん……」  
 水着の股布部分を横にずらす。淡い恥毛と、その下に息づく秘唇があらわになった。  
ゴムを装着した分身を秘唇にあてがい、ぐっと腰を押し出す。だが、先端は入り口を押し広げるだけで  
奥へ入っていかない。  
「ん、い、痛い!」「あ、あれ、どうして?」  
 焦って二度、三度と突くが、やはり結果は同じ。大浜の頭がパニックを起こす。  
「さ、さ、沙織ちゃん。も、もう少し力を抜いて」  
「でも……」  
 沙織の脳裏を、身を引き裂かれそうに痛かった初体験時の記憶がよぎる。  
「先輩、もいちどキスして……」  
 甘えるように大浜に腕を伸ばす。重なり合う二人の唇。少女の緊張が少しずつ和らぐ。  
 
 ぐぐ……  
 
 ゆっくりと大浜のモノが少女の中に沈んでいく。温かな圧迫感に包まれ、思わず少年は身震いした。  
「ん……ふ、う……」  
 熱い塊に胎内を満たされて、沙織が大きく息を吐いた。既にペニスは膣の奥まで届いている。  
「頑張ったね、沙織ちゃん。大丈夫? 痛くない?」  
「……痛くないですよぉ。……ちょっと、お腹が張って苦しいけど」  
 不安げに気遣う大浜に、沙織は自分の下腹部を撫でながら笑顔で返す。  
「ね、先輩……。動いて……」  
 沙織に促され、大浜の腰がストロークを始める。少女の中は以前よりもスムーズに大浜を受け入れ、  
うねうねと擦り上げてくるようだった。すぐにも果てそうなのをグッとこらえる。  
「ん……はあ……ふう……はあ……」  
 大浜の動きに合わせて沙織が喘ぐ。興奮に全身を桜色に染め、うっとりと目を閉じて少年の動きを  
感じている。膣の中を新たなぬめりが満たし、円滑さを増した胎内でペニスの動きが一層速くなる。  
 
「あ……セン、パイ……」  
「沙織、ちゃん……そろそろ……限界」  
 不意に太い指が沙織の淡い恥毛を掻き分け、肉芽を刺激する。  
「あ!? んああああああああ!!」  
 クリトリスを擦られた刺激に意識が飛ぶ瞬間、沙織の胎内でペニスが一際大きく膨れ上がる。  
「沙織ちゃん!!」  
 少女の絶頂を追い駆けるように、大浜も熱い迸りを放った。  
 
 
 × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × ×  
 
 あれから何度抱き合ったのか、時刻はいつの間にか日付が変わろうとしていた。  
 あぐらをかいた大浜の膝に、シーツにくるまった沙織がチョコンと腰掛けている。激しい情交の後の  
まったりした空気の中、ごく自然に、少年は少女を抱きしめた。  
「沙織ちゃん。遊びに行くとしたら、どんなトコに行きたい?」  
「ふえ?」  
 ウトウトしかけていた沙織が寝ぼけ眼で聞き返す。  
「なんか、順番が逆になっちゃったけどさ。デートに行かない?   
 もちろん沙織ちゃんさえ良ければだけど……」  
「……………………」  
「沙織ちゃん?」  
「……急にそんなこと言われたら……沙織、嬉しくて泣いちゃいます」  
 目元を指で拭って、えへへ、と少女が笑った。  
「先輩とだったら、どこでもいいですよぉ。なんだったら市民プールとか行きます? スク水着て」  
「それは、さすがにカンベンして」  
 苦笑交じりに答えて、大浜は少女を更に強く抱き寄せる。そしてデートの予定をあれこれ夢想しながら  
一緒にベッドに倒れ、心地よい眠りへと落ちていった。  
 
 <おしまい>  
 

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