「それじゃあ、この間、分けてもらった勇気、少し返そうか?」
………!?
言葉の意味が理解できたとたん、頭が真っ白になった。そして、顔は真っ赤に染まる。
目の前で、カズキが満面の笑みを浮べた。
「バカ……」
そう言ってから、少し背伸びをしてカズキに顔を近づけた。
目を瞑ろとした瞬間、視界の端に何かが見えた。
「うわああああッ」「きゃ────ッ」
浴衣姿のまひろちゃんが、すぐ横でこちらを見ていた。
「いやぁ〜〜この前、帰って来てからなんか雰囲気変わったと思ったら…あ、続けて、続けて」
「それじゃあ…」
さっきの続きとばかりに顔を近づけてくるカズキ。
「出来るかッ!!あのネ、これはネ」
すると、まひろちゃんがニコッっと笑ってから、私とカズキの間に割って入った。
そして、カズキと唇を重ねた。
………え?
固まっている私の前で、舌を貪り絡めている2人。
たっぷり、数分が過ぎた後、カズキから離れたまひろちゃんがまたニコッっと笑う。
そして、今度は私に近づいてきた。
「!!」
抵抗する間もなく、カズキより少し小さい舌が唇を抉じ開けて侵入してきた。
そのまま唇が触れ合い、侵入者が私の口内を舐めまわす。
頭がとろんとした私がまひろちゃんの背に手を回すと、体ごと、すっと離れていった。
そして、後ろから私の背中を押す。
どすん、何かにぶつかったので顔を上げると、至近距離にカズキの顔。
抵抗をあきらめた私は、開きながら近づいてきた唇を自分の唇で受け止めた。
カズキと舌を絡めあう。まひろちゃんの方がうまいけど、やっぱり、カズキがいいな。
下の方でごそごそと音が聞こえたが、気にしないでカズキを味わい続ける。
すると、私の性器に何かが触れ、柔らかい感触が入口あたりで動いた。
「っん…ぁん」
思わずカズキから顔を離した私は、下を向いた。
股下にしゃがみこんだまひろちゃんが、顔を真上に向け、私の股間を舐め回していた。
いつのまにか脱がされた下着が足首まで降ろされている。
そして、陰部から舌を離したまひろちゃんが言った。
「あ、続けて、続けて」
「出来るk…!!」
そう言いかけた私は、途中でカズキに口を塞がれた。
上と下からの攻めに体が熱くなる。
ピチャピチャピチャ。
私から出た液体の音が下から聞こえだした。
それから少しして、まひろちゃんの攻めが終った。
すると、今度は、下からジッパーの音が聞こえた。いったい、誰が?
立ったまま抱き合っている私とカズキは、互いの背中に両手を回しているのに?
カズキが唇を離してくれないので、おもいっきり首を傾け、開いた片目で下を覗いた。
まひろちゃんがカズキのモノを取り出して両手でしごいているのが見えた。
徐々に角度をつけて起き上がったソレが、私のミニスカートの前を捲り上げる。
「2人とも、準備出来たみたいだね?」
まひろちゃんがそう言うと、後ろから私の両太股を抱え上げた。
「まひろちゃん!?」
そんな私の声にかまわず、まひろちゃんが隆起したカズキの先端に私の陰穴をハメ込んだ。
「ぁっん」
声が漏れる。
そして、そのままゆっくりと私を降ろしていくまひろちゃん。
腰が触れ合う前に私の奥にカズキが届き、摩擦が強くなった。
「凄いね……えい!」
まひろちゃんがそう言って力を入れた。
腰が密着し、入れられたことがなかった奥深くまでカズキが到達した。
「ん…ん…ん…」
体に力が入らない。まともに声も出ない。
残った力を総動員して、両手両足でカズキにしがみ付いた。
横を向くと、満足そうな顔をしたまひろちゃんが、しゃがんでこちらを見ていた。
いろんなことがどうでもよくなった私は、腰を動かし始めたカズキに身をまかせた。
まるで出番を失ったかのようなヘリが、頭上で旋回を続けていた。
(おわり)