<寄宿舎のカズキの部屋>  
 
「はぁ、今日も疲れ…」  
「カ…カズキン!」  
「・・・・・・・・・・・お、桜花先輩?! 何してるんですか、そんな格好で!  
ふ、服を着てくてください!」  
「違う、俺は桜花じゃないんだ! ……これを見てくれ!」  
「頭と胸元にハート……  
 ──もしかしてゴゼン様?!」  
「わかってくれたかカズキン〜!!」  
(と抱きつく)  
「わっ、ちょっと(///) 落ち着いてゴゼン様。一体何が…・・・」  
「ヒック、気がついたらこんな状態になってて……桜花達はどっか行ってて  
カズキンしか頼れねぇんだ、ヒック」  
「そっか……大変だったんだな、ゴゼン様。  
 大丈夫! 俺が元に戻るまで面倒をみるよ!」  
「カズキン〜!!」  
(胸にカズキの頭を挟むように抱きしめる)  
「ちょ、ちょっとゴゼン様、先輩の格好でそういうことは(///)」  
「お礼だよ、お礼! カズキンにならもっと凄い事だって・・・・」  
 
「バルキリースカートッ!」  
「──!」  
 
シュパッ!  
(突然現れた四本の刃が桜花の頭部についたハートを斬り飛ばす)  
「何をやっているんだ君達はっ!」  
「ツ、ツムリン……」  
「と、斗貴子さん! 違うんだ、彼女は桜花先輩じゃなくてゴゼン様なんだ!   
 突然桜花先輩の姿になっちゃったから俺の所に──」  
「どのみち桜花本人だ! だいたいなんでそんな事を信じるんだキミは!」  
「えっ、だってハートが頭と胸に……」  
「作り物だ! よく見ろ、というか常識的に気づけ!」  
「(落ちたハートを拾って)  
 ほんとだ、武装錬金じゃない。プラスチックで出来てる。  
 ……じゃああれは本物の桜花先輩?! ──って居ない!」  
「……逃げたか」  
「くっ、見事な変装につい騙されてしまった……」  
「無茶苦茶子供だましだったと思うが……まったく、キミは隙が多いからこう  
いう事になるんだ。私に心配をかけさせるな」  
「……ごめん、斗貴子さん。ありがとう」  
(ギュっと抱き寄せる)  
「わ、わかればいいんだ……(////)」  
 
 
「くっ、計画の達成まで目前だったのに……でもまだあきらめないわよ、武藤君」  
「……もう止めようよ姉さん」  

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