「斗貴子さんどうしたの」
カズキが不審げに問う。斗貴子は「なんでもない」と首を振った。
夏休み。恋人になった二人にとって対ヴィクター戦までの束の間の蜜月であった。
カズキは斗貴子を連れて銀成市にデートに来ていた。
だが、斗貴子の様子がおかしい。
先程から顔色が悪いし、ときどき肩を震わせ荒く息を吐く。
「斗貴子さん……具合が悪いなら帰ろうか」
「いい、もう残り少ない時間なんだ。……君と一緒に過ごしたい」
「……斗貴子さん」
カズキは斗貴子の唇を奪った。
「!」
「へへ、この前のお返し」
斗貴子は顔が真っ赤だ。
「もう、バカ」
「斗貴子さん具合が悪いならやっぱり帰った方が良いよ。俺が女子寮まで送るから」
「! いい、自分で帰る」
「そう……ならいいけど」
「またね」とカズキは帰っていった。
それを遠くから見つめる影が一つ。
カズキがいなくなった途端うずくまる斗貴子の側に寄ってくる。
「先輩、調子はどうですかあ?」
「剛太……貴様」
斗貴子が睨み付ける。そう、彼は斗貴子の戦士としての後輩、中村剛太だった。
「さすがの先輩も女の子なんですね。凄く色っぽいですよ」
軽口を叩きながら斗貴子の乳首にセーラー服の上から触れる。
それだけで斗貴子の体がびくんと弾けたようになる。
「あはぁ!!」
「ここじゃ人がいます……そこの公園に行きましょう」
やがて公園に斗貴子を連れ込む剛太。
その制服のスカートをたくし上げた。
「へえ、やっぱし感じているんじゃないですか。びしょびしょだ」
斗貴子の膣と肛門にはバイブレーターが差し込まれていた。
バイブのスイッチは入れられていて、斗貴子の体に耐え難いもだえる快楽を送るのだ。
「どうですか?あいつとデートして、あいつの顔を見ながら、
おま○ことお尻の穴にバイブ入れられて、スイッチ入れられて、感じてたんですね、先輩。
本当に淫乱だ先輩は。あいつに抱かれることでも頭で考えてましたか」
「剛太……貴様は」
ぎりっと奥歯を噛む斗貴子。凄まじい目つきで剛太を睨み付ける。だが――
「いいのかよ」
「はぁん!!」
斗貴子の乳を不意に揉む剛太。
「俺にそんな口聞いていいのかよ」
そのまま斗貴子の胸をぷるぷると手で弄ぶ。
「俺は武藤を殺しますよ」
「!」
爛れた関係が始まって以来の脅し文句を剛太は紡いだ。
「あの甘ちゃんのあいつは俺を仲間だと油断しきっている。
隙をついてモーター・ギアで奴の喉を裂くのは簡単だ。
後始末は戦団がやってくれますよ。ヴィクターUを始末できたんですからねえ」
「うう、カズキ、カズキ……」
斗貴子は俯いて涙を流し始めた。その方を剛太がやさしく抱く。
「いいんですよ、先輩。先輩の心があいつに向いていることは分かっています。
それでいいんです。その代わり、体は……」
「あん!ひはぁ!!」
斗貴子が全身を仰け反らせた。
剛太の手が斗貴子の股に入っている。剛太の指がクリトリスをきつく摘んだのだ。
「体は俺のものですよ、先輩」
そう言うと剛太は膣と尻からバイブを抜いた。
バイブは婬液にまみれててかっている。バイブを抜くと剛太はしゃがみ込んだ。
「先輩は俺とはどうしてもキスはしないんですよね。
それでいいですよ、心はあいつのものですから。ただし俺は……」
剛太は斗貴子の女性に顔を埋めた。
「はふぅ!ひあああああっ!!」
途端に震え出す斗貴子。
「ここにキスできるのは俺だけです」
そのまま剛太はクリトリスを強く唇で啄む。ときどき軽く甘噛みする。
それだけで斗貴子は腰砕けになる。
「ああ、剛太、ああっ!!」
「くす、もう立てないんですね。先輩」
しゃがみ込んで泣く斗貴子を剛太は抱き上げる。
そのまま公園のベンチに横にさせた。
「先輩、俺にいうことがあるんじゃないですか」
「くっ」
斗貴子は顔を背ける。そのクリトリスを剛太が強く摘む。
「ひゃあああああん!!」
「素直じゃないなあ先輩」
剛太はズボンのジッパーを下げた。
斗貴子に見せつけるように剛直を露わにする。
「さあ、言ってごらん、先輩」
「……しい」
「ん、聞こえませんね。しまいましょうかこれ」
「剛太……何でいじめるんだあ」
「正直に言えばいいんですよ、先輩」
剛太は剛直で斗貴子の膣口を浅くえぐった。
「ほ、欲しい!チ○ポ欲しい!!」
斗貴子は絶叫した。剛太は女戦士が完全に壊れてしまったことを知ると、
にいっと口の端を歪めた。そして剛直を斗貴子の膣内に沈め込んだ。
「ふわぁ、大っきい!!」
斗貴子が仰け反る。
「あはぁ!!チ○ポいい!!」
斗貴子は涎をたらして悦びの声を発した。
そこにもはや凛々しい女戦士の面影はない。メスに成り下がっていた。
「はあ、先輩、締まる」
パンパンと腰を振る剛太も感じているようだ。
何度も肉棒が女陰を蹂躙し、ぴちゃぴちゃと淫靡な音を立てる。
夕暮れが日輪の最後の端を地平に投げかけて、二人の獣のまぐあいを彩っていた。
「ああ、でる、せんぱいでる」
「ひあああ、イクぅぅううううっ!!」
斗貴子の体が激しく痙攣する。その上に剛太は馬乗りになると顔射を決めた。
「先輩、離しませんよ……先輩はいつまでも俺と、俺の体と一緒だ」
剛太は斗貴子の耳元でそう囁いた。
(終わり)